2006年5月28日 (日)

「夢から醒めた夢」京都公演開幕

またこのテンプレートを使う季節がやってきました。

ピコ 吉沢梨絵
マコ 花田えりか
マコの母 重水由紀
メソ 飯村和也
デビル 川原洋一郎
エンジェル 藤原大輔
ヤクザ 野中万寿夫
暴走族 西尾健治
部長 田中廣臣
老人 立岡 晃
老婦人 北村昌子
夢の配達人 味方隆司

27日、「夢から醒めた夢」京都公演の幕が開いた。キャストは世間、というかネットの世界で予想されていたものとさほど相違なく、特にサプライズもなかった。しかし、覚悟していたとはいえ、そしてかなり個人的な趣味の問題とはいえ、やや不満の残るキャストである。

不満の理由その1は言わずもがなで、それを言うと自分で自分のブログを荒らすことになるので言わない。

その2。

北井久美子が出てないじゃん。

ライオンキングをいいタイミングで抜けたから、てっきり京都に入ると思っていた。ひょっとして大抜擢も?なーんて妄想までしていたのは我ながら情けないが、村岡萌絵と北井久美子のハンドベル隊、観たかったぜ!アンサンブルには中国、韓国のキャストが大量投入されたが、身体的能力が高かったり、美形だったりするので結構はまっていた。

この日の公演、全体的には初日ということでやや固さがあったせいか、どうもまとまりに欠けたというのが印象だ。ただこれだけの回数観ていると、当然評価も厳しくなってくるわけで、あまり一般的な意見とは言えないかもしれない。だがそれを差し引いても、あれほどのカーテンコールが起こる出来ではなかったように思う。

吉沢と花田、花田と重水など、2人で歌う場面で、それぞれはきちんと歌っているのにハーモニーになっていない。これはちょっとどうかと思う。もっと役者同士の組み合わせの妙にも気を配ってほしいものだ。昨年の東京ロングランでは、前半は声や見た目のバランスを考えてピコ・マコをキャスティングしていたようだが、後半はほとんどそのあたりは無視されていた。京都公演もそうなってしまうなら残念だ。

そして、言いたくはないがやはり光枝明彦がこの作品から去った穴は、想像以上に大きい。この舞台を支えていた光枝の存在感を改めて気付かされた。

しかし、この日そうしたまとまらない舞台を引っ張っていたのは、他ならぬ吉沢梨絵である。この1年で、吉沢のなんと成長したことか。ピコ役として発表されたときには、自分も含めてみな非難と失望の声を上げていたというのに。コメディエンヌとしての才能を今回の公演でもいかんなく発揮しており、課題とされていた歌もだいぶ改善されてきた。その小さな体でラオウ並みの闘気をまとい、あのだだっぴろい京都劇場の空気をリードしていた。

もはや自分にとって、ピコといったら保坂知寿ではなく吉沢梨絵。よしざわといったら吉澤ひとみではなく吉沢梨絵。吉沢○絵といったら吉沢秋絵ではなく吉沢梨絵だ。なんだかとっても痛いただのヲタになってきたのでこのヘンで。

さて、作品については今更語るべきこともないので、気付いた点を箇条書きにしておきます。

【ロビーパフォーマンス】
いったいどこでロビーパフォーマンスをするのか?が注目されていたが、ちゃんと京都劇場内でやっていた。京都劇場の無理矢理な構造をうまく生かそうという工夫がなされており、また新たな演し物(?)も追加されている。来場者参加型が多くなったようだ。リピーターも初めての人も、ロビーのあちこちで歓声や叫声を上げており、観る前から楽しい気分にさせてくれる。ここは素直に四季のクリエイティビティーを評価したいが、それが劇場内よりむしろロビーでストレートに実現される、というのは何かとんでもなく深刻な事情があるに違いない。

【飯村メソ】
いかにもパスポートを盗み平気な顔でピコを地獄に落としそうな道口メソや、情けなさ炸裂の有賀メソに比べ、いたってふつうのメソ。「メソの過ち」ではもうちょっと、あの無理のある振付by加藤敬二を派手にキメてほしかった。

【川原デビル】
光枝デビルが「魔法を捨てたマジョリン」のニラミンコをベースにしたデビルなら、こちらは「人間になりたがった猫」のスワガードをカスタマイズしたデビルだ。キモカワユなデビルである。正直、だいぶカラ回りはしていたものの、今後アタリがついてくればもっと面白くなるだろう。名人芸の域に達していた光枝と比較されると厳しいが、結局光枝デビルは光枝にしかできない。全く違ったキャラクターでもいいから、独自のデビル像を創り上げてほしいところだ。

【味方配達人】
ひょうひょうとした、なんともつかみどころのない配達人である。変な上にクドい下村配達人、ミステリアスさ漂いまくりの北村配達人に比べると、やや薄味なので物足りなさも感じるが、いい奴なのか悪い奴なのか分からない、というキャラクターは個人的に好きなので応援していきたい。もちろん、味方のデビル役も大いに楽しみだ。

【演出面】
細かい動きなどいくつか変わっているようだが、あまりよく分からない。そういえば老婦人の服装が和装に戻っていた。

【マのつく女の子】

1人追加。そうか、確かにマがつくな。

【招待者】
客席に何人か、文化人を中心にテレビで見かける顔がちらほら。でも名前の出てこない人ばっかり。年はとりたくないものだ。

【加藤敬二】
客席に入ると、後ろのほうに殺人者のオーラを感じた。振り返ってみると加藤敬二がなにやらノートに書き付けている。デスノートでも手に入れたのか?気付いた客の一人が、声をかけに歩み寄っていく。危ない、殺されるぞ!と思ったらにこやかに握手に応じていた。意外にいい奴かも。

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こいつらも来てるぞ!目立たないけど。

「夢から醒めた夢」ホームページ

http://www.shiki.gr.jp/applause/yume/index.html

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