2009年11月 8日 (日)

AKB歌劇団「∞・Infinity」

AKB48と広井王子がタッグを組んだ、その名も「AKB歌劇団」。東京ドームシティ・シアターGロッソを舞台に約10日間ほどの公演が行われ、8日、千秋楽を迎えた。

この企画はかなり早い段階で発表されており、楽しみにしていた。広井王子といえば、ゲーム「サクラ大戦」の生みの親である。恋愛シミュレーションと戦略シミュレーションを融合させた画期的なゲームシステムには俺も見事にはまった。藤島康介のキャラクターやあかほりさとるの脚本、そして田中公平の音楽もそれぞれ絶妙で、斬新さと完成度の高さを兼ね備えた、ゲームの域を超えた素晴らしいエンターテインメントだった。その後サクラ大戦は広井自身の手で「サクラ大戦歌謡ショウ」として舞台化もされた。いろいろなインタビューを読むと、彼の舞台への思いはかなり熱いもので、そしてそこから新しいエンターテインメントを生み出そうとしている姿勢には、かねがね共感していた。これは面白くなりそうだ、と直感した。

しかしその企画発表あたりからAKB人気が急上昇してきたこともあり、なかなか実現されなかった。広井王子のブログを読むと、かなりのすったもんだもあったようだ。ともあれ、こうして公演ができたことはめでたい。

250年の時を経て再会した、バンパイア・ルカとその恋人の魂が転生した女子高生・麻里亜。ルカとの記憶は失っていた麻里亜だったが、次第にその愛を取り戻す。しかし、自らもバンパイアとなってルカと共に永遠を生きることには、家族やクラスメートたちを思いためらう麻里亜。そして、ルカの命を狙うバンパイアハンターの影が2人に忍び寄る――。

こう見ると、とてもありきたりな話のように思える。実際、ラストシーンまではしごく平凡な展開である。だが、クライマックスで交わされるルカと麻里亜のやりとりに愕然とする。再演もあるかもしれないし、恐らく発売されるであろうDVDで観る人もいるかもしれないから詳しくは書かないが、ここで初めて、観客はこの演劇のタイトル「∞・Infinity」の意味を知る。なんとなく物語の設定としか考えていなかった、250年の重みを感じ取り、そして目の前で展開している物語が、250年に留まらない、無限の時間の流れの中の一コマを切り取ったものに過ぎないと気付かされる。この衝撃はすさまじい。広井王子の面目躍如である。

そして確かにラストまでの展開は平凡だが、そこにはこれでもかというぐらい、AKBのナンバーが盛り込まれ、楽しませてくれる。短い公演時間ながら「歌と芝居の歌謡ショー」の構成になっているのだ。前半はAKBのナンバーを楽しみ、クライマックスではその演技に心を打たれる。

曲の使い方もいい。広井自身のセレクトによるものだというが、彼はその構成にあたり「マンマ・ミーア!」のようなカタログ・ミュージカルの手法を意識したという。ファンならより楽しいが、そうでなくても楽しむことができる、というのがその鉄則だ。そのルールは見事に守られていた。

クライマックス以外では、冒頭の病室のシーンが印象的だ。ベッドに横たわる麻里亜の傍らにそっとたたずむルカ。その光景はまるで「ガラスの仮面」で、北島マヤを陰謀に陥れた乙部のりえを、姫川亜弓がコテンパンにやっつけた「カーミラの肖像」のオープニングのようだ。

これ↓

Kamira

そういえば、このシーンで姫川亜弓演じる吸血鬼にキスされる少女の名もマリア。そしてその吸血鬼の名前はミラルカ。吸血鬼でありながら、どこか物悲しく、観客の同情を集めるというそのキャラクターといい、共通する部分が多い。偶然かもしれないが、偶然でないとしても、別にストーリーをパクっているわけではない。広井王子がこっそり脚本に忍ばせた隠しコマンドのようなものだろう。

さらに、ルカのキャラクターはどこか「エリザベート」のトート閣下とダブる。立場を超えて純粋な愛を貫こうとしながら、実に不器用で、スネたり苛立ったりと感情を隠さないあたりが、だ。

マンマ・ミーア!にエリザベートにガラスの仮面。故意にせよ偶然にせよ、次々とさまざまな舞台を連想させるところからも、広井王子の舞台への愛情が伝わってくるというものだ。

さて、この舞台の配役はダブルキャスト。ルカと麻里亜は秋元才加・高橋みなみペアと、宮澤佐江・柏木由紀ペアによって演じられる。自分が行った日はマチネ宮澤・柏木ペアで、ソワレ秋元・高橋ペア。で、両方観てきたわけだ。

2公演を見比べ、どちらが良かったかと言われればこれはもう、確実に秋元・高橋ペアである。

先に宮澤・柏木ペアを見たが、もちろん悪くはない。宮澤演じるルカは実にキュートで、少年のあどけなさ、純真さを全身から感じさせる。そして柏木の麻里亜は演技が実に自然で、本当にどこにでもいる女子高生(実際にはこんなカワイイ女子高生はそんなにいない)が、大きな事件に巻き込まれているように見えて、ハラハラしてくる。

だが何というのだろう、どうしてもアイドルのイベント、という枠を脱しきれなかった印象がある。「歌と芝居の歌謡ショー」としては百点満点の出来だから、AKBファンとしては全く不満はない。素晴らしいと思う。しかし、ミュージカルファンとしては、やや物足りない印象が残る。もちろん、それが望み過ぎだということは分かっている。

しかし、秋元・高橋ペアは違う。アイドルのイベント、という枠を、のっけから軽々と超えてしまった。細かい演技力で言ったら、このペアが宮澤・柏木ペアより勝っているとは必ずしも言えない。しかし、演技力というより、「芝居力」とでもいうべきものが、この2人にはある。秋元も高橋も、役の雰囲気を色濃く伝える独特の空気感を持っているのだ。そしてその2人が交わるとき、圧倒的な「芝居感」があのだだっ広いGロッソのステージを埋め尽くす。冒頭の病室のシーンから、まさに視線がクギづけである。

秋元のけれん味あふれる演技は、見ていて楽しく、ちっとも嫌味にならない。これは秋元のキャラクターのなせる業だ。宮澤のルカを東宝版エリザベートの初演に例えるなら内野聖陽のトート閣下であるのに対し、秋元ルカは完璧に山口祐一郎トート。スケールの大きさと、傲慢ながら憎めない雰囲気がソックリである。

高橋みなみは、いつもの「たかみな」を完全に封印。吸血鬼との突然の出会いに戸惑い、次第に心を奪われていく少女を危うさたっぷりに演じる。押えても押えきれない、周囲の人たちをみな元気にしてしまう、ポジティブすぎるたかみなオーラを無理やり押さえ込んだことで、ちょっとした刺激にもはじけ飛んでしまいそうなデンジャラスな雰囲気が図らずも生み出されていたのが面白かった。

主役以外のメンバーは全公演シングルキャストで出演を果たした。出番は多くはないが、みな頑張って個性を発揮していたように思う。ダンス部のキレ者上級生を演じた米沢瑠美が特に光っていた。また、ルカに仕えるメイドを演じた仲谷明香と田名部生来が実に良かった。二人ともチームBではちょっと微妙な立ち位置にいるが、こういうコスプレっぽい衣装が実に映える。

一方で、もったいないと思ったのが、広井王子がブログで吐露しているように、製作費の少なさが舞台にありありとにじみ出てしまった点だ。あまりにもしょぼい舞台セットを、音を立ててガラガラとスタッフが動かしているのはあまりにも興ざめである。また、準備期間の短さも作品に大きく影響している。もっと時間をかけられれば、物語の構成を含め、もっと面白いものになったに違いない。これは、広井王子自身が最も歯がゆく感じているところだろう。

もし、十分な製作費と時間があったなら、2006年の「リボンの騎士 ザ・ミュージカル」を超えるステージ・エンターテインメントの誕生になったかもしれない、と思うと、いっそう残念さが増してくる。ぜひ、広井王子にはこれに懲りず、またAKB歌劇団をプロデュースしてほしいものだ。そのときにはもちろん、AKB側もきっちり協力体制を取ってくれることが必須となる。今回のように、稽古時間はおろか、チケットを発売した本公演まで「スケジュールの都合で」キャンセルして払い戻す、なんていう、前代未聞の不祥事をしでかすようでは甚だ心もとない。これについては秋元康に猛省を求めたいところだ。

終演後、メンバーたちは劇場出口で観客ひとりひとりに写真を渡して見送る。主役のところには当然長い列ができるので、マチネ終了時にはそれ以外のキャストのところに並ぼう、と思い迷わず内田眞由美のところに。ソワレももう一度うっちーのところに行こうと思っていたが、あの演技を見てしまったら秋元才加のもとに駆け寄らずにはいられない。こちらの言葉にきちんと反応して、ハイテンションで応じてくれるさやかは本当にナイスガイ、じゃなかった、最高のレディーである。

公式サイト内 AKB歌劇団のページ
http://www.akb48.co.jp/akb48_kagekidan/index.html

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2009年8月23日 (日)

AKB48 初の武道館コンサート「AKB104 選抜メンバー組閣祭り」

AKB48の武道館コンサートがついに実現。22日に1回、23日に2回の計3回公演だ。自分は23日の2回に参戦することにした。前に武道館に来たのは、2000年のモーニング娘。コンサート(市井紗耶香卒業のとき)だった。そしてその前はといえば、1986年のおニャン子クラブコンサート(河合その子、中島美春卒業のとき)だ。いやあ、自分という人間が着実に成長しているのがよく分かる。

AKBのコンサートでは、同一会場で複数公演ある場合、異なるセットリストを用いる。だから3回あったら3回行きたくなる。まあこれもAKB商法ではあるが、それだけ手間をかけているのだからこれはいいAKB商法だ。

自分の行かなかった22日は、シャッフルユニット、つまりユニット曲は本来それを歌うメンバーではない人が歌う、という形で構成したようだ。高橋みなみの「虫のバラード」、小嶋陽菜と篠田麻里子の「わがままな流れ星」など、ヨダレの出そうなシーンがあったらしい。

対照的に、23日夜公演は、シャッフルせずにこれぞAKBの王道、というものを見せてくれた。昼公演は追加公演ということもあり、成瀬理沙と佐伯美香、そして高井つき奈の卒業式を中心に、イベント的な構成となった。

千秋楽ということで大いに盛り上がった夜公演。しかし、AKBにありがちなサプライズな展開がない。この夜公演では卒業イベントなどもないため、何かしらびっくり企画があるのではないか、とささやかれていた。「組閣祭り」という、先日の「AKB総選挙」に引っ掛けたタイトルにちなみ、ひょっとしたらチームの組み換えというビッグなサプライズもあるのでは、という噂もあった。少なくとも、研究生からの大量昇格はありそうだ、と言われており、自分もそのぐらいはあるかもな、と感じていた。

しかし、アンコール終了後、発表されたのはその両方だった。チームA、チームK、チームBのメンバーを大きく動かす、AKB始まって以来の大改革である。

秋元康は「AKBはネットアイドルだ」とNHKの討論番組で言った。その意味するものは、安定を求めず、常に変化し続けることで、ネット上で常に論議の対象になるような仕組みを作る、ということである。そのネット上でのやりとりが、AKBの企画にも反映される、というのが、AKBの発展をさせるエコシステムである。そういう意味では、この大改革もいずれやってもおかしくないことだった。しかし、多くのファン、そしてメンバー自身が相当に面食らったのも事実である。

発表された新チーム体制は下記のようなものだ。

赤字はチーム間移動、青字は研究生からの昇格、黒字は残留

<チームA>
岩佐美咲
多田愛佳(B)
大家志津香
片山陽加(B)
倉持明日香(K)
小嶋陽菜
指原莉乃(B)
篠田麻里子
鈴木まりや
高城亜樹
高橋みなみ(キャプテン)
仲川遥香(B)
中田ちさと
仲谷明香(B)
前田敦子
前田亜美
松原夏海(K)

<チームK>
秋元才加(キャプテン)
板野友美(A)
内田眞由美
梅田彩佳
大島優子
小野恵令奈
菊地あやか
小原春香(B)
田名部生来(B)
中塚智実(B)
仁藤萌乃(B)
野中美郷
藤江れいな(A)
松井咲子
峯岸みなみ(A)
宮澤佐江
米沢瑠美(B)

<チームB>
石田晴香
奥真奈美(K)
河西智美(K)
柏木由紀(キャプテン)
北原里英(A)
小林香菜(K)
小森美果
佐藤亜美菜(A)
佐藤すみれ
佐藤夏希(K)
鈴木紫帆里
近野莉菜(K)
平嶋夏海
増田有華(K)
宮崎美穂(A)
渡辺麻友

 

最初、各チームにキャプテン制が採用されることが告げられ、高橋、秋元、柏木がその任につく事が発表された。いずれも順当な人事で、そこまではさしてサプライズでもなかった。しかしそこから先はサプライズの域を越えていた。次々、各メンバーの所属が告げられると、拍手や歓声だけでなく、悲鳴のようなものも上がった。

ステージ上のメンバーたちも、そういうことがあることは知っていたようだが、自分の新しい所属は知らなかったらしく、極度に緊張していた。中には佐藤亜美菜のように、緊張に耐え切れず倒れてしまうものもいた。内田眞由美は、次々研究生が名前を呼ばれる中、自分の名前が出てこないので泣き出してしまい、結局昇格が告げられてもスタッフに付き添われて舞台袖に引っ込んだ。

キャプテンに加え、前田敦子や大島優子、渡辺麻友らのように、各チームの「顔」になっているメンバーはそのまま残留している。そのため、「残留=勝ち組」という印象がどうもあり、チームを変わったメンバー(ほとんどがそうなのだが)は、みな表情がさえず、泣き出す者もいた。

その象徴的な存在は、峯岸みなみだろう。

自らも常に「一期」であることの誇りを口にしていたみいちゃんがKに行く。しかも、仲のよい前田敦子やノースリーブスの高橋や小嶋陽菜はAに残っている。「自分だけ外された」という気になるのも、いたし方ないところではある。最初はこの現実をどう受け止めていいのか混乱している様子だったが、メンバー発表が進むにつれ、とうとう泣き出してしまった。

だが個人的には、峯岸K入りはナイス判断だと思う。AKBの中では群を抜く実力であり、キレと優美さを兼ね備えたあのダンスは、Kの楽曲で大いに生きるはずだ。そして本人にとっても、Aにいてはどうしても前田や小嶋、高橋らを引き立てるポジションに入ってしまう。彼女の発展のためには、Aを出たほうがいい。

全体的に見ても、面白くなりそうな顔ぶれだ。10月から行われるという新体制での公演が今から楽しみである。

なお、浦野一美(B)、大堀恵(K)、佐藤由加理(A)、野呂佳代(K)は、兼任していたSDN48に専念することになった。これは異論も多いだろう。自分も残念だ。

AKB48のWEBサイト

http://www.akb48.co.jp/

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2009年8月 6日 (木)

SDN48 旗揚げ公演「誘惑のガーター」

「おとなのAKB」であるSDN48が8月1日、デビューした。メンバーは20歳以上限定、観客は18歳以上限定。オトナの色気を全面に出したステージを展開するというふれこみである。

AKB現役メンバーからも、チームAの佐藤由加理、チームKの大堀恵・野呂佳代、チームBの浦野一美が参加。公演タイトルは「誘惑のガーター」といかにもなものだ。

初日公演は抽選で外れてしまったが、2回目で運よく当選。SDNの語源である「サタデーナイト」ではなかったが…

自分は、さんざん大人っぼいとか色っぽいとかいいながら、フタをあけてみたらAKB以上の元気一杯な歌ばかりで、大人メンバーが体力の限界に挑戦する、という意表をついた展開かと予想していたが、そうでもなかった。真正面から「大人のAKB」を追求している。

ただ、確かに落ち着いた感じの曲は多いものの、さほどエッチな曲や過激な衣装が連発するわけではない。また、アイドルっぽい曲もちゃんと用意されている。そういう意味ではびっくり仰天するというほどのものでもなかった。むしろチームK4th公演の「おしべとめしべと夜の蝶々」のほうが衝撃的だったし、B4th公演の「口移しのチョコレート」のほうがなまめかしい。

20歳から33歳まで、年齢もまちまちだが、プロのダンサーや本格的なボイストレーニングを受けた人まで、そのキャリアもさまざまだ。もちろん全くの素人からオーディションを受けた人もいる。そうした個性が演出にも反映されているので、AKBのような一体感のあるレビューショーというよりも、個人技を生かしたパフォーマンスという感覚で楽しむことができる。

センターポジションは、加藤雅美、畠山智妃が取ることが多い。この2人は確かにかわいい。秋元康がセンターに置こうとするのも納得だ。残念ながら秋元康と俺の趣味はかなり共通している。加藤はデビュー当時の中澤裕子のような顔だし、畠山は「タクシードライバーの推理日誌」で夜明日出夫の娘、あゆみを演じている林美穂に似ている。

もう一人、よく目立つのが中国出身のチェン・チューだ。すらりとした長身に漆黒の長い髪、パーフェクトに整った端正な顔立ちはいやがおうにも目に入る。すでにホリプロのタレントとしてテレビなどにも出ており、
志村けんのだいじょうぶだぁIIに、ラーメン屋さんのバイトの役で出演していたのを見たことがある。その時から「かわいい子だなあ」と思っていたので、こんな形で見ることができて嬉しい。

AKB兼任組の中では、野呂と佐藤が実にいい。もともとノンティーはKの公演でもキレのあるシャープな動きを見せているのだが、SDNの落ち着いた曲調が一層そのポテンシャルを引き出しているようだ。そしてゆかりんはA公演だと一歩引いたポジションが多いが、SDNではど表題曲「誘惑のガーター」のセンターを務めるなど、大いに目立っている。

なかなか楽しかったので、また見たいとは思うが、AKBの公演に比べると「また明日来よう!」と思いたくなるような強烈な常習性がまだ欠けているように思う。それをどう演出するか、その作戦はすでに秋元康の頭の中にあるはずだ。

Kabekake

壁かけ写真にもSDNが登場。これどう見てもキャバクラだろ。研究生の写真が壁の反対側に押しやられてしまったのがかわいそうだった。

SDN48のWEBサイト
http://www.sdn48.co.jp/

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2009年6月13日 (土)

SKE48 チームKⅡ 1stStage「会いたかった」初日

SKE48が名古屋に誕生して以来半年あまり、早くも新チームが誕生。これに伴いすでに活動しているメンバーを「チームS」、新チームを「チームKⅡ」と呼称することになった。ⅡがついているのはもちろんAKBのチームKとかぶるからである。

昨年のチームSの初日は、当日現場での抽選入場というリスキーなものだったが、幸運にも参加することができた。そして今回は事前のメール抽選で当選。なんともありがたい。

SKEについては、昨年10月の「Partyが始まるよ」初日公演と、その東京公演についてエントリーしているが、Party公演はその後もういちどサンシャイン栄で見ている。ノースリーブスが飛び入り参加したときだ。だが2ndStage「手をつなぎながら」は栄で見たことがなく(初日に応募したが、さすがに落選)、先週の東京公演で初めて観た。SKEの充実ぶりを目の当たりにできたすばらしい内容だったが、エントリーを上げそびれた。

「手をつなぎながら」は、セットリストが明るく元気な曲が中心であり、当初は無理してキャラを作っている感じがあったメンバーも、いい意味で地の色が出てきていて、観ていて本当に楽しかった。ダンスやボーカルのスキルの高いメンバーもその力を発揮してきている。

そんなわけでSKEへの期待が大いに高まる中での新チーム披露だ。わくわくしながら名古屋へやってきた。

初日に2度も当選するという恵まれすぎた状況にいるためか、入場順の抽選はいつも後ろのほうで、実はSKE公演は一度も座ってみたことがない。SUNSHINE STUDIOは立ち見だと非常にみづらい。初日のときなど、プレスのカメラが入っているため、会場にいながら事実上モニターで観戦していた。入れただけで幸運だったので不満はなかったが。

しかし、今回は驚きの7巡目入場。この段階ですでに座席は7割近く埋まっていたが、トイレ近くの通路際席という自分好みのポジションをゲットできた。

KⅡデビュー公演のセットリストは「会いたかった」。チームAの2ndStageとして作られ、チームBの2ndStageにも使われた。いきなりユニットから入るという異例の構成だが、「桜の花びらたち」「スカート、ひらり」「会いたかった」「Dear My Teacher」など初期の名曲が並び、さらに「嘆きのフィギュア」「ガラスの I Love You」など個人的に好きな曲も多く、大いに気に入っているセットリストだ。考えてみれば、自分が最初にAKBを観たのもBの「会いたかった」公演だった。

15時、ほぼオンタイムで公演スタート。開演前の影アナは古川愛李。オーバーチュアに続き、1曲目「嘆きのフィギュア」がスタート。前奏前に板付きのメンバー4人に順々にスポットライトが当たっていくが、通常はそこでそのメンバーへの声援が飛ぶ。しかし、今回はまだメンバーの顔と名前が一致しない。「おお」とか「だれー」とか、微妙な声が乱れ飛んでいた。AKB劇場では、この曲は照明をかなり落とし、ミステリアスな空気で演出されているが、今回は全体的に明るめ。また、AKB劇場名物のステージを分割して上下する仕組みもないため、若干迫力に欠けた。歌やダンスの実力は、まあこんなものだろうという感じだった。

続く「涙の湘南」。さほど好きな曲というわけではなかったが、印象が変わった。これは良かった。B2ndどころか、A1stも超えてしまったかもしれない。その原動力となったのは2人のメンバー。佐藤実絵子と古川愛李である。

佐藤実絵子はチームSに「最年長メンバー」として加入したが(現在22歳)、2ndStageでまさかの研究生落ち。年齢的に考えるとそのまま卒業してもおかしくなかったが、KⅡメンバーとして復活。見上げた根性の持ち主だ。歌のうまさはS時代から定評があり、その実力をこの曲は十分に引き出していた。そして古川。柏木由紀(チームB)や佐藤すみれ(研究生)と同様、モーニング娘。オーディション落選者である。その後、エイベックスのオーディションやアニソングランプリにも出ており、アイドルになりたい欲求は極めて高いようだ。そのおかげで、佐藤すみれ同様すでにアイドルのオーラが完成されており、ひときわ強い存在感を放っていた。しかも、歌が相当うまい。この佐藤実絵子、古川のボーカルによって、異様に力の入った「涙の湘南」となった。

その興奮冷めやらぬうちに「会いたかった」突入。いい流れができた。本来、この衣装は青いワンピースのはずだが、制服チックなものにかわっていた。どこかで見たような衣装だが、思い出せない。会場の雰囲気が最高潮に達したところで再びユニットへ。注目の「渚のCHERRY」黄色パート(前田敦子や渡辺麻友など、チームのエースポジション)は向田茉夏。なんとなく「うしろ髪ひかれ隊」の斉藤満喜子を思い出させる風貌だ。そういえばKⅡには「斉藤真木子」というメンバーもいて、彼女は℃-uteの萩原舞に似ている。わけわからん。

後半の全体曲、そしてもりだくさんなアンコールまで、一気に突っ走った90分。もともと勢いのあるセットリストだが、非常に充実したいい公演だった。

まだほとんどのメンバーの顔と名前が一致しないが、みな自己紹介MCもそつなくこなしており、チームSのときのような初々しさより、ある程度出来上がっている印象を受けた。たった2カ月でここまで成長できるものなのか。すでにAKBメソッドはマニュアル化されたと考えていい。

チームKⅡで面白いのが年齢構成だ。初日時点での年齢構成はこうなる。

12歳
13歳 ●●●●
14歳 ●●
15歳 ●●
16歳  
17歳 ●●
18歳  
19歳
20歳  
21歳  
22歳 ●●●
23歳

アイドル年齢のスイートスポットである、16歳~18歳を見事に外している。若いメンバーが多いのはおそらく、1~2年後にピークを持ってこようという長期視点だろう。それは分かる。注目は22歳以上が4人もいることだ。チーム発足時にこれだけエルダーなメンバーがいたのはAKBの歴史から考えても異例のことではないか。

若いメンバーとのバランスをとる、という意味もあるのかもしれないが、年齢的に2つのグループを作って、チーム内に2つのカラーを作りだす作戦かもしれない。これはちょっと面白い展開になりそうだ。

最年長の前田栄子は、佐藤実絵子よりも年上だ。佐藤はSで「お姉さん」キャラだったが、その年齢を逆手に取るような器用さはなく、若干の痛々しさが感じられたむきもある。しかし、このチームでは最年長でなくなり、お姉さんという縛りを逃れて自分のよさをストレートに出す境遇を得た。そして、最年長になった前田は、自分の年齢をネタにして笑いを取れるキャラクターである。この公演でもさっそく年齢ギャグを展開していた。「リオの革命」で踊り狂う様はそこだけさながらジュリアナ東京のようだ。

チームKⅡ、かなり目の離せない存在である。チームSの「手をつなぎながら」もまた観たいし、今年は名古屋に泊まりで来て2日連続サンシャイン栄、というケースが増えそうだ。抽選当たればですけどね。それも含めて楽しみが増えた。

SKE48の公式WEBサイト

http://www.ske48.co.jp/

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2009年6月 6日 (土)

AKB48 シアターGロッソ公演「夢を死なせるわけにいかない」

AKB48の「第二劇場」として、東京ドームシティ内シアターGロッソでの公演が4日からスタートした。初日は平日なので、週末を待って参戦だ。

この2週間ほどいつもより余計に体調悪く、特に金曜朝は地下鉄の通路で前後不覚になり倒れこんでしまった。これは死ぬかもしれないと思い、携帯からブログに気のきいたことでも投稿して死のうと思ったが、いまいちいい文句が浮かばず、必死で考えているうちに回復した。あの集中力がなければ意識を失っていたかもしれないので、このブログも役にたったといえる。だが、最後の文句はあらかじめ考えておいたほうがよさそうだ。

さて、そんな状態から奇跡的に復活し、土曜夜の東京ドームシティへ。

前回「シンケンジャーショー」を観に来ているので、迷わずGロッソにたどりつく。座席は事前に決まっているので、開演10分ほど前に入場した。

この公演のセットリストは「夢を死なせるわけにいかない」。チームAとチームKの混成チーム、ひまわり組のセカンド公演のものだ。今回は特にひまわり組を名乗ってはおらず、チームA、チームK、チームB、チーム研究生から横断的にメンバーが参加する。

この日の参加メンバーは以下の通り。

チームA 板野友美、小嶋陽菜、篠田麻里子、高橋みなみ、藤江れいな
チームK 秋元才加、大島優子、小野恵令奈、河西智美、倉持明日香、
佐藤夏希、近野莉菜、野呂佳代、増田有華、松原夏海
チームB なし
チーム研究生 石田晴香

チームBからの参加がなく、AやKの新メンバーもひまわり組経験者ばかり。逆に言うとひまわり未見は石田晴香のみという状況で、ひまわり本公演時代にタイムスリップしたようだ。

しかしルックスは微妙に変わっていて、いや、変わっていないのはタカミナぐらいで、多くのメンバーの雰囲気がだいぶ変わっている。注目はやはり麻里子様。ひまわりセカンド時代は髪を伸ばしていたので、A加入当時のショートに戻した麻里子様が露出度高めのひまわり衣装を着る、というのは想像しただけで鼻血が出そうだ。そしてステージに現れた麻里子様は妄想どおり抜きん出て美しく、ショートに戻したことでますます顔がちっちゃく見え、8.5頭身のスレンダーボディーが炸裂していた。曲の中でやはり8頭身のスーパーガール藤江れいにゃんと並ぶと、もうそこだけ美少女マンガから飛び出してきたような異次元世界になっていた。

あと、変わったことといえば、「となりのバナナ」で読んでいた英字新聞が、ひまわり時代は「Daily Yomiuri」だったと思うが「Japan Times」に変わっていた。また、えれぴょんのアンコール衣装の色が変わっていた。ほかの人はみなひまわりの時と同じ色を着ていたので、なんらかの事情があったのだろうか。

シンケンジャーショーを観たとき、この舞台をどう使うのか疑問だったが、舞台の枠組み(飛び降りるための高い位置にステージがあったり、とか)はそのままで、ショーのセットだけを取り除いたような格好だ。シンケンジャーショーもさほど凝った舞台装置があるわけではないので、昼はシンケンジャー、夜はAKBという二毛作のような利用が可能になったわけだ。とはいえ、照明の設置などそれなりに手間もかかるだろうに、スタッフはさぞ大変だろうと思う。

シンケンジャーショーでは、メインのステージと、飛び降りるための高いステージの2レベルで展開するが、さすがにAKBは高いステージは使わず、メインステージと、あと客席のレベルに降りてきてパフォーマンスをするという2レベルを活用する。このため、客席は前3列が使われない形になっている。

このため、秋葉原の劇場にはない縦の動きが加わり、ステージングには多少広がりが出たものの、基本的には同じである。客席数にして3倍のキャパシティーがある劇場を盛り上げるためには、やや迫力不足かもしれない。宙吊りまではしないにしても、客席通路を走り回るぐらいぐらいの演出は欲しい。

まあ入場料も劇場と同じ3000円だし、多くを期待してはいけないのは分かるが、どうも物足りない感じは残ってしまうのは、やはりステージとの距離を意識してしまうからだ。実際、メインステージにメンバーがいる状態だと、最前列でも秋葉原の劇場の一番後ろの列ぐらいの距離がありそうである。

AKB公演の圧倒的な満足感は、やはりあの小さな空間が大きく影響していたのだということを痛烈に感じた。ぎゅうぎゅうに詰め込んで定員250人、しかも大きな柱が2本もある狭い空間。地下劇場、というよりストリップ小屋のような、それも元グラビアアイドルが出演して話題になっている浅草ロック座のような立派な箱ではなく、渋谷道頓堀劇場やシアター上野のような文字通り地下の小屋を思い出させる怪しげな空間。そこで16人ものアイドルが毎日公演をしている、という非常識な面白さ。それがAKB公演の魅力である。

エンターテインメントとしてのAKBと、アイドルとしてのAKBは、テレビで知名度が格段にアップしてきてから、少しずつアンバンドル化が進んでいる、と見える。このGロッソ公演は、完全にアイドルとしてのAKBの文脈だ。テレビで見たアイドルをライブで見せるための箱として用意されたものである。それはそれでいい。しかし、自分はエンターテインメントとしてのAKB、つまり高密度な空間で、アイドルが毎日ライブを行うというその面白さも、一方で追求していって欲しいと願わずにはいられない。

そういいつつ、アイドルとしてのAKBも大好きなわけで、今後もGロッソに通うのは間違いない。

最後にもうひとつ、やはり峯岸みなみがいないのはさびしかった。ダンスの難易度が高いひまわり組公演では、みいちゃんの存在感は圧倒的だ。ファンクラブ先行発売でチケットを買うと出演者が分からないので、次回は一般発売でキャストを確認してから買うようにしたい。

エスカレーター上のプロジェクター映像もAKBバージョンに。

AKB48公式サイト
http://www.akb48.co.jp/

Gロッソ公演スケジュール、チケット購入方法
http://www.akb48.co.jp/grosso/

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2009年4月11日 (土)

AKB48チームK 5th Stage「逆上がり」公演初日

K4千秋楽から1週間、早くもK新公演の幕が上がった。幸運なことに当選。公演の中で、野呂佳代がメールの抽選倍率について口にしたが(運営批判に応えた情報公開の一環か?)先週の千秋楽はメール応募数4700通、この日の初日公演は5200通の応募があったらしい。遠方優先席や女性・児童シートなどもあり、関係者招待もあるだろうから単純には計算ができないが、この数と劇場定員250名だけを考えに入れれば競争率は20倍を超える。通常公演の倍率も推して知るべしだ。

早野薫が卒業し、近野莉菜が加わった新生チームK。しかし千秋楽を休んだ成瀬理沙は椎間板ヘルニアだったことが判明。長期戦線離脱を余儀なくされ、波乱の船出となった。

これまではオーバーチュアが鳴り響く間に幕が開いていたが、この公演ではオーバーチュアが完全に終わってから幕が開いた。チームAの5th Stage「恋愛禁止条例」と同じパターンだ。

すると、舞台上には大島優子ひとり。これもA5と同じ。しかし歌いだすのではなく、なにやらセリフを言い始める。そこに河西智美や宮澤佐江がからむ。さらに秋元才加が参戦。みなマイクを使わない生声で、客席のざわめきとあいまって聞き取りにくい。しかしどうやら設定は学園ものの様子だ。高校をやめたい、という優子を止めるとも〜みやさえ、そしてあえて突き放す才加。ほんの寸劇だが、仲間の大切さを訴えかけていく。そこにメンバー全員が現れ、中原中也の「汚れちまった悲しみに」を唱えはじめる。

感動的なオープニングだが、これを毎回見せられるのかと思うと正直ちとキツい。そして「汚れちまった悲しみに」と聞くと、自分としてはどうしても「魁!!男塾」テレビアニメ版のオープニングを思い出してしまう。

続く最初の曲は、仲間の絆を歌ったスローな曲で、K4の最後の曲「絆」から続いているような雰囲気だ。そして2曲目が表題曲の「逆上がり」。明るく、そしてKらしい力強い歌詞で、会場の温度も急上昇だ。

3曲目に入ると、ひとり見慣れない人がいる。いや、見慣れているんだけど、Kじゃない人がいる。顔はよく見えないが、この大きな動きは……研究生の岩佐美咲じゃないか!てことはなるるのアンダーである石田晴香とバトンタッチしたのか?と思ったらはるきゃんはちゃんといる。ばかな、舞台上に17人いるのか!?と慌ててひとりひとり確認してみると、なんと優子がいない。一体どうしたというのだ。

4曲目が終わり、自己紹介MCでふたたび優子登場。なんでも、喉の調子が悪く、あさって手術をすることになったのだそうだ。もともと休みの多いところに、なるるに続く長期戦線離脱宣言。会場に激震が走った。

続いてユニット曲。メンバーの割り振りはこんな感じ。

梅田彩佳、大島優子、松原夏海、野呂佳代
小野恵令奈、小林香菜
大堀恵、奥真奈美、近野莉菜、増田有華、宮澤佐江、石田晴香
河西智美、倉持明日香、佐藤夏希
秋元才加

まずは自発的ダンスユニット「梅島夏代」が初めてオフィシャルな活動として登場。エグザイルもどきの歌と衣装で会場を沸かす。続くえれ・カナの2人ユニットは70年代チックな王道アイドルの衣装で舞台狭しと動きまわる曲。個人的に最高。そのあと6人も出てきたのでこのあとの人数構成はどうなるんだ!と思っていたらびっくり仰天の秋元才加ソロ。沢田研二の「憎みきれないろくでなし」のような帽子をかぶり、得意の尾崎豊ばりの熱唱だ。

その後の全員曲は、Kらしい力強い曲が続いた。動きの激しい曲が多く、岩佐の大きな動きが見ていて楽しかった。

全体的に、K4のときのようなエロあり企画ものありといった強烈なインパクトはなく、完成度で勝負しようという雰囲気のセットリストだ。何でもありが好きな自分としてはややオモシロさに欠ける気がした。A5を初めて観たときの印象に近い。まあ好き嫌いは人それぞれで分かれるだろう。

今回、石田はるきゃんはユニットにも出ていたが、この公演ではメンバーが休演したとき、研究生が入るのか、それとも他のメンバーがスライドしてくるのか、そのあたりはまだよく分からない。

残念ながらバックダンサーの出番はなし。研究生は研究生公演に力を注げ、ということか。

K4は1年近くのロングランになったが、今回はどうなるか。できれば「ひまわり3rd」も観たいものだ。

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2009年4月 5日 (日)

AKB48チームK 4th Stage「最終ベルが鳴る」公演千秋楽

チームKの「最終ベルが鳴る」千秋楽。幸運にも当選して入場することができた。この公演は昨年5月の初日も観覧しており、初日・千秋楽ともに参戦できたのは何ともありがたいことだ。

この公演は卒業する早野薫のラスト公演でもある。鉄の団結を誇るチームKからひさびさの卒業生だ。すでにその欠員は研究生・近野莉菜で埋めることが決まっている。A、Bはなかなか16人がそろわないが、チーム力が一番のアピールポイントであるKはそうはいかないのだろう。

この日、残念ながら体調不良とのことで成瀬理沙が休演。しかし体調が良くないのはなるるだけではなかったようで、小野恵令奈は発熱で昼公演をキャンセルしていた。それでも夜の千秋楽公演は強行出演。1曲目から明らかにえれぴょんは具合が悪そうで、無理はしないほうがいいと思ったが、その必死な姿勢こそKを象徴するものだ。

初日にびっくり仰天した「おしべとめしべと夜の蝶々」。セリフの所では河西智美が「私のこと、愛してる?」と言うといつもなら大堀恵みが「ふふふ、どうかしらあ~」と言うのだが、この日は「愛してる」と返した。河西も「私も愛してる!」と叫んで抱き合う二人。河西は「甘い股関節」のノルマ達成が難しそうになったとき、大堀に「あと何枚足りないの?ともが全部買ってあげる!」とある意味スレスレな発言をしたそうだが、この2人の友情は本物だ。

とも~みと言えば、アンコールの「メロスの道」で、えれと腕をぶつけて闘うような仕草をする場面で、えれの腕をきゅっとにぎり「がんばれ」とささやいたそうだ。もともとこの曲に思い入れがあったというえれはこの瞬間泣き出してしまい、みんなにハーゲンダッツをおごることになった(一番先に泣いたメンバーがそうする約束になっていたらしい)。しかし、ここというタイミングで涙が出るのも、アイドルの重要な資質だ。さすがである。

卒業セレモニーでは早野以外のメンバー全員の名前を書いたTシャツを早野にプレゼントし、かおりんがそこに自分の名前を書いた。ここまでは感動的な場面だったが、秋元才加が「これで全員の名前がそろったから……着て」と着用を強要。衣装の上からTシャツをもぞもぞと着る姿はコントのようで客席は暖かな笑いに包まれた。そして21時を過ぎたので奥真奈美は下がったが、それ以外のメンバーでK3rdの名曲「草原の奇跡」を熱唱。最後はやはり感動的に終わったな、と思ったら一列に並んでのごあいさつで、後ろに下がりすぎて舞台のドンデンが回ってしまい早野らがずっこけてしまう。ふたたび会場は大爆笑。笑いあり涙あり、の実にKらしい千秋楽となった。

終演後は、「みなさんとのご縁がこれからも続きますように」と、観客全員にメンバーが5円玉を配るという渋いイベントが行われた。メンバー全員が横一列に並び、好きなメンバーから受け取るという観客にもメンバーにもキツいシステム。優子・えれが行列になるのは当然で、早野もこの日は人気だろうと思ったので、一度話してみたかった松原夏海の前へ進んだ。性格の良さで知られるなっつみいだが、まっすぐに向けてくれたその視線は本当に澄みきっており心を打たれた。「新しい公演も観に来てください!」ええ、行きますとも。5円玉の入った袋はメンバーのサイン入り。誰のだろうと思ったら優子のだった。なっつみい、そんなところに気を使ってくれなくても…。

来週からはさっそくK5th公演が始まる。メンバーの大きく変わったA、Bと違い、1人入れ替わっただけで新公演に臨むK。その団結は健在ということか。抽選にいつ当たるか分からないが、早く見たいものだ。

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2009年3月29日 (日)

AKB48 チームA5th公演「恋愛禁止条例」まとめてエントリー

昨年10月19日に始まったチームAの5th公演。それなりに観てはいるのだが、なかなかエントリーを上げるキッカケがなかった。しかし、そうこうしているうちにのぞフィスに続き、まいまいまで卒業してしまった。ここでまとめて記録しておくことにしよう。

劇場公演は現在完全メール抽選制で、ハズレが続くとモチベーションが次第に下がっていく。この日は行きたい!という日に当たらないと、確かに心が折れる。自分は新参だったからなのか幸いにもかなりいい確率で当たっていたが、このA5の開始と前後して当たらなくなってきた。ファンの数もそれだけ増えてきたということなのだろう。

初日はあえなく敗退。しかし、「メン☆ドル」の撮影期間と重なり、初日にもかかわらず小嶋陽菜、高橋みなみ、峯岸みなみのノースリーブス(no3b)が休むという異常事態に。ならば俺もこの3人が戻るまでA5は見ないことにしよう、と心に誓い、ネット配信も一度見たきりでガマンしていた。だが、気になることにA4thリバイバル公演「ただいま恋愛中」では休みがちだった大島麻衣と篠田麻里子の出席率がすこぶるいい。ということは、no3b復帰後は、入れ違いにこの2人が出なくなるのでは・・・。

その予想は当たり、結局A5thでメンバーが全員そろった状態というのは川崎希卒業までの期間で数えるほどしかなく、自分はついぞそれを目撃することができなかった。まあもともと16人そろわない状態でスタートしたこともあり、「チームA+研究生」が前提の公演ではあるが。

ともあれ、見学したA5thの全記録。

<1回目>

(チームAメンバー)
板野友美、川崎希、北原里英、佐藤亜美菜、佐藤由加理、中田ちさと、藤江れいな、前田敦子、宮崎美穂
(研究生メンバー)
内田眞由美、瓜屋茜、小原春香、高城亜樹、近野莉菜、中塚智実、野中美郷、藤本紗羅
(休演)
大島麻衣、小嶋陽菜、篠田麻里子、高橋みなみ、峯岸みなみ

実はこの公演、メール抽選応募時点では「メン☆ドル」主役の小嶋を残し高橋、峯岸の劇場復帰が発表されていた。しかもこの日は俺の戸籍上の誕生日。そしてありがたいことにメールも当選。いやっほうと小躍りして喜んでいたら、前日になって2人が休演になってしまった。心の中で何かがボキッと折れる音がした。

しかしせっかく当たったのだ、キャンセルするという選択肢は俺にはない。ついに初めて目の当たりにしたA5thのセットリスト。ファーストインプレッションは――何というか、印象が薄い公演だ。

宮崎美穂のソロ(後で分かったことだが、たかみなのアンダー)で始まるオープニングは意外ではあったが、「ただいま恋愛中」のようにぐっとステージに観客を引き込むような吸引力はない。アップテンポで盛り上がる曲も少なく、全体曲では後半まで出てこない。ユニット曲は佳作ぞろいだが、「おしべとめしべと夜の蝶々」のようなインパクトのある曲はない。なんというか、全体的に「薄い」のである。アイドル路線の王道を行く、女の子らしさ全開がチームAのカラーだが、それがどうも伝わってこない。

メンバーも約半分が研究生、佐藤由加理はまだ体調が全開せず、途中曲からの参加だったが、MCではゆかりん一人で持っていたような感じだ。しかし、この日出演したチームAオリジナルメンバーはどちらかというと薄味のグループであり、昇格組はまだどことなく研究生の殻が取れない。そんなわけで、この公演は研究生公演にあっちゃんが参加している、という感触だった。

しかしこの時点で、小原春香と高城亜樹はすぐ昇格させていいように感じた。

<2回目>

(チームAメンバー)
川崎希、北原里英、佐藤亜美菜、佐藤由加理、高橋みなみ、中田ちさと、藤江れいな、峯岸みなみ、宮崎美穂
(研究生メンバー)
石田晴香、内田眞由美、瓜屋茜、小原春香、高城亜樹、中塚智実、野中美郷
(休演)
板野友美、大島麻衣、小嶋陽菜、篠田麻里子、前田敦子

その後no3bも合流し、年末年始には全員集合公演もあったが、旅行で応募を見送ったり、応募したが落選だったりで観覧できず。少し間を置いたが念願のWみなみオンステージだ。入れ違いにあっちゃんが休んでしまったが。

やはりたかみなが出ると舞台の熱量が全く違う。そしてみいちゃん。みいはどの曲でも常に表情を自分の解釈で作り、いわば演技をしながら歌っているのが素晴らしいのだが、この公演、特に前半の全体曲で、彼女は満面の笑みを浮かべていた。これまで見たこともないような120%の笑顔だ。

その表情を見て、ようやく自分はこのセットリストの目ざすものに気が付いた。やはりこの公演はチームAならではのものだ。チームAの持つ圧倒的なオーラをあえてストレートに出すのではなく、弱めの曲で、少し引いた形で表現しているのだ。

もしこのセットリストをチームA以外がやったなら、本当にただの印象の薄い公演になってしまう。しかしチームAなら違ってくる。ものすごい美人が、ばっちりメイクやファッションを決めるのではなく、さりげないおしゃれをしているような、そういう都会的な雰囲気をかもし出すことができる。

だから、みいはチームAの持つ女の子オーラを全開にしてこの公演に臨んでいるのだ。おとなしめの曲で薄められてちょうどよくなることを計算に入れて。やはりみいちゃんはすげえや、と感心することしきりだった。

<3回目>藤江れいな生誕祭

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(チームAメンバー)
板野友美、川崎希、北原里英、小嶋陽菜、佐藤亜美菜、佐藤由加理、高城亜樹、高橋みなみ、中田ちさと、藤江れいな、前田敦子、峯岸みなみ、宮崎美穂
(研究生メンバー)
内田眞由美、瓜屋茜、野中美郷
(休演)
大島麻衣、篠田麻里子

そうこうしているうちに本当にあきちゃがチームAに昇格してしまった。小原春香も前後してチームBへ。春ちゃんがAの舞台から姿を消したのはちょっとさびしい。

さて、この日の休演はまいまいと麻里子様の2名だけ。ようやくチームAの全貌が見えてきた。この日はキャンセル待ちだったが、抽選入場対象外(つまり立ち見)で入場できた。藤江れいなの生誕イベントでは、まいまいからの手紙が読み上げられ、感動を呼んだ。そしてその後、れいにゃんが実にしっかりと抱負を述べていて感心した。MCの弱い子、という印象があったからだ。後で知ったことだが、まいまいがMCについていろいろアドバイスをしていたようである。感心といえば、あみなの仕切りもソツがなく、とても良かった。彼女はA昇格からMCを意識して頑張っているのがうかがえたが、A5thに入って飛躍的に良くなってきたようだ。この日も公演中のMCコーナーで、ひまわり1stの「僕とジュリエットとジェットコースター」が「僕とジュリエットとJC」と書かれているのを見て「僕とジュリエットと女子中学生」という曲だと信じ込み「こりゃあ頑張らなきゃなあ」と思った、という話はかなりウケていた。勘違いしただけでも話はオチるが、「女子中学生」という言葉に反応するのが実にあみならしかった。

<4回目>
(チームAメンバー)
板野友美、川崎希、北原里英、小嶋陽菜、佐藤亜美菜、佐藤由加理、篠田麻里子、高城亜樹、高橋みなみ、中田ちさと、藤江れいな、前田敦子、峯岸みなみ、宮崎美穂
(研究生メンバー)
内田眞由美、野中美郷
(休演)
大島麻衣

いよいよ休演が1人にまで絞られた。そしてやっとA5thの麻里子様にお目通り。最強のキレイさは言うまでもないが、そのすっとぼけたMCが本当にいい味を出している。MCといえば、内田眞由美と峯岸みなみの抗争アングルがこの日からスタートした。みいちゃんがMCの中で「キッズ・ウォー」の井上真央の役をやって、机を蹴り飛ばしたい、と言ったのに対し、以前からキッズ・ウォー時代の井上真央に似ているとして研究生公演でモノマネなど披露していたうっちーが「蹴飛ばしていたのは机ではなくて椅子」と食いつき、そこからバトルに発展した。その後の公演でもこの2人はよくぶつかっているらしい。内田眞由美は計算してMCのできる子であり、みいちゃんもそれを見込んで敵役に選んだのだろう。

<5回目>川崎希卒業公演

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(チームAメンバー)
川崎希、北原里英、小嶋陽菜、佐藤亜美菜、佐藤由加理、高城亜樹、高橋みなみ、中田ちさと、藤江れいな、前田敦子、峯岸みなみ、宮崎美穂
(研究生メンバー)
内田眞由美、瓜屋茜、近野莉菜、野中美郷
(休演)
板野友美、大島麻衣、篠田麻里子

結局チームA全員がそろった状態を見ることができないまま、のぞフィス卒業を迎えてしまった。この日も3名が休演。結局「小嶋陽菜、大島麻衣、川崎希」という正規メンバーの「ハート型ウイルス」はついぞ見ることができなかった。その曲中のセリフは、大島か小嶋、またはそのアンダーが担当しているが、この日は小嶋が川崎に促し、のぞフィスが担当。「ぜったいありえない!そう思ってたけど、私、あなたのことが好きみたい!」で会場が大いに沸いた。

最後のセレモニーでは、全員が手作りした卒業証書を佐藤由加理が読み上げる。なかなか感動的な場面だった。そして休演だった板野・大島も私服姿で登場。麻里子は大阪で仕事のため駆けつけることはできなかったが、その直前の公演に、当初の予定を変更して海外から帰国した足で強行参加したのは、最後にのぞフィスと同じステージに立とうとしたからなのだろう。

全体的には、のぞフィスらしい、暖かくてほんわかした雰囲気で進んだ卒業公演だった。

<6回目>
(チームAメンバー)
大島麻衣、北原里英、佐藤亜美菜、佐藤由加理、篠田麻里子、高城亜樹、高橋みなみ、中田ちさと、藤江れいな、前田敦子、峯岸みなみ、宮崎美穂
(研究生メンバー)
石田晴香、内田眞由美、近野莉菜、野中美郷、松井咲子
(休演)
板野友美、小嶋陽菜

やっと大島麻衣を出演を見ることができ、バラバラにではあるが一応全員コンプリートとあいなった。大島・篠田がそろうのは本当に貴重だ。A4R以来のまいまいは、やはり存在感が大きい。ひまわり組のころは、テレビでの露出が多いわりに劇場での声援は他の人気メンバーと同じぐらい、という感じだったが、新しいファンが増えているのかひときわ大きい声援を獲得していた。まいまいは、客のいじり方というか、コミュニケーションのとり方が非常にうまい。バラエティー番組での如才なさはご存知の通りだが、やはり彼女はこうしたライブ・エンターテイメントで力を発揮するタイプなのではないか。

この日から、川崎希ポジションに7期研究生の松井咲子が登場。上遠野瑞穂と並ぶ7期研究生の美人顔代表だ。この日の昼公演(自分が見たのは夜公演)で麻里子様に「せんたん子」(『さき』だから)という微妙なアダ名を付けられてしまったが、この夜公演ではまいまいに「せんたんこだったら、ちんすこうのほうが良くない?」とさらに訳のわからないネーミングをされ、「もう原型がないんですけど~」と困っている様子が何とも可愛い。ちなみにこの春に高校卒業なので、研究生の中では年長さん。

<7回目>大島麻衣ラスト公演

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(チームAメンバー)
板野友美、大島麻衣、北原里英、小嶋陽菜、佐藤亜美菜、佐藤由加理、高城亜樹、高橋みなみ、中田ちさと、藤江れいな、前田敦子、峯岸みなみ、宮崎美穂
(研究生メンバー)
瓜屋茜、野中美郷、松井咲子
(休演)
篠田麻里子

やっと5thで初めて見られたと思ったらもう卒業である。4月のコンサートには出演するので、正確には卒業公演でなく、劇場公演の卒業、ということだ。残念ながら麻里子様はお休みで、この日も現役正規メンバー全員集合とはならなかった。

AKBで最も一般的な知名度が高く、オリジナルメンバーとしてその貢献度は計り知れないまいまいの卒業だが、A4R千秋楽の5人卒業の時のようなピリピリした雰囲気はなかった。まいまいも普段どおりに、自然体で、客席いじりまくりの楽しい公演だった。

「ハート型ウイルス」のセリフはもちろんまいまい。セリフをアレンジして「ぜったいありえない!そう思ってたけど、私、本当に3年間楽しかった。みんなのことが好き!」と叫ぶ。言うまでもなく客席はヒートアップだ。

MCでは、藤江れいなが学校で指揮者を務めたことがある、と話したところ「じゃあやって見せてよ。お客さんが、『会いたかった』歌ってくれるから」と、前代未聞の観客への無茶振り。まいまいでなくてはできない芸当だ。

最後の曲のあと、「桜の花びらたち」を歌う。その曲の中で、藤江れいなから預かった(この時点で21時を過ぎていたため、藤江は舞台袖に下がった)手紙を高橋みなみが読み、プレゼントを手渡す。いまいちたかみなとの呼吸が合わないあたりが、なんともチームAらしい。そしてオリジナルメンバーである峯岸、小嶋、板野、 前田、佐藤由加理、高橋の順で花束を渡す。そしてそのまま曲が終了し、まいまいからごあいさつ。寒い中お台場でイベントをしたことなど、苦労話を交えながら、この3年3カ月の充実ぶりを振り返った。最後は「ソロになっても、応援よろしく!」と力強く。

まいまいは自身もキレイだし話もうまいけど、周りの人間をうまく立てることができる稀有なアイドルだと思う。だからこれだけテレビの世界でも重宝されているわけだが、AKBにおいてもその才能は極めて大きかったのではないか?確かに公演に出ることは少なかったが、やはりその穴は小さくない。AKB全体が今後どう影響を受けるのか。いい方向に傾くことを期待しつつ見守っていきたい。

抽選に当たりにくくなった、とか言いながらも、考えてみると節目の公演にかなり参加できており、自分は幸せ者だ。いつも感謝、である。

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2009年3月 7日 (土)

AKB48「10年桜」新曲発売恒例握手会

もはや一般用語化した「AKB商法」。運営側も悪びれずに堂々とドーピングをしている。まあ、同じようなことはどのアイドルも多かれ少なかれやっているわけで、AKBだけが責められたものでもあるまい。それにAKB恒例の握手会は、いっとき数人のメンバーに対し順に握手していく、という一般的な方法も導入されたが、主流なのは「個別握手会」と称する、メンバー一人を指定して握手できるというもの。普通の握手会は「がんばってください!」と「ありがとうございます!」を同時に言って終わり、というぐらいの時間だが、この方法だと短くても15秒〜30秒ぐらいの会話が可能だ。AKBがあくまでこの効率の悪いイベント形態にこだわるのは、あくまで「会いに行けるアイドル」というコンセプトを守ろうとする姿勢と評価できる。また、個別握手会の場合人気メンバーの前には長蛇の列ができるが、そうでもないメンバーの前には誰もいない、というシビアな状況が生まれる。それもまたAKBらしさでもあると考えているのだろう。もっとも裏ではスタッフが「○○(メンバー名)、○○、○○の方、どうぞ〜」とまるで白タクの呼びかけさながらに声をかけ、列を途切れなくさせているのだが。

昔からのAKBファン、メンバーとより深くコンタクトできることを誇りに感じている人たちにとって、個別握手は欠かせないイベントなのだと思う。しかし「アイドルは遠きにありて思うもの」という世代の人間にとって、数十秒とはいえ、アイドルと話すのってものすごいプレッシャーだ。こう声をかけたらこう反応が来て・・・と、男子中学生が女子に声をかけるような、「ときめきメモリアル」の回答を選ぶような、無用というかほとんど無駄なシミュレーションを脳内で繰り返して臨むことになる。それだけに、握手を終えるとひと仕事終わったような充実感が残る。

だからライトなファンなら、2〜3人、あるいは1人と握手しただけでも十分に満足してしまう。AKB運営側は、今回そこに目をつけ、更なる売り上げ拡大策、新たなドーピング手法を打ち出してきた。

それは、握手会に加え「特別公演」と称する無料の公演を行い、劇場でCDを購入すれば抽選でそこに参加できる、というもの。その特別公演の内容も「ひまわり組2nd公演リバイバル」「チームB4th研究生公演」といった、プレミアムを払ってでも観たいものをそろえてきた。言うまでもなく、CD1枚で1回の抽選。つまり買えば買うほど当選率が上がりますよという、射幸心煽りまくりのデンジャラスなビジネスモデルだが、今回も公取の問題にはならなかったようだ。

この目論見は的中し、ほとんどの購入者が一回の限度枚数である5枚を購入。結果、平日から前作「大声ダイヤモンド」をはるかに上回るペースで販売数が伸びた。もちろん、AKB自体の人気が加速度的に上がっていることも事実だが――。

そのため、劇場での販売は土日の握手会当日を待たず品薄状態に。それでこの土日は1人1枚の枚数制限となった。

自分はと言えば、通信販売ですでに4枚購入してある。これに付いている引換券を持っていけばCD購入者と同じように握手券と特別公演抽選券が手に入る。しかも1人1枚ではなく、4枚ちゃんともらえるという。これは通販で買っておいて助かった。

だが、その引き換えは購入者と同じように早朝から並ばなくてはいけない、というので、公演の入場が完全メール抽選に以降して以来、久しぶりに「並び」を体験することにした。

秋葉原到着は朝7時50分。すでに作られていた長蛇の列の最後尾につくとスタッフから「割り込み防止券(整理券のようなものだが、これを持っていてもそのまま列にいなくてはいけない)」が配られた。すでに1000番をちょっと超えていた。

そこから発売開始の10時まで、ずっと並んでいなくてはいけない。比較的気温は高いとはいえ、日陰とビル風で体感温度は相当に寒い。「デトロイト・メタル・シティ」や「バクマン」の最新刊などを読んで、テンションを上げて耐えしのぐ。何やってんだ社会人。

10時を回ったが、列はいっこうに動かない。ひとつの大きな列を作っているのではなく、列を分割して、あちこちに分散して配置しているからだ。ネットで様子を伺うと、どうやら100人さばくのに10分かかっているようだ。そうなると1000番台の自分が買えるまでにはさらに1時間半以上かかるということか。

ほぼ計算どおり、ドン・キホーテ8階のAKB劇場にたどり着けたのは11時40分。そこで握手権と抽選券を4枚ずつ受け取り、さっそく握手会へ参加。

4枚どう使おうか考えたが、高橋みなみ・峯岸みなみは外せないので、あとの2枚でまだイベントで会ったことのないメンバーに会おう、ということにした。最終的に、小野恵令奈・篠田麻里子と会うことができた。最近髪を切って昔(俺が劇場に通う前の)の髪型に戻った麻里子様は、近くで見るとあまりにキレイで失神するかと思った。しかも、パーフェクト・ビューティーながら気取らずファンに対しまっすぐ視線を向けて話しかけてくる姿勢に感動して卒倒しそうになった。

そして、どちらかというと自分にとって握手よりも比重の高かった「ひまわり組2ndリバイバル特別公演」には、残念ながら落選。この日の抽選券発行数は約4000で、劇場のキャパは250だから、単純競争率は16倍。そこに4枚の抽選券で参加したわけだから、当選確率は25%といったところ。落選する確率は当選の3倍もあるので、落ちてももやむをえない数字だが、手が届かないほどでもないだけに正直無念だという気持ちはある。しかしこの日、引き換えでなくCDを購入しようとした人の多くは、何時間も並んでいたのに結局変えずに終わってしまったようだし、自分ももう少し遅く来ていたら引き換えはできない状況だった。それを考えると自分などは相当にめぐまれていたほうで、むしろありがたいという気持ちを持つべきだろう。そして、やはりあの寒空の中何時間も待たせて、それでCD1枚売らないというのはやはり問題があると思う。

つうわけで、またCDが増えちゃったよ。新曲出すたびにCDが4〜5枚単位で増えていくのって、どこか何かが間違っているような気がしないでもないが、たぶん気のせいだろうなあ。

このCDは2バージョンあり、今回のイベントに参加するためには写真に4枚写っている「劇場版」を入手する必要があった。真ん中に写っているのが全国のCDショップで買える「通常版」で、これを入手することで参加できるまた別の握手会が・・・

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2009年2月 8日 (日)

AKB48 チームB 4th公演「アイドルの夜明け」初日

先日の「セットリストベスト100」で「初日」が1位を獲得し、勢いに乗るチームBの新公演「アイドルの夜明け」が8日、初日を迎えた。

セットリスト100の結果にも現れているように、すこぶる評判の良かったB3rd公演「パジャマドライブ」の後だけに、どう出てくるか期待と不安の入り混じった初日公演。運よく当選し、しかも入場順も比較的前の方だったため、死角が少なく、全体のフォーメーションも確認しやすいポジションに座ることができた。ありがたい。

オーバーチュアとともに幕が開けられると、暗いステージにうっすらと光る金管楽器が見える。そう来たか!舞台全体が照らし出されると、どうやら使われている楽器は金管楽器やドラムなど。そして中央に飛び出してきてバトンで指揮をしているのは多田愛佳。そう、これはマーチングバンドなのだ。楽器を演奏するパターンは過去にもあったが、非常にインパクトの強い演出だ。

常に意表を突き、それによってネット上で話題を広げて注目を集めていくというのがAKBの基本戦略だ。なので何かを仕掛けてくるとは思っていたが、単なるビックリに留まらず、ニギヤカで楽しく、オープニングとしてはなかなかの出来ばえだ。楽器担当メンバーはみな必死の表情。らぶたんのバトンさばきもサマになっている。曲中にかなり長いMCが入る。この日担当したのは浦野一美。途中、用意していた言葉を忘れてしまったようで間が空いてしまった。あのプロ根性の座ったシンディでされ、セリフが飛んでしまうぐらい公演の初日というのは緊張するのだろう。

ショーというものは始めが肝心で、ライオンキングなどは全感動の8割を最初の10分間で消費すると言われている。このオープニングで、この公演の成功はもう約束されたようなものだ。

MC前の曲ではメンバー全員、サラシ姿に特攻服をはおるといういでたちで登場。その後も手をゆるめることなく、コスプレあり、小物あり、露出あり、きわどい歌詞あり、ハ○ー!プロジェクトのパクリありで、あらん限りの反則技を駆使してたたみかけてくる。

曲調としてはアップテンポな曲が多い。これは3rdから引き継がれている。Aは5th公演をミドルテンポの曲を中心にまとめたから、カラーの違いが鮮明になった。元気のいい曲と反則技によって、やんちゃな末っ子娘というBの位置づけがほぼ確立したと言っていいだろう。

注目のユニット編成は下記の通りだ。現在、チームBは15名しかおらず、佐伯美香がけがの治療のため休んでいるため、近野莉菜と内田眞由美の研究生2名が参加した。どこが佐伯ポジションなのかはいまひとつ分からない。恐らく、現在のA公演同様佐伯ポジションに他のメンバーが入り、その抜けたところに研究生が入っている、というスライド方式なのではないかと思う。

①渡辺麻友、中塚智実、内田眞由美
②柏木由紀、多田愛佳、平嶋夏海
③仁藤萌乃、米沢瑠美、近野莉菜
④小原春香、仲川遥香、仲谷明香、浦野一美
⑤指原莉乃、田名部生来、片山陽加

前回は人気メンバーをバランスよく編成した感じがありありだったが、今回はその色は若干薄まったのではないかと思う。しかし予想どおり仁藤・指原は前に出てきた。

仁藤、指原はB3途中からの加入だったが、代役っぽい扱いであり、いよいよ今回からレギュラーポジションを獲得した。そこにB3終了近くになって、小原・中塚の2名が加入。考えてみると相当に強力なメンバー構成となった。特に、小原の加入は大きい。研究生の中でも十分なキャリアと人気を誇る小原の存在感は予想以上だった。シュッとした美人顔というタイプは、考えてみたらBでは空席だったのだ。小原一人参加しただけで、チーム全体が華やいだ雰囲気になった。

あれだけ評価の高かったB3rを、やすやすとクリアしてしまった感のあるB4th。しかしメンバーにとっては楽器をひかなくてはいけないわ、曲中極端に長いMCがあるわ、何より運動量がB3rdとは比較にならないほど上がっており、もともと汗をかく体質らしいらぶたんは終始汗びっしょりで、伸ばし始めた髪が終盤ではぺたっとなってしまった。この厳しいセットリストが、Bにどのような波乱を起こすことになるのか。注目していきたい。

AKB公式サイト
http://www.akb48.co.jp/

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2009年1月25日 (日)

AKB48 リクエストアワーセットリストベスト100・2009

昨年に引き続き、AKB48の全楽曲の中から人気投票で1位から100位までを選び、ランキング形式で紹介するコンサートが4日間にわたり開催された。自分は2日間だけ参戦。

そのランキングは下記の通り。長いのでたたんでおく。データは高橋みなみのブログから。もし間違いがあっても、たかみながそう言うのだからそれは正しいのだ。それにしても公式WEBサイトですらちゃんとアップしてないこういう重要な情報を、きちんと自分のブログに書くたかみなを心から尊敬したい。

 

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2008年11月23日 (日)

AKB48コンサート「まさか、このコンサートの音源は流出しないよね?」

NHKホールで行われた、メンバー総出演+SKE48によるコンサート。この夏以降ファンの数は加速度的に増えているようで、日比谷野音のときよりさらにチケットは取りにくくなった。そういえば最近劇場公演の入場抽選も次第に門が狭くなってきた。もっと気合を入れて臨まないと、ついていけなくなりそうだ。

コンサートのタイトルは、「大声ダイヤモンド」の音源がリリース前に流出してアップされる事件が起きたことをネタにしたものだが、それが示す通り、このコンサートのMCでは普通なら触れないと思われる話題に言及するシーンが続出。これがAKBらしいといえばAKBらしいし、秋元康がAKBプロジェクトで何をしようとしているかがそこから垣間見える。

注意事項などを伝える開演前の影アナは、劇場ではメンバーが交代で務めている。この日も同じようにチャイムが流れたので、誰が影アナをするんだろうと耳をそばだてていると、野太い男性の声が。劇場支配人だった。「え~」というがっかり感が客席に流れる。それも計算のうちで、影アナの中でも「高まっていないのにMIXを打つのも禁止です」など大いにふざけていた。「録音、録画、撮影などはYouTubeやニコニコ動画、銀行などにアップされる危険があるのでご遠慮ください」と、あえて「銀行」を加えるあたり、かなり2ちゃんねるの「地下アイドル板」を意識している。秋元自身が言うように、AKBはネットアイドルであり、スタッフは常に2ちゃんねるの動きをウォッチしているようだ。

始まったあとのMCでも、秋元才加からは「このタイトルも思いつきだけど、AKBの運営は常に思いつき。18歳未満お断りの公演を始めることになって、みんなあんなことやこんなこと、ストリップとか期待してるかもしれませんが、そういうのありませんから!」と運営批判やらエッチな話題やらが飛び出すし、宮澤佐江は「前にゆり組、ばら組っていうのがありましたよね?」と立ち消えになった企画のことを持ち出すし、野呂佳代に至ってはチームBが声優として参加した麻雀ゲーム「萌える麻雀 もえじゃん!」について「ぜんぜん売れてないんだって?もう正月の福袋に入れちゃえば?」とタイアップ商品にケチをつける始末。そして途中のMCでは「AKB意識調査」の結果を大島優子が読み上げたが、その問題の中には「本当はモーニング娘。に入りたかった」「できれば他のチームに移籍したい」など、実際には結果が発表されなかったものの、スレスレのネタが並ぶ。ときどき予期しない爆弾発言が飛び出してしまうのが劇場公演の面白さだが、その雰囲気をこういう大ホールでも再現しよう、という試みなのだろう。

さて、この日は先日のチームA4thリバイバル公演「ただいま恋愛中」の千秋楽で卒業となった、大江朝美、駒谷仁美、戸島花、中西里菜、成田梨紗の5人のファイナル・ステージでもある。そのセレモニーも、決してコンサート全体の雰囲気を壊すことなく、しかし大いに感動的に演出され、好感の持てる形になっていた。

トータル2時間50分弱の長丁場、そのひとつひとつをセットリストごとに追ってみたい。

Dreamin' girls(全員)
意表をつくアカペラ曲でのスタート。日比谷のユニット曲からのスタートに比べれば、大正解のスタートだ。

ビバ! ハリケーン(全員)
1曲目に続き、ひまわり組1stからの曲。この曲の振り付けは難易度が高く、秋元才加はあまりにもできなくて泣いたという。しかしDVDで観ると、その難しいダンスを峯岸みなみは嬉々として軽くこなしている。だから今回もみいちゃんに注目してみたが、やはりその動きは他のメンバーとレベルが違う。峯岸のすごさを再認識した。

夢を死なせるわけに行かない(全員)
ここでひまわり2ndの表題曲に。ひまわり組を3曲も続けてくるとは面白い構成だ。

クラスメイト(大江朝美、駒谷仁美、戸島花、中西里菜、成田梨紗)
最近、SKEが始まったことで聴く機会も増えたチームA1st公演の「クラスメイト」。それを今回卒業するメンバーたちが、思いをこめて歌う。戸島はこの曲が一番好きだったのだそうだ。

Bye Bye Bye(小嶋陽菜、高橋みなみ、峯岸みなみ)
ユニットメドレーがスタート。まずはドラマのためにずっと劇場公演を休んでいる3人が、ひまわり2ndで本人たちが担当していたユニット曲を歌う。このあとからはシャッフルメンバーで歌っているので、この曲だけシャッフルなし、ということは、やはりスケジュールの関係で練習できなかったということなのだろう。でもどうせならノースリーブスとして「Relax!」歌わせちゃえばよかったのに。いやペルソナとして「3seconds」でもいいぞ!

Bird(板野友美、北原里英、指原莉乃)
ここからシャッフルユニット。まずはA3rdから、高橋みなみがセンターを務めたこの曲を板野が歌う。昇格組2人を従えての堂々としたともちんがカッコ良かった。ひまわり2nd~A4thリバイバル序盤のころに比べ、最近ともちんの存在感がぐっと増してきたように思う。

僕とジュリエットとジェットコースター(小野恵令奈、早野薫、藤江れいな)
ひまわり1stの、どちらかというと大人っぽい曲をどちらかといと子供っぽい3人で。シャッフルの面白さは「この曲をこの人が歌ったらどうなるか?」であり、その妙味を十分に生かした編成に、だんだん観客も引き込まれてくる。ただ次の曲の途中まで、大画面の映像がなかったため、客席のあちこちで「誰?誰?」という声が飛び交っていた。

パジャマドライブ(前田敦子、梅田彩佳、小林香菜)
ユニット曲ながらチームB3rdの表題曲である「パジャマドライブ」。その渡辺麻友ポジションをあっちゃんが務める。キターッって感じのナイス人選だ。考えてみるとAの2ndをBが2ndとして上演したときは、あっちゃんポジションにまゆゆが入っていたわけで、今回はその逆を行ったというわけか。かなのパジャマ姿もぐっとくる。

嘆きのフィギュア(宮崎美穂、中田ちさと、奥真奈美、仁藤萌乃)
日比谷のときの「ガラスのI LOVE YOU」に続き、萌乃の可愛さに悶絶。奥ちゃんのフィギュア衣装が似合いすぎてて倒れそうになる。

君はペガサス(佐藤亜美菜、増田有華、浦野一美、高城亜樹)
K3rdのカッコいい曲をちょっと意外な組み合わせで。亜美菜の声がアニメ声だけじゃなく、よく響く力強い声だということを改めて感じた。研究生から唯一、6期生の高城亜樹が参加。高い身長と可愛い顔は遠くの席からもよく目立つ。

てもでもの涙(大島麻衣、篠田麻里子)
B3rdの2人ユニット曲。大人っぽい曲を本当の大人が歌ったらどうなるか、という試みだが、これは見事にはまった。ぜひA公演でやってほしいぐらいの素晴らしいパフォーマンスである。

ガラスのI LOVE YOU(川崎希、大島優子、倉持明日香、宮澤佐江)
日比谷に続いて登場、A2ndのかわいらしさ全開の曲を、あまり普段かわいい系のイメージのない4人で歌う。少し恥ずかしそうにしつつも、かわいさ炸裂の歌とダンスを見せる優子が最高だった。

となりのバナナ(多田愛佳、渡辺麻友)
曲間に日替わりでセリフのやりとりがあるため、ひまわり2ndのひとつの楽しみだったこの曲。いったい誰が出てくるのかと思ったら、らぶたんにまゆゆという仲良し(実はライバルらしい)コンビ。これはある意味、今回のシャッフルの中で最も意外な組み合わせと言えるかもしれない。というのも、この曲は「天然系」と「妹系」の2人の組み合わせが基本だ。ところが、フタを開けたら妹系が二人出てきちゃった、っていう展開。両方が突っ込みのオードリーみたいだ。

曲間のセリフはこんな感じ。

まゆ「らぶたんって大人っぽいのか子供っぽいのかわかんないよね」
らぶ「えーっ。でもまゆゆってCGなんでしょ?」
まゆ「CGじゃないです!人間ですよ!。でもらぶたん、CGって何の略か知ってる?」
らぶ「……じゃあまゆゆ、NHKって何の略か知ってる?」
まゆ「らぶたんってホントに負けず嫌いなんだから!」

説明しよう。CGネタは、これも2ちゃんねる発。AKBのレギュラー番組「AKB1じ59ふん!(現「AKBINGO!」)」が始まった当初、渡辺は前列に座りながらほとんど言葉を発することなくニコニコ笑っていたため、2ちゃんねるの地下アイドル板に「AKB1じ59ふんのまゆゆってCGなの?」というスレが立ってしまった。そこから拾ったネタである。AKBファンは2ちゃんねるを見ていることが前提、ということになっているようだ。

ごめんねジュエル(柏木由紀、仲川遥香、仲谷明香、平嶋夏海)
チームK4th曲をチームBメンバーで。こういうはつらつとした曲はBメンバーの得意とするところだ。バックダンサーに回ってしまったBメンバーには少し気の毒な構成だったが。

鏡の中のジャンヌダルク(秋元才加、佐藤夏希、成瀬理沙、野呂佳代、松原夏海)
今度はチームB3rd曲をチームKメンバーで。もともとKっぽい凛とした曲なので違和感ゼロ。そして才加の衣装は似合いすぎて怖いぐらいだった。明日からでもKのレパートリーに加えても問題なさそう。

おしべとめしべと夜の蝶々(大堀恵、河西智美)
K4thの奇曲をシャッフルなしで。日比谷のとき、大堀はスクール水着のコスプレだったが、今回は公演時の衣装のままだ。ヒネリなくくるのかと思ったら、セリフの中で河西が「ところでめーたん、1万枚行ったの?」と発言。これは言うまでも泣く、大堀のソロデビュー曲「甘い股関節」が1万枚売れなかったらAKB卒業、という企画についてのコメントだ。すでに集計期間は終わっているのだが、番組発の企画のため、結果は放送まで待て、ということになり、現在ファンはその結果が分からずやきもきしている状態。「さんざん協力を呼びかけておきながらファン軽視だ」との声が上がっていた。さすがにこの話題は今回のコンサートではスルーかと思われたがここで出してくるとは。うまいやり方である。

甘い股関節(大堀恵=大堀めしべ)
前の曲の終わり、二人は怪しく身を寄せ合うが、そこで河西が大堀の衣装を剥ぎ取る。中から出てきたのは、武田久美子ばりの貝の水着だ。そのいでたちでソロデビュー曲を熱唱。いったいこの人どこまで行っちゃうんだろう。

初日(チームB)
もはやBのテーマソングになった感のあるこの曲。何度聴いてもいい曲だし、会場も大いに盛り上がる。

水夫は嵐に夢を見る(チームB)
同じくB3rdの曲。公演ではラス前に歌われる力強い曲だ。ちょっとKっぽい。

メロスの道(チームK)
それを受ける形で、KがK4thの曲を歌う。これまた力の入った、Kの真骨頂である。

転がる石になれ(チームK)
ここでKのテーマソング登場。いつもなら最高にヒートアップするところだが、同じような曲調の歌が2曲続いたあとだったために、いまひとつ盛り上がりきれなkった。

Dear My teacher(チームA)
もうこの曲は完全にAのテーマ曲扱いだ。日比谷野音では最初に歌われた。人気の高い曲だが、どうも高井麻巳子結婚の衝撃がいまだ癒えない世代にとっては、いまひとつ共感しにくい曲である。

僕の太陽 (チームA)
ひまわり1stの表題曲をここで持ってきたのはいいが、なぜチームA公演の曲ではないのかやや疑問。このあとにA5thの曲をA、K、B全員で歌っているのでバランスを取ったのだろうか?

スカート、ひらり(SKE48)
ここでSKE登場。制服ではなく、真っ白なTシャツ姿で舞台上を動き回るSKEは、この2カ月で日比谷野音の時とは比べ物にならないほど進化している。それにしても松井珠理奈の強力なオーラは大ホールで、遠くの席から見てもひときわ光っている。

SKE48(SKE48)
AKBが秋葉原の名物を歌い上げる「AKB48」を、そのまま名古屋に置き換えた曲「AKE48」。「会員番号の唄」とか、こういうのを作らせたら秋元康は日本一だ。

ロマンス、イラネ(全員)
全員でシングル曲、そしてひまわり2ndの最初の曲でもある「ロマンス、イラネ」を。AKBにとって大きな飛躍の年となった2008年は、ここから始まったのだ。

ひこうき雲(全員)
実はまだ見ていない、A5th公演から。この曲では途中メンバーがスカーフをくるくる振り回す場面があり、そこで観客も一緒にまわせるように、と劇場では専用スカーフを500円で販売している。このコンサート会場でも当然販売していた。うまい商売である。

BINGO!(全員)
やはり一番盛り上がるのはこの曲か。A4th、そしてひまわり1stでも歌われた人気の曲でとりあえずいったんコンサート終了。

会いたかった(全員)
アンコール突入。昨年の紅白歌合戦で、AKBを全国のお茶の間に知らしめたこの曲を、ふたたびNHKホールで熱唱だ。考えてみれば自分もこの曲でAKBに転んだんだっけ。

AKB参上!(全員)
これもA5thから。チームごとでなく、AKB全体のテーマ曲を作ろう、という意図だろうか。曲調はKっぽい。

桜の花びらたち(全員)
今年、リバイバルとして「桜の花びらたち2008」を発売したが、制作サイドとしては紅白の記憶さめやらぬうちにここでドカンとAKBをメジャーにしたかったのだろうと思う。しかしそれほどの効果もなく、さらにポスター特典問題で「AKB商法」というありがたくない言葉が生まれてしまい、レコード会社とももめて縁を切ることになり、とさんざんな結果に。しかし、一方でファンの数はじりじりと増えてきたのだから面白いものだ。あくまでテレビ的な文脈ではないところからスターを育てていこうというのがAKBのもともとのコンセプトなのだろうから、そういう意味では「桜の花びらたり2008」が不発に終わったのも結果オーライなのかもしれない。

青空のそばにいて(全員)
ダブルアンコール突入。
卒業の5人がそろいの白い衣装に着替えて、彼女らをセンターに全員でA1stの曲を歌う。最近、SKEやAのDVDでこの曲に触れ、とても美しい旋律だと感じていたので、このような形で歌われたのは嬉しかった。曲間で、5人がそれぞれにあいさつ。BGMがあることで、あまりしんみりさせず、そしてコンサートの流れを切らずに、しかし大きな感動を呼ぶ場面を造り出すことに成功した。これは構成の勝利だろう。5人のメンバーのコメントも、感情的ながらも笑いや宣伝を交え、重苦しい雰囲気にならずに済んだのがよかった。

大声ダイヤモンド(全員、SKE48)
涙で声をつまらせながらも、高橋みなみが研究生やSKEを呼びいれ、拡大フルメンバーで最新シングル曲を披露。いつ歌うのかと思っていたが、最後の最後に使ってきた。販売方法にいろいろ問題はあったが、チャート3位を獲得した記念すべき曲だ。次のステップへの意気込みを高らかに歌って終わりにするのも悪くはないだろう。

 

全体的に、日比谷の時に比べると様々な仕掛けが工夫されており、楽しいコンサートになった。ややチームAの存在感が薄かったような気がするが、それはAKBの現状そのままなのだろう。ただ研究生の出番が少なかったので、特に小原春香は可愛そうだった。ガンバレ姫!

File

前回、売り切れで入手できず悔しい思いをした「AKBINGO!」特製クリアファイル。今回は無事にゲットしたぜ。5人の卒業生は入っている。9月29日に突然卒業した井上奈瑠は残念ながら入っていない。あと、中田ちさともまだ入っていない。だから50人。

AKB48のWEBサイト
http://www.akb48.co.jp/

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2008年11月22日 (土)

SKE48@AKB48劇場公演「Partyが始まるよ」

10月に名古屋に誕生したSKE48が、秋葉原のAKB48シアターで公演を行う。なるほど、AKBの横展開戦略ではこういうことも可能になるのか。今後博多や大阪にも広がってくると、それぞれの公演地を入れ替える週なども出てくるんだろう。

そういうわけで名古屋の初演以来、2回目のSKE観覧だ。前回はほとんど視界の取れない立ち見だったが、その後WEBや雑誌の掲載などでなんとかおおよそ顔と名前が一致してきた。その確認作業をしようと思っていたが、幕が上がると……あれ、人数多くね?

なんと1st選抜に漏れた7人も参加してフルメンバー公演だ。くうう、やることがにくいぜ。

初日には見られなかったこの7人、なかなか個性的だ。佐藤実絵子と並ぶミニマム身長・森紗雪の「ここだよ~」には和んだ。柴木愛子はアニソン歌手が目標らしいが、その声はアニメ声なんてレベルではなく完全な声優声。養成所にでも通っているのか。その声で「応援してくれないと、シバッキーだぞ?」とやられた日には、もうその場でへたりこんでしまうほどだ。ほかにも「かなかな」の平松可奈子、稲垣ほなみに尾関きはる、佐藤聖羅に前川愛佳……みなアンダーにしておくには惜しいキャラクターぞろいだ。早くも卒業が決まってしまった鈴木きららの席に座るのは誰か。実に楽しみになってきた。

その鈴木きららは、24日のSUNSHINE STUDIO公演を最後にSKEを去る。存在感のある子だっただけに残念だ。大スターの若いころのような顔をしているので、その将来を嘱望されてどこかの引き抜きにあったのか。そうであればいいが、このまま消えてしまうのはもったいない。この日の公演では、ちょっと緊張の糸が切れていた様子で、それもまた残念だった。

このAKBシアターに戻ってきた形となった、もとAKB研究生の出口陽と中西優香。出口は最初の自己紹介MCから号泣だった。思いがあふれてきたのが伝わって、感動した。そして中西は淡々としていたが「ただいま、って言っていいですか?」という言葉にこめられた思いの強さは出口にも負けていないだろう。研究生のまとめ役として慕われていた中西だが、SKEに参加してもチームBの浦野一美のように前へ前へ出ることなく(シンディの場合はあれでいい)、SKE内での自分のポジションを見極めてその役割を粛々とこなしている感じの中西は本当にカッコいい。こうした人材の流動化も横展開の効果といえるだろう。

号泣、といえば松井玲奈も自己紹介で号泣。戸島花にあこがれ、その戸島と同じポジションを任され、そしてこの日その戸島が立っていた舞台に立てたことが本当に嬉しかったのだという。

アンコールでは「大声ダイヤモンド」を披露。この曲はやはり松井珠理奈あってのもの、であり、そういう意味では本物(?)の大声ダイヤモンドを見た、という感触があった。

きらら卒業は残念だが、次第にみなキャラクターを出してきて、さらに研究生が個性派ぞろいということで、ますます目が離せなくなってきたSKE。こうなりゃまた名古屋に行かないとな。

SKE48のWEBサイト
http://www.ske48.co.jp/

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2008年10月25日 (土)

AKB商法とかとか

AKB48の新曲「大声ダイヤモンド」発売。当然のごとくおなじみの売り上げドーピング、握手会が催される。

今回はシングル1枚買うと好きなメンバーひとりと握手ができるというもので、「桜の花びらたち2008」のときのように、グループ全体と握手するパターンよりも人気があるという。多少は会話のできる余裕があるからだ。

しかし1人につき1枚。正式メンバー(直近の卒業生6人を含む)、研究生全員と握手するには67枚も買わなくてはならない。ましてSKEのメンバーまで手を伸ばしたら90枚に膨れ上がる。これはさすがにキツイ。

というわけで、ここは大人の分別を見せ6枚だけ購入。なんで同じシングル何枚も買わなきゃいかんのか、という疑問がさしはさまれる余地は俺の脳内にはありゃしない。

俺が誰と握手したか正解した人には、「大声ダイヤモンド」のCDを1枚プレゼント!今なら「桜の花びらたち」もつけちゃいます。

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2008年10月11日 (土)

AKB48 チームA 4th Stageリバイバル「ただいま恋愛中」千秋楽公演 大江・駒谷・戸島・中西・成田卒業

<出演者>
板野友美、大江朝美、大島麻衣、川崎希、小嶋陽菜、駒谷仁美、佐藤亜美菜、篠田麻里子、高橋みなみ、戸島花、中西里菜、成田梨紗、藤江れいな、前田敦子、峯岸みなみ、中塚智実(研究生、佐藤由加理アンダー)

4月にスタートしたチームA 4th Stageリバイバル公演「ただいま恋愛中」が千秋楽を迎えた。

そして、AKB発足時からのメンバー5人がこの千秋楽でAKB48を卒業する。これだけの人数が同時に卒業するのはAKB史上初めてのことであり、ただでさえ激戦の千秋楽チケットの競争率はとんでもないことに。

事前のチケットメール抽選では、当選、キャンセル待ち、落選のいずれかになるが、幸い「キャンセル待ち」に入った。キャンセル待ちの場合、開場時に行われる入場順を決める抽選に参加できる「抽選対象内キャンセル待ち」と、当選者がすべて入場を終えた後に入場できる(必然的に立ち見になる)「抽選対象外キャンセル待ち」とに分かれる。整理番号の若い順から対象内をまず割り当て、その後対象外を割り当てていくのである。

自分の整理番号は、通常公演ならまず対象内で入れる番号。これならいける、と安心してインフォメーションに。

当選者のチケット購入列が終了し、さあキャンセル待ちの呼び出しだ、と思ったら「本日チケット完売しましたー」との声。なんと驚きの対象内キャンセル0だ。どうやら千秋楽&卒業公演ということで、関係者も非常に多かったのが影響したらしい。

油断していた自分が一気に緊張モードに。これは対象外でも入れないのではないか?そうしたら劇場外のモニターを見る「カフェ観戦」にならざるを得ない。しかし、聞けばきょうのカフェ観戦はキャンセル待ちの整理番号を持っている人に限られ、建物の外にはさらにそのキャンセルを待つ人々が300人以上も並んでいるのだという。カフェ観になったとしても相当な幸運なのだ。そう思ったら緊張が解けた。

大変ありがたいことに、対象外で劇場内に入ることができた。どうも自分のちょっと後ろで対象外入場も締め切られたらしい。本当に感謝だ。

さて、異様な熱気に包まれて幕が上がった「ただいま恋愛中」公演。オープニングの「ただいま恋愛中」は、メンバー全員が一列に並ぶフォーメーションがすさまじいインパクトを持っている。「くまのぬいぐるみ」「Only today」と続くこの3曲で一気に高まるボルテージ。AKBの公演は、どてもMC前の3~4曲は場内に火がつくよう緻密な計算に基づいて構成されており感心する。最初にインパクトを与える、というのはエンターテインメントの基本だ。

最初のMCでは、大江朝美が自作のテーマソング「チームA%」を歌うなど、卒業メンバーも涙より気合の入ったコメントで気力の充実ぶりがうかがえた。そして板野の締めのMCは、決まり文句にちょっとアレンジを加え「チームA、新たな気持ちで、そして新しい道への出発です」。

ユニット曲でも、それぞれ見納めになるのでばっちり目に焼き付けておこうと思ったファンが多かったと思うが、ある意味普段どおりの、しっかりとした歌とダンスで応えてくれていた。それは卒業生に限ったことではない。おそらくこのセットリストが使われるのは、あるとしてもかなり先のことになるだろうから、どのメンバーもその曲を歌っている姿は見納めになるのだ。

「帰郷」後のMCでは、しんみりした雰囲気の中でも、中西のいじられキャラが全開で楽しいものに。研究生ながらいつもキツイことを言う中塚も、中西との思い出を2つ3つ語ったうえで「でも本当に私にとってはいいお姉さんのような存在で……最高でした、篠田さん!」というオチをつけるし、篠田にいたっては「きょうは里菜にプレゼントがあるんだ」と何を取り出すかと思えば「ゴリラの鼻くそ」。篠田「これを里菜だと思って。ああ、おかしいか。これを里菜の形見だと思って」とひどい言い草である。

「軽蔑していた愛情」前の、2チームに分かれてのMCも、それぞれの思い出話をまじえながら比較的淡々と進んでいく。しかし、2チーム目が登場すると、下手側にいる峯岸の表情がおかしい。「ガラスの仮面」で北島マヤが人形を演じたときのように、目をがっと開いたまま固まっている。そしてしっかりと戸島の手を握って話さない。

戸島「あの~、とりあえず上手で話進めといてもらえます?」それを受けて川崎が成田に、以前自分が「きょう卒業するんだ」とウソをついて、それがもとでしばらく口をきかなかったエピソードを披露。「こうして自分が送る側になるなんて知ってたら、あんなウソつくんじゃなかった」といいながら泣き出してしまい、だんだん涙モードに。峯岸が戸島に「とりあえずマイクを口に当てようよ」と促され、たどたどしい口調で語り始める。「まだ公演が始まったばかりのころ、私がAKB入ったことで小学校からの友達と悪い雰囲気になっちゃって、落ち込んでたら花ちゃんに非常階段に呼び出されて。これからもっともっとつらいことがあるんだから、今泣くな、って」と涙ながらに語る。これに対し戸島は「年下のメンバーとどう付き合っていいか分からなかった。だから『泣いたら怒るからね』としか言えなかった」と明かす。それぞれ感動的な話だったが、どうにも重くなってしまった空気を嫌って戸島が「ここで、たかみながエアーチェンジしてよ」と高橋に水を向ける。そして期待どおりにエアーチェンジ失敗。非常にチームAらしい展開だ。しかし最後はさすがたかみな、泣きながらも「思い出は、これからもずっと続いていくと思いますよ。チームA、よろしくお願いします!」と元気に締める。

さて、アンコールの「LOVE CHASE」「制服が邪魔をする」も終わり、スクリーン登場。毎回流れていたインタビュー映像でも、「大声ダイヤモンド」のPVでもなく、A4公演(リバイバルでなく、前回公演)前のレッスン風景を、星野みちるの「ガンバレ!」に乗せて上映。最初騒いでいた客もだんだん静まりかえり、そして次第にみな一緒に歌いだす、というこれもAKB劇場らしい光景が繰り広げられた。

そして「なんて素敵な世界に生まれたのだろう」では、ほとんどのメンバーが涙を浮かべながらの熱唱となった。歌いながら抱き合ったり、手紙のようなものを交わしたり。まるで楽屋の光景を目の前で見ているような不思議な感覚だった。

歌のあと、卒業メンバーのあいさつ。これはせっかく入場できた者の義務としてこのブログに書かなくては、と、初めて劇場内でメモを取る。仕事でメモを取ることは多いが、要旨を書き留めることしかしないので、話をまるごとメモするのがこんなに大変なものだとは知らなかった。聞き逃し、聞き間違いも多々あると思うが、雰囲気だけでも感じ取っていただければ幸いである。途中涙で言葉がつまったりして間が空いた部分は……とした。

◆成田梨紗

私の高校3年間はシアターとともにあり、まさに青春そのものでした。明日からこのステージに…………明日からこのステージに立てないと思うと、すごくさびしいですが……

……自分の夢に向かって、いっぱいいっぱい頑張っていきます。

今日ここまで来れたのは、みなさんの応援のおかげです。本当に、本当に、本当に感謝しています。ありがとうございました。チームAのみんな、大好きです。本当にありがとうございました。

◆大江朝美

ええ、何を言ったらいいのか。2005年の12月8日に劇場がオープンしてから3年。チームA 4th「ただいま恋愛中」リバイバル公演が4月20日にスタートして半年。今日、この日が私にとっても千秋楽となりました。

(メンバーに向かって)みんな、ずっと一緒だったよね。何も分からないところから始まって、ダンスとか、いっぱい怒られたよね。

でも、みんなで頑張ってきたから、お客さんもたくさん来てくれるようになって……だから、みんながいなかったら…………みんないなかったんだよ!

AKB48にかかわっている、スタッフの皆さん、関係者の方々、お父さん、お母さん、友だち、ファンの皆さん、感謝しています。本当に本当に、皆さんがいなかったら、この劇場はなかったんですよ!

卒業はするけど、みんなにきっとまた会える、って信じてるから。

ここで私から発表があります。

私、大江朝美は、新しい事務所への移籍が決定しました!ニューゲートプロダクションという事務所です。

どんなときも、メンバーとかみんながメールや電話をくれたり、友達だって、お父さんお母さんだって、スタッフさんだって、支えてくれたから、事務所が決定したんです。チームのみんなを信じてきて、良かったと思いました。

私を信じてくれた事務所さんと一緒に、私の夢、女優さんに向かって頑張っていきたいと思います。

◆駒谷仁美

AKB48に入ってから、メンバーやスタッフさん、応援してくれるファンの皆さんに出会えて、本当に幸せです。3年間ほとんど毎日一緒にいたメンバー。家族みたいなメンバーのみんなに、なかなか会えなくなっちゃうのがさびしいけど、みんなのおかげでここまで頑張ってこれたと思います。

これからも、ひぃは、がんばっていきますので…………これからもよろしくお願いします。

◆中西里菜

AKB48に出会って約3年経ちます。大分から出てきて、最初は本当にさびしくて、お客さんも5人とかのときもあって、大分に帰りたくなったけど、初めてファンレターをもらったとき、声援をもらったときの嬉しさ…………もう話せない…………たくさんの人に応援してもらえて、幸せでした。

腰が痛くて卒業、という、悔しい形での卒業となりましたが、自分の夢に一歩近づく、ということで、明るく卒業しようと思います。

スタッフの方、家族、メンバー、ファンの皆さん、本当にありがとうございました。これからソロでやれるように、形になって皆さんの前へ出られるように頑張っていきますので、応援してください。

最後は笑顔で。中西里菜でした!

◆戸島 花

えー、えー、うーん、えーとですね、えー。

一応、11月23日のNHKホールまではAKBなんですけど、私の中では、ここから始まってここで終わりたい、とい気持ちがあるので、戸島花はきょう、ひとまず卒業します。

私は自分の気持ちをうまく言葉にできないところがあるので、女の子の集団生活で大丈夫かな、とか、合格してから考えちゃったりもしたんですが、応援してもらったり、支えてもらったりして、3年間、悔しいことに3年に届かないけど、やってこれました。

自分で卒業するって決めたんですけど、その後ここを離れたくない気持ちが出てきてしまって、新しい自分の道を歩くんだって、自分に言い聞かせてました。でも、今日この日を迎えて、残り時間もだんだん少なくなってきて、ひとつひとつがこれで最後なんだ、と思ったら、もうこの空間にはいられないんだ、という寂しさがあふれてきてしまって。

(メンバーに向かって)……みんな好きだった。あれ、過去形でごめん。

今度みんなにいつ会えるのか、新しい芸能活動を始めてみなさんの前にいつ立てるのか、どうしていいか分からないけれど、新しいスタートをして、みなさんの前に新しい形で立てるように、明日から頑張っていきます。

……言いたくない……ありがとうございました!

 

あいさつが終わり、ステージ上は涙で埋め尽くされている。そこで高橋みなみがひとこと。

「実はきょう、ある人が駆けつけてくれています」

卒業生でも来たのかな、それとも秋元康が?と思ったら、何と私服姿の佐藤由加理だ。仕事を終えて駆けつけたのだという。これで現役チームA勢ぞろいだ。

その手にはティッシュの箱が。メンバーたちにそれを差し出す。ちょっと空気が和んだ。佐藤もあいさつを始めるが、メンバーたちはそれぞれ卒業メンバーと話をしたりしているので、泣きながらも「ちょっと聞いてるー?」と中断して観客の笑いを誘う。さらには5人と順番に抱き合って、最後に成田とハグしたあとに、「いい感触」とささやくなど、少し重くなっていた雰囲気が、いい具合に緩んで、実にAKBの卒業らしい感じになった。これは佐藤だから許される、いや、ゆかりんでなくてはできない役どころだったかもしれない。実はこのためにわざわざ公演を欠席させた演出ではないか?と思えるほど、絶妙の登場だった。

最後に全員で「桜の花びらたち」を熱唱。みな涙で声が出ないなか、大泣きしながらも高橋の声だけは響き渡っていた。そしてここでもうひとつのサプライズ。卒業生である折井あゆみ、星野みちる、増山加弥乃が登場。ステージ上からメンバーをあたたかく見守っていた。その姿は、まるで「スター・ウォーズ エピソード6 ジェダイの帰還」のラストで、ルーク・スカイウォーカーらを暖かく見守るヨーダ、オビ・ワン・ケノービ、アナキン・スカイウォーカーのようだった。

いつもの手をつないでの「ありがとうございました!」が終わっても、場内に鳴り響くチームAコール。それに応えて、卒業メンバー5人が下手、上手、センターでそれぞれあいさつし、実に2時間半に及んだ千秋楽公演は幕を閉じた。

終了後、いつもは秋葉原駅からJRからつくばエクスプレスに乗車するが、少し頭を冷やそうと思い上野駅までつらつらと歩いた。これほどの熱気と感動を味わったのは、何年ぶりだろう?

そして帰宅してもなお、この公演の意義を客観的に考えることができない。とりあえず記録で精一杯というところだ。だから、AKBの歴史において大きな1ページとなるであろうこの公演をこの目で見ることができたことに心から感謝して、きょうのところはこのエントリーを終了したい。

AKB48のWEBサイト
http://www.akb48.co.jp/

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2008年10月 5日 (日)

SKE48「PARTYが始まるよ」初日公演

AKB48の横展開戦略がついに始まった。AKB48のモデルをそのままに、名古屋で現地オーディションを行い結成されたSKE48。その初日公演をこの目で見ようと名古屋へ向かう。

この入場券は前売りはせず、また現在のAKB48劇場のように事前のメール抽選もしない。当日抽選で販売する。つまり、行っても見られるかどうか分からない。しかし行かなければ絶対に見られない。ならば行くよりほかに選択肢はないだろう。

そんなわけでノコノコやってきたサンシャインサカエ。「ぱちんこ必殺仕事人」などで破竹の快進撃を続けるパチンコ機器メーカー、京楽産業がオーナーの商業施設だ。もちろん1階にはパチンコホールがある。そしてまるでどっかのドンキホーテのように、観覧車までくっついている。このビルの2階がSKEの拠点だ。

厳密にはこれはSKEの専用劇場というわけではなく、「SUNSHINE STUDIO」という共用ライブスペースである。ここで、当面は毎週末に公演を行う予定という。それ以外の曜日には、他のイベントに使われている。

さて、入場までにはいくつかの関門がある。まず10時から13時までの間にサンシャインサカエを訪れ、抽選用のリストバンドを手に巻いてもらう。これは、AKBが完全メール抽選に以降する前に使用していたもので、一人で複数毎のチケットを購入したり、並び要員を使って入場券を確保しようとする行為を防止するための本人確認IDだ。

とりあえず9時ごろ現地に到着。あちこちに電飾看板や懸垂幕が出ていて、SKEをこのモールの目玉にしようという意気込みがうかがえる。

すでにかなりの人が待機している。やはり初日だけあるな、と思ったらそれは1階のパチンコ屋の列だった。何しろKYORAKU直営ホールということで出玉がいいらしく、夜中から人が並ぶこともあるそうだ。SKEの列はというと、まだ30人程度。たとえ先着のメリットがなくても早く来るのがオタたるゆえんだと思うが(だから俺は早く来た)、さすがにまだ出足がにぶい。これならゆっくり来ても大丈夫だな、とすぐに並ぶのはやめる。

のんびりしすぎて、11時ごろふたたびサンシャインサカエへ。すでに列は解消され、地下1階のリストバンド配布所は持ってけ泥棒状態だった。リストバンドには6桁の番号が刻印されており、その下3桁で抽選をするという。ということは、運営側では1000人は来ない、と踏んでいるということか。自分の番号は230番台だった。

夏場の半そでだと極端に恥ずかしいリストバンド。なんだかジャン・バルジャンの胸の焼印のようであまり愉快ではない。

とりあえず、ここから夕方まで時間があるので、新名古屋ミュージカル劇場へ。このくだりについては別エントリーで。

「マンマ・ミーア!」が終わると15時40分。すでに抽選結果は発表になっているはずだ(15時発表)。当選している場合は16時30分までにチケットを購入しなければいけない。新名古屋ミュージカル劇場からサンシャインサカエまでは、ちょっとあるけど広小路通りをまっすぐなので歩いていく。

16時ちょっと前ぐらいに三たびサンシャインサカエへ。地下1階のモニターに結果を出すという案内だったが、すでに消えていたので、スタッフのお姉さんに結果を確認してもらう。緊張の瞬間だ。

ありがたいことに当選していた。

噂によればリストバンド登録をした人は600人弱とのことで、定員は300人と発表されているから単純に考えれば当選確率は50%だったわけだ。

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さっそく2階にあがってSUNSHINE STUDIOのロビーでチケットを購入。料金は1000円。

これが記念すべき初日のチケット。

さて、次のステップはというと、入場待機列に16時45分までに並ぶようにとのこと。このときまだ16時少しすぎだったので、まだ30分以上もある。そこでサンシャインサカエの中を少し歩く。

観覧車には、ひとつひとつにSKEメンバーの写真がプリントされており(透過シートのため写真に写りにくいが出口陽)、ゴンドラの中ではメンバー紹介も流れるという。乗ってみようかとも思ったが、1周何分かかるかわからないのでやめておく。

1階は大繁盛のホール。「ぱちんこアバンギャルド」でもプレーしてゆうこりんやハマショーのコスプレ姿でも見てやろうかと思ったが、うっかり大当たりしたら抜けられなくなるのでやめておく。

結局、栄の交差点で演説を始めた小池百合子を見物して時間をつぶす。

そんなことをしているうちに時間になったので列に並ぶ。これは入場順を決める抽選のための列である。しかし18時開演なのに16時45分から並ばせるとはいったいどういう了見だ。AKBでも同じように待機列を作るが、開演20前が基本である。どうも、劇場のある2階には待機列を作るスペースがないので1階に作っており、10人ごとの「入場可能者」を伝達するのに時間がかかることを考慮しているようだ。

さて入場順抽選は17時少し前から始まり、途中で中断はあったものの順調に進む。10人ずつ、入場可能なチケット番号が発表されていくが、なかなか自分の番代が呼ばれない。まあ今回は入れるだけで御の字なので、入場順までは期待してはいけない。結局、後ろから数えて何番目、というぐらいで劇場内へ。

実は、SUNSHINE STUDIO自体には立ち見スペースがなく、座席数はちらっと確認した感じ100席ぐらい。それ以外の人は、隣接するバーラウンジから見る形になる。しかしこの日は報道用のテレビカメラ台がその立ち見スペースのかなりの部分を占領しており、立ち見客はその横から見る形になった。このため立ち見列は7~8重になっており、段差のほとんどないステージは全く見えない状態である。自分の入場順では当然立ち見になったが、実際のところステージはほとんど見えなかった。ときどき、人の頭と頭の間からちょっとメンバーが垣間見える、という程度であり、あとは「桜の花びらたち」のサビで手を頭の上まで上げたときには指の先が見えたぐらい。ほとんどは場内モニターでの確認となった。もっともその映像はAKBカフェに流れる監視カメラ映像のようなものとは違い、地下1階の大画面でも流すとあってきちんと複数カメラできちんとしたカメラワークで撮影している。

この日はカメラ台のおかげでかかる事態となったが、おそらく次回からはカメラ台はぐっと縮小されるはずだ。そうなれば、同じ人数を入れても立ち見は3~4重ぐらいで済むのではないかと思う。立見席からステージまでの距離はAKB劇場同様非常に近いので、柱がないぶん、見やすいかもしれない。それにバーラウンジ自体は中央に巨大なバーカウンターはあるものの広々しているので、立ち見で、あまり見えなくてもいいからのびのびしながら楽しむ、というAKB劇場ではできない参加の仕方もできそうだ。オドリストにも快適な空間だろう。

結局入場完了は17時30分ごろだった模様。次回から入場抽選時間が繰り下がることを期待したい。待機から公演終了まで約三時間立ちっぱなしはちとキツい。

30分ほどモニターのメンバー紹介映像を眺めて過ごし、開演5分前に陰アナが。今日の担当は鈴木きらら。いつも思うんだけど、こういう名前つけてもし可愛く育たなかったら親はどう責任を取るんだろう。

18時きっかりに公演スタート。オーバーチュアのDJはたぶんAKBのコンサートでもおなじみのあのひと。曲も同じだがもちろん口上はSKEバージョンに変わっている。

そしてオープニングは標題曲の「PARTYが始まるよ」。公式には伝えられていないが、SKEの最初の公演がAKB48チームA1stステージ、チームK1stステージのセットリストである「PARTYが始まるよ」になることは、日比谷のコンサートでSKEがこれを歌ったことからほぼ自明だった。新参者の自分にとってはDVDでしか観たことのない公演だから、これをライブで観ることができて実に嬉しい。

実はSKEのメンバー構成については、AKB研究生だった中西優香の移籍や「ひまわり組」の1stステージに出演していた出口陽がSKEメンバーとして再出発したことぐらいしか予備知識がなかった。顔と名前が一致するどころか、そもそも情報が頭に入っていない。なので真っ白な状態で印象を脳内に焼き付けようと思ったが、1回見たぐらいではかなり老化している自分の頭ではそれもままならなかった。

今回は初日を祝うことができたことで十分満足であり、そしてチーム研究生を正規軍に匹敵するほどの集団に発展させた立役者の中西が新たなステージでのびのびと活躍しているのを見て感慨ひとしおだった。それぞれのメンバーについては次回ばっちり予習して検証したいと思う。

ただ、やはり秋元康の眼鏡にかない、SKEから唯一AKBの新曲「大声ダイヤモンド」に参加している11歳のスーパールーキー、松井珠理奈の存在感は圧倒的だ。どう見ても17~18歳ぐらいにしか見えない、下手すると20歳ぐらいにも見えるその立ち居振る舞いはチームAの古参メンバー並にサマになっている。自己紹介では「こう見えても11歳」と言い放つなど、自分がどう見られているかをきちんと把握してそれをギャグにするあたり、大器の片鱗を隠しきれない。まあ個人的には松井玲奈のほうが気になったが…。

終了後には抽選の結果入場できず、地下1階のモニターを見ていた人も参加できるハイタッチ会(握手会を高速化したもの)を実施。メンバーの人数多いな、と思ったらこの日公演に出ていた16人以外の7人も参加していたようだ。

すっかり満足したので、帰りにグッズ販売コーナーでこの日限定の写真セットを購入。5枚で1000円という価格、そしてその中身は何種類もありランダムに渡されるため、さっそく5セット、10セットと購入する人もいるなど、いわゆる「AKB商法」のビジネスモデルもきちっと伝わっているようだ。

それにしても、このSKE48という取り組みは本当に興味深い。これは言ってみれば「アイドルによる地域振興」の試みだ。沖縄プロレスが「プロレスによる地域振興」を目指しているのと同じで、常設の「場」をつくり、そこで毎日あるいは毎週公演を行うことで、地元の人にエンターテインメントを提供しつつ、観光客誘致にも一役買うものである。

AKBで培ったさまざまなノウハウをマニュアル化し、それを横展開していくことになるのだろう。曲はAKBが使ったものをそのまま使う。AKBモデルの賢いところは、コンサートのセットリストを「公演」と呼んで作品化し、まるごと使いまわせるようにしたことだ。衣装は作り直すにしてもデザインは流用できる。こうして、イニシャルコストをぐんと下げた形で、いずれはライセンス販売も行うだろう。何といってもこのモデルの強みは、一緒にファンも流れてくるという点だ。これは事業立ち上げの際になによりの武器になる。これで日本中のあちこちに、アイドルグループが誕生したら楽しい。ぜひそういう全国の劇場を訪ね歩いてみたいものだ。

そして秋元康は、単にモデル化してそれを広めるということだけでなく、地域密着色を出すことにも余念がない。それを象徴しているのが、今回の公演で歌われた「SKE48」である。そう、これはもともと「AKB48」だったのを、セルフ替え歌にしているのだ。「AKB48」は、秋葉原の有名な店や施設を並べ立てて歌詞にした曲だが、「会員番号の歌」でその技術を磨いた秋元はこの手の歌を作らせたら日本一である。その歌を、まんますべて栄エリアの店や名所、そして数々の名古屋名物に置き換えた。それがまた見事に自然にはまっており、非常に感心した。この歌に今後どのようなバリエーションが出来てくるのか想像するだけでわくわくする。

もっとも、その横展開を広げていくにあたり、最大のネックはコストの問題だ。ライブエンターテイメントを入場料収入だけで黒字化するためには、極端に単価を上げるか、巨大な会場でやるかの2つしかない。その2つとも難しい地方での興行では、やはり強力なパートナーが必要だ。沖縄プロレスは公共的なベンチャー育成事業のバックアップを受けている。そしてSKEは、現在日本のエンターテイメント・コンテンツ産業の巨大なタニマチと化しているパチンコマネーがバックにある。

役所だろうがギャンブルだろうが、使える金は使えばいい。そして多くの日本人に、あるいは日本に興味を持つ海外の人たちに、こうした身近なライブ・エンターテイメントの面白さに気づいてもらうことだ。独り立ちするためのビジネスモデルは、それから考えていけばいい。まずは行動するという姿勢を見せた、沖縄プロレスとSKE48を、今後大いに応援していきたいと思う。

SKE48のホームページ

http://www.ske48.co.jp/

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2008年8月23日 (土)

AKB48「ライブDVDは出るだろうけどやっぱり生に限るぜ! AKB48夏祭り」

AKBオールメンバーによる野音ライブ。当初はどうやって暑さ対策をするか、ということを考えていたが、日が近づくにつれ、むしろ雨対策をどうしようか、という状況に。当日昼ぐらいまでの予報では、弱い雨が降るものの4時過ぎにはあがる、ということだったので安心していたが、結局この日は冷たい雨がライブ終了までやむことがなかった。

雨、野外、秋元康。このキーワードがそろうと、ちょっと嫌なことを思い出す。1988年のよみうりランドEAST、高井麻巳子ファンクラブ結成コンサートだ。あの日はひどい雨だった。しかし高井麻巳子の状態はもっとひどく、ずっと暗い表情で、短めにコンサートを切り上げ、アンコールの声にすら答えてくれなかった。きっと体調が悪く、しかも雨なのでそういうことになったのだ、とみんな思っていた。しかし、その数日後、「結婚」が発表される。ファンクラブ結成コンサートが、結果的に引退コンサートになってしまった。

そんな悪夢が頭をよぎりながらも、場内に入ればそんなことは忘れてしまう。いい感じに暗くなってきて、ステージ上に夏祭りを意識したらしいちょうちんで「48」の字が浮かび上がってきた。そして必死にモップがけをするスタッフ。

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開演の数分前、前説がわりになちのん(野呂佳代、佐藤夏希)が登場し、軽妙なトークで注意事項の説明。そして彼女らのカウントダウンで公演スタートだ。劇場公演で幕が上がるときに必ずかかるDJを、この日は1月の渋谷AXライブに続き本人が登場して生声で披露。盛り上がってきたぜ!最初はチームAの登場だ。

Dear my teacher(チームA)
1曲目は意表をついてDear my teacher。確かに人気のある曲ではあるが、果たして1曲目にはふさわしかったのかどうか。いまいち盛り上がりに点火しきれず、雨のせいもあってやや微妙な幕開けになってしまった。

最終ベルが鳴る(チームK)
ここでチームK登場。現在行われている公演の表題曲で勝負だ。これで会場が一気に盛り上がった。チームKの面目躍如である。

初日(チームB)
これまた盛り上がる、チームB3rd公演の最初の曲、「初日」。この曲は何度聞いても胸が熱くなる名曲だが、メンバー解雇の記憶が新しいだけに、いっそう沁みる。

会いたかった(全員)
全員が登場しても「会いたかった」。これで会場の熱気を最高潮に持っていこう、という筋書きが見えるが上等だ。だが、この曲の魅力の1つである、メンバーが上手に下手に移動して手を振る、という動きがほとんどなかった。ステージが人数に比較して狭いということもあったのだろうが、雨で動きを簡略化した可能性も否定できない。曲の途中から研究生も登場、まさしく「イナバ物置状態」へ突入だ。

渚のチェリー(チームBメンバー)
また意外な選曲。渋谷AXでは前田敦子+チームBメンバーというシャッフルユニットだったが、今回は渡辺麻友を中心にしたチームBオンリーの構成。

涙の湘南(チームAメンバー)
渚のチェリーに続いてB2公演ナンバーだ。ふーん、そういう展開か、と思っていたら平均身長が妙に高い。なるほど、今度はAメンバーなのである。これはうまい。ご存知のようにBの2nd公演「会いたかった」はもともとAの2nd公演用に作られたセットリストである。まゆゆのチェリーを聞かせて、Bの気分に浸し、いかにもB2つながりのように見せておいて実はオリジナル(といってもメンバーは入れ替わっているが)のAを出してくる。何とも心憎い演出ではないか。

投げキッスで撃ち落せ!(チームAメンバー)
そして今度はA2からA3ナンバーへの遷移。予想をかわしながらもうーむなるほど、と思わせるメニュー構成にすっかり関心しながら、あっちゃんのあまりにも可愛いカウボーイハット姿を堪能する。

ごめんねジュエル(チームKメンバー)
なんと、今度は「帽子」つながりか?Kの最新4th公演からの選曲だ。確かに「投げキッス」を見ているとなんとなくジュエルを思い出す。連想式に曲をつなげていくとは新しい試みだ。なぜか宮澤佐江のポジションに梅田彩佳が入っている。先日も劇場公演で梅ちゃんのジュエルを見て、そのキレのある動きに感心(安心も)したところだった。

ガラスの I LOVE YOU(元研究生昇格組)
これは今回のセットリストの中で最高の1曲だったのではないか。宮崎美穂、北原里英、指原莉乃、仁藤萌乃という最近チーム昇格を果たした元研究生たちによるガラスの I LOVE YOU。曲も衣装も可愛いし、この4人は現在、AKB全体で最も輝いているメンバーである。自分の中の盛り上がりっぷりはここが最高潮だった。

純愛のクレッシェンド(チームAメンバー)
驚きと納得を絶妙のバランスで配合した楽しい展開が続いたところで、一服させるかのように純愛のクレッシェンド登場。数あるユニット曲の中でも抜群の安定感と完成度を誇るこの1曲が出てきたことで、コンサートの雰囲気がぐっと締まったものになった。

雨の動物園(チームKメンバー)
客席が少し落ち着いたのを見計らって再び燃料投下。この日の天候にふさわしい曲だ。着ぐるみ姿で歌うこの曲は常に大盛り上がりだが、自分は生で見るのは初めて。ゾウの小野恵令奈がかわいすぎる。

「鏡の中のジャンヌダルク」(チームBメンバー)
Aユニット、Kユニットと来たら次はBユニットだろう、というのは容易に想像がつくが、ジャンヌダルクとは意表を突かれた。だってこれは解雇された某もとメンバーがセンターの曲である。しかし、それをあえて出すことで、チームB健在ぶりをアピールしようということか。センターはさっしーが完璧に務めた。Bの新たなエース候補誕生の瞬間である。

Blue rose(チームK&チームBメンバー)
ここで混成ユニット登場。Kの秋元才加+宮澤佐江、Bの佐伯美香+柏木由紀によるBlue roseだ。Bの1stは観ていないので、この2人の衣装は初めてみたがなかなか決まっている。Blue roseといったら渋谷AXでサプライズ披露された大堀恵のゴールドビキニだが、ここにめーたんがいない、ということで別の形のサプライズを予感させる。

おしべとめしべと夜の蝶々(チームKメンバー)
そのサプライズはすぐに来た。25歳のめーたんがスクール水着にツインテールで登場である(河西智美は短パン姿)。だははははは、やめてくれ、腹がよじれる。曲間のセリフも「なんでスクール水着なの?」「もうこれしかないでしょう?」というように特別バージョンで。劇場でコスプレ版を次々公開し、まさしくAKBの核弾頭曲にななっている「おしべとめしべ」。ぜひとも~みの水着姿も拝見したかったところだ。別にスクールじゃなくていいから。

ロマンス、イラネ(ひまわり表メンバーを中心に)
ここからひまわり編成に転換。ロマンスの衣装は大舞台に映えるが、もう少し大きく動かないとごちゃごちゃした感じになってしまう。これは雨の影響か。

RUN RUN RUN(ひまわり裏メンバーを中心に)
ひまわり2ndからひまわり1stへ。盛り上がる曲だが、やや客席に疲れが見え始めてきて、いまひとつ盛り上がりきれず。

ワッショイB!(チームBメンバー)
ひまわりが続いたので、今度はひまわりに参加していないチームBが登場。ゆるーく盛り上がる曲なので、タイミングとしてはばっちりだ。解雇メンバーのところにはさっしーが入って何事もなかったかのように歌う。こうやって歴史は変わっていくのだ。

ご機嫌ななめなマーメード(チームBメンバー)
B3rdの全員曲が続く。ゆるーく盛り上げた会場を、もう1歩踏み込んで盛り上げる。これもいい選曲だ。

転がる石になれ(チームKメンバー)
おおおっここでこれが来たか。ご存知チームKテーマソング。会場の盛り上がりも再びピークへ達した。やはりKは観客を巻き込むツボを心得ている。

メロスの道(チームKメンバー)
ここでさらにKナンバーが続く。曲調も比較的近いメロスの道で勝負だ。この曲ではメンバー全員が2チームに別れ、さながら「ウェストサイド物語」のシャーク団とジェット団のような“対決”を表現する振り付けが印象的なのだが、大きなステージで見るとその迫力があまり伝わってこない。改めて、AKBの振り付けはあの狭い劇場というフォーマットで形作られているのだということが分かる。大舞台には大舞台の演出が必要なのだろう。まあAKBの現状を考えれば単発コンサート用に新たな振りを作ることは不可能であるが。

Only today(チームAメンバー)
大いに熱くなった会場の雰囲気を受けて、Aの全員曲。現在公演中のA4thからどれか1曲、となれば確かにこの曲だろう。何度聞いてもいい曲だ。しかし、衣装がひまわり2nd公演の2~4曲目で使用していたゴールドなもの。この曲とはいかにも相容れない感じで違和感があった。

スカート、ひらり(チームAメンバー)
この曲を歌うことにはもろ手を上げて大賛成なのであるが、衣装がいかんせんゴールドである。いったい何を考えてこの衣装をセレクトしたのかさっぱり分からない。せっかくのスカひらなのに、スカートがなくてどうする!

桜の花びらたち(全員)
違和感がぬぐえないまま、最後の曲だと告げられる。言ったのが高橋みなみでなかったら本心から「え~」であるが、たかみなの言葉は絶対だ。おとなしく納得。やはりこの曲はいい。桜の花びらを舞わせる演出でも欲しかったところだが、雨の野外でそんなことをしたら掃除がたいへんだ。

Virgin love(研究生)
アンコール突入。その1曲目の重責を担うのはなんと研究生だ。ある意味いま一番勢いのあるチームはこの「チーム研究生」である。そのVirgin Love、動きも歌もきれいにそろっていて実に良かった。そのチーム研究生の主力メンバーも次々チーム入りを果たしているし、精神的主柱である中西優香が抜けることが決まった以上、まもなくこの幻のチームは消えてしまう。その前に、ぜひ別のセットリストも見せてほしいものだ。

Baby!Baby!Baby!(チームA)
続いてチームAによるシングル曲。うん?どうせAで歌わせるのなら、最初の曲はこれで良かったんじゃ…

PARTYが始まるよ(SKE48)
秋元康がパチンコマネーと手を結び、名古屋に誕生させたSEK48がお披露目。新参の自分は写真やDVDでしか見たことがない、最初期の衣装に身を包んだSKEのメンバーたちはフレッシュさ炸裂である。かつて研究生から急に卒業してしまった出口陽の復活、もとチームKメンバー、高田彩奈の妹の加入、そして研究生を引っ張ってきた中西優香の参加など、感動的な発表が相次いだ。これは名古屋にも行かなきゃあな。

僕の太陽(チームA、チームK、チームB)
SKEのふりまいたフレッシュな雰囲気を抱き込んで、チームメンバー総動員で歌う夏ソング。晴れていれば本当にこの場にぴったりの曲になったのだろう。メンバーも疲れてきたか、冷たい雨を夏の太陽に感じさせるほどのパワーはもうなかった。

AKB48(全員)
「ひまわり組」千秋楽のサプライズで聴いて以来の「AKB48」。いつも思うことだが、こういうくだらないけど盛り上がる曲を作ることにかけては、秋元康の右に出る者はいない。

BINGO!(全員)
再びたかみなから「本当に最後の曲です」宣告。もうこの曲しかないだろう、と会場のほとんどが理解している。たかみなの「せ~の!」に合わせてステージ上の人間も客席の人間も全員で「BINGO!」と叫ぶ。今回、最も一体感を演出できた瞬間だ。十分な盛り上がりを見せてコンサート終了。

 

 
さて、あいにくの雨に見舞われたAKB初の野外ライブ。曲と曲とのつながりはアイデアに富んだうまい構成が多く、楽しませてくれたが、全体的には各チームが順番で曲を披露、という印象が強く、コンサートというよりイベントに近い感覚を残す結果になってしまったように思う。おそらくそれは全員曲の印象が薄かったためだと考えられる。なぜ印象が薄くなってしまったのかというと、ステージの狭さと雨によるスリップ警戒のために、ダイナミックな動きを表現できなかったからだ。

雨は観客にもダメージを与え、もともとハロー!プロジェクトのファンほど大会場で盛り上がることに慣れているわけではないAKBファンの声援を、一層小さなものにしてしまった。舞台上のメンバーは、雨でダメージを受け、さらにそれを補う声援が十分でないために、後半は疲労感がにじみ出ていた。終演後も「興奮さめやらず」という雰囲気ではなく、「やれやれ、何とか無事に終わった」というムードが会場に充満していた。

開始は6時、終了は8時15分。おそらく、雨のために省略されたり短縮されたMCや曲もあっただろう。そう考えるとかえすがえす残念な天候ではあったが、それを跳ね返す力をアイドルは持たなくてはいけない。秋元康は野呂に「雨は盛り上がるよ」と言ったそうだが、その通りである。そしてたかみなは最初のMCで「本日の東京、降水確率40%ということですが、ご覧の通り、晴れ渡っております!」と叫んだ。その言葉に秘められた決意こそ、今のAKBに必要なのだ。

十分に楽しい機会ではあったが、いくつかの課題を感じさせることにもなった。ここをポイントに、AKB48というグループがさらに発展していくことを心から願いたい。

AKB48公式WEBサイト
http://www.akb48.co.jp/index.html

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2008年7月27日 (日)

AKB48 「リクエストアワー セットリストベスト100」発売記念サイン会

AKB48が今年1月に渋谷AXで4日間にわたり開催したコンサートの模様を収録したDVDが3枚組で発売。その特典であるサイン会のため、AKB劇場へ。

購入時、サインしてもらうメンバーを記入したのだが、迷ったうえ高橋みなみに決定。サインいただいている間、1分ほど緊張しながら会話することができた。人気のたかみなだからそのぐらいの時間だったかが、ほかのメンバーはもっと長い時間話せた様子。しかし自分の場合そんな長い時間を与えられてもおろおろするばかりなのでちょうどよかった。

たかみなのオーラの明るさと暖かさは圧倒的だ。おそらく現在の地球を支えている15人ぐらいの一人に違いない。AKB劇場でそれがあまり目立たないのは、暗黒面の強力なフォースを持つ峯岸みなみがいてバランスをとっているからだろう。みいちゃんも好きだけどな!

というわけで、そのサインを自慢。

日付が1日間違っているあたりが、たかみならしくてまた萌える。

AKB48のWEBサイト

http://www.akb48.co.jp/

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2008年7月21日 (月)

AKB48 3日連続劇場観戦

3連休ということだが、することもないので3日連続でAKB48劇場へ。ちょうどチームA、K、Bが1日ずつ公演を行っている。19日のチームK、20日のチームBは3公演ということもあり、なんとか当選。ただ21日のチームAは、3公演あるものの、うち2回は「女性限定公演」と「遠方来場者優先公演」で、通常の公演は1回しかない。さらに大島麻衣参戦で競争率がさらに倍。そのうえ応募メールを出すのが締め切り時間を過ぎてしまい、当然ながら落選。しかし、2回目の「遠方者優先公演」のキャンセル待ちで、抽選対象外、つまり立ち見ながら入場できた。立ち見だろうと、中に入れただけで万々歳である。

7月19日(土)チームK「最終ベルが鳴る」公演

秋元才加、大島優子、河西智美、増田有華、宮澤佐江が休み。チームKにしては欠席の多い公演だ。

代役はそれぞれ、秋元→瓜屋茜、大島→仁藤萌乃、河西→畑山亜梨紗、増田有華→北原里英。宮澤の代役は、通常は冨田麻友が務めているがこの日は姿が見えなかった。というわけで全員曲は一人少なかった(はず)。しかも、後半亜梨紗の姿が見えない曲も何曲かあった。また、いつも通り後半の曲では梅田彩佳のポジションに指原莉乃が入っている。人気の研究生が大量参加だ。最初、優子のいないKなんて…と思っていたが、代役が萌乃であることが分かりがぜん行く気になった。かなり末期症状である。

チームK4th公演では、ユニット曲の代役はアンダーの研究生ではなく、他のメンバーが務める。欠席があると、ちょっとしたシャッフルユニットになるのでこれもひとつの楽しみだ。結局、ユニット曲の構成はこうなった。赤字が代役。

「リターンマッチ」梅田彩佳、倉持明日香、成瀬理沙、野呂佳代
「初恋泥棒」奥真奈美、小野恵令奈、早野薫(変更なし)
「ごめんねジュエル」梅田彩佳、倉持明日香、佐藤夏希成瀬理沙
「おしべとめしべと夜の蝶々」大堀恵、野呂佳代
「16人姉妹の歌」小林香菜、佐藤夏希、松原夏海(変更なし)

「リターンマッチ」のもっちいが秋元に負けず劣らずカッコいい。「ごめんねジュエル」ではその倉持以外が全部代役。梅ちゃんの小気味いいダンスを見られたのが良かった。なるるは本当に働き者。なっちはあの80年代アイドルのような衣装が意外にもやけに似合っていた。そして河西の代役にノンティー。前回河西が欠席だったときは代役がなるるだったので、噂のめーたん&ノンティーの最年長ユニットが見られてよかった。完全にウケ狙いと思われたが、舞台に出てきたとき普通にかわいいと思った。ああいうベビードールっぽい衣装はノンティーみたいな体型のほうが似合うのだ。そして例の曲間のセリフは特別バージョンにかわっている。これは紛れもなくウケ狙い。

(オリジナル→野呂スペシャル)
河西「誰かに見られたら どうするの?」→「誰かに笑われたら どうするの?」
大堀「見せてあげましょ?」→「笑わせてあげましょ?」
河西「・・・私のこと、愛してる?」→「・・・このアンダーには、無理があると思う」
大堀「ふふっ・・・どうかしら・・・」
河西「ねえ、愛してる?」→「私、汗かいてる?」
大堀「こっちへ来なさい」
河西「お姉ちゃま!」→「同い年!」

ノンティーは本当に最高だ。

7月20日(日)チームB「パジャマドライブ」公演

欠席なしの16人公演。最近はまゆゆやらぶたんが欠けることも多いが、やはりこの2人のいないチームBではもの足りない。

考えたらこの公演、ゲネプロで観て以来だ。いい曲が並んだ充実した公演で、ちょくちょく観ようと想っていたのにこのていたらく。しかも聞けばこの公演で通算99回目だという。それにはゲネは入っていないだろうから、ゲネから数えればちょうどこれが100回目ということだ。

なぜかチームBだとくじ運がいいらしく、ゲネのときも今回も、びっくりの2巡目入場だ。前回はすぐに劇場を出なくてはいけなかったため後ろのほうに座ったが、今回は迷うことなく一度座ってみたいと思っていた最前列へ。あーあ、いよいよPoint of No Returnを過ぎてしまった。

立ち見でもメンバーの表情がばっちり見える狭さがこの劇場の良さだが、やはり至近距離で見るメンバーはあまりにもキュートでこちらが緊張してしまう。Bは総合力よりも何かしら秀でた一点を持つメンバーが多い。米ちゃんの笑顔やまつゆきのとろけそうな瞳、ぐっさんのトークの間合いなどなど。その魅力を全身で浴びて、今度こそチームBに真面目に通おうと決意を新たにした。

それにしても、BのMCはすごい。AやKだと、ときどき互いに様子を見る妙な空気が流れてしまうときがあるが、Bではそういうことがない。次々とメンバーがたたみかけるように発言し、それがうまくかみ合ってどんどん盛り上がっていく。Bのチーム力を見た気がする。

7月21日(祝)チームA「ただいま恋愛中」公演

まいまいが緊急出演で、欠席は大江朝美、篠田麻里子、戸島花の3人。花ちゃんのいないAなんて、と思ったら代役がまた仁藤萌乃だ。これは萌乃を推せという天の声か?おーいえの代役は石田晴香と内田眞由美。麻里子様の代役はもちろん中田ちさと。これまたいい研究生がそろった公演だ。

「くまのぬいぐるみ」のくまリレーは当然萌乃から。花ちゃんはたかみなに二、三歩近寄って山なりにぽーんと投げるが、萌乃はほとんど位置を変えずにロングパス、しかもレーザービームのような直球だった。一瞬緊張が走ったが高橋みなみが全身でがっちりキャッチ。これがたかみなという子なのだ。たかみながいてくれてよかった。なんだか嬉しくなった。くまをパスしたのち、ものすごく小さくガッツポーズをしていたのが最高だった。

MCで佐藤由加理が暴走。花ちゃんがいないとストッパーがなくなるからだろうか?これはこれで面白いが。他己紹介をしようというのがお題で、ゆかりんは「面白い子だよね」という話になり、「カメラ向けるとセクシーポーズをしてくれる」という声が出たところで、じゃあここでやってもらおう、という流れに。本人いやがる様子もなく「ぜんぜんできるよ〜」と次々とセクシー(?)ポーズを決める。しかも上手、下手にまで移動してポージングするという過剰なサービス。おかげで本題の他己紹介はほとんどできず、研究生・内田眞由美の紹介はすっ飛ばされてしまった。うっちーも気になっている研究生だ。前回の研究生公演では「キッズ・ウォー」時代の井上真央に似ている、という話になっていたが、ぱっと見、光井愛佳にも似ていると思う。

峯岸みなみがソロ写真集発売を自ら発表。そのみいちゃんはMCで、高橋みなみがまとめようとしながらすべりまくっていると、萌乃に何やらささやいている。

みい「おもしろくないまとめとかいらないですから」
萌乃「おもしろくないまとめとかいらないですから」
たかみな「おい! 何吹き込んでんだよ!」

たかみな&みいのコンビはいつも完璧だ。そこに萌乃がからむ展開。自然と顔がにやけてくる。萌乃は本当にかわいいが、同じ研究生から見てもそのかわいさは別格であるらしく、MCで駒谷ひとみが見せたうさちゃんピースをみなで順にやることになったとき、萌乃のあとに指名された中田ちさとが「萌乃の後ですか!?」と引いていたほどだ。

3日間連続で劇場に足を運び、改めてそれぞれのチームカラーの違いを堪能できた。だがそれ以上に、研究生の深みに一層はまりこんでしまった。上に書いた以外にも、バックダンサーとしてK公演には内田眞由美、鈴木菜絵、中西優香が出ていたし、B公演には瓜屋茜、北原里英、指原莉乃、鈴木菜絵、中西優香、藤本紗羅が出ていた。かなりお腹いっぱいになってしまったので今月の研究生公演はスキップする予定だが、宮崎美穂のチームA入りによって今後の昇格争いは面白い展開になってきた。キャリアが武器の中田ちさと、小原春香を人気面で石田晴香、北原里英、指原莉乃、仁藤萌乃が猛追している。ほかの研究生もどんどんファンを増やしている。やっぱり研究生から目を離せそうにない。

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2008年7月13日 (日)

AKB48 チームA公演「ただいま恋愛中」みゃおA加入は何フラグ?

先日研究生公演を観たので、久しぶりという感じがなかったが、約1カ月ぶりにチームA公演へ。

板野友美・大島麻衣・篠田麻里子に加え、成田梨紗が休み。

まいまいの代役は小原春香、麻里子様の代役は中田ちさと。いずれもひまわり組出演者で、研究生といえど舞台上の実力は正規メンバーと比較して何ら遜色ない。むしろより光っているぐらいだ。

ともちんの代役は指原莉乃。人気急上昇中の研究生だ。前回も板野が休みだったので、先日の研究生公演を合わせると観るのは3回目。佐藤由加理ファンを公言してはばからず、この日も「保存しているメールは?」というお第に対し、みなが他のメンバーや親友からのメールを挙げる中、指原だけは「佐藤由加理写真集の予約確認メール」と口にし本人から「なんで?あげるよー!」と言われていた。

成田の代役はチームKの公演でも目撃している畑山亜梨紗。気になっていた研究生なのでちょっと嬉しい。だんだん研究生を観るのが楽しみになってきた。これはアンサンブル目当てに四季の公演に通うようなもので、かなり深いところにはまってきた感がある。

新曲「Baby! Baby! Baby!」を特別に披露。初めてライブで見ることができた。スポンサーであるドコモの独占配信だが、これに絡んで戸島花と小嶋陽菜が失言。終わりのMCでバツとしてフォロー発言をさせられていたが、観客は大笑いである。それも含めて盛り上がったいい公演だった。

この日は3回公演の日だが、自分が観たのは1回目。しかし3回目の公演で、サプライズがあったようだ。

http://ameblo.jp/akihabara48/entry-10115869872.html

研究生・宮崎美穂(みゃお)のチームA加入である。

ひまわり組メンバーであり、藤江れいなと並ぶ人気だったことを考えると、その昇格自体は不思議ではない。問題はなぜこの時期に発表か、ということだ。

理由はいくつか考えられる。

1)宮崎自身の活動のため

みゃおは研究生ながら「AKB0じ59ふん!」に出演した。これはスタッフの評価が高いことを意味している。ひょっとするともうどこかの事務所から引き合いが来ているのかもしれない。だが研究生という立場ではその活動は制限される。そこで急きょ引き上げた、という見方はできる。

2)卒業または異動フラグ

現在、AKBはチームA、チームK、チームBそれぞれ16人ずつで、ちょうど48人だ。みゃおの加入で、全体で49人、チームAは17人になる。なんとなく中途半端だ。これは誰かが卒業するというサイン、と考えるのも自然だ。普通に考えると最近劇場公演にさっぱり顔を見せない大島、篠田あたりか。卒業は1人とは限らない。3~4人いっきに卒業という可能性もある。そうなれば他にも研究生の昇格がありそうだが、その時は小原、中田が自然と上がるだろう。あえて後輩格の宮崎を先に昇格させたあたりは、ひまわり組千秋楽が迫る中、あえて佐藤亜美菜を最後まで昇格させなかったのと同じ手法だ。

あるいは、名古屋のSKE48に誰かが異動するのか?それも大いに考えられることだ。

3)チームA活性化プラン

最近のチームAは、リバイバル公演だからか、活気に欠ける(と言われている)。自分は新参だから十分楽しいが、確かにチームBや研究生公演、そして新公演で勢いづくチームKに比べると、客席の盛り上がりもややおとなしいかもしれない。Aのメンバーにも、Aのファンにも、カンフル剤を投与するつもりなのか。

4)単なるネタ投下?

AKB48は、秋元康による、壮大な実験プロジェクトである。その主たる目論みは、ネットを中心としたコミュニティパワーでどこまでのムーブメントを起こせるか、という点だ。そのためには、常に意外な状況を投げかけ、口コミを刺激していく必要がある。今回の唐突な発表も、なんでだろう、どうしてだろう、とネット上で議論させること自体が目的なのかもしれない。まあ、そう考えるとこのブログエントリーもすっかりヤツの思うつぼなわけで。

真相は、もうすぐ明らかになるだろう。いずれにしても、A4リバイバル公演の千秋楽フラグであることは確実のようだ。

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2008年7月 5日 (土)

AKB48 チームK公演「最終ベルが鳴る」カフェ観戦

AKB48の公演チケットは、現在すべてメール抽選でしか購入できない。ただ落選した場合でも、キャンセル待ちの整理番号が送られてくることがある。その番号が比較的若い番号であれば、キャンセル待ちで入れる確率が高くなる。

この日、自分はFC枠の申し込みを忘れていて、一般枠で応募したところキャンセル待ちの番号が来た。平日ならなんとか入れそうな、でも土日だとまず無理そうな番号だった。しかしちょうど近くまで出てきていたし、7月25日発売の「リクエストアワー セットリストベスト100 DVD&写真集スペシャルボックス」の予約申し込みにも行かなければならなかったので、とりあえず劇場に行ってみた。

AKB48のキャンセル待ち入場には2段階がある。この劇場では、入場順を毎回抽選で決めている。整理番号順に10人ずつのグループを作り、抽選でグループごとに入場していくのだ。この入場抽選に参加できる形で入れる「対象内入場」がまず発表される。続いて、入場順の抽選には参加できないが入場はできる、つまり必然的に立ち見になる「対象外入場」が発表になる。

対象内入場の数は日によって異なり、数枚しか出ない日もあるが、だいたい20枚~30枚ぐらいは出る。しかしこの日は11枚しか出なかった。こりゃ絶望的だな、と思ったら、キャンセル待ち狙いで来ていた人が意外に少なかったようで、対象外入場は80番台後半の人まで呼ばれている。自分の番号は90番台前半。これは行けるか?と思ったがそこで打ち切りになってしまった。

しかたないのでDVDの予約だけして帰ろうかと思ったが、ちょうど公演が始まる時間で、劇場ロビーにあるカフェが真っ暗になり、備え付けのモニターを多くの人が囲んでいる。これがこの劇場名物の「カフェ観戦」というもので、劇場に入れなかった人がモニターでその様子を見る、というものだ。これ自体は無料なので、チケットを持たずに最初からカフェ観目的に訪れる人もいる。

せっかくだからカフェ観していこう、その場に止まった。

秋元康によれば、このカフェ観も戦略的に重要なものらしい。劇場内は携帯禁止だが、これなら携帯を操作しながら見られるので、何か重要な発表があったり、イベントが行われたりすると、ファンがすぐにネットに書き込める。それがネットコミュニティーを通じた展開につながっているのだという。

実際のところ、携帯でネットにアクセスしている人は多くなく、また振りコピをしているオドリストもそうたくさんいるわけではなく、知り合い同士で会話などしながら観ている人がほとんどだ。試合中継をしているスポーツバーのような雰囲気である。

モニターはそれなりの大きさだが、カメラ位置は固定。やや上のほうからの映像なので、フォーメーションの確認にはいいかもしれない。ただ監視カメラ並みの画質なので、表情はハレーションを起こしていてほとんど確認できない。髪型や身長、フォーメーションを記憶していないと、誰が誰だかもわからない。またMCの音声は小さく、みなしゃべりながら観ているのでほとんど聞き取れない。

それでも、雰囲気は十分に伝わってくるし、無料ということを考えればなかなかお得なエンターテイメントだ。会社帰りにまた来ようっと。

壁かけ写真が一新され、研究生も6期メンバー4人を除く19人が顔をそろえた。

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2008年6月22日 (日)

AKB48 第二回研究生公演「ただいま恋愛中」

先月22日に、急きょ決まって実施された「研究生公演」。AKBの公演では、正規メンバーが休演のとき、代役として研究生が舞台に立つ。その研究生はすでに20名を越えており、もう1つチームができそうな勢いだ。いっそ研究生だけで公演をしてしまえ、という声はあったが、それを本当にやってしまったわけだ。セットリストはチームAの「ただいま恋愛中」をそのまま利用。しかし評判はすこぶるよかったようで、今月も開催が決まった。まだ「ひまわり組」に出演していなかった研究生の顔と名前が一致していないこともあり、それをインプットする絶好のチャンス、と抽選に応募。FC枠は落選だったが、一般枠で入場することができた。

この日の出演者は以下の通り。

藤江れいな、瓜屋茜、中田ちさと、小原春香、近野莉菜、宮崎美穂、中西優香、藤本紗羅、石田晴香、内田眞由美、北原里英、指原莉乃、冨田麻友、中塚智実、仁藤萌乃、畑山亜梨紗

藤江れいなはすでにチームAに昇格しているが、前回に引き続き研究生公演に参加。ほか、前回出演した大家志津香は今回も参加予定だったらしいが、けがのためお休み。

この中で観たことがあるメンバーを整理してみる。藤江れいなは言うまでもなく。中田ちさと、小原春香、近野莉菜、宮崎美穂はひまわり組で。指原莉乃はチームAの板野友美の代役で。瓜屋茜、中西優香、藤本紗羅、北原里英、冨田麻友はチームKやチームBのバックダンサーで。そうなると本当に初見だったのは石田晴香、内田眞由美、中塚智実、仁藤萌乃、畑山亜梨紗の5人ということになる。

藤江れいなは前田敦子のポジションに入っていた。藤江れいなポジションには藤本紗羅。大家志津香が休みになった影響か、「帰郷」では中田ちさとがいつもの篠田麻里子ポジションではなく、中西里菜ポジションに。篠田ポジションには石田晴香。その石田晴香と内田眞由美はチーム公演では2人で大江朝美のアンダーを務めている。ユニット曲は本来石田の受け持ちだが、「帰郷」へ石田が移ったことで内田が「7時12分の初恋」を歌った。

いつも正規メンバーに囲まれて遠慮がちな研究生がのびのびと歌い踊っており、表情にも充実感と楽しさが表れている。その気持ちが観客にも伝わってくるという、実に素敵な公演だ。

トークも、こなれてはいないが、みなリラックスしていい味を出していた。研究生ながら「AKB0じ59ふん!」に出演し自信をつけてきたか、宮崎美穂がかなり頑張っていたのが印象に残った。

歌を初めて聴いたメンバーでは、石田晴香に注目だ。ユニットの急な代役を果たせる、ということはそれだけ実力があるということだ。小野恵令奈似と言われるルックスも強力だし、すでにかなりの人気らしいが今後の展開が楽しみだ。この日MCで「渚のCHERRY」を歌いたい、と言ったところ、中塚智実(クリステル)に「青のほうだよね!?」と突っ込まれたのには爆笑だったが、ちゃんと「黄色です!」と言い返していた。峯岸みなみが聞いたらカチンと来そうな話だが。

確かに、これで1チーム作ったらそれなりに面白いカラーが出せるかもしれない。ただ、ビジュアル的には同じようなタイプの薄味美人が多いので(最初、指原莉乃と仁藤萌乃が同じような髪型、身長で見分けがつかなかった)もっとキャラクターを前面に出さないとなかなか覚えにくそうだ。

新チームが無理なら、ときどき「パジャマドライブ」や「最終ベルが鳴る」もやってほしいものだ。各チームにもいい刺激になるだろうし、これで入場料が1000円安い2000円というのは、非常にお得感がありファンサービスにもなる。

いずれにしても、次の公演に期待しよう。

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2008年5月31日 (土)

AKB48チームK 4th Stage「最終ベルが鳴る」公演初日

ひまわり組公演終了後、約1カ月の準備期間を置き、満を持してチームKの新公演「最終ベルが鳴る」が初日を迎えた。熱いKファンの申し込みが集中したこの公演だったが、ありがたいことにメール抽選に当選し、入場することができた。

今年に入ってからのド新参である自分にとって、チームKの公演は初めてである。過去の公演のDVDは観ているが、チームKには映像では伝わらない魅力があると聞いていた。メンバーひとりひとりの個性が光るチームAに対し、Kはチームの結束力で魅せる、一種体育会系のノリが特徴と言われる。それに伴ってファンの団結も強く、公演は大いに盛り上がるのだという。

この日も、公演開始前から「チームK」コールがかかるなど、会場内のボルテージはいきなり最高潮だ。オーバーチュアがかかると、ひまわり千秋楽のときをはるかに上回るファンの声が響き渡る。なるほど、確かに独特の雰囲気がある。

そしてついに始まったチームK「最終ベルが鳴る」公演。

開始してすぐ、感動、というより強烈な衝撃を受けた。その迫力はあまりにも圧倒的だったのだ。

これがチームKというものか。

女の子らしい可愛いメロディーが似合うチームAに対し、力強くカッコいい曲でアピールするのがチームKのカラーだ。それは分かっていた。そのカラーを極限まで高めた曲を、オープニングでいきなり4曲ぶつけてきた。
衣装は、AKBらしいスクールガールな制服と、アーミーファッションを融合させたような斬新なコンセプトだ。そして曲は重低音の効いたコシのあるサウンド。さらに照明も素晴らしく、あの設備でここまでの表現ができるのか、というほど凝ったものだった。

そして全力で歌い踊るメンバーたち。チームKの何たるかを全員が正確に理解し、体現している。オープニングで体力を使い切ってしまうのではないか、と心配になるほど、激しい動きをこなしていく。客席のすさまじい熱気をはるかにしのぐパワーが、舞台から客席に向かって振りそそぐ。

オープニングでこんなに感動したのは、「ライオンキング」を初めて観たとき以来ではないか。

その感動に打ちひしがれ、呆然としているところでMCに突入。メンバー全員、息がかなり上がっている。それでも手抜きはしない。それがチームKだ。

続いてのユニット曲は下記のような編成。カッコいい曲から、だんだん妙な方向に変わっていくのが面白い。

①秋元才加、梅田彩佳、成瀬理沙、野呂佳代
②奥真奈美、小野恵令奈、早野薫
③大島優子、倉持明日香、増田有華、宮澤佐江
④大堀恵、河西智美
⑤小林香菜、佐藤夏希、松原夏海

①はモーニング娘。の「Mr.Moonlight~愛のビッグバンド~」のように、男役、娘役に分かれて歌う曲。秋元・野呂が男役だ。個人的には野呂の娘役も見たかった(かな?)。②で、ようやくかわいい感じの曲が登場。えれぴょんの可愛さに思わず身をよじる。③はキラキラ衣裳のいかにもアイドル的な曲。ここまではいい。

衝撃が走るのが④のコンビで歌う曲だ。チームK2nd Stage「青春ガールズ」の「禁じられた2人」同様、女の子同士の恋愛を歌った曲だが、その過激さにおいて、禁2の比ではない。前回は大島優子&河西智美だったが、何しろ今回は大堀恵&河西智美である。冒頭から、大堀は河西の体をいやらしい手つきでなでまわす。「マンマ・ミーア!」を観たことがある人は、二幕冒頭の「UNDER ATTACK」でサムやハリーらがドナの体をなでまわすシーンを思い出してほしい。あんな感じだ。

だんだん観ているうちに「いいのか?これ」という気になってきた。服は着ているものの、ほとんどレ○ビアンショーではないか。様々ないかがわしいものに精通した自分がやばいと思うぐらいだから、これは相当にデンジャラスである。

そして、曲の感想ではセリフも入る。これがお互い、自分自身をデフォルメしたような演技、つまり大堀恵が「めーたん」を、河西智美が「とも~み」を演じるかのような濃いセリフ回しで、正直、爆笑である。この公演、劇場支配人が前方の壁際でずっと真剣な表情で見守っていたが、この場面ではこらえきれずに笑っていた。

とにかく、何だかものすごいものを見てしまった。この曲が終わって暗転したあと、会場はしばらく騒然となり、あちこちで「これすげーな」「いいのかよ」という声が聞こえていた。

その衝撃が冷めやらぬうちに、小林、佐藤、松原が登場して始まるのが⑤の曲。小林&佐藤がいる段階で、まともな曲ではないことは自明だ。衣装も、「コードギアス 反逆のルルーシュ」第14話でC.C.が来ていたような、可愛いんだか危ない人なんだかよくわからない微妙なもの。案の定まともな歌ではなく、なんと「会員番号の歌(おニャン子クラブ)」「女子かしまし物語(モーニング娘。)」「ワッショイB!(チームB)」のような、メンバー紹介ソングだった。それを全員ではなく、3人が順に紹介するというパターン。これは新しい試みだ。このジャンルは秋元康の発明ともいっていいが、さすがファウンダーである。

このあとのMCでは、やはり④の曲の話題でもちきり。各メンバーのコメントにその衝撃度が読み取れる。

増田「体が固まるって、こういうことなんや」
秋元「ゴハンが食べられなくなった。なんかお腹いっぱいになっちゃって」
佐藤「見学してた研究生がみんな恥ずかしがってたんだけど、そのうち一人は手で顔を覆っていた」

そして大島はつい「あの曲、見てて面白いじゃないですか」と口をすべらせてしまう。もちろんセリフの部分を指していったものだ。河西はこの言葉に激怒していたが、すいません、優子が正しい。

さらに、河西は「実は最初の振り付けはもっとエッチだった」と明かした。これはさすがにまずいだろ、ということで数回振り付けが変えられたそうである。初期バージョン、ぜひ観てみたいものだ。今後公演を重ねるうちに、エスカレートしていくのか、あるいはおとなしくなっていくのか。注目していきたい。

後半戦もKらしい力強い曲が続き、アンコールの最後はチームKの団結力をたたえる感動的な曲で終了。本当にあっという間に時間が過ぎていった。まさに息つく暇もなかった。

とにかく、公演全体が、レビューショーとして非常に完成度の高いものになっていた。素晴らしいショーを観ると、本当に気分がよくなる。ショーでこんなに気分が良くなったのは、クリスマスシーズンのニューヨークで観た「ラジオシティ クリスマス・スペクタキュラー」以来だと思う。

そしてこの公演は、「チームK」ということが、ひとつのテーマにもなっている。「Kらしさ」を徹底的に追求したのがこの「最終ベルが鳴る」公演なのだ。

AKB48の当初の企画では、ファン投票でスターを育成しよう、という考えがあったようだ。それを考えると、「チーム力で魅せる」というスタイルが登場してくることは、全く想定外だったに違いない。しかし秋元康は、AKBを壮大な実験としてとらえているようで、そうしたイレギュラーを積極的に発展させようとした。そして作ったのが「転がる石になれ」というチームKのテーマソングであり、それによってチームKの体育会的な方向性はより明確になり、メンバーとファンとの意識が共有されることとなった。このあたりの秋元のテクニックはさすがと言っていいだろう。

結果として、チームAが比較的当初案に近い雰囲気を持ったまま成長しているのに対し、チームKはAKBの「亜種」として独自の進化を遂げてきた。南斗聖拳における南斗水鳥拳のようなものだ。今回の公演は「AKB48 チームK」のひとつの到達点を示したものだと思う。

チームA、チームK、チームB、それぞれ異なるカラーを持って独自の進化を遂げることで、AKB48全体がより強い生命力を持つことになる。さらに地方展開の第一弾として、名古屋に「SKE48」を誕生させることも決まった。AKB48のプロジェクト自体、決してビジネスとして成功しているわけではないが、それでも秋元は拡張の手を緩めない。単に面白がっているだけなのか、あるいはその先の勝算が見えているのか。今後、ますます目が離せなくなってきた。

終了後、大堀恵から事務所移籍の発表。一瞬卒業か、と思わせる演技でまんまと騙された。

AKB48のホームページ
http://www.akb48.co.jp/index.html

<追記>

その後観たときの記録。

河西智美が休み。研究生の畑山亜梨紗と北原里英が出演。また梅田彩佳のサポートで指原莉乃も登場。「おしべとめしべと夜の蝶々」は成瀬理沙が河西の代役。野呂の登場を期待していたが、これはこれでいい。ラストで大堀が成瀬に派手なキス。おいおい、なるるは大人っぽいけどまだ中学生では?考えてみると問題ありそうな・・・。(6月27日)

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2008年4月20日 (日)

AKB48 チームA公演「ただいま恋愛中」リバイバル公演初日

ひまわり組が千秋楽を迎えた翌日から、さっそくチームA公演が始まった。昨年、ひまわり組1stステージが始まる前に上演されていた「ただいま恋愛中」のリバイバルである。新参者の自分にとってはもちろん初めて観る舞台。そもそもチームAが初めてだ。

この日は3公演日だが、その最初の公演に、ひまわり千秋楽に続いて幸運なことに当選し、入場することができた。

初日公演ということで、ファンの間で自発的に組織された実行委員会の方々が、チームAカラーである赤のサイリウムを配布していた。さらに入場順抽選の前に、劇場スタッフから許可を受けてサイリウムの使い方を説明。いかにもAKBらしい光景といえる。

この公演で最も注目されていたのが、ひまわり組2nd公演を休んでいた大江朝美(おーぃぇ)と中西里菜(りなてぃん)が復活するのかどうかという点だった。それに関する公式発表がないまま初日を迎えたが、まず開場後、開演前のメンバーの誰かが担当する影アナがいきなり中西。幕が上がるときちんと16人そろっている。ということは、当然大江も復活である。

そうした始まった公演はすこぶる楽しいものだった。チームAらしい(といっても初見だけど)キュートなガーリーポップが炸裂するオープニングから、メンバーの個性を引き出すユニット曲、制服を着崩したり私服っぽい衣裳で歌ったりの後半、「BINGO!」の大盛り上がりと「軽蔑していた愛情」の重い雰囲気とのギャップがすごいエンディング、「なんて素敵な世界に生まれたのだろう」の感動的なアンコールまで、息もつかせぬ勢いで観客を引っ張っていく。

MCも、さすが息のあったやりとりを見せていた。おーぃぇ、りなてぃんが帰ってきたこともあったのだろう、みなさながら中西・篠田真里子・佐藤由加里が歌う「帰郷」の主人公のように、実家に帰ってきたようなムードで、リラックスしたトークが繰り広げられていた。

完成度の高い公演に、楽しいトーク。言うことなしだ。だからこそ、ひまわり組公演をなぜ実施しなくてはいけなかったのかが解る気がする。この公演は本当に素晴らしいけれど、そこから感じられるのはどちらかというと「この時間がずっと続けばいい」というやや内向きな期待感だ。AKBが爆発するためには、何らかの刺激を与える必要があったのだろう。

ひまわりで得たものが何であったのかは今後のAKBの活躍を見守るとしよう。そして、逆にひまわりになく、チーム制にあるものを再発見することがこのリバイバル公演の目的にほかならない。それが何か簡単には理解できないが、その一つはきょう、会場で現れていたのではないか。ボランティア実行委員による盛り上げと、ひまわりとは段違いの客席のヒートアップ。その熱い思いがどこから来るのかをつぶさに観察する必要がありそうだ。

いずれにしても、楽しい公演であることは間違いない。いつまでやってくれるかわからないが、足繁く通うことにはなりそうだ。

あと、噂に聞きぜひ見たいものだと思っていたみいちゃんのメガネはぶじ復活。正直、たまりません。

ファンたちが初日に贈った花と、実行委員が配ったサイリウム。これぞAKBだ

「ただいま恋愛中」の楽曲情報
http://www.akb48.co.jp/song/04a.html

<追記>

その後観たときの記録。

板野友美・大島麻衣・篠田麻里子が休み。研究生の中田ちさと、小原春香、指原莉乃が出演。駒谷ひとみのMC中、舞台上に虫が飛んできて何人かのメンバーが騒ぎだし、ひいちゃんがぶち切れる一幕あり。(5月16日)

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2008年4月19日 (土)

AKB48 ひまわり組公演「夢を死なせるわけにいかない」千秋楽

チームAとチームKの合同公演・ひまわり組2ndステージ「夢を死なせるわけにいかない」がこの週末、千秋楽を迎えた。

ひまわり組は基本ダブルキャストなので、2回の「千秋楽公演」が用意された。1回目が選抜メンバー中心、2回目がそれ以外のメンバーや研究生で構成された。何もここまでハッキリ分けんでも、と思うが、そういうところをあいまいにせず、あえてファンがネット上で「表メン公演」「オール裏」などと呼んでいるのを許しているところがAKBらしいところである。しかも会場は「裏」が多いほど盛り上がるのだからまた面白い。

すでにAKBのチケットは完全メール抽選になっているが、自分は非常に幸運なことに、1回目の千秋楽はキャンセル待ちで、2回目は当選で入場することができた。

<千秋楽1回目>
秋元才加・板野友美・大島麻衣・小野恵令奈・河西智美・小嶋陽菜・佐藤亜美菜・佐藤夏希・佐藤由加理・篠田麻里子・高橋みなみ・野呂佳代・前田敦子・増田有華・峯岸みなみ・宮澤佐江

<千秋楽2回目>
奥真奈美・川崎希・倉持明日香・小林香菜・小原春香・駒谷仁美・佐藤亜美菜・近野莉菜・戸島花・中田ちさと・成田梨紗・成瀬理沙・早野薫・藤江れいな・松原夏海・宮崎美穂

1回目の千秋楽。あんなに見られなかったあっちゃんを見るのも、はや6回目である。大島優子がいないことを除けば、選抜メンバーがずらりとそろった豪華なステージ。これほどのラインナップを目撃するのは自分にとって初めてだ。

「千秋楽だぜ!」開演前、緞帳の向こうからメンバーが気合いを入れるかけ声が聞こえてくる。「冷静、丁寧、正確に。AKB、48!」そして公演が始まった。

特に気負いも感じさせず、歌もMCも比較的淡々と進んでいく。客席もあまり騒ぐ人は少なく、きら星のごとく並んだ選抜メンバーたちの姿を目に焼き付けているようだった。

最後のあいさつも、みなチームA、チームKに再び分かれてしまうことを惜しみつつも、前向きな発言が多く、明るくほのぼのとした雰囲気。これはこれでいい、と感じていたが、ひととおりあいさつが終わり、最後の曲「ハートが風邪を引いた夜」を紹介するために再びマイクを握った高橋みなみの言葉がどんと胸に響いた。

「みなさんは、ひまわりの花言葉ってご存知ですか?ひまわりの花言葉は、『あなたは素晴らしい』『光輝』。そしてひまわりの花は、実は小さなお花がたくさん集まってできているのだそうです。私たちは、今は小さなお花かもしれません。でもいつか、ひまわりのような大きな花を咲かせられたらと思います」

メンバーのあいさつでは、お互い「切磋琢磨(と秋元才加は2回言った)」したメンバーへのリスペクトが口々に語られていたが、それを『あなたは素晴らしい』という花言葉によって美しくまとめ上げた。それだけでも文字通り素晴らしいのに、ひまわりが頭状花序であることを引き合いに出し、この「ひまわり組公演」がメンバーそれぞれの個性を一層引き出しつつ、AKB全体のパワーアップも図った企画であったことを改めて教えてくれた。高橋みなみは最高だ。

終了後はハイタッチでメンバーが観客を送り出し。ちょっと期待していたとはいえ、嬉しいサプライズである。

そして2回目の千秋楽。大堀恵が何らかの都合で休演となってしまったが、前日出ていなかったメンバーが総出演。もっとも佐藤亜美菜は前日も出ていたので、両方の千秋楽に出演したことになる。

上で「裏」が多いほど盛り上がる、と書いたが、その法則どおり、この日はのっけから客席も超ハイテンションだ。轟音のようなmixが打たれ、曲に合わせたかけ声も、推しているメンバー名の連呼も次々に会場内にコダマする。やはり千秋楽、このぐらい盛り上がったほうが雰囲気が出る。

メンバーの表情もみな生き生きとしていて、エネルギッシュなステージとなった。MCでは、AとKとの交流に加え、研究生の成長が話題に上り、先輩であるメンバーが「研究生から学んだことがある」と話していたのは印象的だった。

この日はハイタッチの前に、アンコール後に1曲プラスのサプライズもあった。曲はなんと「AKB48」だ。ひまわりメンバーによるAKB48とはこりゃ嬉しい。研究生のみんなは見よう見まねで踊っているし、終演後マネージャーが指摘していたようにフォーメーションはグダグダだったが、そのへんも含めて実に得をした気持ちだ。

2つのメンバー構成、2つのカラーによる千秋楽。非常にいいものを見せていただき、感謝の気持ちでいっぱいである。

このひまわり組公演、新参者の自分にとってはもちろん大いに楽しかった。結局3カ月で12回も観てしまった。四季のステージをさんざんリピートしている自分にとっても、このはまりっぷりは特筆すべきものがある。四季と同様に出演者の構成が毎回変わる、ということもあるが、それに加え飽きずにハードリピートできるよう演出上の工夫がなされていることも大きい。

その工夫とは、随所に不確定要素を織り込んでいることだ。もちろんMCは毎回違うわけだが、曲の中にも「毎回違う」部分が用意されているのだ。例えば「青春の稲妻」ではメンバーの誰か一人がソロダンスを披露する部分があるし、「ロックだよ人生は」では冒頭と間奏で、誰かが短いスピーチをする。さらに「ロックだよ―」の間奏部分では、話をしていないほかのメンバーは、自由に踊っている。峯岸みなみは、必ず誰かと寸劇のようなことをしているので、そこからも目を離せない。

そして何といっても「となりのバナナ」である。曲の名前からしていかにも秋元康っぽいが、それはこの際わきに置く。この曲の間奏では、歌う2人(河西智美or小林香菜&小野恵令奈or奥真奈美)が毎回異なるトークを繰り広げる。小野・奥がネタを振り、河西・小林がそれを受ける、という構成だが、4人それぞれキャラが違っているのが面白い。小野は時事問題を絡めたちょっとブラックな話題をぶつけ、奥は常識問題を投げかける。これに対し、河西は天然キャラで返し、小林は絶品のバカキャラで応じる。個人的には、小林−奥コンビが楽しかった。高校生を容赦なく罵倒する小学生、という構図が最高である。

このように、今日は何を言うのか、誰が担当するのか、どういう動きをするのか、というほんのちょっとしたワクワク感が、公演全体にダイナミックさをもたらしているのだ。四季の舞台でも、「キャッツ」には多少それに似た要素がある。ロングランに耐えるためにはリピーターは必須であり、リピーターの確保にはこのような隠し味が不可欠なのだ。

とにもかくにも、ひまわり組は終わった。来週からチームAの4thステージリバイバル公演が早速始まり、来月にはチームKの4thステージが登場するという。3月からスタートしたチームB公演も好評で、史上初めて、チームA・K・Bのオリジナル3公演が並行して行われることになる。さらに研究生の昇格によって、3チームすべて16人となった。つまり、ついに「48人」体制が完成したのである。

秋元康は先日、NHK放送記念日特集番組で村井純や天野祐吉らと対談しAKBについてこう語っていた。「AKB48は実はネットアイドル。それがなぜ強いかというと、こちらの思惑通りにならないからなんです。おニャン子クラブは、テレビの文法で作っていたから、こちらが用意して発信した情報をお客さんが受け入れるか拒否するかしかなかった。しかしAKBはネット上で今回の曲はよくなかったとか、どんどん話し合いがなされて広がっていく。」

毎日公演をする、ということにかかるコストは、人材育成まで含めて考えると実に膨大で、いかに値上げしようが、あくどい商売をしようがカバーできるものではないだろう。にもかかわらず、秋元康はまだAKBの幕を引こうとはせず、「思惑通りにならない」ところから「何か」が生まれるのを辛抱強く待っているのだ。今回、チーム制に戻したということは、また原点に戻してみようということだ。幕を引くつもりならそんなことはしないはずである。いったいひまわり組公演の何を見て、チーム制に戻す決断をしたのか。そこをぜひ聞いてみたいものだが、個人的には、この千秋楽で「裏」のほうが盛り上がる、という現象が起きていたことに、何かヒントがあるように思えてならない。

自分も引き続きAKBを追いかけることで、ネット時代の新しいムーブメントとビジネスモデル発生の法則を探し求めていきたいと思う。とか言い訳してるが、要するに今後も劇場に入り浸りますよ、と宣言してるわけで。

AKB48の公式WEBサイト

http://www.akb48.co.jp/

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2008年3月15日 (土)

AKB48 ひまわり組公演「夢を死なせるわけにいかない」世界のマエアツ&麻里子様生誕祭

3月に入り、1~2月の欠席を取り戻すかのように前田敦子が怒濤の出演ラッシュだ。またドラマなどの仕事に入ると観られなくなってしまう可能性もあり、このチャンスになんとか舞台上のあっちゃんを確認しておかなくては、と気合いを入れて抽選に臨んだ結果、2回ほど入場することができた。

<1回目>

秋元才加・板野友美・大島優子・小野恵令奈・河西智美・倉持明日香・小原春香・佐藤由加理・佐藤夏希・篠田麻里子・高橋みなみ・近野莉菜・戸島花・早野薫・前田敦子・松原夏海・宮澤佐江

<2回目>

秋元才加・大堀恵・大島優子・小野恵令奈・川崎希・倉持明日香・小嶋陽菜・小林香菜・駒谷仁美・佐藤由加理・前田敦子・増田有華・松原夏海・峯岸みなみ・宮崎美穂・宮澤佐江

 

さて、先日握手会ではお目にかかったものの、名実ともにAKBのエースであるあっちゃんが舞台上でどう輝くのか興味津々だ。

しかし、驚いた。あっちゃんは、特に輝いてはいないのだ。たかみなのようにキラキラのオーラを放つわけでも、みぃちゃんのように湿感で客を絡め取るようなこともしない。きわめて普通に、歌い踊っている。MCも比較的平凡で、オモシロイことを言うわけでも、強烈なキャラクターを出すわけでもない。

にもかかわらず、視線は自然とあっちゃんに向く。最初はもの珍しさがあったことは認めよう。だが曲が進むにつれ、次第にあっちゃんしか目に入らなくなってくる。全員で歌う場面でも、あっちゃんのまわりに特殊な地場が発生して、舞台の空気が歪んでいるのだ。

「超時空世紀オーガス」や「仮面ライダー電王」の言葉を借りて言えば、彼女は特異点だ。「ガラスの仮面」の言葉を借りて言えば、彼女は舞台あらしだ。「あっちゃん……おそろしい子!」だ。

一見、普通の可愛い子(という時点で実はもう普通ではない)なのに、なぜそこまでの威力を発揮するのか。

それは、アイドルとはそういうものだからだ。

映画「キサラギ」の感想のとこにも書いたけど、アイドルの本質は、ファンの心の中に投射された虚像である。つまり、アイドルはファンひとりひとりの心の中で完結する。ミッキーマウスが、あなたの心の中に一人だけいるのと同じだ。その虚像は、ファンの空想、往々にして妄想によって形作られる。

そして、妄想の余地が大きいほうが、そのファンにとってよりスッペシャルな存在になる。ということは、妄想の下絵ともなるアイドル本体は、あまり色がついていないほうがいいわけだ。究極のアイドルは、無色透明なのである。

もちろん、ただ無色透明なだけだったらただのカゲの薄い人になってしまう。その点、前田敦子には最強のルックスがある。取り立てて個性はない、ということは、逆に言えば非の打ちどころがないということでもある。全体的なバランスも、それぞれのパーツも、すべて完ぺきだ。

これは人気が出るのもうなずける。いや、出ないほうがおかしい。個人的には、たかみな&みぃちゃんの2人にベタ惚れしている状況に変わりはない。しかしあっちゃんは次元が違う。これはもう推しメンとかいうレベルじゃない。崇めるべき存在だ。

うーむ、今後も、そして先日発表されたチームA、チームKが復活しても、また舞台に出てくれるだろうか?AKB自体、相当な中毒性を持っているが、そこにあっちゃんの磁力が加わるともう大変。ますますこのブログが偏ってきそうな気配が充満している。

 

 

ところで、2回観たうちの1回は、篠田麻里子の生誕祭だった。要するに誕生日イベントである。アンコール終了後、大きなケーキが舞台上に登場し、みなでハッピーバースデーを歌い、麻里子様があいさつをする、という簡単なイベントだが、ほのぼのとしたいい雰囲気のイベントだった。あいさつの中で、これからの決意を少し涙声で語る姿には、素直に感動した。

そして、AKBならではの、ファン側の生誕イベントも行われる。今回は、ボランティアの実行委員がサイリウムを配り、それを一斉に点灯させて振る、というものだ。配られたサイリウムは2本。1本は黄色で、篠田参加のユニット曲「Confession」のときに。2本目は白で、アンコール前のラスト曲「愛の毛布」のときにそれぞれ使用した。

ファンが、ひとつの色のサイリウムで会場を埋め尽くす、ということを成し遂げたのは、自分の記憶では2002年9月のモーニング娘。コンサートで、タンポポから飯田圭織・矢口真里・加護亜依が卒業するのをタンポポにちなんだ黄色いサイリウムで送り出そう、と横浜アリーナが黄色一色に染まったときではないかと思う。このときはネット上でそのアイデアが広まり、ほとんどのファンが自主的にサイリウムを買い求め、この一大イベントを実現したため、「奇跡」とも称されている。自分はその前日に参戦しており、その場にはいなかったが、DVDで見たその光景は奇跡と呼ぶにふさわしいものだった。

のちに、安倍なつみがモーニング娘。を卒業したハロプロのコンサートでは、白いサイリウムで横浜アリーナを染めた。自分も現場にいた。このときは、いくつかのボランティアグループがサイリウムを大量に購入し現場で配ったこと、主催者側もこれを察知して、舞台上に雪を降らす、といった演出をしたことなどから、「奇跡」の信奉者からはやや下に見られているフシもある。だが、そうした活動が生まれること自体すごいことだと思うし、ファンの自主的な活動に主催者が共鳴する、というのも興味深い展開だ。そしてその流れがいま、こうしてAKB生誕祭にも受け継がれている。

配られた2本のサイリウムが黄色、白ということで、つい昔話をしてしまった。歳を取るとつい思い出話が長くなっちまっていけねえな。

篠田麻里子は、実は紅白で観て、最初に好きになったメンバーである。それほど強烈に美人なのだ。一見ポーカーフェースで、非常に落ち着いたトーンの声であるために、いまいち何を考えているかわからないタイプである。そうかと思えば、ベタなギャグですべったり、「わたしこう見えてもAKB愛してるから」と話したり(どう見えているというのか?)、ファンクラブ限定のメンバーブログでは毎日のように投稿してお茶目な側面を見せたり、と、ますますよくわからない。そんなミステリアスな麻里子様、やっぱりステキだ。

配られた2本のサイリウム。間違えないようにマークや番号もつけられている。終了後は会場の周りを散らかさないよう、回収もしていた。実行委員のみなさん、お疲れ様でした。

AKB48公式サイト
http://www.akb48.co.jp/

(追記)

このあと、千秋楽までの間にひまわり組を3回観覧。エントリー上げそびれてしまったので、自分のメモとして出演メンバーだけ記録しときます。

<1回目>
秋元才加・板野友美・大島優子・小野恵令奈・河西智美・小嶋陽菜・駒谷仁美・佐藤由加理・高橋みなみ・野呂佳代・前田敦子・増田有華・峯岸みなみ・宮澤佐江

<2回目>
秋元才加・板野友美・小野恵令奈・河西智美・倉持明日香・小原春香・佐藤亜美菜・佐藤夏希・篠田麻里子・高橋みなみ・近野莉菜・中田ちさと・野呂佳代・前田敦子・松原夏海・峯岸みなみ・宮澤佐江

<3回目>
秋元才加・大島麻衣・大島優子・大堀恵・小野恵令奈・川崎希・小嶋陽菜・小林香菜・佐藤夏希・佐藤由加理・高橋みなみ・野呂佳代・早野薫・前田敦子・増田有華・宮澤佐江

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2008年3月 2日 (日)

AKB48「桜の花びらたち2008」発売記念握手会

「桜の花びらたち2008」発売記念、といえば聞こえはいいが、要するにチャートのランキングを飛躍的に向上させるためのドーピング企画である「握手会」を品川プリンスホテル内のライブスペース「ステラボール」で2日間にわたり実施するというので日曜に参加してきた。

200803021406000   

品川プリンスでアイドルイベント、というシチュエーションが、昔もあった気がする。そうだ。1987年末にここで高井麻巳子のコンサートがあったのだ。そして20年の時を隔てて、こんどは秋元プロデュースのAKBイベント。なんだか嫌な因縁だぜ。

今回の握手会は、1日に8回行い、それぞれに6名ずつメンバーが参加する形式だ。だから全員と握手をしたければ2日間計16回参加することになる。CD1枚の購入につき握手会参加券が1枚もらえるので、同じCDを16枚買わなくてはならない。これがチャートを引き上げる原動力になるのだ。そしてコアなファンは、1回あたり2度も3度もリピートして握手を試みるため、枚数さらに膨れあがるのだ。

自分はさすがにコンプリートするほど金銭感覚が狂ってはいないので、日曜に4回ほど参加した。つまり同じシングルCD4枚購入。このぐらいはいいだろう、と思っているあたり、すでに感覚が狂い始めていることに本人が気付いていない。

ともあれ、それによって握手できたメンバーは、

<チームA>
篠田麻里子、高橋みなみ、前田敦子、峯岸みなみ、大島麻衣、小嶋陽菜

<チームK>
大島優子、梅田彩佳、秋元才加、奥真奈美、松原夏海、宮澤佐江

<チームB>
井上奈留、多田愛佳、菊地彩香、早乙女美樹、仲川遥香、平嶋夏海、浦野一美、柏木由紀、佐伯美香、野口玲菜、渡辺麻友

なかなか豪華なメンバーではないか。そして、ついに前田あっちゃんとご対面。なかなか舞台上の雄姿は観られないが、このような形でお目通りかなうとは。

ひとりひとりの感想を書いているとすでに残念なこのブログがもっと悲惨なことになりそうなので自粛。特に印象に残ったポイントだけ箇条書きにしておこう。

・高橋みなみは、わずか数秒のファンとの交流にも全力で臨み、一瞬にして、たかみなの明るさ、元気さ、ひたむきさがストレートに脳内に伝わってくる。その衝撃たるや、ひさしぶりにデスノートを手にした夜神月のようだ。

・峯岸みなみはさすがの如才なさを発揮し、どのファンにも素晴らしい笑顔を見せる。みな地味目の私服なのに、みぃちゃんだけピンクのきらびやかな服装。作戦勝ちです。

・前田敦子は有名なので態度が悪いとかネットに噂が流れていたがそんなことはない。確かにたかみなの積極性も、みぃちゃんの計算高さもないが、ひとりひとりのファンの目をしっかり見て賢明にその熱意に応えていた。この時は篠田、高橋、前田、峯岸、大島(優)がひとつのグループにそろうという、ワールドカップの「死のグループ」のような状態だったが、一番長い時間(といっても数秒だけど)握手していたのがあっちゃんだったような気がする。いい子じゃないか!とりあえず、保存するかどうか迷いつつ録り貯めていた「栞と紙魚子の怪奇事件簿」は永久保存決定。橋本じゅんも出てるしな。

・渡辺麻友のアイドルオーラは別格。

・自分にとって一番最後に握手したのは秋元才加。公演を観るたびどんどん気に入っていたが、あのまぶしい笑顔にもうメロメロ(死語)。最後がさやかだったことでこのイベントの充実感がさらに倍、という感じだ。詳しくはまた書く(書くのかよ)。

ま、要するにとっても楽しかったわけで。外で並んでいたとき、この近くに住んでいる仕事関係の人が散歩の道すがら通りかかったときは全力で隠れたが。

 

ところで、この数日、AKBがネット上で祭りを引き起こしている。

ことの発端は、今回のCDを劇場で買うとメンバーいずれかのポスターを入手でき、それを全メンバー分(現在の正式メンバーは44名)コンプリートすると「春の祭典」という謎のイベントに招待される、というキャンペーンを告知したことだ。

同じCDを44枚セットで買え、というだけでもひどい話だが、44枚買ってもポスターはランダムに配布されるわけだから、そろうはずかない。いったい何枚買えば全種そろうのか、見当もつかない。

さすがにこれはないだろう、と2ちゃんねるで騒ぎになっているのを聞きつけた、2ちゃんねるでネタを拾って記事を書くJ-castや探偵ファイルといった情報系のWEBに紹介され、さらにそうしたところからニュース提供を受けているポータルにも掲載され、ますます加熱した。

最終的にレーベルが謝罪し、このキャンペーンは法的に不適切だった、と中止を宣言。複数買いしたCDの返品にも応じる、としたことで幕引きになった。景表法的には問題ないんじゃん?と思ってたらなんでも独禁法に触れる可能性があるとか。法律って難しい。

しかし、こうしたファンに多大な負担を強いるキャンペーンは、AKBでは頻繁に行われており、何を今更、という雰囲気もある。にもかかわらずこれが騒ぎになったのは理由がある。タイミングが悪かったのだ。

このキャンペーン発表とほぼ同時に、入場券販売方式の変更も発表になった。これまでのメール抽選+当日並んで購入、という併用制を取りやめ、全員メール抽選に一本化されることにしたのだ。

その変更の思惑がどこにあるのかやや見えないが、多くのディープなオタ達が、いままでのように連日入場することができなくなる可能性は高く、当然反発が起きた。とはいえ、今後ファンも増えていくだろうし、そのための対策、と言われると、なかなか文句も言いづらい。

そのように、今後新規のファン層を拡大するという姿勢を見せながら、常連達の財布を搾り取るようなキャンペーンを発表したのがいけなかったのである。もう公演は見せないけどこれまで通り金はたくさん払え、と言ってしまったようなものだからだ。

上のエントリーに書いたように、どうやらこれは戦略のブレではなく、二正面作戦であるらしいのだが、「自分たちがAKBを育ててきた」という自負のある古くからのファンの共感を得るにはもう少し時間がかかるだろう。

ちなみに、自分はこの劇場でのポスタープレゼントには参加しなかったが、一部のCDショップで展開していた「3種類からランダムで1枚ポスターをプレゼント」キャンペーンに参加した。今回の「桜の花びらたち2008」は、初会限定版が2種類もあるというあざといやり方なので、要するに通常版と併せて3枚買え、ということだ。ええ、買いましたとも。

てなわけで、いま俺の手元には、限定版2種類各1枚ずつ、通常版5枚という7枚のシングルCDと、CDショップで入手したポスター3枚がある。

なので自分も、わが家に遊びにいらした方に、先着順で「桜の花びらたち2008」を差し上げるキャンペーンを今年は実施したいと思います。ふるってご応募ください。

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2008年3月 1日 (土)

AKB48 チームB公演「パジャマドライブ」初日公開ゲネプロ

チームBが、3回目の公演にして初のオリジナル楽曲に挑む。過去2回の公演「青春ガールズ」「会いたかった」はそれぞれチームK、チームAからの「お下がり公演」だった。

初日公演は3月1日(土)夜で、そのチケットは抽選に漏れてしまったが、運よくその日の午前中に行われる公開ゲネプロの抽選に当たった。

8階に上がると、壁一面に並んだメンバー写真が更新されている。衣装は紅白バージョン。ああ、例のポスターと一緒に作ったのか。

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劇場に入ると、なんと舞台上ではまだレッスンが続いている。一般的に、舞台公演はゲネプロといっても客を入れる場合は普通の公演同様に進行するもので、まさか練習風景を見られるとは思わなかった。思い思いの服装で、先生に積極的に質問したり、メンバー同士で振りを確認したり、とまさに稽古場を覗いた気分。なんだか「コーラスライン」を観ているようだ。

5分ほどその光景を眺めたあと、緞帳が下りていつもどおりの開演前の雰囲気に。あのレッスン公開が、初回公演まで少しでも時間が惜しい、という姿勢の表れなのか、それともあえてそれを見せるという秋元康(客席でチェックしていた)の作戦なのかは不明だが、ちょっと得した気分ではある。

そんなサプライズはあったが、予定より5分遅れただけで公演スタート。

ところが歓声の中で緞帳があがると、また似たような光景だ。初日を迎えたメンバーの情景を、こんどは明らかに演技で再現している。この小芝居、初日用かと思ったがどうやらずっと行うようだ。この芝居が1曲目につながっており、その曲名は「初日」という。

これは彼女らチームBがついにオリジナル公演に挑む、まさしく今日この日の気持ちを高らかに歌い上げるもので、なかなか感動的だ。

この曲を始め、明るくてノリのいいガールズポップスの王道をいくような曲がいっきに4曲。場内のテンションが最高潮に達したところでMC、という流れだ。あまり長くなりすぎないように心がけているのか、初日で緊張しているのか、テンポよくあいさつが進み、いい雰囲気のままユニット曲へ。

ユニット曲は5曲。

①多田愛佳、仲谷明香、野口玲菜
②渡辺麻友、平嶋夏海、仲川遥香
③片山陽加、井上奈瑠、松岡由紀
④柏木由紀、佐伯美香
⑤菊地彩香、浦野一美、早乙女美樹、田名部生来、米沢瑠美

らぶたん、まゆゆ、ゆきりん、あやりんというチームBの4トップをバランスよく配置してプラス1曲、という構成だ。そのプラス1曲が、「昭和の匂いがする女」として異様なまでにキャラ立ちしたはーちゃんをメインにしているあたり、なかなか渋い。なお、らぶたんの衣装はかわいすぎて即死するのでファンは要注意だ。

その後全体の曲が続き、いったん終了。そしてアンコールの最初で、チームBの「会員番号の唄」ともいえる「ワッショイ!B(表記未確認)」を披露。かつてつんく♂もモーニング娘。版会員番号の唄である「女子かしまし物語」を作ったが、やはりこういう歌詞の作り方に関しては秋元康が一枚上手のようだ。それにしてもこの歌、誰か欠席したらどうするんだろう。

アンコールのあと、プロモーションをかねて、ということでおまけの1曲「桜の花びらたち2008」を歌ってくれた。

全体的に、かわいい曲とカッコイイ曲とをバランスよく配合してあり、あまり重い雰囲気の曲はない。観ているうちに元気が出てくる、チームBらしいはつらつとした感じのセットリストだ。

チームBは、表情が豊かでチャーミングなメンバーが多い。それがこの公演ではいっそう強く感じられる。これがオリジナル公演の威力なのか。

特に、浦野一美(シンディ)が、いつにも増してイキイキとしていた。前回公演では、まだ「もとチームAのシンディ」という空気を漂わせていたのが、この公演では完全に「チームBのシンディ」になっていた。

前のエントリーにも書いたが、どうもAKB48には戦略のぶれが感じられる。つまり、テレビを中心とした軸足を置くのか、あくまで劇場公演にこだわるのか、ということだ。

秋元康も、AKB48に関しては最初から明確なビジネスモデルを描かず、ネット時代に合った仕掛けをとりあえず作っておき、いずれ思いもかけない展開になることを期待していたのではないかと思う。これは成功したWEB2.0系のネットベンチャーに共通して見られる姿勢であり、その判断は大いに正しい。しかし、さすがに2年が経過してもこれといった方向性が見出せずにあせっているのではないか。だから結局はテレビに売り出してそこで収益を上げる、というモデルにシフトしているのではないか。もう「幕引き」を狙っているのではないか――。最近の動きを見ていて、そう感じていた。

しかし、どうもそれは少し違ったようだ。このチームB公演は、AKB48の原点に立ち返ったような公演だ。チームBで、AKBを再構築しようとしている、とさえ見える。秋元は劇場を離れるつもりも、幕を引くつもりもない。「思いもかけない展開」を諦めてはいないのだ。おそらく、しばらくはメディア露出と劇場重視の2つの方針をパラレルで進めていくのだろう。それによって、ひまわり組とチームBとの役割分担、性格の違いはますます浮き彫りになってくるかもしれない。

強力なアイドル軍団と化しているひまわり組の公演は確かに楽しい。しかし、どちらかというとそれは自分の好きなメンバーを見ている楽しさだ。一方、チームB公演は、女の子たちが集団で歌い踊ることで発生する、いくぶん宗教がかった強烈なパワーを感じ取る楽しさだ。

それはつまり、自分が紅白歌合戦のときに感じたものである。あの衝撃を舞台で体験するなら、ひまわり組よりもこのチームBがお勧めである。

とにもかくにも、楽しい公演。またリピートしてしまうことは間違いなさそうだ。あーあ。

初日、ということで企業やメディアからの花が並ぶ中、

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ファン有志による特製の花(B3の文字が浮かぶ)が光っていた。

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ファンとの協調関係に支えられてきたAKB48らしい光景だが、それを揺るがす大騒動がここ数日おきている。それについては別エントリーで。

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2008年2月23日 (土)

AKB48 ひまわり組公演「夢を死なせるわけにいかない」なちのんの話

<この日の出演者>

秋元才加・大島麻衣・大堀恵・奥真奈美・河西智美・川崎希・佐藤亜美菜・佐藤夏希・佐藤由加理・高橋みなみ・戸島花・成田梨紗・野呂佳代・増田有華・峯岸みなみ・宮澤佐江

AKB48の自称「バラエティー班」、M-1グランプリ1回戦突破の実績を持つ「なちのん」は、チームKの佐藤夏希(Nなっち)と野呂佳代(ノンティー)のコンビだ。なかなか野呂出演日に劇場に行けなかったが、ようやく観ることができた。

深夜番組「AKB1じ59ふん」で高田純次にいいようにいじられて大活躍の2人だが、お笑いのセンスは野呂のほうが数段上、ビジュアル的には佐藤のほうが…と思っていた。

しかし、ステージ上の野呂は実に可愛い!最年長メンバーだし、少しウェートを絞ったほうがいいのかもしれないが、もともとの顔のつくりが美人さんなので舞台映えするのだ。

ノンティーいいなあ、やっぱりなちのんは佐藤より野呂だな、と思っていたところ、ユニット曲「初めてのジェリービーンズ」で佐藤が登場。この曲では毎回、客席に5、6個のカラーボールを投げ入れるパフォーマンスがある。別にサインも何も入ってない、恐らくドンキホーテで大量に仕入れたような二束三文のカラーボールだが、ついついキャッチしようと手を伸ばしてしまうのはオタの悲しい性だ。この日、佐藤が最後に投げたボールが、何人かの手からこぼれ、ころころと自分のところに転がってきた。こういうものはダイレクトにキャッチしてこそだが、桜木花道も「リバウンドを制する者は試合を制す」と言っていることだし、とかなんとか考えているより早く自分の体が脊髄反射してボールを拾い上げていた。

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Nなっちもいいじゃん!

メンバーひとりひとりの各個撃破により、確実に洗脳されていく自分である。

AKB48公式サイト

http://www.akb48.co.jp/

CBCラジオ「なちのん全力で!」のホームページ

http://hicbc.com/radio/akb48/index.htm

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2008年2月15日 (金)

AKB48 ひまわり組公演「夢を死なせるわけにいかない」大島麻衣ウォッチ

<この日の出演者>
秋元才加・大島麻衣・大島優子・奥真奈美・川崎希・小原春香・小林香菜・駒谷仁美・佐藤由加理・篠田麻里子・高橋みなみ・近野莉菜・戸島花・成田梨紗・藤江れいな・松原夏海・峯岸みなみ

最近、連日のようにテレビのバラエティーや情報番組に出演している大島麻衣(まいまい)。一般的には前田敦子より知名度が高いのではないか。その大島が久しぶりに公演に出るというので秋葉原へ向かった。特に自分のお気に入りメンバー(AKB用語で言うところの『推しメン』)ではないが、やっぱりこれだけテレビで観ていると、実物も見たくなるのが人情だ。古くからのファンにとっては忌むべき姿勢なのだろうけど。

大島は、恐らく今のAKBメンバーの中で最も「テレビの文法」に精通していると思う。AKBの冠番組「AKB1じ59ふん」でも、ほとんど唯一、司会者ときちんと言葉のキャッチボールができている。先日の「HEY!HEY!HEY!」でAKBはテレビの文法に不慣れだったため、アイドリング!!!にコテンパンにされた。それを考えれば、AKBにとっては貴重な戦力である。

もっともそのテレビ慣れしているのが裏目に出たのが例の「オジサンズ11」での「足を見るオジサンは痴漢」発言だ。

本人が本気でそう思っているのかどうかはともかく、あれはどう見てもテレビが言わせている発言だ。スタジオでオジサンたちと意見を戦わせる、という番組の構成に従って、大島はさかんにオジサンたちを挑発する意見を述べ立てたのである。

同じ「若い世代」の代表として出演していた時東ぁみらの出演者が、次々にオジサン側に「寝返る」中、孤軍奮闘していた大島の姿は男らしくさえあった。そもそも、あの番組にはAKBメンバー3人が出演しており(大島のほか、川崎希、松岡由紀)、ビデオをよく観ると「痴漢」という表現を最初に使ったのは実は川崎希である。だが、途中から大島以外の2人は完全に貝になっており、ほとんど一人でしゃべっていた大島が「主犯」どころか「単独犯」になってしまったのだ。

もちろん、今回の騒動には、これをむしろオイシイと考えた事務所(ホリプロ)の思惑もあったかもしれない。実際、あの騒動以来大島のテレビ出演は加速している。だがAKBとしてはダメージだった。倖田來未の舌禍事件と同様、一番のコアターゲットを敵に回すような発言だからである。AKBにいちばん金を落としているのはいい歳をしたオジサンたちなのだ。俺も含めてな。

と、まあそんなふうにすっかり「テレビの申し子」である大島が、舞台でどういう輝き方をするのかに注目してみたのだが、ひさしぶりの出演だったからなのか、テレビで感じられる強いオーラがすっかり影を潜めており、あまり目を引くことがなく、たかみなやみぃちゃんの方につい視線が行ってしまった。2年前のDVDに出ている大島のほうが、よほど存在感が強かったほどだ。

やはり、舞台とメディアとでは光の放ち方が全く異なるのだ。そういう意味で、今、AKBが抱えている問題~メディアに重心を移すか、今後もネット+イベントで新たなビジネスモデルを探るか~を考えるうえで、完全にテレビ色に染まった大島麻衣の活動がどうなるのかは重要なポイントと言える。

ところで、広島に向かうため夜中の3時に起床し、テレビをつけたところ、広島ホームテレビ制作の情報番組「アグレッシブですけど、何か?スペシャル」がテレビ朝日で放送されていた。これから広島に向かうというときにそんな番組が放送されているとは奇妙な偶然だ。そして、そこにまいまいがゲスト出演していた。何やら運命的なものを感じ、推しメンではないとかいいながら少し好きになってしまったのは、おバカですか?それとも純粋すぎますか?そーんーなー ロマンス、イラネ…

200802241354000 

AKB48公式WEBサイト
http://www.akb48.co.jp/

大島麻衣ブログ
http://ameblo.jp/xanadu18/

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2008年2月10日 (日)

AKB48 ひまわり組公演「夢を死なせるわけにいかない」

はい、もう当然のごとくひまわり組にも手を出したわけで。

とはいえ、やはりこの極寒の中で早朝から並ぶのは体力的に不可能、ということで、人気メンバー勢ぞろいの日は避け、そこそこそろっている公演を複数回観るという戦術を採用。

「ひまわり組」は前回のエントリーでも軽く説明したように、チームA、チームK、そして数人の研究生メンバーの合計30人以上の中から17人前後のメンバーが出演する形態を取っており、キャストは日がわりになる。そのため、その顔ぶれによって売り切れる早さが変わってくるのだ。

とりあえず、3回ほど観てみました。

出演メンバーは下記の通り。

<1回目>
秋元才加・板野友美・大島優子・大堀恵・小野恵令奈・河西智美・倉持明日香・小原春香・駒谷仁美・佐藤由加理・高橋みなみ・近野莉菜・戸島花・成田梨紗・早野薫・松原夏海・宮澤佐江

<2回目>
秋元才加・大堀恵・奥真奈美・川崎希・倉持明日香・小林香菜・駒谷仁美・佐藤亜美菜・佐藤由加理・高橋みなみ・戸島花・成田梨紗・藤江れいな・増田有華・松原夏海・峯岸みなみ

<3回目>
大島優子・小野恵令奈・川崎希・倉持明日香・小嶋陽菜・小林香菜・佐藤夏希・佐藤由加理・篠田麻里子・高橋みなみ・成田梨紗・成瀬理沙・藤江れいな・増田有華・松原夏海・峯岸みなみ

この3回の観覧により、ユニーク値で28人をチェックできた。数的にはまずまずだが、まだ主力メンバーを含む数名を見逃している。現在公演を休んでいる梅田彩佳、大江朝美、中西里菜のほか、M-1にも出演した最年長メンバーの野呂佳代、「足を見るオジサンは痴漢」発言で物議をかもした大島麻衣、そして……前田敦子。

人気ナンバー1の前田あっちゃんを観ずにAKBを語るのは、なっちを観ずにモーニング娘。を語るような、新田恵利を観ずにおニャン子クラブを語るようなものでちょっと気が引けるが、あっちゃんが出る日は月に1回あるかないか、そしてその日は5時台に定員を超えてしまうため、観られるのはいつのことになるかわからない。だからここで1回総括しておく。

チームBの公演も十分楽しかったが、さすがにひまわり組はキャリアの差か、パフォーマンスも、MCのうまさもレベルが違う。ひとりひとりの個性も際だっており、ざっと自己紹介をされるだけですぐに顔と名前が頭に入ってしまう。仕事でもこのぐらいものが覚えられるといいのだが。

その中で、ひときわ印象に残ったメンバーを挙げるとすれば、やはり高橋みなみ(たかみな)と峯岸みなみ(みぃちゃん)のWみなみだろう。

まず高橋みなみ。舞台上で彼女を探すのはたやすい。いちばん小さいのに、いちばん大きく動いている子がいたら、それが高橋みなみだ。何しろひとりだけ、振りのキレが段違いにいい。まるで劇団四季の五十嵐可絵のようだ。歌っているときの表情も、一瞬たりとゆるみがなく、びりびりするような集中力は舞台全体に浸透し、さらに客席にまで伝わってくる。

初めてAKBを観たチームB公演で、チームA、チームKの話になり、そこで高橋みなみは「努力家」「礼儀正しい」と絶賛され、後輩たちの尊敬を一身に集めていた。もとチームAの浦野一美が「たかみなのことをホメ出すとキリがないから、ほめるのやめよう」と言ったぐらいである。

そういえば紅白で、最前列センターにいた5人(あっちゃん、たかみな、こりす、にゃんにゃん、まゆゆ)の中でひときわ輝いて見えたのが彼女だった。あのオーラの輝度はNHKホールですら照らし出せるのだ。

一方、その太陽のような高橋と対称的に、自分自身が光り輝くというより、周囲の光を反射して妖しく光る月のような存在が峯岸みなみだ。

高橋より年下で、MCのときは普通に可愛い女の子だが、曲が始まるととんでもない色気を放つ。指先、髪の毛の先まですべて正確に計算された動きを見せ、客席に湿感のある視線を投げかける。高橋のように自然と目を奪われるようなことはないが、峯岸の場合は一度目を向けてしまったら最後、もう目を離すことができない。その力はメドゥーサ並みだ。

その計算された動きや表情からも察することができる通り、彼女は非常に頭がいいらしく、自身のMCも相当面白いが、他のメンバーもネタに困ると彼女のアドバイスを受けている様子だ。AKBの軍師、諸葛亮にしてヤン・ウェンリー。それが峯岸みなみである。

この2人を交互に眺めているだけで公演が終わってしまうぐらい、観ていて楽しい。名前は同じだが、全く異なる雰囲気を持つ2人。どちらも単独でドラマ出演を果たしているが、2人がいいライバル女優として育ってくれると嬉しい。歌も踊りも演技ができる、となればいずれミュージカルにも。そしていつかはグリンダとエルフィーも…って早い早い。

もちろん、ひまわり組はこの2人にも見どころはたくさんだが、今後何度もエントリーを挙げることになるだろうから、今回はこのへんで。

それにしても寒い中並ぶのは本当にきつい。

AKB48公式WEBサイト
http://www.akb48.co.jp/

「夢を死なせるわけにいかない」セットリスト
http://www.akb48.co.jp/song/02h.html

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2008年2月 9日 (土)

AKB48 チームB公演「会いたかった」もうすぐ千秋楽

自分にとって最初のAKB公演だった、チームBの「会いたかった」の千秋楽が、2月21日と発表された。この公演は、もともとチームAの2ndステージとして作られたものであり、表題曲の「会いたかった」のほか、「桜の花びらたち」「スカート、ひらり」といった初期の代表曲、さらに「Dear my teacher」「AKB48」まで聞ける入門編的な内容だ。だからあと何回か観たいと思っていたが、いよいよチームBもオリジナル公演に乗り出すとのことで、千秋楽が決まったようだ。ならばもう1回だけ観ておこうじゃないか、とひまわり組チェックと並行してこちらにも足を運ぶ。

チームBは強烈な個性の持ち主はあまりおらず、やや地味な印象はあるが、そのぶんチームとして非常によくまとまっている。前回はまだ研究生の立場でこの公演に参加していた佐伯美香は、先日正式にチームB入りが決まった。この人を見ていると「ちゅらさん」のしょうこちゃんを思いだすのは俺だけではないと思うが。

この日は映像収録があり、カメラが3台設置されていた。いずれDVD化されるのだろう。いい公演なので、発売されたらぜひ購入したいところだ。

でも、それを考えていたら待ちきれなくなってしまい、ついチームA版の「会いたかった」公演DVDを購入してしまった。

もう2年も前の映像なので、多くのメンバーが今とはかなり違った雰囲気で映っているが、高橋みなみだけは全く変わっていなかったのには驚愕した。

A2

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2008年2月 4日 (月)

「HEY!HEY!HEY!」AKB48vsアイドリング!!!

フジテレビの音楽番組、「HEY!HEY!HEY!」でAKB48とアイドリング!!!が共演した。ふだん、テレビの話題はあまりこのブログに書いていないが、ちょうどこのエントリーの続編になるような状況があったので、記録しておく。

アイドリング!!!は、同名の番組に出演している9人のアイドルユニットだが、この番組がアイドル育成番組という内容であり、「夕やけニャンニャン」をかなり意識したつくりになっている。そのため当然彼女らとAKB48は比較の対象になるわけだが、当初の雰囲気ではアイドリングはかなりマイナーな存在であり、同様にマイナーとはいえ、「秋元康プロデュース」というふれこみから、自ずとA級指向のイメージを備えていたAKBよりはずっと格下に見られていた。秋元康に対する拒否反応でAKBからは目をそむけていた自分だったが、アイドリングには早くから注目していた。実はアイドリング1号の加藤沙耶香とは、桜(もも)mint's時代に撮影会やイベントで会っており、握手もしてサインももらっている(プチ自慢、つうか痛いエピソード)。

そのアイドリングが、昨年の春ぐらいから急速に人気を伸ばし、イベントにも多勢の人が押しかけ、最初はネット配信だけだった歌手活動も、7月には正式にCDリリースを果たすに至った。昨年夏頃の段階では、明らかにAKBより勢いのある存在になっていたのである。これには秋元康も焦りを感じたことだろう。

AKBとアイドリングは、どちらもおニャン子クラブに源流があることは言を待たないが、その生い立ち、成立までの文脈は正反対である。AKBは、テレビを知り尽くした秋元康が、あえてテレビ以外の、ネットやライブの力によってアイドルを生み出そうとした野心的なプロジェクトであるのに対し、アイドリングはテレビが持つポテンシャルを最大限に発揮するべく、地上波、CS、ネット、イベントを横断的に組み合わせてアイドルを生みだそうとしたプロジェクトである。彼女らの発言は実にくったくのないものだが、実はそこには放送・通信融合時代におけるテレビ局のビジネスモデルを探ろうとするフジテレビの戦略が垣間見える。

その一見同じようだが全く違う文脈で生まれた2つのアイドルグループが初めて競演する。これはファンとして大いに気になるところだが、気になっていたのは関係者も同じようで、秋元康もスタジオ見学に来ている様子が映し出されていた。

そして結果は…

アイドリングの圧勝だった。

この勝ち負けは、自分の主観的判断ではない。放送されたあとのひまわり組公演で、峯岸みなみが「どう見てもアイドリングのほうが面白かった。くやしーっ!」と発言しているのである。みぃちゃんの言葉は絶対だ。

実際のところ、自分も同じ印象を持った。アイドリングはトークのコーナーでは発言すべてで笑いを取り、視聴者にもっと彼女たちを観ていたい、と思わせた。そして歌においても、あえて現在発売中の「Snow celebration」ではなく、カップリングのややコミカルな曲である「モテ期のうた」を歌い、強烈な印象を残した。

これは、完全にアイドリング側の作戦勝ちである。

トークにおいて、アイドリングは自分たちのアピールポイントを「笑われるアイドル」という自虐的なイメージに絞り込んだ。これは紅白において、AKBが「人数の多さをアピールする」ということに焦点を絞ったのと同じ手法だ。さらに、そのメッセージを伝えるために、完全にAKBをダシにしたのである。「AKBさんは華やかで魅せるアイドルですけど、アイドリングは笑われるアイドルなんですよ」「AKBは3万人から選ばれた48人ですけど、私たちは50人から選ばれた9人なんです」といった具合に。これらによって、視聴者のほとんどはAKBよりもアイドリングに好感を持ったはずだ。

フジテレビがアイドリングのホームグラウンドであることを考えれば、この対戦はやや「中東の笛」気味であり、AKBにとっては気の毒な状況ではあった。

しかし興味深かったのは、この番組で、アイドリングが「テレビの文法」をいかに理解し、体の中に浸透させているかを垣間見せた点だ。

例えば、AKBが自分たちの振り付けについて語っていたとき、司会のダウンタウンが「アイドリングがこーんな顔(苦虫をかみつぶしたような顔)してたで」と言ったところ、アイドリングの全員がいっせいに立ち上がって「違う違う」と突っ込んだ場面。この反応は見事だった。浜田雅功もすかさずそれを拾い「お前ら芸人か!」と突っ込む。これは実にテレビらしいやりとりだった。

一方、AKBの面々はといえば、アイドリングがAKBをややホメ殺し的に持ち上げたとき、謙遜気味に首をヨコに振ることしかできていなかった。彼女らは、劇場の文法は理解していても、テレビの文法は理解できていなかったのだ。ひとつの時間を客席と舞台で共有できる舞台なら、その場で脊髄反射しなくても、全体の流れで盛り上げればいい。しかし編集によって一瞬を切り取られるテレビの世界では、常に全力で、オーバーアクション気味に応じなければ視聴者の目はそれてしまうのだ。

この敗北が、秋元康にとって想定内だったのかどうかは分からない。しかし、紅白でハロー!プロジェクトを完膚無きまでに叩きのめしたAKBが、あっさりとアイドリングにやられてしまう、という状況には、なかなか興味をひかれるものがある。

そこからは、2つのことが予想できる。

ひとつは、今後アイドルを生み出す文脈がさらに多様化を見せるだろう、ということ。テレビに出られなくても、ネットやDVDなど安価なメディアへの出演によって「アイドル」が成立してしまう今日、アイドルと名のつく人間の数は飛躍的に増加している。しかし、今後は「高いメディア」「安いメディア」という活動の場のコストによって単純に分類はできなくなりそうだ。複数のメディアを組み合わせたり、次々に乗り換えたりするケースが増えるものと予想されるからである。

もうひとつは、AKBの今後の活動の変化である。秋葉原48劇場をショールームとして、そこで育ったアイドルをテレビや映画など既存のメディアに出していく、というインキュベーションモデルが恐らく秋元康の戦略だったはずだ。しかし、今回の番組で、テレビで育っていないアイドルは、テレビで育ったアイドルに、少なくともテレビの中では勝てない、ということが明確に示された。基本的な戦略の練り直しを迫られることになっても不思議ではない。

AKB48の次のシングルは、インディーズデビュー曲「桜の花びらたち」のリメイクになる。卒業式シーズンに合わせたうまい作戦だ。そしてこの曲は素直に名曲といえる傑作であり、すでに流れ始めているプロモーションビデオも力の入った作品に仕上がっている。これは、相当なヒットを記録するのではないか、と考えている。

しかし、AKBは「ロマンス、イラネ」でそれまでの制服イメージを捨て、曲でも衣裳でもアイドル王道を歩むことを選択したはずだ。それを考えれば完全に逆コースであり、その戦略にはブレがあると見られても仕方がない。

今回の番組のような事態が続けば、そのブレはさらに大きくなる懸念もある。まだAKB初心者の自分としては、もう少し逡巡して現状を維持してくれたほうが嬉しいのだが、そこは秋元康、矢継ぎ早に次の二手、三手を打ってくるかもしれない。彼がAKBというプロジェクトをどうコントロールしていくのか、見物である。

それにしても、自分たちの状況を客観的かつ冷静な目で分析できる峯岸みなみはさすがだ。こういう人と結婚すると、きっと天下を取れるのだと思う。

アイドリング!!!のホームページ

http://wwwz.fujitv.co.jp/idoling/index2.html

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2008年1月26日 (土)

AKB48 チームB公演「会いたかった」

おくめん【臆面】

気おくれした顔つき・様子。「――がない」遠慮した様子もなくずうずうしい。

(三省堂提供「大辞林 第二版」より)

 

 
えー。

 
正月にこんなエントリーを上げておいてなんですが。

誠に遺憾ながら。

行ってきちまいました。

 

200801251205000

秋葉原48劇場。

つまり、

AKB48のホームグラウンド。

 
まあこのブログは、エンターテイメントを中心にさまざまなものを見聞きした記録であるわけで、そういった意味では秋葉原の小劇場で地道にファンを増やし続けた結果紅白歌合戦に出場するまでに成長したプロジェクトを見過ごすわけにもいかず、決してハロー!プロジェクトに対する裏切りとかそういったものではないことは明白であり、(以下言い訳が続くので省略します)。

ま、来ちまったものは仕方がない。紅白の場でハローを打ち破ったパワーがどのように醸成されてきたのか、敵情視察と洒落込もうじゃないか。

AKB48の現体制は「チームA(14名)」「チームK(14名)」「チームB(15名)」に分かれており、これが大雑把に言うとモーニング娘。で言うところの「一期メンバー」「二期メンバー」「三期メンバー」に当たる。彼女らはほぼ毎日、秋葉原48劇場で公演を行っているが、現在はチームAとチームKの混成部隊である「ひまわり組」の公演と、チームB単独公演を交互に行っている。ひまわり組は合計28名になるが、そのうちの20名弱が日替わりで舞台に立つ。3チームのほか、ハロプロエッグのような「研究生」という存在もおり、そのメンバーも何人か公演に参加している。

「ひまわり組」公演と「チームB」公演は、本公演と新人公演のようなものだ。板野友美、大島麻衣、篠田麻里子、高橋みなみ、前田敦子といった主力メンバーを擁するひまわり組の公演は、その日の出演メンバーにもよるがチームB公演よりずっと人気がある。入場料もひまわり組のほうが高い(一般男性の場合、ひまわり組は3000円、チームBは2000円)。

チケットの入手方法はメール抽選に申し込むか、当日並んで会場で買うかの2通りあるが、抽選はほとんど当たらないため、結局並んで買うことになる。ひまわり組の場合発売と同時に売り切れるから、かなり早朝から並ぶ必要がある。列をつくるのは早朝5時からという。

冗談じゃない。この爆弾低気圧直撃のさなか、朝5時から待っていたら確実に凍死してしまう。

というわけで、比較的チケットが入手しやすいチームB公演の観覧に的をしぼって首尾よくチケットを入手した。チケット購入時に、紙製のリストバンドを巻かれ、これがIDがわりになる。発売は10時(土日)や11時(平日)なので、開演時間までこれをつけておくわけにはいかない、という事情があるときは、代わりにディズニーランドの一時退出時に押してもらうようなスタンプを手に押してもらう(開場前の集合時にリストバンドを巻く)。

開演30分前に会場に集合。入場順は抽選だ。チケットの整理番号で10人ずつグループを作り、どのグループから入場するか抽選を行うのである。だから整理番号が若ければ早く入場できるわけではない。場内は自由席なので、会場に入ったら好きな席を確保する。

自分が属するグループは幸運にも6番目ぐらいに入場可能になり、センターブロックの通路側という上々のポジションを確保することができた。ベンチシートに小さいクッションが置いてあるという座席で、座り心地は悪く狭いが、これは仕方のないところだ。

定員250名の劇場は非常に狭く、どの席からもステージは至近。まさしく地下劇場という雰囲気で(といっても実際にはビルの8階だ)、天井は低い。おまけに座席内に大きな柱が2本もあって、上手・下手ブロックからの視界を大きくさえぎっている。しかしまあ、既存のビルの中に無理矢理作った劇場なんてだいたいこんなものだ。座席同様、予想の範囲内である。

ギュウギュウに人が詰まった状態で開演。さあ、お手並み拝見だ。

最初の曲は「嘆きのフィギュア」。4人が登場し、秋葉原を意識した歌詞と衣裳で、ロボットダンスのような振りで歌う。ダンスも歌も決してうまくはない。うまくはないが、それがこのチープな空間にマッチして、劇場全体が妙な、しかし何とも居心地のいい空気に包まれる。まさしく脳内補完の街・秋葉原にふさわしいエンターテインメントだ。

続いて別のメンバー、こんどは5人が登場し「涙の湘南」。次第に引き込まれていく自分を感じる。

やべえ…。楽しい……。

そして全員登場しての「会いたかった」。チームB15人と、研究生1名の総勢16人が狭いステージ上で歌い踊る。紅白歌合戦で、歌の途中にメンバーが上手、下手に走っていって手をふるアクションがあり、非常に印象に残っていたが、これはこの劇場の、前述の「柱」によって大幅に視界をさえぎられている観客へのサービスとして開発されたものだということがわかった。会場特性によって振りが決まるなんて、劇場発信型アイドルの呼び声は伊達じゃない。素晴らしいじゃないか。

そしてMC。毎日のように公演を重ねていても、きちんと全員が自己紹介をする。それぞれが独自のお決まりフレーズと、短いフリートークを繰り広げる。これが16人も続くのかと最初は当惑したが、場数を踏んでいることもあり、うまく笑いを取りながら軽快なテンポで進んでいくため長さは感じない。みな至近距離でファンの反応を見ながら、場内を盛り上げていく術に長けている。彼女らのデビューは2007年4月とのことだが、実に堂々としたものだ。劇場が、ファンがアイドルを育ててきたのだろう。こんなハッピーな関係があるだろうか?

そのあとは、MCでまったりした場内のボルテージを、曲の攻勢で一気に上げたかと思うと、絶妙のタイミングで多少の脱力感を伴うMCが入る、という繰り返し。完全に小娘達に支配された空間はまさしくパラダイス。そのキモチよさに身を任せているうちに、「えっ、もう?」というぐらいあっという間にフィナーレへ。至福の1時間40分。いやあ、最高だ。こんな面白いことが自分の職場からそう遠くない場所で毎日繰り広げられていたなんて!

それにしても「渚のCHERRY」のまゆゆは完璧じゃねえか。おいおい、スカひらセブンの衣裳着た、らぶたん可愛すぎだろ?えっアンコール衣裳の下はTシャツなのか?目の毒だー!

こりゃ何回でも通っちまいそうだ。もちろん「ひまわり組」公演にも参戦しなきゃあな。それには朝5時から並ぶ必要があるって?

楽勝じゃん。

 

これで人生の階段をまた一歩、というより蒲田行進曲のヤスのように転げ落ちた気がする。

でも楽しいから許す。自分をな。

AKB48公式WEBサイト
http://www.akb48.co.jp/

(この日の公演がどんなものかはこのページを観るとよくわかります)

http://www.akb48.co.jp/song/02b.html

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