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2015年9月19日 (土)

桜坂劇場で「戦場ぬ止み」

2年ぶりの桜坂劇場でレイトショー。観るのは「戦場ぬ止み」。これは沖縄で観るべき作品だ。

実は「うりずんの雨」をここで観たいと思っていて、ずっとロングラン上演が続いてるのでいけるかな、と期待していたが2週間前に終了してしまった。

しかし本作の監督である三上智恵氏の前作、まだ琉球朝日放送の社員だった彼女が制作した「標的の村」も2年前、この劇場で観ている。これも何かの縁なのだろう。

今回も、現在進行形の「辺野古闘争」を、客観的なジャーナリズムではなく、徹底的に当事者に肉薄し、その真相を追求しようとする姿勢は健在だ。

本作にはたくさんの「笑顔」が登場する。覚悟を決めた笑い、諦めた笑い、純粋さから来る笑い、苦笑い、照れ笑い、作り笑い、笑いを堪える笑い、などなど。

重いテーマだが、笑顔を前面に押し出すことで、2時間に及ぶ上映時間だがつらい気持ちにならず観ることができる。これは、涙を流して悲壮感に訴えることをあえてしない、辺野古闘争の参加者たちの闘い方にも通じるところがある。

しかし終盤、その涙が心を打つシーンもある。笑顔と、涙とが紙一重で展開している、ぎりぎりの状態で当事者たちは行動しており、辺野古の問題自体も本当にぎりぎりのところで推移している。

デリケートな問題でもあるし、ある意味で「一方的な」描き方をしているこの映画に批判する声もあるだろう。あえて描いていない、紹介していないと思われる事実も確かにある。しかし画面のはしばしに垣間見える住民たちの笑顔が、語るものは大きい。何も予備知識なく観るのではなく、ある程度辺野古の問題について知り、双方の主張や双方の問題点を踏まえたうえで観ると、自分の中のこの問題についての考え方をまとめるとき、大きな糧になると思う。

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「戦場ぬ止み」ウェブサイト

http://ikusaba.com/

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