西表島へ
波照間と西表(大原)の間には島間航路がある。基本的には波照間―石垣間の船が、希望があれば大原にも寄る、ということらしいが、この日は連休絡みで観光客が多かったのか、最初から大原行きと石垣行きの船に分けて乗船させ、同時に出発するという運航形態だった。
2年ぶりの西表。前回泊まった星野リゾートのリゾナーレ西表(もとニラカナイ)に泊まろうと思ったが、やはり連休のため部屋が取れず、大原から入るということもあって数年ぶりにパイヌマヤリゾートへ。かつてはここに泊まるのが楽しみで西表に来ていたが、温泉が閉鎖されてからとんとご無沙汰だった。
温泉の代わりに大浴場でもあればいいのだが、それもなく、かつての金看板に変わるものは特に見当たらなかった。しかも自動販売機が少なくなっていたり、温泉のカウンター横にあった売店もなくなってしまい、アイスも買えない。正直、残念な宿になってしまった。客も少なく、閑散としており、侘しさすら感じる。
自然と一体化した素晴らしい立地のホテルなので、何とか復活してほしいものだ。やはり星野リゾートのような大資本が動かないと難しいのか。と思っていたら、星野リゾートも西表から撤退し、ユニマット経営の「ニラカナイ」に戻るという。うーん。
これ、西表の観光には大きな危機だと思うぞ?手つかずの自然がいい、という人もいるけど、そしたら石垣からの日帰り観光しかできなくなってしまう。あの島のダイナミックさを感じるには、やはり宿泊したい。環境負荷を最小限に抑えたリゾート開発に期待したい。
さて、というわけでパイヌマヤの1泊目は、夕方についたもののやることがなく、部屋で昼寝などしているうちに夕食タイム。ここの夕食は昔からウイークポイントだったが、決まったコースでなくても、ゴーヤチャンプルーとか、カレーなどを頼めるようになった。とはいえコースを頼んでみると、昔と変わらない、やや微妙なものが出てきた。
もうちょっと頑張ってほしい、という感想も昔のまま。
夕食のあと、定番のホテルによるナイトツアーへ。しかしこの夜は天気が悪く、カニやヤモリぐらいしか見ることはできなかった。でもホタルは観察できた。
宿に戻って就寝。
翌朝、まずは朝食。このホテルのレストラン、朝食はおいしいんだよね。少し品数が減ったような気もするけど、とても満足。
この日もホテルのツアーに参加。近年はホテルのツアーに飽き足らず、フリーのガイドさんについて島内を回っていたが、何しろ体を動かしていないので、初心に帰ろうというわけで。
まずはカヌー。
お昼は浜辺で。このお弁当もホテル製だけど、これはおいしい。
以前話に聞いた、しばらくこの浜辺で暮らしていた人の住居(?)跡を見学。ここは台風でもしのげるため、その人が使った食器やベッドなどがそのまま残っている。
陸に上がってトレッキング。
最後はお決まりの滝つぼダイブ。
とにかくこの日は天気が良くて、ベーシックなコースだったけど島の魅力を満喫できた。また来年はケービング(洞窟探検)やダイビングに挑戦しようっと。
疲れきって宿に帰り、ここで温泉に入るのが最高だったんよなあ、とないものねだりをしつつ、夕食。この日はコースをやめてカレーにしてみた。
うーん、やっぱりゴーヤチャンプルーとかにすればよかったかも。
やることもないのでとっとと就寝。
翌朝は4時に起きて宿をあとにした。サイトで見つけた、コーラルファウンデーションという、ご夫婦だけで経営しているツアー会社の、早朝ツアーに参加するのだ。
まずは西表の、文字通り降るような星空を堪能。天の川も見える。この星空を見るためには、西表に泊まらないとダメなのだ。だから宿泊施設の充実を願ってやまない。
コンデジなのにオリオン座が撮れた(分かりにくいと思うが)
そして次第に明るくなってくる空。ガイドさんに教えられて耳を澄ましていると、夜中ずっと泣いていた虫の声が次第に聞こえなくなり、鳥の声に変わっていく。
「アイーダ」の夕暮れを思い出させるマングローブ。
第三舞台の「朝日のような夕日を連れて」を思い出させる、夕日のような朝日。
こんなにじっくりと「夜明け」を感じたのは久しぶりだ。もちろん、夜明けの手賀沼を散歩しても感動はあるが、ここではもっとむき出しの自然を体験することができる。
このツアーは最高だった。また参加したい。いや、するだろう。なんとガイドしてくれた旦那さんは、自分と同じ茨城出身。茨城県民には西表を引き付ける遺伝子がセットされているのだろうか?茨城と沖縄の交流をどうしたらもっとさかんにできるか、大いに話が盛り上がった。
コーラルファウンデーションのウェブサイト
| 固定リンク
« 波照間港「海畑」 | トップページ | 名護にて »
この記事へのコメントは終了しました。
コメント