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2014年12月27日 (土)

Matilda the Musical (マチルダ)

12/27 14:00
Shubert Theatre

さて、2年に一度の年末ひとり強化合宿。1本目は「マチルダ」である。「チャーリーとチョコレート工場」で知られるロアルド・ダールの児童文学をかの有名なロイヤルシェイクスピアカンパニーが舞台化したものだ。好評を博して2011年からウエストエンドでロングラン開始、大ヒット作となった。

前回(2012年)来たとき、すでに2013年にブロードウェイでの開幕が発表されており、注目を集めていた。トニー賞の大本命かな、と思っていたがフタを開けてみれば「キンキー・ブーツ」の総取り。やはりロンドン発の作品に賞を出すのは、ブロードウェイ関係者にとってA.L.ウェバー&キャメロン・マッキントッシュによっていいようにやられていた80年代~90年代を思い出させるのだろうか?

原作は児童文学とはいえ、「チャーリーとチョコレート工場」の映画を見ても分かるように、そのシニカルな語り口は多分に大人の読者を意識している。「マチルダは小さな大天才」というタイトルで日本語訳も出ており、今回の遠征にあたり予習しておいた。他愛のないストーリーながら、翻訳もうまいのか、なかなか引き込まれる話だった。

ちなみに96年にダニー・デビートの手により映画化されている。それを観ようと思ったのだが、DVDが出ていないので断念、原作を読むことにした。児童文学に久しぶりに触れたのはちょっと楽しかった。

さてミュージカル版「マチルダ」だが、まずその魅力は何と言っても元気な少年少女たちのすがすがしい演技につきる。そして、面白いことに大人のアンサンブルも何人かまじっている。これはこの作品が子供だけをターゲットにしているものではないことを示すとともに、大人の観客を照れることなく児童文学の世界に引っ張り込むナビゲーターの役割を果たしている。

基本、笑わせる場面が多いのだが、大声で叫ぶパターンが多すぎて、個人的にはやや乗り切れなかった。どうもイギリス人の攻撃的なユーモアセンスが悪い方向に出てしまった感がある。

宣伝の写真にも使われている、ブランコを使ったシーンなど、とてもよい演出も随所に観られただけに、そっちに力を入れて欲しかった。

原作の、マチルダやミス・ハニーの魅力は十分に出ていたと思うが、底流にある彼女たちの不幸が、演技からあまり伝わってこなかったのも気になる。もっとも、それは自分の英語力のなさに依るところが大きいのだろうが。

全体的にどうもウス味に感じられてしまったのは、楽曲があまり強く印象に残らないせいもあるかもしれない。CDを買ってきたので、何度か聴きこんで再検証したい。

ちょっと物足りない感想にはなってしまったが、この作品の世界観が好きな人は絶対に足を運ぶべきだと思うし、到着してすぐだったので疲れでこちらの受容する力も弱かった可能性がある。観て苦にならない作品であることは間違いないので、機会があったらまた観てみよう。そのうちワールドツアーも来るかもしれないし。

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Matilda the Musicalのウェブサイト
http://www.matildathemusical.com/

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