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2014年6月15日 (日)

「アナと雪の女王」ブロードウェイ開幕はいつ?

公開前は行く気まんまんだったのが、大ヒットでロングランしているのをいいことに先延ばししていた「アナと雪の女王」。レイトショーでやっと観てきた。0時過ぎだとさすがに子供の姿はなく、まばらすぎる客席でのんびり楽しむことができた。

観る前から、いろんな人が「『ウィキッド』と共通する部分が多い」と指摘するのを聞いてはいたが、予想以上にウィキッドだった。ダブルヒロインで、エルサが自分の魔力を恐れ殻に閉じこもり、アナが天真爛漫にその心を開こうとする構図は、まんまウィキッドのエルファバとグリンダの関係である。

エルサが力の解放を高らかに歌い上げる「Let It Go」と、ウィキッド最大の見せ場、エルファバが魔女として生きる決心を歌う「Defying Gravity」を重ね合わせたくなるのはいたしかたあるまい。何しろエルサ役がウィキッドのエルファバ役でトニー賞主演女優賞を受賞したイディナ・メンゼルだ。

こうなると、真似たとかぱくったとかいう話ではなく、「インスパイアされた」と開き直っているレベルだ。時代に合った新たなプリンセスストーリーを生み出すのに苦心したディズニーが、ウィキッドに学んだということだろう。

ウィキッドのブロードウェイの人気は圧倒的だ。開幕から10年、オンの劇場の中でも最大級の客席数を誇るガーシュイン劇場をずっと満席にし続け、しかも1階席のかなりの部分を「プレミアムシート」として200~300ドルで販売している。

一方でディズニーの演劇部門は「美女と野獣」で華々しくデビューし、実験的な要素を取り入れた野心作「ライオンキング」を世界的にヒットさせてたところまではよかったが、そのあとはメガヒットに恵まれてはいない。「アイーダ」は日本でしかウケてないし、現在日本で「フエルサブルータ」を上演しているアルゼンチンのパフォーマンス集団デ・ラ・グアルダの一員をスタッフに迎えた「ターザン」はなかなか痛快だったものの早期に打ち切り。満を持して送り出した「リトルマーメイド」は作品の出来自体がどうしようもなかった。「メリーポピンズ」はヒットしたが、銭ゲバのキャメロン・マッキントッシュと共同制作のため、ディズニーにふさわしいビッグマネーは得られていないのだろう。さほどヒットを期待せず、制作費も低かったと思われる「ニュージーズ」は意外にスマッシュヒットとなっている。そしていよいよ「アラジン」が開幕した。これがディズニーミュージカルの置かれている状況だ。

そんなディズニーにとって、ウィキッドは眩しすぎる存在に見えることだろう。思えばイディナ・メンゼルは2007年の「Enchanted(邦題「魔法にかけられて」)にも出演している。このころから、ディズニーは彼女に新たなプリンセス・ストーリーを演じさせるプランを練っていたのかもしれない。

もっとも「ウィキッド」も、ディズニーの成功がなければ生まれなかった作品である。ディズニーは、それまでのブロードウェイの制作環境を一変させてしまった。巨額の制作費を集めて派手な仕掛けと話題性でヒットを狙う作品が続々と制作されるようになったのだ。それはむしろハリウッドの制作手法に近い。ウィキッドもその代表的な作品であり、プロデューサーはハリウッドの出身だ。この「ブロードウェイのハリウッド化」が起きなければ、ウィキッドは実現しなかった作品である。

ディズニーが作った新しい流れに乗って成功した作品に、今度はディズニーが助けられる。米コンテンツ産業には、こうしたエコシステムがビルトインされており、その枠に収まっている限り「パクリ」にはならないのだろう。

当然、ディズニーはこの作品の舞台化も検討しているはずだ。いや、むしろ最初からそのつもりでこの映画を作っているとも思える。

それはスタッフ、キャストを見てもよくわかる。ディズニー映画は「リトルマーメイド」でブロードウェイからアラン・メンケンを迎えて大きく流れを変えたわけだが、今回はそれに匹敵する大きな動きを見せている。楽曲を提供しているのがロバート・ロペスだという点だ。ロバート・ロペスといったら、「アベニューQ」と「ブック・オブ・モルモン」で短期間に2度もトニー賞を受賞した作曲家。彼を迎えた時点で、舞台化を見据えているのは明らかだろう。

そしてイディナ・メンゼルだけではなく、今回のメインキャストには舞台俳優が多い。クリストフ役のジョナサン・グロフは「Spring Awakening(春のめざめ)」のメルヒオールだし、オラフのジョシュ・ギャットは「ブック・オブ・モルモン」のカニンガムだ。

すでにディズニーのトップはFortuneのインタビューでそれをほのめかしている。
http://fortune.com/2014/01/13/disney-ceo-iger-frozen-has-restored-our-mojo/
http://www.huffingtonpost.com/2014/01/13/frozen-musical_n_4589718.html

この手の話は発表から5年~10年かかるのが当たり前だが、大ヒットが約束されていることを考えれば、爆速で進んでいく可能性が高い。ブロードウェイで最大のネックになる「劇場の確保」も、常に複数館押さえているディズニーならノープロブレムだ。ブルーレイでも観ながら、楽しみに待とう。

そうそう、劇団四季には今から資金を蓄えておいてほしいなあ。日本での過熱ぶりを考えれば、なるべく早期に日本に持ち込むことをディズニーは考えるはずだ。四季なら劇場にも困らないしね。四季劇場「夏」に氷の城ができるなんて、今から胸熱だよ!

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2014年6月 8日 (日)

AKB選抜総選挙 2011年から2014年までの結果推移

AKB総選挙、今年の結果が出た。とりあえず2011年から2014年までの結果をツリーマップで並べてみる。(マス目の大きさは得票数。色は正規メンバーデビューの年。ベテランほど赤く、ルーキーほど緑に近づく。研究生、圏外は便宜上2015年を割り当て)

分析は後日。

             

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