ブロガーサミット2013
24日、渋谷で行われたブロガーサミットに参加してきた。1000名近い申し込みがあったというその規模には圧倒されたし、勉強にもなった。いいイベントだった。
今回分かったのは、ブロガーが1000人集まっても、「俺たちゃブロガーだぜ。イエー!」という連帯感は生まれないのだ、ということだ。
壇上のパネリストの話は大いに参考になるものだったし、共感する点も多かったが、「あの人たちがブロガーなら、俺はブロガーじゃないな」と感じながら聴いている人がほとんどだったんじゃないかと思う。
ブログはあなたにとって何ですか、という質問はこの10年間ずっと繰り返されてきたし、今回のイベントでも何度となく話題になった。しかしその答えは常に違う。
ブログは、言ってみれば「その人の考えるインターネットの形」だ。そのブログを読めば、その人がインターネットをどう考えているか、何を期待しているのかがそれとなく分かる。日記なのか、メディアなのか、技術なのか、マーケティングなのか、思想なのか、コミュニケーションなのか、世界の征服なのか。
その「形」が千差万別なのは分かってたけど、ある程度の相似形を描いている人同士でも、そこに仲間意識のようなものはあまり生まれないのを実感した。
だから「ブロガー」としてくくられることにも違和感をみんな持っている。「ブロガーサミット」というイベントに興味を持ったからこそ土曜日にわざわざ足を運んだのだろうが、みな心のどこかで「俺はブロガーじゃないな」と感じていた節がある。
イッセー尾形があるインタビューで「サラリーマンの人って、みんな『僕は普通のサラリーマンとはちょっと違ってまして』と言いたがる」と話していて、なるほどと思った。「サラリーマン新党」が続かなかったわけだ。その言葉は連帯感を醸成できないのだから。
主催者は「ブロガー」という言葉は「ドライバー」のようなもの、というメッセージを発していたが、「ブロガー」は「サラリーマン」とも似ているのだ。
もっとも、それは「俺はオタじゃない」「俺はテツじゃない」と言っているのがオタでありテツである何よりの証拠、という話と同じようなものかもしれないが。
しかし、またこうしたイベントがあればまた多くの人が集まる気がする。自分もたぶん行く。その理由がどこにあるか考えていけば、まだ発掘されていないブログの潜在力に突き当たるかもしれない。そこに期待して、自分はこのブログを続けよう。
ブロガーサミットの公式ページ
http://agilemedia.jp/blogger/
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