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2013年6月15日 (土)

魁!!レミゼ塾 福井vs吉原、パリは燃えている

ジャン・バルジャン 福井晶一
ジャベール 吉原光夫
エポニーヌ 昆 夏美
ファンテーヌ 和音美桜
コゼット 青山郁代
マリウス 山崎育三郎
テナルディエ KENTARO
テナルディエの妻 森公美子
アンジョルラス 上原理生
 

 開幕前からトラブル続き。ようやく落ち着いたと思ったら、アンサンブルキャストの一人が逮捕されるという事件が発生した。今回のレ・ミゼラブル東京公演はいったいどうなっているのだ。

 半分自ら招いた暗雲を吹き飛ばすべく、ついにこの男がパリに降り立った。福井晶一、ついに帝劇に参戦である。

 開幕前の稽古で怪我をし、1カ月以上遅れての出演となってしまったが、いよいよ文字通り役者がそろった感じだ。

 山口祐一郎降板を巻き返すため、東宝が打った起死回生の一策は、福井晶一のキャスティングに加え、福井と吉原光夫によるバルジャンとジャベールの交互出演だ。1987年の初演で、四季OBの大先輩、滝田栄と鹿賀丈史がやってのけた離れ業に再び四季出身の2人が挑む。

 序盤のごたごたがあまりにもお粗末だったので、もう東京では観るのをやめようと思い、持っていたチケットはすべて手放して福岡、大阪、名古屋でチケットを買いなおした。しかし福井vs吉原の対決が予定されていた福岡公演が、仕事の都合で行けなくなってしまったので、やはり東京で観ようとチケットを確保した。

 昨年8月の「アイーダ」以来の福井は、あいかわらず太いマユ毛と薄い髪、硬派度200%のイイ男である。不屈の精神を隠すことなく全身にまとった、ギラギラしまくりのバルジャンだ。

 迎え撃つのは吉原ジャベール。世の中のすべてを向こうに回すような不敵な表情を浮かべた、すこし映画のラッセル・クロウに通じるところもあるジャベールである。

 男の匂いムンムンの2人が、ガチで相まみえる「対決」のシーン。いやあ、しびれる。クローズZEROかマジすか学園かという、ベアナックルで殴り合う面白さ。いや実際に殴りあうわけではないが、互いの闘気がぶつかりあって、久しぶりにヒリヒリしておるわ。追悼、内海賢二氏。

 福井も吉原も、細かい演技より存在感で魅了するタイプだが、四季時代よりも個性が際立ち、存在感は増したように思う。歌声については、これは素人だからあまり自信がないけど、四季時代のほうが声が伸びていたように思う。四季のボイストレーナーなどのスタッフが優秀なのだろうか?

 いずれにしても、こういうガチムチな、おとこ教室な展開は嫌いじゃない。2人で大いにレ・ミゼラブルを、そして演劇界を熱く盛り上げていってほしい。

 カーテンコールで、バルジャンが出てきたときにジャベールと軽くからむのはお約束だが、福井が差しだした手に、吉原がハイタッチ(もしくは握手=ブラックレインのラストシーンのあの握手)だと思って高めに手を出したら、実は普通の握手(AKB握手会の握手)で、おっとそっちだったのかと思わせていきなりハグに移るという、腐女子向けの萌え展開。君らいったいこの舞台をどうしたいのだ。

 今のところ吉原バルジャンと福井ジャベールの対決を観るのは中日劇場になるのだが、ちょっと待ちきれなくなってきたなあ。

 男の話ばかりでは何なので、女優陣について。注目の昆エポニーヌは、期待どおりのチャーミングなエポニーヌ。フレッシュな演技が目を引く素敵なエポニーヌの誕生だ。「オン・マイ・オウン」はまだ磨きをかける必要がありそうだが、きゃしゃな体にパワフルな歌声で、ふと本田美奈子さんのことを思い出した。

 和音ファンティーヌは前回も観たけど、演技にも歌にももう一歩踏み込んでほしい気がする。日本のファンティーヌは岩崎宏美が形作ってしまったので、ハードルが高いのだ。青山郁代のコゼットはキュートさに欠けるように感じた。前にも書いた暴言だけど「コゼットなんてな、可愛けりゃいいんだよ!」というのが俺の持論だ。異論は認める。彼女はコゼットというより、ファンティーヌのタイプだと思う。

 また男の話に戻るけど、KENTAROのテナルディエは、歴代有数の出来ではないのか。ついに斎藤晴彦の築いた日本のテナルディエ像を崩すパワーを感じた。そうそう、加藤清史郎のガブローシュが、驚くほど良くなっていた。カッコイイのである。そこにはカリスマの萌芽も見て取れる。かつて山本耕史はガブローシュからマリウスになったわけだが、できればアンジョルラスを演じて欲しかった。ぜひ将来、彼のアンジョルラスを見てみたいものだ。

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『レ・ミゼラブル』公式ウェブサイト
http://www.tohostage.com/lesmiserables/

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コメント

ヤボオさんのレポ、いつも楽しみにしています。

四季時代から福井さんファンで、レミゼも何十回と観た
大好きな演目なので、福井バルジャン&ジャベールは、
私にとってはある意味スペシャルキャスト(笑)です。
(レミゼにはまったきっかけは、橋本バルジャン (&東山アンジョ)なのですが)

5月の帝劇遠征では、福井バル・吉原ジャベを
観る予定が叶いませんでしたが、
吉原バルも好きだし、川口ジャベと、博多では観れない
鎌田ジャベが観れたのは貴重でした。

地元博多座公演は、福井・吉原コンビですでに6公演
確保済みです

福井さん・吉原さんの対決、今から楽しみです。

投稿: sakura | 2013年6月16日 (日) 10時13分

sakuraさんこんにちは。

博多の短い公演期間で6回とはすごいですね。
いい公演になってほしいと思います。

投稿: ヤボオ | 2013年6月16日 (日) 22時47分

青山郁代さんのファンティーヌ!!
たしかに観たいです!!
ぜひ再演でキャスティングされてほしい♪

投稿: hiroki | 2013年9月23日 (月) 00時47分

hiroki さんこんにちは。

コゼット→ファンティーヌといえば鈴木ほのかコースですね!

投稿: ヤボオ | 2013年9月24日 (火) 22時05分

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