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2012年12月27日 (木)

EVITA(エビータ)

27日20時
MARQUIS THEATRE

2本目はエビータ。なんで今更エビータ?と思う方もいるかもしれないが、これには理由が2つある。

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1つは、リッキー・マーチンがチェ役で出演していること。チェという役は、四季の芝清道、映画のアントニオ・バンデラスを見て分かるように、アクが強ければ強いほどいい。Livin' la Vida Loca大ヒット当時世界中で流れていたPVで披露していた、声、顔、表情、動き、すべてがクドい彼なら、いいチェになるに違いない。

もう1つは、これがマリオット・マーキースホテル内にある劇場で上演されていること。いつもこのホテルに泊まりながら、劇場には行けずじまいだったので、一度泊まっているホテルの劇場に行く、という感覚を味わってみたかったのだ。外は洒落にならない寒さだが、部屋でシャワーを浴びてから、コートも着ずに薄着で劇場へ。温泉に入って浴衣で演芸場に行くような感じで、何ということもないが気持ちよかった。

もっとも、この劇場自体は初めてではない。前に来たのは実に90年代の話で、ひさしぶりに舞台に立って注目されたミュージカル界の超大御所、ジュリー・アンドリュース主演の「ビクター・ビクトリア」だった。自慢していい観劇歴のひとつである。

ところでリッキー・マーチンのチェは、バンデラスも踏襲していた、オリジナルキャストのダミ声っぽく歌う雰囲気を漂わせながらも、全体的にはむっちりモチモチとした、セクシーというよりいやらしい感じのチェ。リッキー・マーチンはゲイであることを公言しているが、どことなくガチムチな雰囲気が隠し味になっている。歌はさすがで、無論バンデラスの比じゃない。

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そしてリッキー同様、エビータを演じるエレナ・ロジャーが素晴らしかった。彼女はアルゼンチン・ブエノスアイレス出身の女優さんで、エビータロンドン公演で注目を集めた。ブロードウェーではこれが初仕事となる。小柄な体からあふれ出る抑えきれない野心が、ひしひしと伝わってきた。

エビータの演出に関しては、四季の現在のバージョンが非常に完成度が高いのだが、この公演では舞台装置をカサ・ロサーダのバルコニーの1点だけにし、ほかのシーンもその装置をうまく使って演じる。これはなかなか面白い趣向だ。

ひとつあれっ?と思ったのが、「Goodnight & Thank You(グッドナイト サンキュー 皆さん)」のあとすぐに「The Art of the Possible(エリートのゲーム)」に行ってしまった。つまり、「The Lady's Got Potential(飛躍に向かって)」がない。俺、寝落ちしてた?観た人いたら教えてください。あの曲好きなので、見たかったんだよな。

このEVITA、当初は1月後半のリッキー・マーチン降板後もロングランを続けるという話だった。しかし、どうやらリッキー様の降板と同時にクローズするもようである。

2012年のブロードウェイでは、ジーザス・クライスト=スーパースターも上演されたし、アンドリュー・ロイド=ウェバー卿の作品リバイバルが相次いでいる。ウェバー卿は一度はブロードウェイに拒否されてしまった「ラブ・ネバー・ダイ」を豪州演出版(ブルーレイ化されたもの)で再チャレンジすることを狙っているとも聞く。それとも関係しているのかもしれない。いずれにしても、ラブ・ネバー・ダイはぜひブロードウェイで観たい。ゴシックなムードの似合う作品ではないから、退廃的な雰囲気の劇場がいい。実現してほしいものだ。

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