「ピーターパン」佐藤すみれはいずれ劇団四季の舞台に立ってほしいと思う理由
ピーターパン | 高畑充希 |
フック船長/ダーリング氏 | 武田真治 |
ウェンディ | 佐藤すみれ |
タイガー・リリー | 皆川まゆむ |
ダーリング夫人 | 渚あき |
30年も日本で上演されながら、一度も観たことのなかった「ピーターパン」。なぜそこに足を運ぶ気になったかといえば、もちろんウェンディが佐藤すみれと仁藤萌乃という俺得なダブルキャストだからだ。
考えた末、佐藤すみれ出演の日をチョイス。彼女はモーニング娘。ハッピー8期オーディションに惜しくも落選した後、AKBオーディションで合格するまでの間、何本かのミュージカル作品に出演している。その実力を確かめたかったのだ。
この日が初日の佐藤すみれ、期待どおりだった。長身で丸顔という得難い属性は実に舞台映えする。公演直前に喉を痛めたせいかやや歌は控えめだったが、セリフの声は非常によく出ており、かつ聞き取りやすい。演技力も素晴らしく、特にラストシーン、大人になったウェンディの演技はそれまでと全く異なる表情を見せ、思わずはっとさせられた。素晴らしいミュージカルスターの誕生だ。3年ぐらいアイドルやったら、ぜひ劇団四季の舞台に立ってほしいものだ。最高のベルになりそうだし、マコもお願いしたい。いずれはグリンダやアムネリスも、いやいや、その前に「春のめざめ」でベンドラを・・・
8代目ピーターパン、高畑充希は映画「書道ガールズ」で見たことがあったが、すでにこの役6年目ということもあり20歳とは思えないほど存在感。セリフ、歌、身のこなし、全てが完璧すぎて驚いた。こんな逸材が日本の演劇界にいたなんて。ぜひピーターパンだけでなく、多くの舞台で見たい。四季だったらピコとかできそう。ぜひ佐藤すみれとのコンビで。うおっ、想像するだけでオラわくわくしてきたぞ!
かつて古田新太や橋本じゅんも演じたフック船長には武田真治。丁寧な細かい演技で笑いを取っていたが、子供たちには怖がられていたようだ。
ダンサー出身の皆川まゆむが演じるタイガー・リリーは実に魅力的だった。身のこなしが本当に美しく、こういう人がこれからの日本のミュージカルを支えていくのだと感じた。
渚あきは一度ファンティーヌで見ている。宝塚出身で、キャリアは十分。恐らく今回のメインキャストの中で最も舞台経験のある人だろう。安定した存在感でカンパニーを支えていた。
子供たちが飽きないよう、途中2回も休憩を入れるので3時間近い公演となっているが、もう少し短ければ何度も足を運びたくなるようないい舞台だ。ぜひ萌乃も見てみよう。
「ピーターパン」公式サイト
http://hpot.jp/peter/
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