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2012年5月 4日 (金)

第51回 福岡市民の祭り 博多どんたく 港祭り

毎年、ゴールデンウイークの人出の第1位として紹介される「博多どんたく」。だが、それがどういう祭りなのか、自分はよく知らなかった。そういう人は多いのではと思う。

そのどんたくを初めて見学するこを決め、ウェブサイトなどを見たが、それでもどういう祭りかいまいち掴めない。

そんな状態で現地に入ったが、無料配布されるガイドブックを片手に街を歩いているうちにようやく分かってきた。

この祭りには、ねぶたとか、だんじりとか、あるいは同じ博多の山笠のような「大スター」は存在しない。各地のお祭りで脇役扱いされている、婦人会の踊り披露とか、学校の吹奏楽部の演奏とか、そういったある意味地味な要素ばかりを大々的に集めた祭り。それが博多どんたくなのだ。主役はあくまで、普通の市民である。

中州から天神にかけて設置される「どんたく広場」と、博多駅からキャナルシティ方面に伸びる「はかた駅前通りどんたく広場」はパレードルート。そして、どんたく広場に近い「お祭り本舞台」をはじめ、市内各所に30カ所以上の「演舞台」と呼ばれるステージが設置され、そこにさまざまな市民団体、地域団体、企業、学校などが思い思いのパフォーマンスを披露する。

だから盛り上がっているのはパレ―ドや舞台に出ている人の身内や友人だけで、それ以外は面白くないとも言われる。だがそれは違う。一番盛り上がっているのは、パレードや舞台に出ている人だ。この祭りは「見る祭り」ではなく「参加する祭り」である。実際に参加していなくても、とにかくその量が圧倒的で、しかもそこかしこで行われているものだから、なんとなく自分も参加している気分になってくる。この「参加している」気分を感じられるかどうか、そこが「どんたく」を楽しめるかどうかの分岐点になる。

自分はこのブログで主に書き連ねているように、ライブエンターテインメントが大好きだ。ライブエンターテインメントがメディアを通じて味わうコンテンツと決定的に違うのは「参加する」意識である。だから、ライブエンターテインメントに慣れ親しんでいる自分はどんたくの雰囲気にすっと入ることができた。しかし、普段テレビを中心に受動的な姿勢でエンターテインメントを楽しんでいる人にはハードルが高いと思う。「泣ける」「笑える」という基準ではなく「泣く」「笑う」という基準を自分の心に持っているかどうかが試される。

そして、この祭りのフィナーレでは、疑似的な参加意識を有していた人たちが、実際に参加できる機会が用意される。パレードや舞台に参加した人も、見物客も、老若男女がこぞって踊る「総踊り」である。最初は遠慮がちだった人も、次第に踊りの輪に入り始め、その輪はどんどん大きくなっていく。次第にうす暗くなり始め、灯火がやわらかく人々を照らし始めるころには、全員の踊りがぴたりとそろってくる。そのページェントが、博多どんたくの本質を明確に映し出す。

博多は、歴史的に見ても芸事のさかんな土地だ。だからこの祭りが成立するのだろうし、自分がこの街に惹かれてやまないのも、たぶんその辺りに理由がありそうだ。

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博多どんたくの公式ホームページ
http://www.fukunet.or.jp/dontaku/

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