« 「SPACE BATTLESHIP ヤマト」 良くも悪くも黒木メイサの映画 | トップページ | -3℃ »

2010年12月12日 (日)

四季「マンマ・ミーア!」東京公演初日~王女の帰還~

ドナ・シェリダン 濱田めぐみ
ソフィ・シェリダン 江畑晶慧
ターニャ 八重沢真美
ロージー 青山弥生
サム・カーマイケル 阿久津陽一郎
ハリー・ブライト 味方隆司
ビル・オースティン 野中万寿夫
スカイ 田中彰孝
アリ 木内志奈
リサ 柏 円
エディ 大塚道人
ペッパー 一和洋輔人

エジプトの大地に散ったヌビアの王女が、地中海を隔てたギリシャの離島に転生し、広島、静岡、仙台を経由して海劇場にお帰りになった。お伴にラダメスも引き連れて。

衝動的に遠征してしまった広島初日以降、お目にかかることのなかっためぐ様ドナ。こうして東京でまた見られるとは嬉しい限りだ。前回観たときは、全力系でイッパイイッパイなドナだったが、元気さはそのままに、オバチャンなふてぶてしさも備わってきた。ドナが遺伝子レベルまで浸透してきたのだろうか。ダンシング・クイーンのグラサン姿は、これまでのどのドナよりも、1970年代の空気を感じさせていた。ドナとしての完成度は「Super Trouper」に凝縮されるが、もうこれが言葉にならないほど素晴らしい。この1曲だけでいいから、ブルーレイにしてほしい。何百回でもリピートしてしまいそうだ。人が歌っているさまを見ているだけで、こんなにもハッピーな気分になるのは何年ぶりだろう?

二幕のソフィとのやりとりにも、しっとりとした情感が加わってきた。その一方で、苛立っているときは本当にかみつきそうな迫力がある。濱田めぐみのことだ、さらに変化・成長していくに違いない。ぜひロングランを実現して、何度でもこの舞台に立ってほしい。

そして、若く、かわいいドナであることはもちろん初見の時から変わっていない。「世界で最も美しいドナ」という称号があったなら、それは間違いなくめぐ様のものである。きょうの何回目かのカーテンコールで、最初1人で登場し、そのあとソフィを袖から呼ぶときに、こまわり君の「死刑!」のようなポーズを見せた。

↓これね。手元に「がきデカ」がないのでミサミサさんで代用。
201012121941001

これがもうかわいいのかわいくないのって。萌え死にそうです。

ついでに阿久津サムにも触れておくと、前回はぬぼーっとしたどこか使えない奴なサムだったが、今回はかなり阿久津らしく、ヘンな奴なサムになっていた。「サム・カーマイケルです」「そりゃあまずいよ」「ハーイ」といった普通のセリフで笑いが起きる。一方で「あまりネ」「20年分のアドバイスを…」といった笑いを取るべきところで完璧にスベる。うーん、阿久津だ。期待どおりである。

キャストは広島のときとあまり変わらないかな、と思いつつキャストボードを下まで見ると「ペッパー 一和洋輔人」の文字が。こりゃあいいや。もちろん普段から「あの鐘、落ち着くね」というようなしゃべり方をするわけではない。しかし、十分鼻につくペッパーだった。意外に身体的能力が高いことも分かった。いっそ、「そのままで十分カワイ子ちゃんだよ」のセリフを「そのままで十分……子猫ちゃんだ」と言ってくれたら面白いのに!まあABBAサイドから契約切られても知らんけど。それにしても、男色の次は熟女フェチか。メルヒオールは見られず残念だったが、この人ずっとアブノーマル路線を行くのだろうか?だとしたら、いずれいいヘロデになるかも。

江畑ソフィはなんだかますます顔が丸くなったような。だがそれが可愛さをアップさせていたので結果オーライ。地声は低いけど好きだねえ、江畑晶慧。

ハリーは久しぶりに味方隆司。一見真面目そうだけど実は変な人なんですオーラ出まくりの怪しさだ。サムがアレなんで、3人でいると野中万寿夫のビルがものすごく真人間に見える。

ダイナモスはめぐ様パワーと2人の名人芸で超強力、父親3人はヘンタイぞろい。大塚エディに一和ペッパーに田中スカイのトリオは、なんだかペッパーが3人いるみたいに鼻につく。この中にいると、ソフィ・アリ・リサの3人はかなり分が悪い。アリやリサは見せ場も少ないので存在感を出すのが大変だが、かつての「吉沢梨絵ソフィ、森実友紀アリ、五十嵐可絵リサ」とかだったら十分対抗できたような気も。濃いめのアリ、リサ誕生を願ってやまない。

さて、この日のカーテンコールはだいぶ長かった。千秋楽以外でこんなに続いたのは久しぶりに体験した気がする。招待客の多い初日ながら、客席の熱気は相当ヒートアップしていた。作品としてのマンマ・ミーア!を待ち望んでいた人も、めぐ様信者も、みんなで東京公演の開幕を祝っていた。この熱気が少しでも長く続くよう、俺もひんぱんに劇場に足を運びたいと思う。

201012121248000


四季「マンマ・ミーア!」ホームページ

http://www.shiki.gr.jp/applause/mammamia/

|

« 「SPACE BATTLESHIP ヤマト」 良くも悪くも黒木メイサの映画 | トップページ | -3℃ »

コメント

もの凄~く、お久しぶりです。ろんです。コメントはしていなかったのですが、記事は、楽しく拝見させて頂いてました。んで、今回の記事ですよ。読んだ途端、「衝動的」にコメントしたくなってしまいました。このキャストで観たいです!一和ペッパーが観たい!一和君は、最近いろんな役に挑戦していますね。まだ、ハンシェンしか観たことないですが、メルヒーも観てみたかったなあ。でも、ペッパーは観られる可能性がありそうですね。今月は行けないので、来月かなあ。「マンマ」を観る楽しみが、増えました。
「マンマ」といえば、青山ロージーと野中ビルのコンビが大好きです。
何か、文章がまとまってないですね。「衝動的」に書いた物なので、お許しを・・・。では、また!

投稿: ろん | 2010年12月13日 (月) 01時58分

楽しく拝見させていただきました。

さすがにアイ-ダでの教訓(?)からかサムにW.Tさんをキャスティングせずに正攻法で阿久津さんでいきましたね。良かった良かった。

投稿: roots | 2010年12月13日 (月) 07時29分

ろんさんこんにちは。

一和ペッパーよかったです。
青山ロージーと野中ビルのかけあいは伝統芸能の域に達してますね。

また何度でも見たくなります。

投稿: ヤボオ | 2010年12月14日 (火) 01時57分

rootsさんこんにちは。

阿久津サムは正攻法っつうより単に面白いサムではないかと。

渡辺サム、自分は結構好きであります。

投稿: ヤボオ | 2010年12月14日 (火) 02時02分

師匠、相変わらずの初日詣で。お疲れ様でございます。
というか、どうやって初日チケット抑えているのか、教えて欲しいです。
マンマファミリーは新人の加入もありますが、いい味出してますね。
私も、東京に出かける理由ができました。

今度は、大森ですか?
行ってみます。

投稿: よしぼう | 2010年12月14日 (火) 21時35分

よしぼうさんこんにちは。
今回は直前になって初日参戦を決めたので普通にオークションで落としました。
なので後ろのほうでしたが、次回は予め買っていたので前のほうで見てくる予定です

投稿: ヤボオ | 2010年12月15日 (水) 06時49分

はじめまして、いつも楽しく拝読させていただいております。
私は変な役者(笑)阿久津陽一郎さんのファンです。広島→静岡と追いかけ東京初日を観て阿久津サムもだいぶ良くなった気がするので、ヤボオさんがどんな感想をもたれるのか楽しみにしておりました。好感触のようで嬉しいです。
めぐドナ、マネーマネーの歌い方が中都市公演よりも知寿ドナに似てきたような気がして、知寿ドナ信者としてはなんだか複雑でした。海劇場ですし気のせいですかね・・・。

投稿: TF | 2010年12月16日 (木) 18時03分

TFさんこんにちは。

阿久津陽一郎はいろんな意味で期待を裏切らないので大好きです。

>知寿ドナに似てきたような気が

私もそれ、感じました!特にSuper Truperあたりで。
無理に同じ路線を行く必要はないと思いますが、結果的に似てくるのであればちょっと面白いですね。


投稿: ヤボオ | 2010年12月17日 (金) 01時21分

ヤボオさん、こんにちは。今日観てきました。

阿久津サム、今日も笑いを取るところが、歴代サムとは違ってましたよ(笑)

保坂さんの大阪楽近く以来のマンマでしたので、微妙に変わった台詞&演出が何か落ち着かない気分でした。

濱田さんのパワフルかつ繊細な歌はマンマでも健在ですね。

投稿: 千尋 | 2010年12月19日 (日) 17時10分

千尋さんこんにちは。

予測できない阿久津サム、面白いですなあ。

それにしてもビルとソフィのやりとりとか、削る理由は何があるんでしょうか??

投稿: ヤボオ | 2010年12月20日 (月) 00時50分

ヤボオさんこんばんは。
昨日、マンマ観てきました!

濱田さんの存在感がもう本当に圧倒的で。。。
歌にしても演技にしても、さすがだなと改めて思いました。

ドナがのりうつってるのかなと思うくらい、ドナでした。このクオリティが濱田さんなのだと。ますます濱田さんリスペクトです!!


投稿: ワタコ | 2010年12月20日 (月) 22時18分

ワタコさんこんにちは。

ドナがこれだけすごくても、次はどんな役をやってくれるのだろうとわくわくさせてくれるのが不思議ですね!

ドナがかなり意外でしたので、これを超えるサプライズがあるかどうか・・・

投稿: ヤボオ | 2010年12月22日 (水) 00時56分

ようやく観てきました!

濱田ドナはシングルマザーの強さよりも一人の女性の繊細な心の動揺が現れていてとてもステキでした☆
阿久津サムは誰ともかぶらないサムに感じました。第一印象は笑えましたが… 歴代サムでは焼けぼっくりに火みたいな衝動的な愛に感じられたモノだったのに、ずっとドナへの思いが残っていた本物のプロポーズでリアリティが全然違って感動してしまいました☆

大人たちが素晴らしいので若い二人を盛り上がるキャストにすると、なお楽しいと思いました!

投稿: らいもん | 2010年12月27日 (月) 06時28分

らいもんさんこんにちは。

確かに阿久津サムは誰ともかぶらないですね。

しいて言えば、かぶるのは阿久津スカイか?

投稿: ヤボオ | 2010年12月28日 (火) 21時07分

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 四季「マンマ・ミーア!」東京公演初日~王女の帰還~:

« 「SPACE BATTLESHIP ヤマト」 良くも悪くも黒木メイサの映画 | トップページ | -3℃ »