« 年末年始映画特集 | トップページ | 宝塚歌劇 花組公演「相棒」 »

2010年1月 9日 (土)

四季「アイーダ」阿久津ラダメス&濱田アイーダ

アイーダ 濱田めぐみ
アムネリス 光川 愛
ラダメス 阿久津陽一郎
メレブ 有賀光一
ゾーザー 田中廣臣
アモナスロ 川原 洋一郎
ファラオ 前田 貞一郎
ネヘブカ 松本 昌子

時がついにキターーーーーーーーーーーーーーー!と渡辺正よろしく叫んだのは俺だけではないはず。阿久津ラダメス将軍がエジプトにご帰還だ。

こりゃ観に行かないわけにはいかない。

アイーダには濱田めぐみが戻ってきている。自分にとって、この2人の組み合わせは初見なのだ。自分は大阪公演を観ていないので、最初にこの作品を観たのが京都公演。アイーダ役は井上智恵、ラダメスは阿久津、アムネリスはなんとシルビア・グラブだった。その後同じ組み合わせでもう一度観劇。しばらくして福岡公演で濱田アイーダを観ることができた。ラダメスは福井晶一、アムネリスは五東由衣。そして名古屋公演では秋夢子アイーダ、渡辺正ラダメス、江寿多知恵アムネリスというある意味レアなキャストを体験。そして東京公演にいたる。

「ミュージックフェア」以来、いつかこの2人の組み合わせで観たいものだな、と思っていたが、やっとそれがかなった。

だいぶ久しぶりにお目にかかった阿久津ラダメスは、序盤のやや軽薄で自信満々な様子が印象的だった記憶があるが、今回はどちらかというとアイーダに気持ちが傾いてからの表情が強く心に響いた。アイーダに諭され、自分が間違っていたと告げにアムネリスの部屋を訪れたときの、アイーダに向けた視線。まるで叱られた子供が親に何かを言おうとしているときのような、嘘いつわりのない純粋な心を映し出しており、実に良かった。そしてアイーダへの気持ちのぶつけ方も、ほとんど中学2年生のように、見ていてこそばゆくなるほどストレートに行っている。福井ラダメスの実直な感じとも、渡辺正のちょっとオトナな感じとも異なり、全体的に子供っぽい感じを残したラダメスである。

そのせいか、対する濱田アイーダがちょっとばかりお姉さんな雰囲気に。まあ男女の関係なんてたいてい女性のほうが精神的には上手な場合が多いわけだが。その終始お姉さんだったアイーダが、最後に来て大きく心が揺らぎ、逆に覚悟を決めたラダメスと完全に同じ目線になる。このあたりがこの作品の面白さだ。そして何といっても、息のあったラダメスの登場で、めぐ様のリミッターは完全に解禁。本気モードで共演者と客席に迫ってくる。その圧巻の演技と歌は、もう他の役者のアイーダを受け入れなくしてしまうほどすさまじいものだ。

さて、この日は新アムネリスと新ゾーザーも見ることができた。

まず光川愛のアムネリス。先般「ドリーミング」で、こりゃあキレイな人だな、と感じていたので、このキャスティングを聞いたときはなるほど、と思った。キャラ的にもぴったりではないか。やや歌に迫力不足なところがあって残念だったが、とにかくその美人オーラが圧倒的だ。いや、実際に美人なのだが、身にまとった美人のオーラが、まさにアムネリスである。うーん、個人的には好きだねえ。歌も、2幕の「真実をみた」では情感をこめてせつせつと歌い、感動を呼んでいた。この人、こういうナンバーのほうが力を発揮するタイプなのかもしれない。

そして田中廣臣のゾーザー。田中廣臣といえば、「夢から醒めた夢」の部長さんがすっかり板についてきており、そのイメージがかなり強い。そのせいもあってのことだろうか、どうもゾーザーの極悪ぶりがあまり感じられない。あれでは霊界に行ってもせいぜいグレーパスポートどまりである。ゾーザーたるもの、霊界空港の役人にタンカきって真っ黒いパスポートをたたきつけてほしいものだ。もっとも、ゾーザーという役も演じる人によってやや印象が変わってくる役だ。飯野おさみのゾーザーは、極悪ながらもラダメスへの愛を感じるのに対し、大塚俊のゾーザーはいざとなったらラダメスも手駒として切り捨て、本気でアムネリスに求婚しそうな冷徹さがある。田中ゾーザーはまだつかみどころがない感じだが、彼なりのゾーザー像をものにしてほしいと思う。

新キャスト、オリジナルキャストをまじえ、アイーダ東京公演も活性化してきた。ひとつここで勢いをつけて、ウィキッドにも負けないロングランを達成してほしいところである。

四季「アイーダ」のホームページ
http://www.shiki.gr.jp/applause/aida/index.html

|

« 年末年始映画特集 | トップページ | 宝塚歌劇 花組公演「相棒」 »

コメント

ヤボオさん、こんにちは。
度々失礼いたします。

阿久津ラダメスと濱田アイーダは演技や声の相性がいいのか、お見事!というしかないですね。

光川さんははまり役になりそうな気がします。

田中ゾーザーはいいと思いますが、老けメイクが好々爺に見えてしまって(笑)

CATSで異変という噂もありますし、アイーダも渡辺ラダメスが追加されました。今週のキャストがどう動くのか気になるところです。

投稿: 千尋 | 2010年1月11日 (月) 10時37分

こんにちは。
1日間違えていたら…大事件、大珍事でしたね。
やはり初演から築き上げてきた絆、呼吸は流石としか言えません。
まぁ長年観てきた者としては、このレベルは当たり前。と、言いたいトコロですが(笑)今回のこのキャストはお年玉プレゼント並みに嬉しかったです。
遅ればせながら、本年もよろしくお願いいたします!

投稿: らべたん | 2010年1月11日 (月) 16時36分

芝さん待ちで、ナベダス慣れようと
年末年始に汐留二回行ったところで
阿久津さん登場。
今回は濱田さんとのからみで感情移入出来ました。
うーんやっぱりナベダスまだ慣れていないかも。

ゾーザーはまだアムリネスに求婚しても大丈夫そうなフレッシュな感じでしたね。
私は飯野さんの方がゾーザーはかっこよく感じましたけど(^^;)

ヤボオさん今年も見学商売楽しみにしています。
(^^)/~~~
今年もいい一年でありますように。

投稿: もことんとん | 2010年1月11日 (月) 19時50分

千尋さんこんにちは。

キャッツとアイーダが連動して動いてますが、そろそろ西のほうの演目に動きが欲しいところです。遠征欲がたまっているので。

投稿: ヤボオ | 2010年1月11日 (月) 22時40分

らべたんさんこんにちは。

まあ、そうなったらそうなったでネタ的にはおいしかったのかもしれません。

ただ、最近はそんなネタに資金投入できるほど財政的余裕がないのも事実でして。

投稿: ヤボオ | 2010年1月11日 (月) 22時42分

もことんとんさんこんにちは。

なかなかハイペースで観てるんですね。素晴らしい。

今年もこのブログはクソみたいなエントリーが続くと思います。

投稿: ヤボオ | 2010年1月11日 (月) 22時44分

その後、体調はいかがですか?私もお年玉キャスト、堪能しました。(めぐさん、カッコイイ!!)翌日から仕事が手につかない~~3月にも予定してるのですが、めぐさんであることを祈りたい!ラダちゃんも心の準備ができるまでは、安心して楽しみたいものです。久々のエビータ、期待して良いのでしょーか?李香蘭の時、低音がカスレててハラハラして緊張して観た事があったんです。             

投稿: かず | 2010年1月13日 (水) 23時40分

こんにちわ、そして、あけましておめでとうございます。「アイーダ」のレポ、ありがとうございます。私も、観たいですね、このキャスト。でも、今月は、もう行く日がないので、またの、お楽しみにしておきます。
今月は、「キャッツ」と「エビータ」に行く予定ですが、キャストがどうなるか、楽しみです。「キャッツ」では、福井タガーが観られそうですね。つい、この間、トニーで観たばかりですが・・。エバは、やっぱり野村さんでしょうか?

投稿: ろん | 2010年1月14日 (木) 11時14分

ろんさんこんにちは。

福井氏もNYからロンドンの直行便で大変ですな。エビータもいよいよ開幕ですが、今のところあんまり観る気がしません。

投稿: ヤボオ | 2010年1月16日 (土) 01時40分

かずさんこんにちは。

エビータは、ちょっと様子見ですね。野村女史の凛々しいエビータは、10年前(もっと?)のまま記憶の中にとどめておきたいところです。

投稿: ヤボオ | 2010年1月16日 (土) 01時44分

ヤボオsan こんばんわ!

濱田アイーダ&阿久津ラダメスになっていたのですね!!
最近HP拝見していなくて。。。

昨日(1/19)アイーダ観てきました。
樋口アイーダ&阿久津ラダメスでした。。

先行予約していたチケットだったし、
キャストも最近チェックしていなく、
劇場でキャストを知りました。

HPで最近のキャストみてショックです。。
一日早かったら濱田アイーダ&阿久津ラダメスが
観れたのに。。。

お年玉ってあるのですね。

投稿: sawasawa | 2010年1月22日 (金) 00時33分

sawasawaさんこんにちは。

私は樋口アイーダ未見なので、早く観たいですね。樋口アイーダ、金田ラダメス、金平アムネリスなんて組み合わせが面白そうです。

投稿: ヤボオ | 2010年1月23日 (土) 14時09分

ヤボオsan こんばんわ

私も樋口アイーダは今回が初めてでした。
細かい所の演技がとても自然で上手いなと思うのですが・・
濱田さんのアイーダオーラを知っているので、
やはり、しっくりきませんでした。

そして、やっとの阿久津ラダメスでしたが、
濱田アイーダとで無かったのが残念。。。
もしかしすると、
私は金田さんのラダメスがいちばん好きなのかも知れません。。

ちなみに、アムネリスは大阪講演の時の森川さんが良かったな。
きゃぴきゃぴのお嬢様が、辛い経験をして王女の貫禄をつけていく感じがすごく伝わってきたんですよ。

自分の観たい組み合わせを指定できれば、嬉しいですよね!

ついつい。
長くなってしまいました。。

投稿: sawasawa | 2010年1月25日 (月) 06時02分

sawasawaさんこんにちは。

まあ生身の人間のやることですから限界はあるにしても、四季はもう少しキャスト動向も含め情報をオープンにしてほしいと思います。

投稿: ヤボオ | 2010年1月28日 (木) 01時05分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 四季「アイーダ」阿久津ラダメス&濱田アイーダ:

« 年末年始映画特集 | トップページ | 宝塚歌劇 花組公演「相棒」 »