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2009年9月17日 (木)

普天間基地

沖縄を何度か訪れる中で、戦跡や文化遺産を見学するようになったが、沖縄の「現在」も見なくてはいけない、と考えた。

沖縄の現在、といえば、何といっても米軍基地の問題である。

そこでまず、移転問題を巡り全国から注目を集めている普天間基地を見学することにした。

おもろまち新都心から車で10分ほど走り、宜野湾市の「嘉数高台公園」に到着。ここは、沖縄戦の激戦地だった地点だ。

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公園には遊具も設けられ、キャッチボールする子供や散歩を楽しむおじいの姿が見える。きれいで、のどかな公園だ。

そこにある長い石段を登ると、地球儀をイメージしたという展望台が現れる。

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沖縄にはこういうユニークな形をした展望台が多い。

この地の戦闘について紹介した看板。

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数々の慰霊碑も建立されている。

韓民族出身者の慰霊碑である「青丘の塔」や、

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京都のゆかりのある人たちをしのぶ京都の塔などだ。

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当時のトーチカも保存されている。

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そして、展望台に上ると、なるほど普天間基地が一望できる。

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確かに、住宅地と隣接しているのがよく分かる。2004年のヘリコプター墜落事件など、多くの問題を引き起こしているのはご存知の通りだ。

そして、写真の左側には美しい海岸線が広がっている。下記動画を見て欲しい。

きれいな海と、人の生活する場所。そこに基地が割り込んでいる。

見物していると、小型の飛行機が一機飛んでいった。

ところで、沖縄には嘉手納基地もあるのに、なぜここにも飛行場があるのか。それは、嘉手納は空軍の施設で、こちらは海兵隊の施設だからだ。

この分野詳しい人なら、そりゃエアフォースとマリーンが同じ飛行場は使えないよな、とすぐに分かるかもしれない。しかし、そんな身内の事情を押し付けられる現地の人々はたまったものではない。実際のところ、統一する検討もなされたことがあるようだ。

この日の未明、自分は荷物をまとめながら鳩山新内閣の記者会見を横目で見ていた。民主党は今年に入ってから普天間の移転問題について、膠着状態に陥っている名護への移転計画を見直す方針を固め、県外・国外移転を探ると言っている。新たに就任した北沢俊美防衛大臣はその点を聞かれ「県外移転は最もいい選択肢だが、現実を直視して対応したい」と述べた。ややトーンダウンかもしれないが、現実的な対応をするという姿勢には期待したい。早期の沖縄訪問にも前向きな姿勢を示していた。

とりあえずは、という意味で嘉手納統合が望ましいような気がするが、本質的な解決ではないし、米国も簡単には飲まないだろう。決着にはまだまだ時間がかかる。

いずれにしても、この問題の本質を肌で感じたいなら、この展望台に上るべきだ。感受性の強い人なら「戦争はまだ終わっていない」と感じるだろうし、自分のような鈍感な人間でも、昭和の歴史と平成の現在との間には何の断層もなく、シームレスにつながっていることがいやでも分かる。

基地問題についての説明パネル(クリックで拡大)

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嘉数高台公園(宜野湾市のホームページ)

https://www.city.ginowan.okinawa.jp/2556/2600/2639/kouen/309.html

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