2年目の沖縄プロレス
那覇の夜のエンターテインメントといえば、「沖縄プロレス」で決定だ。昨年、旗揚げしたばかりのときに見学し、いたく感動したので、今年も参戦。
通常は夜8時からだが、この日は連休モードで夕方6時からスタート。お客さんは40~50人といったところか。まだ経営的には厳しいだろうが、健闘していると思う。
怪人ハブ男とベルトを奪い合っているシーサー王が、怪我のため欠場。残念。
試合前のパフォーマンスは、以前はプロの人を招いていたが現在はレスラーたちが務めている。器用に何でもこなすめんそーれ親父は、歌もうまい。足を痛めているシーサー王もここでは出演し、大きな体を丸めて懸命に三線を奏でていた。
めんそーれ親父はMCでこう話した。「よく、『試合前に演奏もして、大変ではないですか』と聞かれます。でも考えてみてください。『大変』という言葉は『大きく変わる』と書きます。大変なときこそ、大きく変えて行こうじゃありませんか」
頭にソーキそばをのせているふざけた格好のめんそーれ親父だが、スピードもテクニックもパワーもある、オールラウンダーの選手であり、MCも器用にこなす。沖縄プロレスを支える重鎮と言っていいだろう。
そして試合開始。まずはトリッキーな動きで相手をほんろうするガジュマルの妖精、キジムナーと、この7月にデビューしたばかりの新人・エイサー8との対戦だ。
ロープに横たわり、エイサーを迎え撃つキジムナー。
エイサーのファイティングスタイルは、新人らしいフレッシュさを前面に出したさわやかな正統派。「タイガーマスク」のケン高岡をほうふつとさせる。
第二試合。黒いゴムマリ・アグーと、踊る沖縄名産・ゴーヤーマスクとの食材対決。
試合中、場外に飛び出たゴーヤーマスクは、リングの下からペットボトルを取り出して勝手に水分補給。アグー「お前なに飲んでんだよ!」ゴーヤー「なにって・・・お紅茶だよ!」アグー「試合中にお紅茶飲んでいいのかよ!」ゴーヤー「ダメなのか?レフェリー」レフェリー「飲んでいいから早くリングに戻りなさい」
そしてメインイベントは、謎に包まれたモズクマン、ミル・マングース、スペル・デルフィン社長のチームと、変態キャラ・ゴールデンパイン、めんそーれ親父、怪人ハブ男のチームとの3対3デスマッチだ。
スピード、パワー、テクニック。本格的な技の応酬に観客が沸く。しかし沖縄プロレスらしい笑いも忘れてはいない。ゴールデンパインは、落ち込むと男性客のひざに顔をうずめて泣き出してしまう。
6人同時ノックダウン。試合はどうなる?
ハブ対マングースの死闘。
試合後、この日はデルフィン社長の誕生日であることが明らかに。ケーキが運ばれてきて、「生誕祭」が実施された。
終了後はレスラー全員と写真を撮れるサービスも。当然、俺も撮ってきた。
今年も沖縄プロレスは最高だった。地方密着のライブ活動は、今後大きく飛躍する可能性があると思う。スポーツ、演劇、演芸、コンサート、何でもいい。地域の活性化と、観光客誘致、そして何より面白くするために、こうした動きが広がっていってほしいものだ。がんばれ沖縄プロレス!
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コメント
はじめまして。
「めんそーれ親父」のキーワードで飛んできました「こげ」と申します。
同じ日に沖縄プロレスに観戦に行かれたんだなぁ・・・と勝手に親近感を覚えつつ画像を上から拝見していたところ・・・パインちゃんに抱きつかれている私の夫がっ!!!
嬉しそうにニヤけているのが顎のラインでばっちりバレちゃってますねぇ(わはは
格闘技にはほとんど興味のない私ですが、沖縄プロレスだけは別格です。
投稿: こげ | 2009年10月 3日 (土) 10時47分
こげ様、こんにちは、初めまして。
なんと、あの日に会場にいらしたのですか!勝手に写真を撮ってしまい、申し訳ございません・・・
沖縄プロレスのような、本格的なエンターテインメントが地域にあることは、これからの日本で非常に重要だと思います。
ぜひ頑張ってほしいので、できればこまめに私も通いたいと考えております!
これからもよろしくお願いいたします。
投稿: ヤボオ | 2009年10月 4日 (日) 00時07分