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2009年9月20日 (日)

イリオモテヤマネコ保護の取り組み

さて、今回遭遇することはできなかったが、西表島といったら誰もがイリオモテヤマネコを想像するはずだ。

最近は目撃例も増えていて、自分がナイトツアーに参加したあと、深夜にレンタカーで移動した宿泊客がイリオモテヤマネコを見た、という話をあとでホテルの人に聞いた。

夜行性で人里には近づかないヤマネコだが、外周道路で車にはねられる事故が後を絶たない。そこで、島ではその防止に全力をあげている。

この島では、ヤマネコ保護に島を挙げて取り組んでいる。

まず看板。夜でもライトが当たると絵柄が浮かび上がる。

Iriomote14 Iriomote15

ほかに、目撃された地点に設置する、電飾つきの移動式看板もある。

Iriomote44

道路には「ネコ注意」の文字。

その先にオレンジ色の線が何本も引かれているのが見えるだろうか。この線はデコボコになっているので、普通に考えるとスリップ止めだが、そうではない。この上を通るとバタバタバタと大きい音がするので、その音でヤマネコに車が近づいていることを知らせるのだ。

V字型側溝。これはヤマネコというより、カニやカメなどが、はまってもちゃんと抜け出せるようにしている。

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そして、ヤマネコ保護の切り札、ヤマネコトンネル。ヤマネコは夜、海岸にカニなどを食べにくるのだが、そのときに外周道路に出て事故にあってしまう。そこで、道路の下にトンネルを掘り、そこをヤマネコが通れるようにしている。

Iriomote55

このトンネルが、現在西表島には97本ある。1本掘るのに1000万円ほどかかるそうなので、ざっと10億円がつぎ込まれている計算だ。送迎バスの運転手さんが話してくれた。

地元の予算ではできないだろうから、国家予算が使われているのだと思うが、あるときこれを問題視する動きがあったのだという。そもそも効果が分からないではないか、という指摘に対し、監視カメラを設置したところ、ちゃあんとヤマネコが使っていたそうだ。もっとも、カニやカメも通っていたらしいが。

ツアーのガイドさんも、友人が偶然ヤマネコを目撃し、写真を撮ろうと思ったらこのトンネルの中に逃げこんだという話をしてくれた。その友人は、トンネル前で粘り強くカメラを持って張り込みを続け、見事撮影に成功したという。

島を挙げてのヤマネコ保護の取り組み。もともと道路を作った人間が悪いのだから、保護というのも傲慢ではないか、という声もあるかもしれない。しかし現地に行けば、この島の人たちがいかに西表の自然を大切にしているか、ということがよく分かる。これらの対策は、その気持ちの一端が現れたものにすぎない。

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