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2009年2月 8日 (日)

四季「夢から醒めた夢」苫田マコ比較検討

ピコ 吉沢梨絵
マコ 苫田亜沙子
マコの母 白木美貴子
メソ 飯村和也
デビル 川原洋一郎
エンジェル 藤原大輔
ヤクザ 野中万寿夫
暴走族 韓 盛治
部長 田中廣臣
老人 維田修二
老婦人 丹 靖子
夢の配達人 天野陽一

昨年東京公演で観たばかりなのに、終わってしまうとすぐに観たくなる「夢から醒めた夢」。その京都公演が1月20日に幕を開けたのですぐにでも行きたかったが、そこは俺も大人だ。ここはひとつ、マコが変わるのを待ってみようじゃないか、と余裕の構えを見せていた。そして今週、マコが 未見の苫田亜沙子にチェンジ。それを確認した瞬間に速攻でチケットを確保した。ぜんぜん大人じゃない。

この日は前日大阪に泊まっていた。かつては、京都公演でマチネのときにはグランヴィア京都の中のおばんざいの店で飯を食っていたのだが、それがなくなってしまってからいまいちあの近辺でお気に入りの昼飯が見つからない。なので大阪で軽くたこ焼きでも食ってから行こう、と思い店に飛び込んだら、そこは自分で焼くタイプの店だった。知っている人も多いと思うが、たこ焼きを自分で作るのはかなり難しく、また時間がかかる。しかしどんな状況であろうとも与えられた機会には全力で取り組むのがこのブログのルールだ。店員さんに助けてもらいながら、うまく丸くなるまでじっくりと丹精こめて作り上げていたら、すっかり大阪を出遅れてしまった。うまかったけどな。

そんなわけで到着したときにはすでにハンドベル隊が始まっていたが、なんとか間に合ってよかった。これを見ないと自分の中で「夢から醒めた夢」が始まらない。もう萌絵ちゃんのことは思い出さないようにした。言ってるそばから思い出してるよ。

さて、これまでなかなかお目にかかれなかった苫田マコ。アレの話はひとまず横に置いて、期待どおりの素敵なマコだ。グリンダ役を経ていっそう演技にも磨きがかかったようにも思うが、彼女の魅力はやはり胸、じゃなかった歌声である。はい、ちゃんと横に置きます。

花田えりかのマコが苦手なのは、その歌い方が一本調子だからだ。苫田マコは声量も豊かだが、きちんと「歌で演技をする」ことができている。丁寧にメリハリをつけて歌うその姿勢から、マコという子の優しさ、真面目さが伝わってくるようだ。そして、ピコと歌うとき、母と歌うとき、それぞれ相手の歌い方に合わせて声の強さやトーンをきちんと調整している。だから「二人の世界」も「素晴らしい一日」も、いつも以上の感動を覚えた。やはりいい歌い手というものは曲の価値を最大限に引き出してくれる。

そして、今回興味深い初見キャストが2人いた。ひとりは、マコの母親役の白木美貴子だ。以前は東宝ミュージカルを中心に活動していた人で、だいぶ昔「レ・ミゼラブル」で彼女のエポニーヌを観たことがある。あのエポニーヌも、もうこんな大きな娘がいる年齢になったのか。俺も年取ったわけだよ。基本的に人材の流動化はいいことだと思うし、実力ある中堅俳優が減っている今、四季にとって外部人材の積極的な登用は不可欠だ。ベテランのみならず、若手も入ってくるとなおいいんだけど。特に女優さんとか。剣持たまきとかいいクリスティーヌになると思うだけどなあ。その白木マコ母、声楽系のマコ母が続いたからか、とてもナチュラルな感じがして非常によかった。今後も四季の舞台に立ってくれるのだろうか。活躍に期待したい。

もう一人、最近では「ユタと不思議な仲間たち」のクルミ先生を怪演してその存在感を遺憾なく発揮していた丹靖子が老婦人として登場。最近佐和さんとか若い老婦人(日本語としておかしい)が続いていたこともあり、実年齢的にも上の丹にこの役はぴったりだが、それ以上にその確かな演技力により、一見地味な役を極めて高い完成度で仕上げていた。話し方、表情、すべてが年老いた人のそれでありながら、セリフの心はきちんと客席に届く。これがベテランの技というものか。最強の老婦人登場だ。

続投組では、天野陽一の配達人が予想外に良くなっていた。夢の配達人は、演じる人によって全くテイストが異なるという、個性で勝負しなくてはならない役だ。前回観たときは、まだ天野はどういう配達人になればいいのか全く決めかねている様子だった。しかし、今回は違う。自分なりの配達人像を発見したようだ。それは、いっこく堂とか林家いっ平とか言われている濃いめの顔を生かした、何となく男くさい、暑苦しい感じの配達人である。四季独特の発声法を愚直に守っているところを逆手にとって、それを配達人の個性にしてしまった。これはこれでアリだと思う。デンジャラスな下村配達人、ひょうひょうとした味方配達人、インチキくさい荒川配達人、ミステリアスな北澤配達人。そこにまた新しい配達人像が加わったことに、この作品のファンとして喜びを感じる。

川原デビルも、前回の京都公演以来だが、あのときと比べると自分なりのデビルに手ごたえを感じ始めているようだ。あまりオカマキャラに固執せず、自由に演じている。だからオカマというよりテンションの高いおじさんに見えるが、これもまたアリだ。

吉沢ピコの安定感は変わっていない。ピコにアンにと大忙しだったからか、また一段と痩せているように見えた。ファンとしては心配だし、この役にとってもあまりスリムになりすぎるのはマイナスな気がする。あと、ラストの歌い方を少し変えてきた。当初から声をもっと伸ばせとかいろいろ言われてきたところだ。同じ歌い方をするとどうしても以前演じた人と比較してしまうのが人情なので、歌い方を変えるのはいいアイデアのような気がする。

さて、本題のアレの話。前回東京で南マコを見たときに、「これは苫田マコと比較せねば!」と思ったのでそれを実現できてよかった。で、感想としては、やっぱり苫ちゃんはすごいや、ってことで。この衣装はアレを強調しないというか、むしろ強調されないような造りになっているのだが、それでも隠せないナイスバディ。マコの髪型は、ストレートに落とした髪を左右とも前後に振り分けて垂らしており、その前に垂らした髪は、定位置としては肩のあたりにある。その部分が、首を動かしたことで中央のほうに移動すると、胸の谷間にひっかかって定位置に戻らない。

で、南マコとの勝負だが、恐らくあのときは、衣装のサイズが合っていなかったために大きく見えていたということもあったのではないかと想像している。だがそれを差し引いても、恐らく容積としては南マコのほうが勝っているような印象だ。だが南の場合、体全体的に容積率が高いということもある。苫田も声楽家だからある程度のボリュームはあるが、グリンダ役でも分かったように、締まるところは締まっている。「BLEACH」に倣って盛りで表現するなら、同じ特盛でもご飯すくなめの「アタマの特盛り」にしたほうが、肉の量は多く見える、ということで、個人的には苫田に軍配を上げておきたい。槙原の150キロより、江川の130キロのほうがバッターにとっては打ちにくいという。つまりは、そういうことだ。

Kyoto0208

もちろん南めぐみも好きだけどね。

夢から醒めた夢 ホームページ
http://www.shiki.gr.jp/applause/yume/index.html

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コメント

>もう萌絵ちゃんのことは思い出さないようにした
くぅ~泣ける。。

>さて、本題のアレの話
どちらのダイナマイトも未見です。やっぱ観ておくべきですかね?男としては(笑)

投稿: Fudoh | 2009年2月14日 (土) 10時49分

Fudohさんこんにちは。

漢なら観るべき。いや、観ないでどうする!

なーんて、エントリーではちょっと誇張して書いちゃってまして、あの衣装ですからそれほどウホッな感じではないですがね。

自分の大好きなマコのイメージを、自分で壊してしまっているあほな私であります。

肉感マコもいいですが、堀内敬子から木村花代に受け継がれた、正統マコの伝承者の登場を望んでやみません!

投稿: ヤボオ | 2009年2月15日 (日) 03時23分

マイクです。僕の手元にある、昭和61年公演(西暦何年??)のロッキーホラーショーのパンフレットに、母親役、白木美貴子のプロフィールがあります。この公演は、レミゼで有名になる前の島田歌穂が出演し、レミゼの出演へとつながる好演をしたというのが当時の評価だと思います。実際、歌唱指導がクリクリパーマお髭男爵「山口○也」氏です。さて、肝心の白木さんは、①北海道②S35年3月10日③魚座④調べたことがないけど、皆が「AB型よ!その性格は」というので、多分AB⑤長風呂・スプーン曲げ⑥一度通った道は二度と忘れない(台紙はすぐ忘れる)⑦東京区分地図⑧Student Times ⑨みどり⑩酒といいたい⑪ボディビル  となっています。

ちなみに⑥は特技⑦は愛読書⑧愛読書⑩大嫌いなもの⑪スポーツとなっています。

その他、元四季の北村山子(20年前に見た人は知っている)とか、元中丸新将(30年前に見た人は知っている)とかのプロフも乗っています。 ちなみに、ロッキーホラーショーの主人公を演じた夏木マリは、日本初演のアニーにハニガン役で同年出演し、その時のアニーは、アントニオ猪木の娘の猪木寛子でした。 情報がマニアックすぎてすみません。ですが、20年ぶりにパンフを広げて楽しかったです。

投稿: マイク | 2009年4月22日 (水) 00時35分

マイクさんこんにちは。

これはこれは、貴重&興味深いデータをありがとうございます!ロッキーホラーショー、しばらくROLLYが演じてましたが最近やらないですね。ときどきむしょうに観たくなります。

まあ日本のミュージカルの「退廃枠」は1つしかなく、そこはここ数年「CICAGO」が押さえちゃってるのかもしれないです。

投稿: ヤボオ | 2009年4月22日 (水) 02時12分

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