« AKB48 チームB 4th公演「アイドルの夜明け」初日 | トップページ | 東峰村 伊東屋旅館の朝食 »

2009年2月14日 (土)

映画「20世紀少年-第二章-最後の希望」小泉響子まつり開催中

この週末は、14日のチームBバレンタイン公演も、15日のSKE48「手をつなぎながら」初日公演も抽選に外れてしまい、いきおい何もすることがなくなった。これでいいのか俺の人生。仕方ないので映画でも観てやろうと「20世紀少年第二章」に足を運ぶ。

エントリーは上げてなかったけど、第1章もちゃんと観ている。原作も読破した。原作を読んだのは、第一章の映画を観たあとだ。連載時、えらく面白いと聞いて、単行本を買おうと思ったが、完結してから一気に読んだほうがよさそうだと判断。完結したのでサア読もうと思ったが、映画になるというのでどっちを先にするか悩み、結局映画をまず観て、それから漫画を読んだ。結果的にこれは正解だったようだ。第1章は、おおむね原作の1巻~5巻を、そして今回の第二章は5巻~16巻を描いている。もし先に原作を読んでいたら前回の第一章は展開が遅くてじれったくなってしまっただろうし、原作を読んでいなかったら今回の第二章はテンポが速すぎて追い切れなかったと思う。

この映画化では、比較的原作を忠実に映像化することに主眼を置いている。必ずしも原作とその映像化が同じである必要はない、というスタンスの自分だが、忠実な映像化というのもそれはそれで面白さを感じる。

特に、誰がこの役を演じるか、というのはそのダイゴ味のひとつであり、この作品はその期待に十分に応えるキャスティングをしてくれている。前回はまだ原作を読んでいなかったから、自分は今回からやっとその楽しみを味わえることになる。第二章から登場する重要なキャラクターといえば、まずサダキヨだ。それを劇場で確認したいと思い、この映画に関する情報は意図的にシャットダウンしていたおかげでずっとそのキャストを知らずに来たのだが、やっとこれを観る、というその日の昼間、うっかり「王様のブランチ」を観ていてそれがユースケ・サンタマリアだとバレてしまった。「少年メリケンサック」のプロモだと思って油断していたのがいけなかった。

しかし、実はそれ以上にどんな人が演じるのか興味津々だったキャラクターがいる。小泉響子だ。普通の女子高生だったのに、なぜか「ともだち」とレジスタンス勢力の争いにおいて重要な存在になってしまった、典型的な巻き込まれ型のヒロイン。実は彼女は、よく考えると主人公(少なくとも、ケンジが出ていない部分では)である遠藤カンナの分身といっていい。物理的に主人公が首を突っ込めないところに代わりに巻き込まれたり、カンナの表現しきれない感情を体現している存在でもある。ケンジという主役の不在を、2人で埋めているという構図は、さながら「デスノート」でLの不在をメロとニアが埋めているようなものだ。

そして、神がかった存在であるカンナに比べ、響子は実に人間らしく、その分大いに魅力的だ。このキャラクターをどんな人が演じるのかが自分にとってのこの映画に対する最大の興味だったといっても過言ではない。

そして、教室のシーンで登場した小泉響子。スクリーンに映った瞬間、これはヒットだと膝を打った。漫画から飛び出てきたような、そのまんまの小泉響子である。これはびっくりした。どこでこんな人材を見つけてきたのだろう。物語が進んでいっても、声、表情、全身から出る雰囲気、見れば見るほど小泉響子にソックリだ。もう「来ないねえ・・・ボーリングブーム!!」と言っている姿が目に浮かぶようだ。絶対あのシーンやっておくれよ、堤監督。

演じていたのは木南晴夏。自分はその名前を知らなかったが、ちょこちょこ見かけてはいたようだ。現在は「銭ゲバ」に出演中。24歳で、それなりにキャリアも積んでいる。実際、彼女の演技はなかなかのものだった。まあ小泉は「悪魔の毒々モンスター東京へ行く」の関根勤のように、たいていはビックリしている役なので、さほど演技の幅を見せる機会はないが、単に漫画に似ているというだけでなく、ひとつひとつの所作にメリハリがあって印象深い。

そんなわけで、ついつい小泉響子にばかり目が行ってしまったのだが、そういう人は多いのではないかと思う。ネット上でも彼女のソックリさ加減についてはだいぶ話題になっているようだ。

そのあおりを受けてしまっているのが、平愛梨が熱演した遠藤カンナだ。彼女のカンナ役については賛否両論あるようだが、自分は良かったと思う。もともと、浦沢直樹が本気で描いた女の子は、誰にも演じることなど不可能なのだ。それは、浅香唯の「YAWARA!」が不調に終わったことでも証明されている。だから、原作のイメージと若干異なっても、目に力があり、存在感のある平の起用は正解だったと思う。そして彼女の熱演は高く評価されていい。第三章での「氷の女王」が今から楽しみだ。

気の毒だったのは、ストーリーをかなり圧縮したために、本来主人公の分身として、別々に行動することの多かったカンナと響子が、一緒の場面に出る割合が多くなってしまったことだ。そうなると、原作を読んでいた人の目線は響子に行ってしまう。そして、作品全体としても、だいぶ無理して進行させているぶん、ひとりひとりのキャラクターの見せ場を十分に作ることができず、特にカンナは漫画における圧倒的な存在感を発揮する場面が大幅に削られてしまった。平カンナにはぜひ第三章で存分にその魅力を開花させてほしい。

映画全体としても、十分に面白かった。唯一食い足りない点があるとすれば、少年たちの「万博」への思いが、あまり強烈には伝わってこなかったということだ。子供のころの「万博」の印象は、単なる思い出ではない。限られた期間で終わってしまうからこそ、それは心の中でどんどん大きな存在に成長してしまう。だから「ともだち」が万博を再現しようとする気持ちは、実は痛いほどよく分かる。自分も、もし「何でも叶うから1秒以内に願いごとを言え」といわれたら、つい「つくば万博にもう一度行きたい」と言ってしまうと思う。2秒考える余裕があったら別のことを言うと思うが。

それにしても、第二章を観た感じで、「ともだち」についてはひょっとして第三章で原作とは異なる結論になるのかもしれないと思った。そういえば、この映画化プロジェクトは「20世紀少年」であって「21世紀少年」ではない。そのあたりのサプライズが仕掛けられるかどうか、楽しみである。

しかし、とにもかくにも、この映画は小泉響子である。ひとりの映画の登場人物でここまで心躍ったのは久しぶりだ。今からDVD化が待ち遠しくてしかたがない。

Tomodachi

「20世紀少年」公式サイト
http://www.20thboys.com/

筑波ばんぱくばんざい
http://kingdom.cocolog-nifty.com/dokimemo/2006/07/post_1.html

|

« AKB48 チームB 4th公演「アイドルの夜明け」初日 | トップページ | 東峰村 伊東屋旅館の朝食 »

コメント

お!木南晴夏といえば以前NHK教育の子供番組で小学生の中に一人だけ混じって踊ってたスリムノッポな女の子じゃないですか!音楽(歌はたしかUA)に合わせてみな輪になって踊っていく番組。

子供の中に一人だけ「女の子」が混じっていて、なぜこのキャスティング?と今でも不可解ですが、その頃から可愛かったです!

すんません、映画論と関係なくて(痛)

投稿: Fudoh | 2009年2月16日 (月) 01時58分

Fudohさんこんにちは。

これはまたマニアックな情報ありがとうございます。

あとで調べて、結構あっちこっちで見かけてたんだなあ、と思ったんですがこれは知らなかったです!

なんか映画まで正常ではない鑑賞態度になってきました…

投稿: ヤボオ | 2009年2月16日 (月) 23時22分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 映画「20世紀少年-第二章-最後の希望」小泉響子まつり開催中:

« AKB48 チームB 4th公演「アイドルの夜明け」初日 | トップページ | 東峰村 伊東屋旅館の朝食 »