Wintuk(ウィンタック)
28日 11時~13時
WaMu Theater at Madison Square Garden
新たなホリデーシーズン風物詩としての定着を狙い、シルク・ド・ソレイユが昨年から行っている、年末年始ニューヨーク限定のクリスマスショー。
マジソン・スクエア・ガーデン内にあるこのシアターは巨大なイベントホールだ。舞台も広いのだが高さがない。なので、ここでどんなショーを行うというのだろう、と不思議に思ったが、先日「ZED」を観て感じたように、シルクの本質はショーとしての面白さや大掛かりな仕掛けよりも、その磨きぬかれた技、鍛え上げられた肉体の素晴らしさを鑑賞することにある。
空中ブランコのような派手なものはないこのショーでも、、バランスボールといった一見地味な道具を使いながらも、客席から大きな拍手を集めていた。
前半は、ニューヨークを意識した都会の街の一角、という設定なのか、ストリート系ファッションふうの衣装でスノーボードやローラーブレード、マウンテンバイクなどの妙技をスピード感あふれる演出で披露する。後半は、雪と氷の街、という設定に変わり、オーソドックスなサーカスの技をじっくりと見せる。空中ブランコなどの大技はなく、使う道具も縄跳びやフラフープなど、使う道具は一見地味だが、やはり一流のアスリートたちが努力を重ねて会得した技の数々は、それだけで感動を呼ぶ。そこにちょっとしたホリデーらしさが添えられた、そんなショーだ。
シルク・ド・ソレイユということでブランドの安心感もあるのだろう、大勢の人たちを集めていた。確かに、こういう「まず間違いがない」ものは、風物詩として定着する資格が十分にあるのかもしれない。
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