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2008年12月31日 (水)

小ネタ集

とりあえず写真やビデオは撮ったが、エントリーを上げるほどでもなかったものをメモしておきます。

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2008年12月30日 (火)

IPPUDO(一風堂)

東京進出も順調な博多ラーメンの一風堂が、ユニオン・スクエアとアスタープレイスの間のあたり、10丁目付近に出店した。

Koneta72

ラーメン屋というより、若者向けのおしゃれな居酒屋、という雰囲気だが、「赤丸新味」など、一風堂のラーメンを味わうことができる。

Ippudo

ただ、なぜか煮卵はあのとろとろしたのではなく、ふつうのゆで卵だった。

店員の半数以上は日本人。これはありがたい。

一風堂ニューヨーク店のWEBサイト

http://www.ippudo.com/ny/

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Abercrombie & Fitch(アバクロンビー&フィッチ)

5番街を歩いていると、H&Mの店があった。しかし、銀座店のように入場制限したりはしていない。店内はそこそこ混んでいたが。

しかし、もう少し北に行くと、制限、というほどではないが並ばないと入れない店がある。それが「アバクロンビー&フィッチ」だ。日本進出のうわさが絶えない人気ブランドだが、いよいよ上陸間近らしい。

Aber

どのブランドも店舗づくりには趣向をこらしているが、この店は特別だ。ショーウインドーを含め、窓というものがひとつもなく、外からは店内の様子は全く分からない。中に入ると、暗い照明に鳴り響く音楽、まるでクラブのようである。

そしてスレンダーな黒人女性が目立つスタッフたちは、流れる音楽に合わせて体でリズムを取りながら、フレンドリーに話しかけてくる。この店全体がこのブランドのメッセージそのものであり、店員ひとりひとりにいたるまで、コミュニケーションのトーン&マナーが徹底的に統一されているのだ。そして店内を漂うフレグランスもこのブランドのイメージのひとつとばかりに、商品として販売している。

地下を入れて5フロアもある店内に、頭の先から足の先までユニクロづくしというファッションに無縁な自分でもカッコいいと思えるカジュアル衣料がずらりと並ぶ。緑やピンクの使い方に特徴があり、特にメンズのピンクもかなりの種類がある。

ファッションやアパレルに無縁の人も、観光気分で一度店に入ってみるといい。このブランドは胸元とかがちょっとセクシーなので、それを着こなす店員に話しかけられると、エッチな男性客はかなりドキドキだ。そしてついついお買い上げ、ということになりそう。結構リーズナブルだからお土産にもちょうどいい。って買ったのかよ。

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EQUUS(エクウス)

30日 19時~21時40分
Broadhurst Theatre

Equus

「ハリー・ポッター」の主演でおなじみ、ダニエル・ラドクリフの主演で話題を呼んだ「エクウス」が、ロンドン公演成功を受けてブロードウエーに登場だ。有名人が出ているからといって、わざわざ米国まで来てであの重い話を観るのもなあ、とも思ったが、ハリウッド・スターの演技を生で観るなんてそう経験できることではない。ストレート・プレイではあるが四季の舞台でストーリーは分かっていることだし、ミーハー根性丸出しで前回「レ・ミゼラブル」を観たブロードハースト劇場へ。

劇場に入ると、四角いリング上の舞台が用意され、それをステージシートの観客が取り囲む、という四季の公演とほぼ同じようなセットが目に入る。ただ、ステージシートは役者と同じ目線ではなく、ずっと高いところに設置されており、舞台や観客席を覗き込む、というような格好だった。

精神科医・ダイサートが、六頭もの馬を失明させるという異常な行為に出た少年・アラン(ラドクリフ)との対話を通じ、次第に自分も含めた人の心にある、どうしようもできない深い闇に直面していく、という、非常に乾いた物語の「エクウス」。しかし、それがラドクリフと、ダイサート役のやはりハリウッド映画でおなじみ、リチャード・グリフィスの演技によって、瑞々しく展開していく。

今をときめくハリウッド・スターの登場とあって、観客席は圧倒的に女性が多かった。これは日本の演劇では日常的な光景だけど、米国では決して自然なことではない。

ハリー・ポッターシリーズでも、回を重ねるごとに男らしく成長しているラドクリフ。この舞台でも、精悍な顔つきと引き締まった肉体を披露し、女性のみならずその視線を釘付けにさせていた。しかしときおり見せる子供っぽい表情も健在で、これが少年と大人の間で揺れ動く、アランという役どころにぴったりである。

四季でアランを演じた望月龍平は、どこか人を食ったようなところもあるつかみどころのなさを冒頭で漂わせていたが、ラドクリフのアランはのっけから全力投球で、必死感があふれている。連日マイクなしの肉声で舞台を務めているせいか、声はかすれていた。上半身裸でかすれた声で必死に演じる、ということで、なんだかつかこうへいの舞台を思い出してしまった。つかは、テレビや映画で人気者になった役者を、舞台を通じて「叩きなおす」ことを得意としており、阿部寛などがその教え子なわけだが、ラドクリフもこの舞台を経験してより大きな役者に育っていくに違いない。表情のパターンが単調な気もしたが、それが直線的に観客の心を打つ力にもなっている。一幕最後で、馬と一体となり恍惚とする表情にははっとさせられた。

対するリチャード・グリフィス。ハリー・ポッターシリーズにも出演しているが、「スリーピー・ホロウ」なんかでも存在感を発揮していた個性的な役者だ。力士のように太っており、見た目も個性的だが。その演技は、ラドクリフと対照的に、実にひょうひょうとしたもの。軽妙な語り口で、時おり客席に笑いをもたらす。しかし、表情を微妙に変えるだけで、客席の空気を一変させてしまうほどの威圧感がある。そして、その英語のなんと聞き取りやすいこと(理解はできないんだけど)!他の役者の発声とは明らかに異なっていた。ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーの一員、という肩書きが、これほど重く感じられたことはない。

必死なアランと、受け流すグリフィス。その絡み合いによって、重い話がテンポよく感じられてくるから不思議だ。1時間半もある1幕が終わり(こんなに長かったっけ?)、ロビーもトイレも狭いために大混乱の休憩を挟んで、いよいよ第2幕。いよいよ、というのは「春のめざめ」同様、問題のアレのシーンがあるからだ。なんか今回はこんなのばっかりですいません。

というわけで、Spring Awakeningでもそうしたように、四季版との比較で説明しよう。まず、四季版より照明が明るい。これ重要。女の子(ジル)も、アランも、全裸になる。本当に全裸だ。何にも身に着けていない。丸出しである。これ以上繰り返すとますます有害サイトとしてフィルタリングされてしまうからやめておくが、距離を保った状態で全裸になり、それから舞台中央で抱き合うことになる。

「春のめざめ」よりはるかに露出度は高い。だって全裸だから。そういう意味では衝撃的だったから。しかし、不思議に猥褻さは感じることがなく、演出の中で自然に受け入れられる。むしろ、中途半端に服を着たままの「春のめざめ」のほうがずっとドキドキしてしまうのは、俺が変態だというだけの理由ではないだろう。

ちなみに、「シネマトゥデイ」によれば、ラドクリフ自身が、トーク番組でこのシーンについてこんなふうに語っているそうだ(http://cinematoday.jp/page/N0016253)。

話は盛り上がりダニエルの舞台劇「エクウス」で披露したヌードシーンの話題に。「あちこちで話のネタにされることでしょうね」というリプトン氏の問いに答えて、ダニエルは、「(ヌードシーンの)僕は……ミケランジェロのダビデの彫像と同じで……ほら、彫像のダビデは、巨人のゴリアテと対戦する直前の姿でしょう。だから当然アソコの状態も最高とは言えないわけで……」と失笑。さらにダニエルの話は止まらない。「よく友達に聞かれるんです。『もし、舞台でタッちゃったらどうするんだ!?』ってね。だからボクは、『それは願ったりだね!』って言うんですよ。だって、舞台上ではいつも逆状態だから」と笑う。

なかなか男らしい、ナイスガイじゃないか。ハリー・ポッターシリーズの続編も楽しみだけど、早くそれが完結した後の、新しい境地への取り組みを見たい気がする。

それにしても、日本でも舞台演出の一環としてはアレOKにしてくれないかな…。こういうときこそ代表様の政治力で、汐留~浜松町を「演劇特区」とかにしちゃえばいいのに!

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Little Mermaid(リトル・マーメイド)

30日 14時~16時30分
Lunt-Fontanne Theatre

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いよいよ今回の大本命、リトル・マーメイドだ。2007年秋にオープンしたので、昨年末に行こうとチケットを取っていたのだが、旅行予算のめどが立たず断念した。1年越しで念願がかなったというわけだ。

ディズニーとしては「ターザン」が評価、興行成績ともに振るわなかったこともあり(自分は結構気に入った)、この作品で名誉挽回、といきたかったところだろう。しかし、フタを空けてみるとこのリトル・マーメイドも評価はいまいちだ。さすがネームバリューもあり、興行的にはまずまずだが、このままだと早めのクローズもあるかもしれない。

ともあれ、観てみないことには何ともいえない。そして、映画「リトル・マーメイド」は自分にとって「美女と野獣」以上のお気に入りでもある。悲劇である「人魚姫」をハッピーエンドにしてしまったことには賛否両論あるだろうが、四季の「55ステップス」にも取り入れられている美しい音楽と、セバスチャン(カニ)のナイスキャラで、何度観ても楽しい作品だ。

それがどう3次元化されたか。公開前には「いったいどうやってサカナの世界を舞台で表現するのか?」が話題となったが、そこはすでに明らかになっている。予備知識なく米国に観に行きたい、という人は、この先は読まないほうがいいでしょう。

 

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Intrepid Sea-Air-Space Museum(イントレピッド海上航空宇宙博物館)

国連見学を終えて、マンハッタンの最西部という場所も、そして施設の性格も正反対であるイントレピッド海上航空宇宙博物館へ。太平洋戦争からベトナム戦争まで稼動した本物の航空母艦を博物館にしている。2006年から修復のため閉鎖されていたが、この11月に再オープンとなった。

入場券売り場はホリデーシーズンということもあり長蛇の列。寒風吹きすさぶなか、1時間近く待ってしまった。あらかじめWEBサイトでチケットを購入しておけばよかった。

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艦内に入ると、航空機を中心に数多くの展示物が並ぶ。太平洋戦争で何度も日本軍の攻撃を退けたということで、日本人には不快な展示もある、と聞いていたが、時間がなくてさっと見たせいか、リニューアルで変更されたのか、見当たらなかった。ただ、太平洋戦争時に艦内にあったという、対日本軍の戦果(沈んだ鑑数など)を示すボードが展示されていた。

甲板に上ると、よく知られた戦闘機がずらりと並んでいる。

「アパッチ」に取って代わられるまで戦闘ヘリの代名詞だった「コブラ」。意外にコンパクトだ。

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子供のころ、飛行機図鑑か何かで見た記憶のある、ブラックバード。

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映画「トップガン」でおなじみ、F-14(トムキャット)。

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可変翼のない、すっきりしたデザインのF16。プラモ作った記憶あり。

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艦橋に上がることもできる。

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昔、実家近くの百里基地での航空際で花形だった、F4ファントム。

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映画「トゥルーライズ」でもおなじみ、垂直離着陸機のハリアー。

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艦外には潜水艦「グローラー」が巡航ミサイルのおまけつきで展示されている。

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海上航空宇宙博物館なんて言ってるが、実際には完全な軍事博物館。イデオロギー的な色彩は薄めなので、子供のころ戦闘機のプラモデルを作ったり、戦争映画を観ていた男たちには興味深い場所だ。米軍機はエアフォースだけでなく、アーミー、ネイビー、そしてマリーンそれぞれの所属機が展示されている。

イントレピッドミュージアムのWEBサイト

http://www.intrepidmuseum.org/

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The United Nations Headquarters(国連本部)

前回、惜しくも見学できなかった国連本部。今度こそは、ということで再びマンハッタンの最東へやってきた。

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建物に近づくと、ちゃんと万国旗があがっている。念願かなって見学ツアーに参加できた。ありがたい。

ただ、現在建物の構造上の問題で、昔は見学できた安全保障理事会の会議場などは入れなくなっている。基本的には総会議場に入り、あとはいくつかの展示物を見ながら国連の活動について職員の説明を聞気ながら歩く、というかっこうだ。短く感じたが、45~50分ぐらいはかかった。

建物前のオブジェその1

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その2 銃口を縛りあげ、銃社会・戦争への反対を現している

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ロビーに飾られた歴代事務局長の肖像画。落書きなんかしちゃだめだぞ。絶対だぞ! 

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9時15分ぐらいに建物に入り、セキュリティーチェックを受けて、ツアー申し込み窓口に並んだのが9時半少し前。いちおう日本語ツアーはあるか聞くとたぶん午後になるという。なので英語ツアーに申し込み。15分~20分待ちといわれた。レシートに参加するグループの番号を大きくぐりぐりと書いてくれるので、その番号が呼び出されるのを待つ。

10分ちょっとぐらいで番号呼び出し。こういうカンタンなタグを渡されてツアー開始。この日案内してくれたのはちょい悪オヤジ風の中国人の職員。特に思想も偏ることなく、ざっくばらんな語り口で説明してくれた。

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通路沿いにさまざまなパネルや展示物が用意され、紛争処理や平和維持などの活動を中心に説明を受ける。その中に、核兵器拡大防止についての展示コーナーがあり、長崎・浦上天主堂で被爆した聖アグネス像が展示されている。

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自分は昨年、そして4年ほど前の2回、浦上天主堂を訪れているので、多くのことを考えさせられたが、キリスト教徒にとっては大きなインパクトを与えるコーナーだろう。だが、やはり日本人としては、もっと多くの資料をここに展示してほしいという気持ちが働く。スペースが限られているということは分かる。分かるが、それでも日本人は「もっと知らせるべきだ」という声を上げていくべきだと思う。そしてそのためにも、まず日本人が一層深く、正しく歴史を理解しなくてはならない。

総会議場は意外に狭い印象。つい「スター・ウォーズ」の共和国議会を思い出したが、まさにこういうイメージで作ったんだな。

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安全保障理事会については、会議場が見られないのでビデオを見ながら説明。ちょい悪オヤジ風職員は、その中で何度も「デッドロック」という言葉を使い、その活動に限界があることを訴えていた。印象として、国連の意義を宣伝マンのように強調するのでなく、そこで働く者が感じるジレンマも含め、自分の言葉で話してくれていると感じた。もっと勉強してくれば、もっと英語ができたら、いろいろ質問できたのになあ、と後悔。ガザ地区の空爆についても話をしていた。

安保理事会の会議場が見られないのは残念だけど、お土産コーナーも充実していることだし、観光の一環として訪れてみるのもいい。帰りがけにツアー受付デスクを見たらかなり行列ができていた。

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ANGELO'S PIZZA

この日の昼は、やはり仕事でお世話になっているニューヨーク在住の方に会いに行った。飯でも食いましょう、という話になり、55丁目のピザの名店、ANGELO'S PIZZAに行った。

ニューヨークでは犬も歩けばピザ屋に当たるぐらい、あっちこっちにPIZZAの表示がある。がコミュニケーションの苦手な自分はそれらを食べたことがない。そして、ニューヨークに初めて来た10年ほど前、大学時代の友人のご家族が当時ニューヨーク大学に通っていたので、あつかましく毎日案内をお願いし、寿司に中華にコリアンにフレンチ、と各国料理を堪能したのだが、その時に食べ逃していたのがイタリアンだった。だから、念願かなってのニューヨーク・イタリアンなのだ。

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ピザは期待どおりにでかい。写真だとよく分からないが、半径で30cmぐらいあるように感じた。味は見た目ほどにしつこくなくて、実にうまい。ひょいひょいと食べていたら、2切れぐらいですぐ腹がいっぱいになってしまった。それぐらい大きい。

カルボナーラも食べたが、こちらもうまい。ソースもいいが、パスタそのものがうまいのだ。

なんとも幸せな昼食だった。50丁目より上に宿泊するときは、ぜひ。

ANGELO'S PIZZAのWEBサイト

http://www.angelospizzany.com/index.htm

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2008年12月29日 (月)

Mamma Mia!(マンマ・ミーア!)

29日20時~22時40分
Winter Garden Theatre

Mm2008

何をいまさら、と言われるかもしれないが、この日の夜はマンマ・ミーア!だ。この3年ぐらいで、自分が一番数多く観た作品は、恐らくこのマンマ・ミーア!ではないかと思う。それほど愛着がある作品であるし、ロンドンでは観たことがあるもののブロードウエーでは観ていないということもあるし、10年以上前に「キャッツ」を観たウィンター・ガーデンシアターの内部が現在どうなっているかも知りたいし、それにあの劇場は「ガラスの仮面」と並ぶ女性向け漫画の最高傑作「BANANA FISH」にも登場した場所だし、今回泊まっているシェラトンホテルからは目と鼻の先だし、カラオケでないマンマ・ミーア!を久しぶりに観たいし、エディは手錠を持ってくるし……といくつかの理由が重なって今回チケットを確保した。

そしてもうひとつ、重要な理由があった。あるセリフが、もともとの英語でどうなっていたかを知りたかったのだ。それは、3人の父親が島で顔を合わせたとき、ハリーがビルに「君の本は読んだよ。『雨水飲んでアマゾンを行く』」というセリフ。ビルは、ジョークのセンスがちょっと微妙、という役どころだ。「どこかで1冊、売れたって聞いたよ」とか「双子の妹がいるなんて、言わないよね」など、一瞬どうリアクションしていいかわからないジョークを連発する。恐らくこの本も、洒落たつもりがいまいち伝わりづらい題名なんじゃないか。ずっとこれを英語で何と言うのか気になっていた。ロンドンで観たときはそれをチェックするのを忘れてしまったし、映画版ではそのセリフがなかった。だから、今回ここで確認したかったのだ。

というわけで、オープニングからずっと、そのシーンに注目していた。

いよいよ問題の場面でハリーの口から出たセリフは、その場では「Broken Boat in Botsuwana」と聞こえた。ボツワナのぶっこわれた船?ちょっと違うようなので、ネットで当たってみたところ、いたいた、セリフを書き出している人。どうも「a Bloke in a Boat in Botsuwana」と言っているらしい。ボツワナのボート野郎?洒落のできそこない、という雰囲気は伝わってくるけど、いまいち意味がわからない。英語に強い人に解説プリーズである。

さて、ブロードウェーのマンマ・ミーア!はどうだったか。基本的には、ロンドンで観たときの印象に近い。基本的な演出は同じなのだけれど、細かい動きの部分が四季のそれよりもかなり下品で、くどい。ただ、ロンドンのときよりもキャストは全体に若かった。

四季のダイナモスは、みんなキレイでかわいいおばさんたちで(一部、おばさんというには失礼な人までいる)、わりとすんなり受け入れられるが、海外のダイナモスは、自分たちの役がキワモノであることを意識しているようで、受け入れるのにはやや抵抗を感じる。おばちゃん無理してんなあ、という印象が先に立つのである。

しかし、それでもこの舞台の世界観はくずれない。それだけ、この作品の脚本の緻密さとABBAのメロディーが織り成す完成度は高く、そして強固なのである。四季にも、もっとボウケンをしてほしいものだ。

そうそう、まずはソフィーの髪型から変えてみてはどうだ?かたくなに外まきヘアーをすべてのソフィーに強制しているけど、あれソフィー役のハードルをものすごく高くしていると思うぞ。ロンドンで観たときは普通の萌えショートだったし(その言葉は普通じゃねえだろ)、今回のソフィーはかつての宮崎しょうこのようなすらっとした体型の美人さんだったが、ふわふわのゆる巻きロングヘアーだった。その女優さんに似合う髪形でいいと思う。

久しぶりに、指揮者がロージーからデジカメを渡され写真を撮らされる場面を見た。やっぱりカラオケだとこれがないのがさびしい。

<追記>

帰りの飛行機で映画版をまた観ていたのだが、オリジナル音声を聞いたらちゃんと「a Bloke in a Boat in Botsuwana」と言っていた。映画の字幕ではカットされたか、俺が見落としていたらしい。ちなみに吹き替え音声では「ボツワナのボート男」。これだと確かにただの冒険譚のタイトルだが――。

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BLUE MAN GROUP(ブルーマン)

29日17時~19時
Astor Place Theatre

Blueman2008

おいおい、今回はブルーマンはいいんじゃなかったのか、と自分に突っ込みながらも、やはり来てしまった。ストンプの劇場とブルーマンの劇場は非常に近く、しかも曜日によっては両方をハシゴできるように、うまく公演時間をずらしたりしている。そうであれば、ストンプとブルーマンは連続して観るのが正しい作法なんじゃないか。作法は守らねばいかんな。というわけで、ニューヨークで4回目のブルーマンだ。

STOMP終了が16時43分。奥の方の席だったので、劇場を出られたのが48分。ブルーマンの劇場に着いたのが53分。ということでちゃんとトイレに行ってから着席できた。でもSTOMPは終演時間が前後するという噂も聞いたし、道を間違ったりすると間に合わないので、このハシゴにはリスクがあることも確かだ。

ちょっとずつ変化はしているものの、基本的にはいつも同じような顔をしたブルーマン(中の人は違う)が、同じようなキテレツなことをして、同じように大爆笑を巻き起こす。何度見ても素晴らしい。日本公演も、そのクオリティーは全く落ちるものではないが、やはりこの狭苦しい怪しい空間で観るのが、ブルーマンを最大限に楽しむための方法であることは疑いようがない。

万一遅れた場合のことを考えて、この日は1階席最後列の通路側(見切れ席)を購入しておいた。結果的に間に合ったが、「Late Arrive」でさらし者にならなくてよかった。

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STOMP(ストンプ)

29日15時~16時45分
Orpheum Theatre

Stomp

ブルーマンとオフ・ブロードウェーの人気を二分する、ロンドン生まれのパフォーマンス公演、ストンプ。1994年からのロングランにもかかわらずこれまで観る機会がなかったのは日本公演がたびたび行われていることもあるが、オフで何か1本、ということになるとどうしてもブルーマンを優先してしまっていたからだろう。しかし、ブルーマンは日本公演で相当な回数を観ているので、今回はストンプを観ようと決意。初めてこの劇場へやってきた。

劇場はブルーマンのアスター・プレイスと同様、下北沢の小劇場のような小ぢんまりとしたもの。ステージは倉庫のような空間だ。

そこで繰り広げられるのはご存知の通り、掃除道具を始めとしたさまざまな日常にあるものを叩き、鳴らすことでリズムをきざみ上げていくパフォーマンスである。ほめ言葉として「やかましいステージ」と聞いていたし、実際フィナーレの大合奏は耳をつんざく迫力だ。しかし、実際に劇場に足を運んでみると、それだけではないことが分かった。

まず、ゴミ箱のような形も出る音も大きなものは後半まであまり使わない。それまではマッチ箱とか、非常に小さなものを使って、細かい音を作っていく。そして、道具と同じぐらいか、それ以上に、自分の肉体を楽器に見立てている。拍手をしたり、体を叩いたり。島木譲二の大阪名物パチパチパンチやポコポコヘッドは、彼らのパフォーマンスを先取りしていたことになる。見直した。

また、これも行ってみて分かったが、観客を大いに笑わせる。言葉を一切話さず、間合いやアイコンタクトで笑わせる、という意味ではブルーマンと同じだ。しかし、ブルーマンがコテコテの関西系の笑いだとすれば、こちらはシティーボーイズのコントのような、笑っていいのかどうかちょっと迷う微妙さを持った、東京っぽい笑いだ。パチパチパンチの東京版、と考えれば分かりやすいが、たぶん間違っている。

カッコよさでは完全にこちらに軍配が上がる。タップダンスにも似たリズムを寸分の狂いなく数名のパフォーマーたちが奏でる様子は、目にも耳にも心地いい。

前にどこかで記事を読んだことのある、日本人パフォーマー・宮本やこ氏の活躍を見られたのもよかった。彼女は慶応大学理工学部を中退し、米国にダンス留学して日本人初のSTOMPメンバーとなったのだという。同時に、和太鼓とタップダンスを融合させたオリジナルのパフォーマンスグループも率いている。こういうスケールの大きい人材が日本から生まれていることは、もっと知られていい。

ところでこの作品、前のほうで観るとかなりホコリが立つので、気管支や咽喉の弱い人は注意したほうがいいかもしれない。

STOMPのウェブサイト
http://www.stomponline.com/

宮本やこ氏が率いる「鼓舞」のサイト
http://www.cobu.us/

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2008年12月28日 (日)

GOGO CURRY(ゴーゴーカレーニューヨーク店)

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東京進出して以来、破竹の快進撃を続ける金沢発のカレー店が、調子に乗って今年5月、ニューヨークに店舗を構えた。

場所は38丁目で、8番街に近いがアベニューには面していない。ちょっと裏通り感もあり、劇場街からは若干南に外れるという立地だが、ここで元気に年中無休でがんばっている。

20人ほども入ればいっぱいになってしまう小さな店だが、自分は中途半端な時間に行ったにもかかわらず4、5人の客がいた。日本人ではなさそうである。

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店員も日本語は通じない。この時間は客が少ないこともあるのか、フロント1人、厨房1人というシフトだった。

メニューは下記のサイトに詳しく書かれているが、基本的にゴーゴーカレー、チキンカレー、ソーセージカレー、エビカレー、カツカレー、グランドスラム(全部入り)という5種類で、サイズがS、M、L、XLの4種ある。

人気はやはりカツカレーだが、今回まだおなかを壊さずにいるのに、カレーの食いすぎでおなかを壊しては笑えないことになるので、おとなしくソーセージカレーのMサイズを頼む。ペットボトルのお茶も置いている。

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味は日本で食べるのとほぼ変わらない印象を受けた。厨房のお兄ちゃんが携帯で話しながら調理をしているのを除けば、文句のないところである。

ニューヨークで日本風のカレーが食えるのは貴重だと思う。地方発で、米国進出までやってのけた元気な企業を応援する意味でも、ぜひ足を運びたいものだ。

夜は9時55分に閉まってしまうので、ソワレ後に行くことはできない。もっとも、この場所はポート・オーソリティーバスターミナルに近いので、深夜にうろつくとちょっとデンジャラスなゾーンだ。なるべく明るいうちに行きましょう。

ゴーゴーカレーニューヨーク店のウェブサイト

http://www.gogocurryusa.com/

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Fuerzabruta(フエルサブルータ)

28日22時~23時
Daryl Roth Theatre

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オフブロードウエーには午後10時過ぎからの深夜興行もある。多くは金曜、土曜だが、ホリデーシーズンはその他の曜日にも行われたりする。この日も日曜だが、特別に10時からの回が設けられた。しかも、この日は日曜で、ブロードウエーの劇場では通常午後8時からのソワレが1時間早く7時から始まる。という条件がそろったおかげで、「ソワレを観てからもう1本」が可能になった。

さすがにこの日4本目、となれば席に座った瞬間に寝てしまうかも……と不安になるが、このダリル・ロスシアターに関してはその気遣いがない。なぜなら、この劇場には座席がないからだ。

オフ・ブロードウエーでスタンディング、と聞けば、カンのいい人はアレを思い出すだろう。そう、これは前作「Villa Villa(ビーシャ・ビーシャ)」でニューヨークを震撼させたアルゼンチン出身のアバンギャルドなパフォーマンス集団「De La Guarda」の新作だ。場所も同じである。ここでVilla Villaを観たのは2000年の1月だったか。いきなり狭くて暗い空間にすべての観客が押し込まれ、スタッフの姿もない中で不安いっぱいの中で始まる不可思議なショー。そして観客を囲んでいた幕が取り払われると、巨大な空間がそこに広がり、天井から宙吊りになった男女が現れ、ダイナミックなパフォーマンスが始まる。スーツ姿の若い男女が宙吊りになったり(女性はパンツ丸出しだ)、観客の中に飛び込んだり、派手に水をかぶったり(観客も濡れる)、観客の中に入り込んで水浸しになったり、ヘンなダンスを始めたかと思えば妙な楽器を鳴らしたり、好き放題に暴れまわってア然としているうちにショーが終わる――まさに衝撃的だった。その後、日本公演も実施したから観た人も多いと思う。

2年前にニューヨークに来たときにはディズニーミュージカル「ターザン」を観たが(もう打ち切られた。残念!)、その宙吊りパフォーマンスを指導したのがこのDe La Guardaの中心メンバーだ。それ以来、またあの強烈なパフォーマンスを観たいと思っていたので、それが叶って実に嬉しい。

新作といっても、ニューヨークで始まったのは2007年。実は、もう2009年夏の日本公演が決まっている。それを待っていてもいいのだけれど、やはりあの銀行の地下を改造して作られた独特の雰囲気のあるダリル・ロスで観たいじゃないか、とミッドタウンから地下鉄に乗り、15丁目まで南下する。

劇場へ入ると、前回のような不安をあおる構造にはなっていない。最初から広大な空間であることが分かるようになっているし、スタッフの姿も見える。だがスモークがもうもうとしていて、全体像は把握できない。ここで感じるのは、不安ではなく、また何か面白そうなことをしてくれそうだ、という期待感。思う存分ワクワクしちゃってくれ!という自信の表れのようにも見える。

そして始まったショー、Fuerzabruta。それは、Villa Villaとは似て非なる、新たなパフォーマンスだった。

このチームの作品を言葉で表現するのは極めて難しい。開演前のアナウンスを聞いていると「フラッシュは炊くなよ」と言っている。ということは撮影OKだ。今回、大きなデジカメを持っていないので、暗い中の撮影はちょっと厳しいので、かろうじて納めてきた写真をいくつか貼っておくので、中身を想像していただきたい。ちなみにそのアナウンスでは「舞台はゆっくり移動するので、うまくよけながら観るように」とか、他では聞けない内容だったりする。

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逆風に全力で立ち向かう男。

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空中で水槽ごしに愛し合う男女。

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壁を全力疾走する女。

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今回も衣装は、およそ動きにくそうなもの。

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観客も強制的に舞台へ。

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観客に容赦なく放水しまくり。

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今回の目玉、天井から降りてくる巨大な水槽と、その中の女性たち。

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素顔は普通の若者たちだ。

  

たぶん、写真のまずさもあって何がなんだかさっぱり分からないだろうと思う。やはり、ここは日本公演をぜひご覧いただきたい。前回の日本公演もそうだったから、恐らくこのまんま持ってくると思う。手抜きは一切ないはずだ。だって手抜きしたら命が危ないから。Villa Villaの日本公演があると聞いたとき、安全性の問題で規制がかかるのではないかと懸念したが、そんなことはなかった。恐らく、日本の法律や条令の枠組みを逸脱しすぎていて、かえって規制がかからないのだろう。

今回は、宙吊りを最小限に抑え、新たな水を空中に浮かべる、という新たな手法を追求しているわけだが、宙吊りをもっと見たかった、というファンは多いと思う。しかし、過去の成功に満足しないのが彼らの基本姿勢なのだろう。FuerzabrutaとVilla Villa、共通するのは「重力への挑戦」だと思う。つまりDefying Gravityである。それは空に浮かんだり、何かを浮かべたり、という具体的な意味にとどまらない。常に「こうあるべきだ」という概念を拒絶し、挑戦を続ける。それが彼らにとってのDefying Gravityなのだ。

こんな破壊的なショーだが、この突破力こそ、全世界的な停滞ムードが漂う現在、人類に必要なものだろう。下品だけどな。

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Spring Awakening(春のめざめ)

28日19時~21時15分
Eugene O'Neill Theatre

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来年春、劇団四季による上演が決まっている「春のめざめ」。2007年トニー賞を総なめにした作品だが、前回ニューヨークに来たとき、話題が沸騰していたにもかかわらずスルーしてしまった。見る目がなかったこともあるが、英語も分からんだろうし、あまり食指の伸びる内容でもなさそうだったからだ。

その内容というのが、性に目覚める中学生の悩みを描いた19世紀末ドイツの問題作を、ロック・ミュージカルにした、というもの。うーん、やっぱりあんまり興味がわかない。でも来年四季でやるというのだから、ここは観とかんといかん。というわけで、今回はちゃんとチケットを確保した。

セリフは英語でよく分からないだろうから、せめてあらすじだけでも知っておこう、と原作本を探したが、日本でその翻訳本が出版されたのは昭和20年代。当然絶版。古本をネットで入手して読んでみたものの旧仮名づかいですこぶる読みにくい。しかしまあ、だいたいのところは分かった。そして、このミュージカル作品についていろいろ調べるうちに、音楽や演出がえらく出来がいいのだ、ということがわかってくる。そりゃトニー賞8部門だものな。ちょっと興味がわいてきた。さらに、あの「エクウス」以上のすごいアレなシーンがあるという。これは俄然観る気になってきた。意気揚々と劇場へ。

劇場に入ると、シンプルなステージが目に入る。レンガ塀のような壁が舞台を三方から囲んでいる以外は、舞台装置らしきものが見当たらない。演奏は最小限の編成で、舞台後方に楽器が並んでいる。そして演技をするであろう空間には、昔の学校で使っていたような木の椅子が1脚。それだけ。しかし、舞台の両脇に、客席がある。四季の「エクウス」でおなじみのステージシートだ。

だが、開演時刻になってもステージシートが埋まらない。キャンセルも出るんだな、と思っていたところ、俳優たちが舞台上にぞろぞろと現れて、その空席だったところに座った。なんと、エクウスでは俳優が座るところとステージシートは別になっていたが、それを融合させてしまったのだ。もうこの時点で、この作品の大胆さにうまく心を掴まれてしまった。

とにかく、この作品は音楽と演出の勝利である。もはや古典と言えるほどの作品を題材にしながら、徹底的にカッコイイ音楽と、スタイリッシュな演出で観客を虜にする。音楽は、まさに青年期の悩みを表現した、押え切れない衝動が噴き出すかのようなエッジの効いたロック。演出では、マイクの使い方が実に面白い。普通、ミュージカルのマイクといえば目立たないように顔面に装着するタイプだが、この作品ではあえてハンドマイクやスタンドマイクを使う。たとえば、生徒たちがユニゾンで歌いだすシーンでは、全員がいっせいに制服の内ポケットからマイクを取り出して歌う。ソロで熱唱する場面では、マイクスタンドを握り締めて絶唱だ。

このマイクの取り出し方や渡し方で、登場人物の内面をうまく表現もしている。それ以上に、マイクを使うということが、不思議な作用をもたらしていた。

昔、ミュージカルでこういうマイクの使い方をしていた時代もあった。「ジーザス・クライスト・スーパースター」の古い写真を見ると、マリアやユダがマイクを持って歌っている様子が記録されている。しかし、音響技術の進歩に伴い、もはやそんな光景は見られなくなった。マイクを持ってしまうと、いかにも「さあ、これから歌いますよ」という雰囲気になり、それが芝居の部分との「つなぎ目」を意識させてしまう。その違和感、つまり「何でいきなり歌いだすんだ?」という感覚が、ミュージカル嫌いを増殖させることになる。マイクの小型化は、その部分をシームレスにし、芝居から歌へ、自然と流すことが可能になったわけだ。

そこをあえて逆手に取り、マイクを渡す、もしくは取り出す動作を繰り返すことで、そのつなぎ目を意識させる。そのつなぎ目、境界線は、若者たちの感情が押え切れなくなり、外に噴き出してくる瞬間なのだ。こんな表現方法あったなんて、ミュージカルの懐は本当に深い。

作風としては、観る前は「エクウス」のような重い雰囲気を想像していたのだが(原作を読んだせいもある。かなり重い)、前半は意外にも軽いノリで進んでいく。日本で言うと「パンツの穴」とか「毎度お騒がせします」のようだ。もっともアメリカ映画には昔から「若者たちの性の目覚めをお馬鹿に描く青春映画」というジャンルが確立している。「ポーキーズ」とか「アメリカン・パイ」とか。あんな感じだ。

そして一幕最後の、問題のアレのシーンを境に雰囲気が一変。よりシリアスに、重苦しく展開していく。だがその重さも、音楽と演出の味付けが絶妙なので、決してのどにつかえるようなことはなく、自然と受け入れられるのが見事だ。そして観劇後は、実にさわやかな後味が残る。

問題のアレのシーンについては興味のある人が多いと思うので(俺だけか?)、勝手に詳しく説明しておこうと思ったが、あまりにリアルに書くのはさすがの俺も恥ずかしいので、「エクウス」(劇団四季版)との比較で説明しよう。まず、エクウスより照明が明るい。これ重要。女の子は、エクウス同様、胸をはだける。でもエクウスほど長時間は露出していないし、姿勢としては仰向け状態なのでそんなにハッキリ見えるわけではない。男の子は、パンツをおろすしぐさをするが、実際にはおろさない。だからチ○コが見えるとかはない。動作としては、結構モロの動きだ。でも時間は短い。若いからね。違うか。

しかし、問題なのはこの日その女の子、ヴェンドラを演じたAlexandra Sochaが、どう見ても本当の高校生ぐらいにしか見えない童顔で、しかも超絶美少女だったことだ。

まあ、ちょっとPlaybillのインタビュー記事でも見てくださいよ。
http://www.playbill.com/celebritybuzz/article/120862.html

この写真は少し大人っぽく写っているが、舞台ではメイクもスクールガールな感じなので、本当に高校生にしか見えない。…ってちょっと待て。リアルに18歳じゃねえかよ。ちょっとショック。俺にもまだ背徳心が残っていたとは!

なんでもこの舞台がブロードウェーデビューらしい。次の作品は何だろう。彼女目当てにまた来てしまいそうだ。2日連続で正常ではない観劇態度を刺激されてしまった。

この作品、1月にクローズしてしまう。もっと早く見ておけばよかった、と少し(ある意味で大いに)後悔した。

さて。いったいこれを劇団四季がどう上演するというのだろう?

四季は、すでに自由劇場を使うことを発表しているが、それは問題ない。何しろセットがほとんどないのだ。スタイリッシュな演出も、四季の実力なら十分に再現することができるだろう。日本の演出家が余計な手を加えなければだけど。

問題は俳優である。

このブロードウェー上演でも、別にティーンエイジャーばかりが出演しているわけではないし、多少年を食った役者が出てきても問題はないと思う。が、限度というものがあるだろう。「ユタと不思議な仲間たち」のような、生え際が気になるいじめっこのようなのが出てきても困る。

まあ男優陣は大丈夫だろう。厂原時也とか、童顔で演技のうまい奴が育っているし、もっと上の世代でも、さほど違和感なくいけるような気がする。

深刻なのが女優陣だ。どう考えても、ヴェンドラの適役がいない。見る前は、アレに抵抗がないということで田村圭ちゃんがいけるかな、と思っていたが、正直キャラ違いである。それより上の世代は、演じる側としても見る側としても、キツいと思う。役柄としては、「ウェストサイド物語」のマリアが近いのだけれど、マリア役を列挙してみると、いけそうかな、という人材がいない。そりゃ木村花代とか苫田亜沙子とか出てきたら、別の意味で嬉しいけど、たぶん通っちゃうけど、ヤフオクで良席落としたりしちゃうけど、それでブログで絶賛とかしちゃうけど、冷静に考えれば田村圭以上にキャラ違いの印象だ。今さら北井久美子とか村岡萌絵とかを懐かしんでも仕方がないが、最近の娘役不在の状況を考えれば、この問題は楽観視できない。個人的には真家瑠美子とか見たいけど、背が高いしなあ。

というわけで、キャストに大いに注目(やっぱり俺だけかい?)が集まる四季の「春のめざめ」。初日まで大いに妄想して楽しむことにしよう。でも、作品自体かなりハマる良作なので、女優がどうあれ(限度はあります)、まずは無事に初日を迎えてほしいものだ。

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Shrek The Musical(シュレック)

28日14時~16時30分
Broadway Theatre

Shrek

11月からプレビュー公演を行っていたとはいえ、今月14日にグランドオープンしたばかり、というホットさの「シュレック」。おなじみのドリームワークスによるCGアニメーション映画を基にした新作ミュージカルだ。

14日のPlaybill電子版トップ記事は、「エルファバやヤング・フランケンシュタインのモンスターたちがブロードウェーにまた新たな緑の仲間を迎えた」という書き出しでグランドオープンの模様を伝えていた(http://www.playbill.com/news/article/124260.html)。ヤング・フランケンシュタインはもうすぐクローズしてしまうが。前回来たときに観た「グリンチ」しかり、ミュージカルと緑色は深い縁がありそうだ。

実を言うとさほどこの映画のファンでもなく、パート3は観てもいない。USJの「シュレック 4-D アドベンチャー」も未体験だ。しかしあれをどうやって舞台にしたのか興味はある。DVDボックスを購入し、予習もバッチリの状態で臨む。

場内に入ると、森をイメージしたちょっとチープなカキワリがステージ飾っている。若干嫌な予感はしたものの、ホリデーシーズンでわんさか来ている子供たちは大喜びだ。

全体的なストーリーは、最初の映画作品と同じ。だからストーリーを予習するためにDVDを見よう、という人は1だけ観ておけば問題ない。

映画シュレックは、ディズニー作品へのアンチテーゼとして、数々のファンタジーを揶揄した毒のあるギャグが満載されていることで知られる。そして、ディズニーキャラクターではありえないお下劣さも特徴だ。

その2つとも、このミュージカル版にしっかりと受け継がれている。さらに、映画ではハリウッド映画のパロディーも頻繁に登場するが、そこはほとんどない。その代わり、ブロードウエーミュージカルのパロディーが続々と登場する。もともと、映画シュレックが「美女と野獣」のパロディーになっているわけだが、それ以外にも、そのまんまやん!というものから、あれ?ひょっとして今のは…というものまで、全編に散りばめられているので、ミュージカル好きにはおすすめだ。

それらは大人が見ても十分楽しいところだし、一方でシンプルな物語と巨大なドラゴンなどの大仕掛けは、子供たちを引き付ける。親子それぞれに楽しんでもらいたい、という姿勢が明確だ。

特殊メークのシュレックは全く違和感がなく、トニー賞ノミネート経験もある実力派、Brian d'Arcy Jamesの渋い演技は「下品で怖くて気は優しくて力持ち」というキャラクターの魅力を十分に引き出している。相棒のしゃべるロバ、ドンキーに扮したDaniel Breakerは、ほとんど素顔丸出しでエディ・マーフィーにも山寺宏一にも負けない芸達者ぶりを全身で表現している。フィオナ姫はこの作品のもう一人の主役。若くて美人な女優さんではなく(失敬)、ちょっとクセがあってやや薹が立った感のあるSutton Fosterを起用したのが大成功だ。ついこないだまで「Young Frankenstein」にも出ていた売れっ子ミュージカル女優。かつてはレ・ミゼラブルでエポニーヌを演じたこともあるのだとか。「あなたのイメージとはちょっと違う」お姫様を、輪郭を際立たせたメリハリのある演技で力強く表現している。大量に出演するファンタジーの国の住人たちも、みないい味を出している。ピノキオの情けなさは出色の出来だ。

音楽は、映画とは作曲家が異なるオリジナルだ。全体を通じて、ポップなというか、ゴキゲンな(死語)ナンバーが続く。

ゴキゲンなノリと毒のある笑い、といえば、もうすぐ惜しまれつつクローズドになる「ヘアスプレー」と、どことなく作品の雰囲気が似ている。気軽に見られる、という点でも一緒だ。トニー賞獲得以来、ヘアスプレーが維持してきたブロードウェーにおけるポジション(気軽に観られて楽しく、英語がニガ手でもOKなノリのいい作品だがお子様向けというわけではない、という希望に応える)を受け継ぐ作品として期待が持てそうだ。

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Wintuk(ウィンタック)

28日 11時~13時
WaMu Theater at Madison Square Garden

Wintuk

新たなホリデーシーズン風物詩としての定着を狙い、シルク・ド・ソレイユが昨年から行っている、年末年始ニューヨーク限定のクリスマスショー。

マジソン・スクエア・ガーデン内にあるこのシアターは巨大なイベントホールだ。舞台も広いのだが高さがない。なので、ここでどんなショーを行うというのだろう、と不思議に思ったが、先日「ZED」を観て感じたように、シルクの本質はショーとしての面白さや大掛かりな仕掛けよりも、その磨きぬかれた技、鍛え上げられた肉体の素晴らしさを鑑賞することにある。

空中ブランコのような派手なものはないこのショーでも、、バランスボールといった一見地味な道具を使いながらも、客席から大きな拍手を集めていた。

前半は、ニューヨークを意識した都会の街の一角、という設定なのか、ストリート系ファッションふうの衣装でスノーボードやローラーブレード、マウンテンバイクなどの妙技をスピード感あふれる演出で披露する。後半は、雪と氷の街、という設定に変わり、オーソドックスなサーカスの技をじっくりと見せる。空中ブランコなどの大技はなく、使う道具も縄跳びやフラフープなど、使う道具は一見地味だが、やはり一流のアスリートたちが努力を重ねて会得した技の数々は、それだけで感動を呼ぶ。そこにちょっとしたホリデーらしさが添えられた、そんなショーだ。

シルク・ド・ソレイユということでブランドの安心感もあるのだろう、大勢の人たちを集めていた。確かに、こういう「まず間違いがない」ものは、風物詩として定着する資格が十分にあるのかもしれない。

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2008年12月27日 (土)

YOSHINOYA(吉野家)

Mary Poppinsが終わると、もう夜の11時前。そういえば朝マックのあと何も食べてなかったな、とニュー・アムステルダム劇場近くにある吉野家へ。これも去年のおさらいだ。

Yoshinoya2008

今回はノーマルなビーフ・ボールをお持ちかえり。といっても日本の大盛りぐらいだと思う。ラージサイズを頼んでしまうと、昨年の山田太郎の弁当箱のようなのにぎっしりと盛り付けられてしまう。

味は、昨年は少し食感の違いを感じたが、今回は日本のそれとほぼ同じに思えた。

吉野家アメリカのホームページ

http://www.yoshinoyausa.com/

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Mary Poppins(メリー・ポピンズ)

Mary2008

27日20時~22時30分
New Amsterdam Theatre

続いてのおさらい編はメリーポピンズ。前回、最も印象に残ったのがこの作品である。ディズニーとキャメロン・マッキントッシュという権利ガチガチのこの作品は、絶対に日本には輸入されないだろうし、「値段を下げます」なんて言っちゃった四季ではとうていてが出せないだろうけど、本当はぜひ日本人キャストで上演してほしい。確かにイギリス階級社会のムードが強すぎて日本人には合わない、という意見も納得だが、この作品が本来持つ音楽の素晴らしさを150%生かした完成度の高いステージングは、肌に合わないという人にもぜひ一度は観て欲しい。

ウィキッドに続きこれも最前列、しかも見切れでないセンター席を確保できた。メリー先生や子供たちの指先までくっきり見えるという、迫力を感じる席だ。「STEPING OUT」では、煙突掃除人の数がやけに多いな、と前回感じたのだが、実はこのシーンでは女性アンサンブルも男装して参加しているのだ。

改めて観て、やはりこの作品の素晴らしさをひしひしと実感した。決して派手な見せ場があるわけではないが、1シーン1シーンが、脚本、音楽、照明、演出などすべてにわたり、芸術的なまでに研ぎ澄まされている。特に、比較的地味なシーンにそれが現れる。たとえばFeed the Birdsとか、Let's Go Fly a Kiteといった場面だ。そこに現れる圧倒的な空気感に、思わずため息が出てくる。

この日Maryを演じたのはScarlett Strallen。ロンドン公演でタイトルロールを務めた、人気も実力もある女優さんだ。調べてみたら、マンマ・ミーア!公演CDの5周年記念エディション(カーテンコールまで入っているやつ)にもアンサンブルで参加している。

さすがにハマリ役で、どこからどう見てもメリー先生だ。顔は似てないけど、雰囲気的には五東由衣っぽい?じゃあ四季でやる時は・・・ってないない。期待はしたいけど。だが個人的には、やはり最初に見たほうに引っ張られるということもあるが、トニー賞授賞式のパフォーマンスも務めたAshley Brownの、凛とした可愛らしさが好きだったので、そちらのほうに軍配が上がってしまう。Wikipedia情報では、来年の国内ツアー公演にふたたび彼女が参加するとかしないとか。「正常ではない観劇態度」に続き、今度は「遠征」までしてしまうのか?それもまたいいだろうが、お金と体力が続きませんって。

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WICKED(ウィキッド)

27日14時00分~16時40分
Gershwin Theatre

Wicked2008

2年ぶりのニューヨーク。前回は3日で8本というたわけたスケジュールだった。もう俺も大人だ。もう少し余裕を持って行動しよう。

とりあえず、今日は初日ということで前回のおさらい、というわけではないが、いきなりウィキッドだ。2年前の旅行で最後に観たのがウィキッド。そして今回最初に見るのがウィキッドだ。前回の旅行との連続性を演出したのではなく、ただの偶然。

このガーシュイン劇場というのは実に巨大な劇場で客席は1933もある。ブロードウェーの劇場というと、だいたい1200~1300前後の席数が多いと思う。昔「キャッツ」、今「マンマ・ミーア!」のウィンターガーデン劇場は1500程度、「オペラ座の怪人」のマジェスティック劇場や、「ライオンキング」の上演のために復活したニューアムステルダム劇場(現在「メリーポピンズ」上演中)でも1700ぐらい。この劇場の大きさはそれらよりも頭ひとつ抜けている。ちなみに四季劇場「海」は1200ちょっと。

前回は、1階席とはいえ一番後ろの一番上手側だった。舞台の全体は見渡せるが表情まではちょっと見えない。通路側派なのでストレスはないが、次回があったらもうちょっと前で観たいと思っていた。

そして次回が来たわけだが、今回入手したのは最前列の下手の端という、前回とは文字通り対称的な席。こんな席が比較的間際で買えたのは、この席が見切れ席だからである。値段もちょっと安い。まあ四季で言えばA席みたいなものか、と思って買ったのだが、あとで四季の座席表見たら違った。四季では、この座席は売ってすらいない席なのだ。あちゃー、こりゃAKB劇場の柱の影に隠れる席みたいなもんだな、と思ったが、前のほうで雰囲気を味わうのも悪くない。下手側だとグリンダ様もよく見えるかもしれないしぃ…。

場内で開演を待っていると、季節がら観光客が多いことも影響しているのか、みんな記念写真を撮っている。どうも開演前は黙認しているようだ。

となれば、自分もこの見切れ席からのパーシャル・ビューを記録しておくために1枚納めてきた。

Mikire_2

こんな感じだ。中央にぶらさがっているのは猿が降りてくるためのロープ。開演後、撤去される。

舞台の左側が隠れる、というよりも、舞台の左奥のほうが隠れる、といったほうがいいかもしれない。重要なシーンが見えなくて困る、ということはほとんどなかったので、かなりお得な席ともいえる。逆に見切れ席の本当の意味である、見えてはいけないものが結構見えた。ブリキ男とライオンの尻尾で綱引きをするスタッフとか・・・

でも、確かにグリンダ様は近しく拝見することができる。もっとも、「What Is This Feeling?」で目の前にいらっしゃるのでは、という淡い期待は打ち砕かれ、自分のポジションはそれよりもさらに左だった。どれほど左か、よくわかっていただけるのではないかと思う。

さて、この日のグリンダ・エルファバコンビは、Alli MauzeyとMarcie Dodd。Marcieのエルファバは、体格がよく、顔もきりっとした、男系のエルファバ。力強さが全身からみなぎっている。

対するAlliグリンダは、まさしく「キュートなブロンド」。冒頭のシーンでは意外に年齢を重ねているかも、と思ったが、学生時代の回想シーンでは、愛すべきバカ女子大生が板についており、何とも魅力的だ。ナイスバディところころかわる表情、かわいらしいまま伸びていく声で、観る者を飽きさせない。まあ自分がフィエロだったら確実にこちらになびく。

そんなわけで、なんだか全編グリンダ様ウォッチになってしまって、あまり全体的な感想がない。海外にまで来て「正常ではない観劇姿勢」を実践とは、われながら感心だ。まあ全体が見えない席だったから、ということでご勘弁を。応援してるぜい、Alli Mauzey!

<追記>

Alli Mauzeyがイベントで「Popular」を歌っている映像を見つけた。顔もそうだが、声のかわいさたまりません。

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Sheraton New York Hotel And Towers(シェラトン ニューヨーク ホテル & タワーズ)

ニューヨークの宿は、ボストンに続きシェラトンに。ミッドタウンには2つのシェラトンがはす向かいに並んでいる。

Sheratonny2 

今回泊まったのは「シェラトン・ニューヨーク」のほうで、この写真を撮っている自分の後ろにある。この写真に写っているのが「シェラトン・マンハッタン」で、こちらには10年以上前に泊まったことがある。

Sheratonny1

部屋はこんな感じ。昨日泊まったボストンのホテルや、2年前に泊まったマリオットがいずれもありがたいことに巨大な部屋だったので、それらと比較すると狭く感じるが、ミッドタウンでは広いほうだと思う。

設備はとてもシンプル。寒かったので空調を調整したかったがコントトローラーのようなものはなく、古びたヒーターのフタを開けて(埃っぽい)、ちゃんと動作しているのかわからないツマミを適当に動かしたら、何とか温風が出てきた。

ネットはちょっと遅い。計測したら0.5メガほどだった。

このホテルは高層タワーで客室も多いため、チェックインなどが大変混雑する。このホテルに泊まることになった場合は、会員証(現在はスターウッド・プリファード・ゲスト)を忘れずに持っていったほうがいい。自分もこの日のためになかば幽霊会員化していたのを、アクティベートして持ってきたところ、会員専用のチェックインカウンターを使えて助かった。もっともそのあと、荷物を預けるのにえらく並んでしまったが・・・

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Acela Expressでニューヨークへ

ボストンで一泊し、ニューヨークへ向かう。というか戻る。

また飛行機で来て、飛行機で戻るのもいささか芸がないと思い、アメリカのJR、アムトラックが誇るボストン―ニューヨーク―ワシントンを結ぶ特急電車、Acela Express(アセラ・エクスプレス)に乗ることにした。

アセラを利用するのは、かつて出張でニューヨーク―ワシントン間を往復したことがあるので、それ以来のこと。その2地点間だと2時間50分で、恐らくミッドタウン→ラガーディアの移動時間や手荷物検査(当時は今よりピリピリしていた)を考えるとこっちのほうが早いだろう、と考えて乗ったのだが、フィラデルフィアやボルチモアなど、アメリカの古き良き時代の面影を残す町並みや、常磐線に乗っていると錯覚するほどの田舎の風景はとても心に沁みるもので、なかなかオツな列車の旅だった。

そんなわけで、今回ボストンからニューヨークに乗れば、併せ技一本ということでアセラ全線制覇となる。何の自慢にもならないが、一応やっておく価値はある。

South1

早朝、ボストンの始発駅となるサウス・ステーションに行くと、もう早い列車に乗るひとたちがロビーにたむろしている。クリスマスの豪華なデコレーションが目を引いた。

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すでにネットで予約してあり、自動チェックイン機のようなもので切符を受け取るだけ。やはり自宅でプリントしたバーコードを読ませるものだ。昨日のジェットブルー以上にあっさりと切符を入手。あとはロビーにて、出発番線が発表されるのをじっと待つ。

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結構時間があったので、駅に入っているマックで朝食。せっかくアメリカに来ているのだから変わったものを食べようとかいう気持ちもないではないが、ストレスなく注文できるほうに傾いてしまう。だから人間的な成長がないのだ。

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発車30分前ぐらいに番線が表示。ニューヨークで乗ったときより早いが、考えてみれば始発駅なのだから当然か。

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アセラはファーストクラス・ビジネスクラスの2クラス制。ビジネスクラスといっても、日本の特急列車の普通席をちょっと良くしたぐらいのものだ。トイレもあるし、スナック・カーもあるので、本当に日本の特急に乗るような感覚で利用できる。ビジネスクラスは全席自由だ。ファーストは知らん。

ほぼ定刻どおり、3時間半かけてニューヨークに到着。さすがにこれだけ時間をかけると、飛行機のほうが早いだろうが、のんびり車窓を眺めながらの電車の旅は、なかなか快適なのでお勧めである。ただ、この日はホリデーの家族連れがぎっしりと座っていて、ほぼ満席の状態だった。以前、ワシントンへ向かったときはガラガラだったが、帰りはやはり混んでいた。ニューヨークへ向かう便はいつもこうなのだろうか?

Amtrack2

ニューヨークのペンシルバニア・ステーションは地下にある。

アムトラックのWEBサイト

http://www.amtrak.com/

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2008年12月26日 (金)

Sheraton Boston Hotel & Towers(シェラトン ボストン ホテル&タワーズ)

きょうのお宿は、バックベイ地区にあるシェラトン。

Sheratonboston

ニューヨークのホテルはあいかわらずとんでもなく高いが、ボストンはそんなことはなく、むしろ日本より安く立派な部屋に泊まれる。

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窓から見えた風景。

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Leagal Sea Foods(リーガル・シーフード)

ボストンといえばシーフードである。ということを初めて知った。クラムチャウダーにロブスター。それを堪能できる代表的な店がこのLegal Sea Foodsだ。

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名物のクラムチャウダー。このようにカップで頼むこともできるし、もっと大きいボールで頼むこともできる。よく煮込まれていて、シーフードと野菜の味が一体化していてうまい。

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ムール貝は、バケツのような容器で大量に出てくるのがデフォだ。昔、ロンドンですっかり胃がもたれていたとき、サッパリしたものを頼もうとしたらコレが出てきて愕然としたことがある。

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ロブスター。大きさを指定できて、いちばん小さいものを頼んだのに冗談のようにでかい。携帯で撮った写真なのでちょっと大きさがわかりにくいと思うが、全長30センチはあろうか。Market Price(時価)だが、この日はこれで1尾27ドル。安い!

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先生に撮っていただいた写真。大きさがよくわかる。

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デザートも例によってアメリカンサイズ。「ボストン・クリームパイ」は、ティラミスの先祖の親分みたいな感じだ。以外に大味ではなく、繊細なうまさだったが、食べ終わるころには味など分からなくなっているほどでかい。

うーむ、満足だ。

リーガル・シーフードのWEBサイト
http://www.legalseafoods.com/

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Massachusetts Institute of Technology(マサチューセッツ工科大学)

ホリデーシーズンの真っ只中、日本からノコノコやってきた迷惑な客人。しかし先生は親切にMITを案内してくださった。本当に感謝です。

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MITといえばこの風景、とばかりに必ず写真などに登場するドーム状の屋根を持つ校舎。記念撮影をする人も多い。

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この校舎を背にして、チャールズリバー、そして市街地を望む。

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敷地内では次々に新しい校舎の建設が進む。日本とは資金を集める力が違うのだろうが、世界大恐慌の様相を呈する中、今後は厳しい経営を強いられるのかもしれない。

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日本でも有名なメディアラボの建物。

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エッシャーのトリックアートのような世界を三次元化しようとしたらしい、ヘンな形の建物。中に入ってみると、とんでもなく使いにくい、実用性ゼロのビルだ。まるで「こちら葛飾区亀有公園前派出所」で、有名デザイナーによるモックアップと幼稚園児がつくった粘土細工が取り違えられたために完成してしまったウサギ型の葛飾署のようだ。

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リスが多いのはセントラルパークと一緒だ。

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MITの敷地は広大だが、各校舎間を結ぶ巨大な地下通路がある。まるで東京ディズニーランドの地下のようだ(入ったことないけど)。中は迷路のようで、しかもあちこちに「DANGER」とかの張り紙があって、文字通りのダンジョンな雰囲気に心が躍る。

Mit7

MITミュージアムでは、60年代に作られたロボットアームや、最新の研究成果を分かりやすく紹介した展示などを見ることができる。

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その隣のビルには「ハッカー発祥の地」とされる、MIT鉄道クラブ(Tech Model Railroad Club)が入っている。1960年代、まだ貴重な存在だったコンピューターをMITが導入し、このクラブのメンバーがそれを遊びのために(おそらく勝手に)使っていたのがハッカーのはじまりのようである。

同時に、MITには「ハック文化」というものがあり、それが学生たちの手で脈々を受け継がれているという。これはコンピューターにアクセスして何かするのではなく、あっと言わせるような大規模なイタズラのことだ。これについてはMITスローンスクールを紹介する日本語サイトが詳しく説明してくれている。ドーム校舎の上にこつぜんとパトカーが出現したり、と、並の技術と覚悟ではとうていできないようなことを、学生たちが集団でやってのける。もちろん大学「非公認」だが、大学としてもこれを誇りとしているようだ。ある校舎に、このハック文化を紹介するコーナーがあり、そこには「ハッキング11カ条」とでもいうようなハッキングのルールが書かれていた。「Leave no damage」など、まるで「鬼平犯科帳」に出てくる「本格の盗人」が守る掟三箇条のようだ。(下記のサムネイルをクリックすると拡大で見られます)

Mit9

ドーム校舎の内部には、建学の精神が刻まれている。それをぐるっと動画で納めてきたので紹介しよう。

"APPLICATION TO INDUSTRY THE ARTS AGRICULTURE AND COMMERCE"

これがまさしくMITの性格を言い表している。案内していただいた先生によれば、同じボストンにあるハーバード大が、真理の追究を旨としているのに対し、MITは徹底的にその利活用を考える、実学的なアプローチをする気風があるのだという。

MITというと、最高の知性とか、ギークたちの頂点とか、そういうイメージがあり、それは実際にその通りなのだと思うが、その底流にはこうした明確な姿勢がある。そして、ベースのスタンスが明確だからこそ、より自由な活動が展開できるのだ。大学のみならず、多くの組織がそこに学ぶことは多いだろう。

MITというと最新のコンピューターを駆使している印象があるが、地下迷宮の一室で、もくもくと釜を前にガラス状の何かを制作している材料工学系の学生の姿があった。それもMIT、ということはこの基本姿勢からすれば不思議でも何でもない。

今回は実にエキサイティングな見学となった。このブログもコンテンツが散漫にならないように、建学の精神ならぬ「見学の精神」を明確にしないといけないな、とくだらない駄洒落を思い付いたのは大きな収穫だ。

MITのWEBサイト

http://www.mit.edu/

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jetBlue(ジェットブルー)

世間様の仕事納めよりひと足早く年末年始の休暇に入らせていただき、やって来ましたジョン・F・ケネディ空港。

入国審査では、係員の指示に従い並んでいたところ、自分の前に審査を受けた子供たち2人(子供だけで訪米した様子)の書類手続きに不備があったらしく、入国審査官以外の職員や、ANAのスタッフ職員を交えて鳩首会談が起きてしまった。米国側も何とかしてくれようとしているらしく、笑顔を交えてなごやかに話しているのでほっとしたが、自分の番が回ってこない。しばらくすると自分にここに並べといった職員が「こっちの列に並びなおせ」と言うので別の列に移動。まあこんなこともあるさ、とそこで待機。さあ俺の番だと歩みを進めようとしたら審査官が「Wait!」と叫んでどっか行ってしまった。内線で呼び出されたらしい。きっと年末だからお店のツケの催促でも来たんだろう、と勝手な推測をして待っていたが、待てど暮らせど帰ってこない。よほどツケがたまっているようだ。待ちぼうけをくらったままじっとしていると、ここに並べと指示した職員が再度やってきて「長い時間待たせてしまい申し訳なかった。こちらに来てくれないか(想像訳)」と別の列の最前に案内してくれた。入国審査の職員というと、職務がらぶっきらぼうで、かつアメリカの高圧的な姿勢を象徴するような人たちという印象があったので「アメリカ人でも謝るんだ!」と失礼な驚きを感じた。だがその職員に感謝である。

審査官も、そしてそのあとの税関職員もとてもフレンドリーで、特に問題なく2年ぶりの米国上陸を果たす。

今年はそのままマンハッタンへは向かわず、国内線に乗り換えてボストンに向かうことにした。

大変お世話になっている大学の先生が、現在マサチューセッツ工科大学(MIT)で研究を進めている。かつては「ボストンバック」と「ボストン茶会事件」でしか浮かばなかったその地名も、松坂のレッドソックス入団以来、日本で耳にすることが飛躍的に増加した。どんな街なのかひと目見てやろう、と、非常にハタ迷惑な話ではあるが、MIT見学に押しかけることにしたのである。海外赴任する人がよく社交辞令で「ぜひ遊びに来てください!」と言うが、自分はそれを真に受けて本当に行ってしまう。この時もそうだった。世界中のリアル知り合いの皆さん、次はあなたの番かもしれません。

というわけで、JFKで国内線に乗り継ぎ。2000年の参入以来、急成長を遂げた新興の航空会社「ジェットブルー」でボストンへ向かった。米国の航空会社のほとんどは、ニューヨークにおける国内線のハブをラガーディア空港に設定しているが、ジェットブルーはJFKが拠点。米国入りしてすぐに他の地域に飛ぶ場合にはとても便利だ。

ターミナル間を連絡する「Air Train」に乗車して、ターミナル5へ移動する。Air Trainはターミナル間をぐるぐる回っているものと、JamaicaやHoward Beachなど、鉄道・地下鉄各線の乗り継ぎ駅へ向かうものとがある。うっかり後者に乗ってしまうと大変なことになるので、慎重に路線図を確認。どうも前者「Track2」、後者は「Track1」として、逆向きに走っているらしいと分かり、Track2のホームで待つが、さっぱり電車がやってこない。気づいたら電光掲示板に「こっちは来ないから反対側行け」みたいな表示が出ている。そこでTrack1をしばらく観察すると、それぞれ行き先表示の違う電車が走っていることがわかった。とりあえずジャマイカとかビーチとかの文字が見えたらスルー、と決め込んでいたら「All Treminal」と書かれた電車がやってきた。これに違いない、と乗車。ありがたいことに正解だったようで、ぶじターミナル間の移動を終了。こんな小さなことでも大ボウケンの感触を味わえるのが海外旅行の楽しさだ。まあ単に英語が苦手なだけだけど。

Jetblue

ターミナル5は、今年の秋からジェットブルーが専用ターミナルとして使っており、コーポレートカラーの青一色に染まっている。

有人カウンターもあるが、あらかじめネットで予約しておくとバーコードを入手でき、それを自動チェックイン機にかざせばボーディングパスをもらえる。最初認識してくれないのでどうしたものかと思ったが、読み取り機と紙の距離が近すぎたようで、よく見ると機械の下のほうにバーコードのイラストが書かれており、そこに置いた瞬間読み取ってくれた。荷物がどうとか、いろいろ質問の表示が出ていたが、問題なく発券できた。この時の記憶があったので、スムースに行って本当にありがたい。

ジェットブルーは、羽田―北九州便を運行するスターフライヤー社が参考にしたとも言われており、格安の運賃と、シートの工夫に特徴がある。

Seat

シートは革張り。JR九州が誇る特急かもめのような豪華な印象はないが、とても座りごこちがいい。社内清掃が行き届いておらず、シートポケットにゴミが入っていたりしたが、それは米国内線ではよくあることなのだろうか。

人員は最小限にとどめているようだが、サービスが悪いわけではない。離陸前に救命胴衣の説明を実演してくれたのはボブ・サップのようないかついお兄さんだったが、水平飛行に入るとそのお兄さんが水やコーラ、スナックを持ってきてくれる。全員に配るのではなく、ほしい人は言ってくれ、というスタンスだ。サービスをずかっと削るのではなく、合理的に行うことでコストを減らしているのだ。なるほど人気の秘密はこのへんにもありそうである。

Ball

そしてシートのもうひとつの特徴、国内線なのに全席にシートテレビがある。これは衛星放送を視聴でき、実に40チャンネルを機内で楽しむことができる。ヘッドホンはなく、音声を聞きたい人は搭乗前に有料で借りることになる(このへんも合理的)。機内でも借りられるのか、手持ちのヘッドホンが使えるのかは未確認です、すいません。でもESPNとかCNNは、映像を見ているだけで十分内容が分かる。特に自分の場合は、英語で聞いてもどうせ分からない。というわけでESPNで全米大学対抗女子ボウリング選手権(大会名は想像)を見て過ごした。

Muji

なかなか面白い航空会社だ。また機会あったら利用してみよう。ターミナル5には、無印良品も出店している。

jetBlueのWEBサイト
http://www.jetblue.com/

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2008年12月23日 (火)

JCOM 新セットトップボックス「HDRプラス」登場

CATV最大手のJCOMが2006年4月にハードディスク付きセットトップボックス「HDR」を導入してから2年半、その新型である「HDRプラス」の提供が12月20日から始まった。当初の発表では17日から、となっていたが、実際には3日遅れのスタートとなったもようだ。

受付開始日に連絡し、本日工事をしてもらった。JCOMの集中カスタマーセンターの対応がまずいことは多くのユーザーが知るところであり、最近少し改善されたと思っていたが、この受付開始日には大混乱が起き、もうア然というかほとんどお笑いぐさの状況だった。JCOMのサービスの充実ぶりには大いに満足しているけど、このカスタマーセンターだけは最低だ。別にそこに勤務する人の問題ではなく、そこに対する指示や、フィードバックのあり方が問題なので、JCOMには自社のサービスの中で顧客との接点をどう位置づけるのか、真剣に考え直してもらいたいところだ。

しかし、カスタマーセンターを通過して、各局(自分の場合はJCOM東関東)へ窓口が移ると、実に話がスムーズになり、とても親切丁寧に対応してくれる。これもいつものことだ。

いろいろ悶着はあったものの、ぶじ我が家にやってきた新セットトップボックス「TZ-DCH8000」。まだほとんど使えていないが、とりあえず写真などアップしておく。

製造はパナソニックなので、中身的には「ほぼDIGA」だ。そこにケーブルテレビをくっつけた感じである。だが機能的には比較的シンプルに、コンパクトにまとまった印象は受ける。

Box_2 

大きさは、まんまHDレコーダーだ。写真で下段に写っている昨年末に購入したVARDIA(S601)と比較すると、横幅はいっしょ。高さはだいぶ薄めでナイス。奥行きも2センチぐらい小さい。ちなみに、HDレコーダーを重ねて使うのはやめましょう。

Control

リモコン。HDRになる前のパナソニック製セットボックス「TZ-DCH500」に比べると、だいぶすっきりしている。相変わらず操作感はカチカチしているが、そこは好みもあるだろう。個人的にはちょと苦手で、HUMAXのやわらかいタッチのほうが好きだ。

Cable_2 

背面。出力系統はだいぶすっきりしている。

仕様については、面倒なのでまんまページをアップしておく。

P11_2 P22 

マニュアルをざっと読んだ感じでは、DIGAでおなじみのMPEG-4 AVC/H.264形式によるハイビジョン圧縮録画が使えそうな雰囲気だ。とりあえずいろいろ使ってみよう。ダビング時における「これはできる、これはできない」はとにかくやってみないことにはサッパリ分からない。

いずれにしても、年末に家を空けるので、それまでに間に合ってよかった。JCOM東関東のみなさんに感謝です。

HDRプラスの紹介ページ
http://www.jcom.co.jp/services/tv/hdr/hdrplus.html

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