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2008年9月 7日 (日)

四季「美女と野獣」静岡に花代ベル降臨

ビースト 佐野正幸
ベル 木村花代
モリース 喜納兼徳
ガストン 田島亨祐
ルミエール 百々義則
ルフウ 遊佐真一
コッグスワース 青木 朗
ミセス・ポット 奥田久美子
タンス夫人 竹原久美子
バベット 有永美奈子
チップ 川良美由紀

しばらく行方不明になっていた木村花代。さまざまな憶測が飛びかっていたが、ベルという最高の形での復帰が実現した。

花ちゃんベルは福岡で一度見たきりだが、その奇跡のような美しさにはびっくり仰天した。多くの役を演じてきた彼女のキャリアの中でもベストワンの輝きである。歴代のベルと比べても、堀内敬子ベル、濱田めぐみベルにひけをとらないクオリティで、この三人をもって日本三大ベルと呼称するのは俺が勝手に決めたルールだ。ちなみに、この福岡公演では沼尾みゆきベルとか吉原光夫ガストンといった気になるキャストが続出した。結局一度しか行けなかったが、もっと遠征したかったなあ。

さて千秋楽間際になって突然の花ちゃん降臨に沸いたのは静岡市民ではなく、全国の木村花代信奉者たちだ。遠征組が続々と静岡入りする中、自分も後れ馳せながら花ちゃん詣でにやってきた。

Shizuoka1

静岡市は仕事で何度も来ている。食べ物がうまいので今回もどこかでと思ったが、いろいろ重なって余裕のないスケジュールに。だが軽く飯を食うぐらいの時間はあったので、駅前の「松乃鮨」で寿司を食って静岡市民文化会館へ。

Shizuoka4

Shizuoka2_2   

さて久しぶりの花ちゃんベルは、相変わらずの美しさ。普段着の青い洋服も、ピンクだ!のドレスも、どれもあつらえたようにぴったりと似合っている。そして晩餐会の黄色いドレスや、ラストのお姫様ドレスはもう、ため息しか出てこない。こんなに役と女優がマッチするなんて、そうそうあることではないだろう。なのになぜメインで使わないのか理解に苦しむ。

ベルは一幕のほとんどでプンスカしているので、あのキュートな怒った顔が全開だ。そして二幕でビーストに心を開いたときのデレデレぶりがまたくすぐられる。とにかくファンにとってはたまらない花代スペシャルな三時間だ。

ベルとしてはもちろんのこと、花ちゃん自体久しぶりのお目どおりだったわけだが、少し痩せたような気がする。そして、これは本当に気のせいだとは思うが、やや体調が悪そうに見えた。もちろん演技や声の伸びはいつもどおりだが、なんとなく、である。杞憂だといいが。

そう頻繁に観ている作品ではないので、この日も初見のキャストが多数。まず佐野ビーストだ。声がまさしく野獣である。特に、やや甘い響きの柳瀬大介に比べ、硬質な声なので、一幕の猛々しいビーストが実にしっくりくる。演技でも、笑わせるところはひとつもスベらないぞ!という意気込みを感じるサービス精神旺盛なビーストで、子供たちにも大もてさ。そうだ、佐野のグロールタイガーとか見たいぞ。まあ魔法が解けたとき、王子様、と呼ぶには少なからず抵抗があるが…。

そして百々ルミエール。強烈な個性はなくとも、ひとつひとつの演技を丁寧にこなしていて、好感の持てるルミエールだ。いたずらっぽい笑顔が印象的な、ナイスガイでもある。そうだ、大塚俊のルミエールとかも見てみたいぞ。

女優陣では奥田久美子のミセス・ポットが出色の出来。もともとこの役は「かわいいおばさん」だが、そこに奥田自身のフンワリした雰囲気が加わって、たまらなくかわいらしいポット夫人になった。まだ若いが抜群の歌唱力でキャッツのグリザベラに抜擢され、その後「ふたりのロッテ」などで着実に演技の幅を広げている。いずれ四季の至宝となるべき歌姫だ。

有永バベットもセクシーで最高。前回広島で観たときは、小川美緒の意表を突いたロリ系バベットに衝撃を受けたが、やはりバベットはこうでなくては。ディミータのときは素顔がよく分からなかったが、なかなかの美人さんじゃないか。

全体的に、歌のうまい人が多く、コッグスワースやモリースまで美声を響かせていたので、舞台全体が非常によくまとまっていた感じがした。最近は、「役者を見ずに作品を見ろ」と言われたって、その作品を役者が邪魔してるようなことも少なくないが、今回は作品の魅力がストレートに伝わってきた。

本当にこの作品は何度見ても楽しい。「変わり者ベル」は映画で大好きになって、ビデオで何度も繰り返し見たナンバーだが、初めて観たとき、それがそのまま舞台になっていたのに度肝を抜かれた。舞台オリジナルである「ガストン」のマグカップダンスには毎回心が弾むし、ミュージカルの「すごい!」のハードルを一気に5倍ぐらいに引き上げてしまった「ビー・アワ・ゲスト」は前奏が鳴っただけで鳥肌が立つ。ハリウッドにおける「スター・ウォーズ」のように、ブロードウェーにおける作品の制作システムまで変えてしまったお化け作品は、今なお色あせることがない。東京では劇場がなかなか空かないからかしばらくご無沙汰だが、そろそろどうですか?花代ベルや沼尾ベルをできるうちに!どうせなら濱田ベルの復活も!まあ四季においてこの役の年齢制限はあんまりなさそうだから、焦ることはないか?

Shizuoka3_2

「美女と野獣」のホームページ
http://www.shiki.gr.jp/applause/bb/index.html

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コメント

こんばんは。
きっと静岡にいらっしゃるだろうと期待してました。
BBは大好きな作品のひとつですが、初見キャストばかりで
…行きたいけど、怖い…(笑)

レポを読み、心が弾みました!!
久々にディズニーの魔法にかかってきます。

堀内ベルは確かに最高でした。
東京・大阪と通いました。…グリンダで見たいなぁ。

投稿: らべたん | 2008年9月 7日 (日) 23時29分

いつも楽しく拝見しております。同じ公演日にいらっしゃってたので、今回、はじめてコメントさせていただこうとおもいました。
私も妻も、ずいぶん前から、花ちゃんはどこへいったんだろう?もしかしてやめちゃった?とおもいながら、今回のBBのチケットを取っていました。私達は昨日が静岡公演の4回目でした。
先週、四季のHPで花ちゃん復帰!昨日会場に入り、キャストに変更ないことで一安心でした。運がよかったです。
ファミリーミュージカルを除けば、初めての観劇となる4歳の娘も「ベルって、かわいい」と満足の様子でした。まずは、花ちゃん復帰に一安心です。。。

投稿: PIXY | 2008年9月 8日 (月) 15時21分

自分はヤボヲさん観劇の前日に行きました。
花代ベルのドレス美しすぎですよぉ
自分は田島ガストン気に入りました。まんまガストン!

投稿: kuffskuffs | 2008年9月 8日 (月) 20時50分

連日お疲れさまです。やはり大忙しの週末ですね。
静岡では2日違いでしたか?

うんうん、納得!感想はほぼ同じ内容です(笑)

>今回は作品の魅力がストレートに伝わってきた
おっしゃる通り、肝心なのはここですよね。
贔屓目だけで良かった良かった言ってるわけでなく、
良いキャストをバランス良くこのように揃えればおのずとそうなる。
代表さまにはそこをよーく理解して欲しいと願っています。

今回は久々トラバさせていただきます!

投稿: fudoh | 2008年9月 8日 (月) 21時06分

らべたんさんこんにちは。

いやいや、今のキャストは(まもなく千秋楽ですが)、かなり安定してますから安心して劇場へどうぞ!

東京・大阪同時公演両方行っとはすごい。堀内ベル、また観たい!当時は野村ベルがタイトルロールだったわけだから、年齢的にはまだまだ行ける!かな。

投稿: ヤボオ | 2008年9月 9日 (火) 00時06分

PIXYさんはじめまして。こんな品性下劣なブログを読んでいただいて恐縮です。

日曜にいらしたんですか。終演後の雨は大丈夫でしたでしょうか?

私は仕方ないのでタクシー呼んだら、楽屋口で待てと言われたので、別に何も言われてないのに、いや出待ちじゃないんですよ、という表情を必死に作っていました。

投稿: ヤボオ | 2008年9月 9日 (火) 00時13分

kuffskuffsさんこんにちは。

私も田島ガストン結構好きです。前半はどこか憎めない雰囲気があるんですが、後半は完璧に悪役になりきるあたりが。

キン肉もなかなかですしね!

投稿: ヤボオ | 2008年9月 9日 (火) 00時16分

fudohさんこんにちは。

いやあ、fudohさんのエントリーには圧倒されました。一度観ただけでここまで細かく見られるなんてすごいです。

確かにひいきを目当てに劇場に行くこともあります。
でも、代表様のように「キャストのことばっかり考えやがって!」というのはやっぱり違う。

ほとんどの人は考えているんですよ。「いい作品に出会えたらいいなあ」って。

投稿: ヤボオ | 2008年9月 9日 (火) 00時26分

ヤボオ先生

お疲れ様です。
自分も花ちゃんベルを求めて静岡まで御参りしてきました。
あまりの美しさに溜息しか出ませんでした。

さて話は変わりますが、今回の静岡公演からビーストにキャスティングされた晶一くん。

佐野さんがいらしたので、登場しないことは予想できていましたが、
仙台公演では代表の気まぐれがいい方向に転ぶことを期待しています。

ビーストのコミカルな一面を彼がどう演じるのか。
気になるところはその点くらいかなと。
幸いビーストは被り物をしていますからね!

投稿: らうる | 2008年9月 9日 (火) 01時02分

こんばんはヤボオ様
正直ベル花になるまで、未見のBBは特に興味はなかったのですが、私も日曜日に静岡行って来ました!!
本当に花ちゃんはすばらしいですね。全部がかわいい全部がよかったです
作品自体もLKやアイーダと違い徹底した正当ディズニー(ランド?)的な作りが見てて楽しませてくれますね。
花ちゃんはご指摘のように、確かに去年のWWSでのマリアのときなど比べると、少し痩せていたような…
でもスッと伸びた白い細い腕にしびれるゥ!あこがれるゥ!なわけでして…(^^)しかし、カーテンコールがあっさり終わってしまったのは残念でした
地方公演、キッズ多めの客層、ディズニー的作品性を考えると仕方ないところでしょうか…

投稿: にょん | 2008年9月 9日 (火) 02時35分

らうるさんこんにちは。

おお静岡いらっしゃいましたか!

福井ビースト、見たいですねえ。演技もそうですが、あの声で「愛せぬならば」はシビれそうです。

そうか、かぶりもの限定ならあまりはらはらせずに見ることが…

投稿: ヤボオ | 2008年9月 9日 (火) 23時31分

にょんさんこんにちは。

日曜一緒だったんですね。初見の美女と野獣、良かったですか?理屈抜きの楽しさで大好きな作品です。

確かにカーテンコール少なかったですね。東京や大阪に比べて他の都市はそうなんでしょうか。

ん?ジョジョがいるな…

投稿: ヤボオ | 2008年9月 9日 (火) 23時35分

こんばんは。
BB行ってまいりました。確かに素晴らしい!!
ひさびさに華やいだ気持ちになりました。

地方公演(と言って良いか…)だからか、四季を観続け
10数年、、かつて出会ったことがない観劇態度をとる
モンスターに出会いました。
野獣狩りは客席にて行って欲しかった。

投稿: らべたん | 2008年9月14日 (日) 22時27分

らべたんさん、こんにちは。

やっぱりBBはいいですよね!仙台にも行こうと思っています。ライオンキング10周年を達成したら、次来るかな?あの劇場で観たいんですよ。

モンスター大変でしたね。今はどこにでも現れます。きょう石垣から那覇に向かう飛行機の中で、CAに迷惑かけてるとんでもないモンスターおっさんがいました。

投稿: ヤボオ | 2008年9月15日 (月) 11時28分

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