« 人間万事塞翁が馬 | トップページ | シルク・ドゥ・ソレイユ「ZED」トライアウト公演 »

2008年9月27日 (土)

映画「大決戦!超ウルトラ8兄弟」

ウルトラマン、ウルトラセブン、帰ってきたウルトラマン、ウルトラマンAの旧世代4作と、ティガ、ダイナ、ガイア、メビウスという新世代4作、計8作品のの主演俳優と、それぞれのヒロインがずらりと競演した、奇跡のような映画。

このキャスティングだけでも劇場へ行く価値は十分にあるが、映画としてもなかなかよく出来ている。「ウルトラマンネクサス」と映画「ULTRAMAN」を生んだ「ULTRA N PROJECT」の失敗を受け、懐古趣味で作られた「ウルトラマンマックス」。しかし続く「メビウス」は単に懐古趣味にとどまらず「ウルトラマンとは何か」という命題を掲げてそれを掘り下げ、高い評価を受けた。この映画はその延長線上にテーマを置き「日本人の心とウルトラマン」について考えさせる内容になっている。そしてそこに40年という「時間」が非常にうまく絡んでおり、ベタながらも心を打ついい映画に仕上がった。

もちろん、これまでの作品にちなんだエピソードやセリフがかなり盛り込まれており、その理解には相当に深い知識が求められるなど、かなりウルトラファンとして試される。しかも、旧作だけでなく、ティガやダイナもきちんと見ていなくてはいけない。これはなかなか大変だ。

旧作の主役とヒロインはみな夫婦という設定になっている。あまり恋人同士な雰囲気のなかったアキコとハヤタ、泣き分かれとなったアンヌとダン、ナックル星人に惨殺されてしまった坂田アキと郷秀樹、月に帰った南夕子と北斗星司。それぞれ異なる感慨を持つ4組の夫婦だった。それにしても、榊原るみがいまだにかわいいってのはどういうことだ。

技術的にも、伝統の「特撮」とCGの新旧2つの破壊・戦闘シーンを用意し、古いものには古いものの、新しいものには新しいものの良さがあることを再認識させてくれる。それが、映画のテーマにもつながっている。

親子2世代で楽しめる作品、ともいえるが、よく考えるとティガやダイナを見ていた子供たちはいま中学生ぐらいで、とてもウルトラマンの映画など見に行くとは思えない。やはりこれは、ずっとウルトラマンを忘れずにいるいい大人たちに向けて作られた映画だ。これまでも、そしてこれからもウルトラマンと共に生きていく人は、ぜひ劇場に足を運び、このメッセージを受け止めるといいと思う。

Yokohama

「大決戦!超ウルトラ8兄弟」公式サイト
http://ultra2008.jp/index.htm

|

« 人間万事塞翁が馬 | トップページ | シルク・ドゥ・ソレイユ「ZED」トライアウト公演 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 映画「大決戦!超ウルトラ8兄弟」:

« 人間万事塞翁が馬 | トップページ | シルク・ドゥ・ソレイユ「ZED」トライアウト公演 »