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2008年8月30日 (土)

四季「夢から醒めた夢」真家ピコどうでしょう

ピコ 真家瑠美子
マコ 花田えりか
マコの母 織笠里佳子
メソ 飯村和也
デビル 道口瑞之
エンジェル 有賀光一
ヤクザ 野中万寿夫
暴走族 大塚 俊
部長 田中廣臣
老人 維田修二
老婦人 佐和由梨
夢の配達人 北澤裕輔
男性アンサンブル 松本和宜、石野喜一、畑野年孝、中村 巌、
金子信弛、牛 俊杰、田井 啓
女性アンサンブル 畠山 馨、中元美里、鈴木真理子、井上あゆみ、
織田なつ美、白澤友理、鈴木友望、海野愛理、
小澤真琴、有村弥希子、佐伯真由子、峰岸由佳

吉沢梨絵がおそらく「赤毛のアン」準備のために降板。昨年の全国公演からピコを演じていた真家瑠美子が登場した。

真家ピコは初見だ。この作品が心底好きな自分としては新ピコを見られる、というだけでわくわくしてくる。そして真家瑠美子は「赤毛のアン」のダイアナで見て、ちょっと体はいかついけど顔も声もかわいい女優さんだな、と思っていたので大いに楽しみにしていた。

夢の配達人に紹介され、観客の前に飛び出してきた真家ピコ。吉沢ピコにくらべればサイズはちょっと大きめだが、やはりかわいいピコである。澄んだ声のセリフが耳に心地いい。第一印象はばっちりだ。

その演技は実に丁寧で、ピコの純真さがストレートに伝わってくる。目がいつもキラキラしているのがなんとも魅力的だ。

笑いはあまり取れていなかった。保坂知寿ピコの笑わせ指数を10とすると、吉沢ピコが8.5から9、樋口麻美ピコ・木村花代ピコが7.5、真家ピコはようやく7といったところ。吉沢ピコと比べれば落差は大きいが、樋口・木村と比べればさほどの違いは感じない。

もっとも、笑いの「間」の取り方は非常にいいと思った。あとは声のトーンなどをその場の空気に合わせて変えられれば、だいぶ吉沢レベルに近づけるのではないか。まあそこが難しいところなのだが。また、出てきた瞬間から笑わせる気まんまんの保坂ピコや吉沢ピコと違い、どこか真面目で優等生なピコなので、客としても笑うのをためらってしまう雰囲気がある。

考えてみると、ピコが笑わせるシーンは、脚本というより保坂が演技で編み出したものが多い。吉沢ピコはそれを受け継いでいるが、樋口・木村は必ずしもそれをなぞることなく、独自のピコを作り出している。真家ピコも、彼女なりの新しいピコを追求すればいいのではないか。

歌に関しては、やや高音が苦しそうだったり、低音が出きらなかったりするところもあるが、あまり歌にうるさくない自分としては全く問題ないレベルである。ただ、やはり「誰でもないあたし」はコブシを回してほしいところだ。

全体的に、個人的な趣味で言えばかなり好きなピコだ。かわいいから評価が甘くなっているかもしれない。しかしかわいいのも実力のうちだ。

というわけで、真家ピコは今後も見てみたい。とりあえず新マコ登場したら突発必至だ。

Akiharu

この日は雨で、野中万寿夫ピエロはロビーに登場。ホイッスルで交通整理を始めるわ、客の傘を3つほど集めてジャグリングをするかと思えば「そんなのムリ」とガッカリさせるわ、ライオンキングに入場しようとして頭をぶつけるわ、ノリノリの大サービスで大いに沸かせていた。

「夢から醒めた夢」ホームページ
http://www.shiki.gr.jp/applause/yume/index.html

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四季「ライオンキング」激闘!芝・スンラ サバンナ血風編

ラフィキ 金原美喜
ムファサ 芝 清道
ザズ 雲田隆弘
スカー 金森 勝
シェンジ 池末絵己子
バンザイ 韓 盛治
エド 朝隈濯朗
ティモン 黒川 輝
プンバァ 福島武臣
シンバ 瀧川 響
ナラ 江畑晶慧
サラビ 松下沙樹
ヤングシンバ 岡田勇太
ヤングナラ 鈴木彩花

福岡限定モデルかと噂されていた芝ムファサが東京に急きょ登場した。

ことし1月、福岡シティ劇場で観ているが、その時と演技は同じか変わっているか、ひとつ確認してやろう、と前日予約で四季劇場「春」へ。

……変わっていた。

福岡のときは、子煩悩さが前面に出た、おだやかで柔らかな、優しさあふれるムファサだった。しかし東京プライドランドに颯爽と現れたムファサは、肩で風切って歩く、ギラギラした武闘派に変身していた。その声には威圧感があり、体全体から闘気が湯気のように放出されている。ラオウみたいだ。思わず「拳王様!」とひれ伏したくなる。芝的には、少し「ユタと不思議な仲間たち」のペドロ親分が入っているのを感じる。

あの優しかったムファサを変貌させたのは、この男――金森勝(キムスンラ)演じるスカーである。

以前fudohさんのブログで読んで大いに興味を持っていたが、確かにこれはすごい。本気で狂っている。イッちゃってる感じだ。死と野望にとり憑かれた狂気の王、それがスンラスカーだ。ハイエナの巣窟で恍惚と歌い踊るその様はデンジャラスなことこのうえない。

そして2幕はじめの「スカー王の狂気」。肉親の死とひきかえに野望を達成しながら、満ち足りることなくムファサの影におびえる姿はまさに「リチャード三世」そのものである。なるほど、スカーってつきつめるとこういうキャラクターになるのか。日本初演から10年経って初めて知る作品の新たな側面だ。

芝vsスンラの直接対決、これをずっと見たかった。「ジーザス・クライスト=スーパースター」で実現するかと思いきや、スンラユダは登場したが芝ジーザスは結局舞台に立つことがなく、対決は持ち越しに。それだけにこの2人によるガチの勝負は見ごたえがあった。とはいえ、2人がにらみあうシーンは非常に少なく、ムファサは1幕で退場してしまう。これは残念だ。もうシンバのその後とかどうでもいいから、この2人が動物の大軍を率いてアフリカ大陸を2分する大決戦を繰り広げるという展開を見たくなったほどだ。

ぜひ、続きを「ジーザス」全国公演で見られることを期待したい。

「ライオンキング」のホームページ
http://www.shiki.gr.jp/applause/lionking/index.html

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2008年8月23日 (土)

映画「デトロイト・メタル・シティ」クラウザーさあん

待ちに待った、と言うほどでもないが、それなりに楽しみにしていた「デトロイト・メタル・シティ(DMC)」実写映画化。率直な感想として、非常にいい映画だったと思う。

原作にある、とてつもなくお下劣な部分がだいぶ和らげられ、全体的にマイルドな味わいになっている。また、原作では常にギャグの味付け、オチの前振りでしかない「感動」の要素がだいぶ強調されていることから、原作のコアなファンは「こんなのDMCじゃない!」と怒るかもしれない。

確かにテイストの違いは感じる。しかし、これはまぎれもなくDMCである。そう言い切れるのは、ひとつには原作のさまざまなシーンやエピソードを丁寧に拾い上げ散りばめていることがある。実にうまくまとめていた。そしてもうひとつ、スタッフ、キャストがみなこのDMCの面白さがどこにあるのかを正確に理解した上で、それぞれの仕事をこなしているように感じる。これが大きいと思う。

DMCの面白さは、ファンがヨハネ・クラウザーⅡ世のことを「クラウザーさん」と呼ぶところに象徴されるように、ファンたちがクラウザーを崇拝しつつも、「~様」というほどには距離を置かず、至近距離からその妄想を投射するために、結果的にクラウザーの虚像が本人の意思とは無関係にどんどん膨らんでいってしまうところにある。

李闘士男監督はそのツボを的確に抑えていた。だからこそ、「ファンたち」という名前すらない役に、大倉孝二という芸達者な俳優を据えた。大倉のほうもその意味を正確に理解し、緻密な演技で存在感を放っていた。ここがこの映画を成功させた大きな要因だ。

そして松山ケンイチは期待どおりのすばらしい演技。「根岸崇一」をやや過剰気味の演技で、「ヨハネ・クラウザーⅡ世」をぐっと押さえた演技で見せているところが心憎い。並の役者なら逆にしてしまい、映画なのに「漫画的」なクラウザーが出来上がってしまうところだ。そして、ライブシーンでの立ち居振る舞いがえらくカッコいい。なんというか、決まっている。自分も決してメタルに詳しいわけではないが、「ああ、デスメタルってこういうところにシビレるんだろうなあ」と思えてくるほどだ。

松雪泰子がすごい女優だ、というのは最近舞台や映画でしょっちゅう感じさせられていることだが、今回もそうだ。いや、いつもより余計にすごい。この社長というキャラクターは、原作でも無茶苦茶すぎる人物だが、人間としてのスケールの大きさを感じさせる面もある。松雪社長は、その両面をきっちりと表現している。そして何より、怖い。

また、冒頭のシーンから登場する崇一の母、宮崎美子の演技もさすが。原作にも出てくるキャラクターではあるが、この宮崎の演技が、今回の映画に原作とは全く異なるニュアンスを与えるのに貢献している。それが安っぽい人間ドラマにならずに済んでいるのは、宮崎の演技が一級品だからだ。

一流のスタッフ、一流のキャストが、作ろうとしている作品の本質を理解し、その上で自分たちの力を出し切っている。その単純なことが、ここまで映画を面白くするのだというお手本のような映画である。

さて、今回この映画を観たのは、六本木ヒルズだ。せっかくだからDMCゆかりの場所にしよう、ということでここにした。

何しろこの六本木ヒルズは、クラウザーさんが東京タワーを孕ませてできたのだから。これは2巻に登場するネタだが、最新5巻の中にも、それをさりげなく受けた1コマがある。

Hills 

とにかく、観るかどうか迷っている人は、思い切ってGo to DMC!!

「デトロイト・メタル・シティ」公式WEBサイト
http://www.go-to-dmc.jp/index.html

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AKB48「ライブDVDは出るだろうけどやっぱり生に限るぜ! AKB48夏祭り」

AKBオールメンバーによる野音ライブ。当初はどうやって暑さ対策をするか、ということを考えていたが、日が近づくにつれ、むしろ雨対策をどうしようか、という状況に。当日昼ぐらいまでの予報では、弱い雨が降るものの4時過ぎにはあがる、ということだったので安心していたが、結局この日は冷たい雨がライブ終了までやむことがなかった。

雨、野外、秋元康。このキーワードがそろうと、ちょっと嫌なことを思い出す。1988年のよみうりランドEAST、高井麻巳子ファンクラブ結成コンサートだ。あの日はひどい雨だった。しかし高井麻巳子の状態はもっとひどく、ずっと暗い表情で、短めにコンサートを切り上げ、アンコールの声にすら答えてくれなかった。きっと体調が悪く、しかも雨なのでそういうことになったのだ、とみんな思っていた。しかし、その数日後、「結婚」が発表される。ファンクラブ結成コンサートが、結果的に引退コンサートになってしまった。

そんな悪夢が頭をよぎりながらも、場内に入ればそんなことは忘れてしまう。いい感じに暗くなってきて、ステージ上に夏祭りを意識したらしいちょうちんで「48」の字が浮かび上がってきた。そして必死にモップがけをするスタッフ。

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開演の数分前、前説がわりになちのん(野呂佳代、佐藤夏希)が登場し、軽妙なトークで注意事項の説明。そして彼女らのカウントダウンで公演スタートだ。劇場公演で幕が上がるときに必ずかかるDJを、この日は1月の渋谷AXライブに続き本人が登場して生声で披露。盛り上がってきたぜ!最初はチームAの登場だ。

Dear my teacher(チームA)
1曲目は意表をついてDear my teacher。確かに人気のある曲ではあるが、果たして1曲目にはふさわしかったのかどうか。いまいち盛り上がりに点火しきれず、雨のせいもあってやや微妙な幕開けになってしまった。

最終ベルが鳴る(チームK)
ここでチームK登場。現在行われている公演の表題曲で勝負だ。これで会場が一気に盛り上がった。チームKの面目躍如である。

初日(チームB)
これまた盛り上がる、チームB3rd公演の最初の曲、「初日」。この曲は何度聞いても胸が熱くなる名曲だが、メンバー解雇の記憶が新しいだけに、いっそう沁みる。

会いたかった(全員)
全員が登場しても「会いたかった」。これで会場の熱気を最高潮に持っていこう、という筋書きが見えるが上等だ。だが、この曲の魅力の1つである、メンバーが上手に下手に移動して手を振る、という動きがほとんどなかった。ステージが人数に比較して狭いということもあったのだろうが、雨で動きを簡略化した可能性も否定できない。曲の途中から研究生も登場、まさしく「イナバ物置状態」へ突入だ。

渚のチェリー(チームBメンバー)
また意外な選曲。渋谷AXでは前田敦子+チームBメンバーというシャッフルユニットだったが、今回は渡辺麻友を中心にしたチームBオンリーの構成。

涙の湘南(チームAメンバー)
渚のチェリーに続いてB2公演ナンバーだ。ふーん、そういう展開か、と思っていたら平均身長が妙に高い。なるほど、今度はAメンバーなのである。これはうまい。ご存知のようにBの2nd公演「会いたかった」はもともとAの2nd公演用に作られたセットリストである。まゆゆのチェリーを聞かせて、Bの気分に浸し、いかにもB2つながりのように見せておいて実はオリジナル(といってもメンバーは入れ替わっているが)のAを出してくる。何とも心憎い演出ではないか。

投げキッスで撃ち落せ!(チームAメンバー)
そして今度はA2からA3ナンバーへの遷移。予想をかわしながらもうーむなるほど、と思わせるメニュー構成にすっかり関心しながら、あっちゃんのあまりにも可愛いカウボーイハット姿を堪能する。

ごめんねジュエル(チームKメンバー)
なんと、今度は「帽子」つながりか?Kの最新4th公演からの選曲だ。確かに「投げキッス」を見ているとなんとなくジュエルを思い出す。連想式に曲をつなげていくとは新しい試みだ。なぜか宮澤佐江のポジションに梅田彩佳が入っている。先日も劇場公演で梅ちゃんのジュエルを見て、そのキレのある動きに感心(安心も)したところだった。

ガラスの I LOVE YOU(元研究生昇格組)
これは今回のセットリストの中で最高の1曲だったのではないか。宮崎美穂、北原里英、指原莉乃、仁藤萌乃という最近チーム昇格を果たした元研究生たちによるガラスの I LOVE YOU。曲も衣装も可愛いし、この4人は現在、AKB全体で最も輝いているメンバーである。自分の中の盛り上がりっぷりはここが最高潮だった。

純愛のクレッシェンド(チームAメンバー)
驚きと納得を絶妙のバランスで配合した楽しい展開が続いたところで、一服させるかのように純愛のクレッシェンド登場。数あるユニット曲の中でも抜群の安定感と完成度を誇るこの1曲が出てきたことで、コンサートの雰囲気がぐっと締まったものになった。

雨の動物園(チームKメンバー)
客席が少し落ち着いたのを見計らって再び燃料投下。この日の天候にふさわしい曲だ。着ぐるみ姿で歌うこの曲は常に大盛り上がりだが、自分は生で見るのは初めて。ゾウの小野恵令奈がかわいすぎる。

「鏡の中のジャンヌダルク」(チームBメンバー)
Aユニット、Kユニットと来たら次はBユニットだろう、というのは容易に想像がつくが、ジャンヌダルクとは意表を突かれた。だってこれは解雇された某もとメンバーがセンターの曲である。しかし、それをあえて出すことで、チームB健在ぶりをアピールしようということか。センターはさっしーが完璧に務めた。Bの新たなエース候補誕生の瞬間である。

Blue rose(チームK&チームBメンバー)
ここで混成ユニット登場。Kの秋元才加+宮澤佐江、Bの佐伯美香+柏木由紀によるBlue roseだ。Bの1stは観ていないので、この2人の衣装は初めてみたがなかなか決まっている。Blue roseといったら渋谷AXでサプライズ披露された大堀恵のゴールドビキニだが、ここにめーたんがいない、ということで別の形のサプライズを予感させる。

おしべとめしべと夜の蝶々(チームKメンバー)
そのサプライズはすぐに来た。25歳のめーたんがスクール水着にツインテールで登場である(河西智美は短パン姿)。だははははは、やめてくれ、腹がよじれる。曲間のセリフも「なんでスクール水着なの?」「もうこれしかないでしょう?」というように特別バージョンで。劇場でコスプレ版を次々公開し、まさしくAKBの核弾頭曲にななっている「おしべとめしべ」。ぜひとも~みの水着姿も拝見したかったところだ。別にスクールじゃなくていいから。

ロマンス、イラネ(ひまわり表メンバーを中心に)
ここからひまわり編成に転換。ロマンスの衣装は大舞台に映えるが、もう少し大きく動かないとごちゃごちゃした感じになってしまう。これは雨の影響か。

RUN RUN RUN(ひまわり裏メンバーを中心に)
ひまわり2ndからひまわり1stへ。盛り上がる曲だが、やや客席に疲れが見え始めてきて、いまひとつ盛り上がりきれず。

ワッショイB!(チームBメンバー)
ひまわりが続いたので、今度はひまわりに参加していないチームBが登場。ゆるーく盛り上がる曲なので、タイミングとしてはばっちりだ。解雇メンバーのところにはさっしーが入って何事もなかったかのように歌う。こうやって歴史は変わっていくのだ。

ご機嫌ななめなマーメード(チームBメンバー)
B3rdの全員曲が続く。ゆるーく盛り上げた会場を、もう1歩踏み込んで盛り上げる。これもいい選曲だ。

転がる石になれ(チームKメンバー)
おおおっここでこれが来たか。ご存知チームKテーマソング。会場の盛り上がりも再びピークへ達した。やはりKは観客を巻き込むツボを心得ている。

メロスの道(チームKメンバー)
ここでさらにKナンバーが続く。曲調も比較的近いメロスの道で勝負だ。この曲ではメンバー全員が2チームに別れ、さながら「ウェストサイド物語」のシャーク団とジェット団のような“対決”を表現する振り付けが印象的なのだが、大きなステージで見るとその迫力があまり伝わってこない。改めて、AKBの振り付けはあの狭い劇場というフォーマットで形作られているのだということが分かる。大舞台には大舞台の演出が必要なのだろう。まあAKBの現状を考えれば単発コンサート用に新たな振りを作ることは不可能であるが。

Only today(チームAメンバー)
大いに熱くなった会場の雰囲気を受けて、Aの全員曲。現在公演中のA4thからどれか1曲、となれば確かにこの曲だろう。何度聞いてもいい曲だ。しかし、衣装がひまわり2nd公演の2~4曲目で使用していたゴールドなもの。この曲とはいかにも相容れない感じで違和感があった。

スカート、ひらり(チームAメンバー)
この曲を歌うことにはもろ手を上げて大賛成なのであるが、衣装がいかんせんゴールドである。いったい何を考えてこの衣装をセレクトしたのかさっぱり分からない。せっかくのスカひらなのに、スカートがなくてどうする!

桜の花びらたち(全員)
違和感がぬぐえないまま、最後の曲だと告げられる。言ったのが高橋みなみでなかったら本心から「え~」であるが、たかみなの言葉は絶対だ。おとなしく納得。やはりこの曲はいい。桜の花びらを舞わせる演出でも欲しかったところだが、雨の野外でそんなことをしたら掃除がたいへんだ。

Virgin love(研究生)
アンコール突入。その1曲目の重責を担うのはなんと研究生だ。ある意味いま一番勢いのあるチームはこの「チーム研究生」である。そのVirgin Love、動きも歌もきれいにそろっていて実に良かった。そのチーム研究生の主力メンバーも次々チーム入りを果たしているし、精神的主柱である中西優香が抜けることが決まった以上、まもなくこの幻のチームは消えてしまう。その前に、ぜひ別のセットリストも見せてほしいものだ。

Baby!Baby!Baby!(チームA)
続いてチームAによるシングル曲。うん?どうせAで歌わせるのなら、最初の曲はこれで良かったんじゃ…

PARTYが始まるよ(SKE48)
秋元康がパチンコマネーと手を結び、名古屋に誕生させたSEK48がお披露目。新参の自分は写真やDVDでしか見たことがない、最初期の衣装に身を包んだSKEのメンバーたちはフレッシュさ炸裂である。かつて研究生から急に卒業してしまった出口陽の復活、もとチームKメンバー、高田彩奈の妹の加入、そして研究生を引っ張ってきた中西優香の参加など、感動的な発表が相次いだ。これは名古屋にも行かなきゃあな。

僕の太陽(チームA、チームK、チームB)
SKEのふりまいたフレッシュな雰囲気を抱き込んで、チームメンバー総動員で歌う夏ソング。晴れていれば本当にこの場にぴったりの曲になったのだろう。メンバーも疲れてきたか、冷たい雨を夏の太陽に感じさせるほどのパワーはもうなかった。

AKB48(全員)
「ひまわり組」千秋楽のサプライズで聴いて以来の「AKB48」。いつも思うことだが、こういうくだらないけど盛り上がる曲を作ることにかけては、秋元康の右に出る者はいない。

BINGO!(全員)
再びたかみなから「本当に最後の曲です」宣告。もうこの曲しかないだろう、と会場のほとんどが理解している。たかみなの「せ~の!」に合わせてステージ上の人間も客席の人間も全員で「BINGO!」と叫ぶ。今回、最も一体感を演出できた瞬間だ。十分な盛り上がりを見せてコンサート終了。

 

 
さて、あいにくの雨に見舞われたAKB初の野外ライブ。曲と曲とのつながりはアイデアに富んだうまい構成が多く、楽しませてくれたが、全体的には各チームが順番で曲を披露、という印象が強く、コンサートというよりイベントに近い感覚を残す結果になってしまったように思う。おそらくそれは全員曲の印象が薄かったためだと考えられる。なぜ印象が薄くなってしまったのかというと、ステージの狭さと雨によるスリップ警戒のために、ダイナミックな動きを表現できなかったからだ。

雨は観客にもダメージを与え、もともとハロー!プロジェクトのファンほど大会場で盛り上がることに慣れているわけではないAKBファンの声援を、一層小さなものにしてしまった。舞台上のメンバーは、雨でダメージを受け、さらにそれを補う声援が十分でないために、後半は疲労感がにじみ出ていた。終演後も「興奮さめやらず」という雰囲気ではなく、「やれやれ、何とか無事に終わった」というムードが会場に充満していた。

開始は6時、終了は8時15分。おそらく、雨のために省略されたり短縮されたMCや曲もあっただろう。そう考えるとかえすがえす残念な天候ではあったが、それを跳ね返す力をアイドルは持たなくてはいけない。秋元康は野呂に「雨は盛り上がるよ」と言ったそうだが、その通りである。そしてたかみなは最初のMCで「本日の東京、降水確率40%ということですが、ご覧の通り、晴れ渡っております!」と叫んだ。その言葉に秘められた決意こそ、今のAKBに必要なのだ。

十分に楽しい機会ではあったが、いくつかの課題を感じさせることにもなった。ここをポイントに、AKB48というグループがさらに発展していくことを心から願いたい。

AKB48公式WEBサイト
http://www.akb48.co.jp/index.html

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サムデイ イン ザ レイン

タイトルはここから。

前週末に40度近い熱を出し、まだ治療中であるにもかかわらず、何かと忙しかった雨の日の記録。

9時 柏の家を出る。

10時30分 仕事がらみの用事で東京ビッグサイトへ。用事は5分で終わり、夕方のライブに備えて「東京ビッグサイト土産 コミックウォーター」を買っていく。

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11時30分 銀座8丁目に到着。福家書店で行われるAKB48 チームAの峯岸みなみファースト写真集発売イベントに参加するためだ。しかし集合時間まで30分あるので、向かいの長崎料理「吉宗(よっそう)」で名物の巨大茶碗蒸しと皿うどんを食べる。吉宗は長崎に本店があり、本格的な長崎の味を堪能することができるのでときどき訪れている。

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12時 峯岸みなみ ソロ写真集「South」発売イベントに参加。至近距離で観るみぃちゃんはステキだ。夕方から野音もあるのに働き者である。

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14時 六本木ヒルズへ到着、映画「デトロイト・メタル・シティ」鑑賞

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17時 日比谷野外音楽堂到着、AKB48ライブに参加

Hibiya

実に充実した1日だった。自分の体調を考えないこのスケジュールは、社会人としてどうかと思うが。 

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2008年8月14日 (木)

四季「夢から醒めた夢」東京公演開幕

2005年春以来の「夢から醒めた夢」東京公演。自分にとっては昨年3月、野中デビルが衝撃のデビューを飾った福岡以来だ。

劇場に着くと、ちょうどその野中万寿夫が竹馬に乗って出てきた。こういうロビーパフォーマンスが突然目の前で始り「うわあ・・・」と感動したりしたいわけだが、「ここで野中が出てくるということは、きょうはヤクザ役で出演するのか」と考えてしまうあたりがヲタの悲しさである。

パフォーマーと見学者入り乱れてごった返すロビーに入り、さっそくキャストをチェック。

ピコ 吉沢梨絵
マコ 花田えりか
マコの母 織笠里佳子
メソ 飯村和也
デビル 道口瑞之
エンジェル 有賀光一
ヤクザ 野中万寿夫
暴走族 大塚 俊
部長 田中廣臣
老人 維田修二
老婦人 佐和由梨
夢の配達人 北澤裕輔
男性アンサンブル

石野喜一、金子信弛、田井 啓、中村 巌、松本和宣、
牛 俊杰、畑野年孝

女性アンサンブル

南めぐみ、井上あゆみ、大橋里砂、佐伯真由子、小澤真琴、
白澤友理、鈴木友望、中元美里、有村弥希子、鈴木真理子、
海野愛理、峰岸由佳

ピコには吉沢梨絵。「赤毛のアン」京都公演が控えているのでどうかと思ったが、やはり初日を背負えるピコはこの人しかいないということか。

さっと上から順に見ていって、ピコ~メソまで福岡のときと同じ、その後一番下の「夢の配達人」が北澤裕輔であることを見て、うーんあまり代わり映えのしないキャストだな、という印象を受ける。そしてやっぱりマコが、マコが…。

気を取り直してアンサンブルをチェック。男性なんて見ない。女性アンサンブルを丹念に見る。ああやっぱり萌絵ちゃんが、萌絵ちゃんが…。

この段階で、モチベーションが15%ぐらいにダウン。でも、やっぱり「夢から醒めた夢」は四季レパートリーに限らず、あらゆる舞台の中で最も好きな作品だ。その初日に参加できるの幸運を感謝してしっかり目に焼き付けておくべきだ。気を取り直してもう一度キャストボードを眺める。そこで目に飛び込んできたのは

「デビル 道口瑞之」

うおおおおおおこれは見てえ。「美女と野獣」のルミエールや「ユタと不思議な仲間たち」のヒノデロなど、若手ながら次々と難役をこなし、その怪優ぶりを発揮してきた個性派が、ついに四季史上最も強烈なキャラクター、デビルに挑戦だ。

そしてもうひとつ

「暴走族 大塚 俊」

ウホッそうきたか。小柄な体とキレのある動き、器用さとアクの強さが共存する四季の名バイプレーヤーがコテコテの暴走族とは!中年ライダーウェルカムだぜ。

ここでモチベーションが一挙に85%にアップ。意気揚々と客席へ…とその前にハンドベル隊だ。北井久美子といい村岡萌絵といい、どうしてハンドベル隊における俺の推しメンは消えてしまうのか。とかいいつつ、南めぐみもカワイイじゃん、と上機嫌になってパチリ。

Hand

さて、夢の幕が上がる。

北澤配達人は大きな帽子で顔を隠し、多少にやけたポーカーフェースを崩さないミステリアスな配達人だが、以前に比べるとだいぶ表情の変化、特に笑顔を見せるようになった。歌も演技も細かく丁寧で、申し分がない。

吉沢ピコが、もはや木村花代よりも樋口麻美よりも、はるかにピコを自分のものにしていることは今さら言うまでもない。ちょっとおばちゃんっぽい子供、というのが吉沢ピコのイメージだが、「ふたりのロッテ」「赤毛のアン」と少女役を続けてこなしてきたのが影響したか、ちょっとだけ女の子らしさがアップしたような気がする。自分の中で何かのパラメーターがアップした。

霊界空港の場面になって、お待ちかね道口デビル登場。見た目は…ちょっとキレイ。そりゃ、川原洋一郎デビルや、野中万寿夫デビルに比べるからだろうけど。オカマキャラというよりは、「オペラ座の怪人」の劇中劇「イル・ムート」のメイクをしているようだ。

ヒノデロのようなしなやかな歌声を予想していたが、それはいきなり裏切られる。第一声の「落ちろー!」は、ほとんどシャウトしているかのようなパワフルモード。アドレナリン出まくりの、エネルギッシュなデビルである。セリフでは、うなるような低音の声と、そしてオネエ口調の高音の声とをくるくる変えながら話す。「一人あしゅら男爵」みたいだ。

とにかく、自分なりの新しいデビルを創ろうという姿勢が強く感じられ、ますますこの俳優が好きになってきた。ちょっとその勢いが空回り気味だったところもあったけれど、初日でそれは許容範囲。もう少し余裕が出てくると、いろいろ遊んでくれそうで楽しみだ。

そしてもうひとつの目玉、大塚暴走族。いきなり「ここは霊界空港」のセクハラシーンでは、尻をさわる、というより思いっきりつかんでおり、もちろんそれでビンタされたときのリアクションも全力。まさに期待通りで顔がにやついてくる。

舞台に出ているときは自分にスポットが当たっていないときも、すべてのシーンで細かく表情を作っているので目が離せない。気づいたら暴走族ばっかり見ていた。野中ヤクザとの小芝居合戦の息もぴったりで、実に安定感がある。それが作品全体のムードを作る。暴走族がこんなに重要な役だったなんて何十回と観てきて初めて知った。

それにこの中年ライダー、実にカッコいい。その極みが、ピコが霊界空港を去るときの握手だ。暴走族というよりちょいワル親父のニヒルな笑いを浮かべ、がっちりと握手を交わす。反則ですって。

デビルvs暴走族+ヤクザの演技合戦を見られただけで、かなり満足できた。公演全体を見ても、若い力とベテランの妙技がぶつかりあう、力のみなぎったいい舞台だったと思う。

が。やっぱりキャスティングにちょっと不満が残る。飯村メソは、受験を苦にして自殺、ということならなんとなく納得もできるが、新設定のいじめを苦に自殺、というのは、ガタイが良すぎてちょっと違和感がある。佐和さんが老婦人ってあんまりだろ。いや、きれいなおばあさんは見ていて気持ちよかったのだが、なぜここでこの人を使う?

そして花田マコ。花田えりか自体は、以前ほど苦手ではなくなった。京都で観た「ウェストサイド物語」のマリアは、意外にいいじゃないか、と思えた。しかし、マコはだめだ。この人がマコを演じるだけで、感動が半減してしまう。

たいへん語弊のある言い方だが、マコは「死んでるところ」に萌えるのだ。「GS美神 極楽大作戦!!」のおキヌちゃんと一緒である。なのに、花田マコは死んでる感じがしない。「二人の世界」では、生きてるピコよりよほど元気に歌っている。

なんだ、好き嫌いの趣味の問題か、といわれれば、その通りである。否定はしない。あえて言おう。俺はマコが心の底から好きなのだ。どのぐらい好きかっちゅうと、グリンダと同じぐらいだ。だって堀内敬子と木村花代が演じてきたんだぞ。俺にとって「夢から醒めた夢」はマコなのだ、ってのは言い過ぎにしても、ピコがどんなに良くたって、マコがいまいちだったらだめなのである。

新マコは出てこないのか。そうだ、パンフレットのキャストもチェックしてみよう。

ピコ
吉沢梨絵、真家瑠美子

マコ
花田えりか、苫田亜沙子、南めぐみ

マコの母
織笠里佳子

メソ
飯村和也、有賀光一

デビル
野中万寿夫、川原洋一郎、道口瑞之

エンジェル
有賀光一、藤原大輔、石井雅登

ヤクザ
野中万寿夫、大塚 俊、韓 盛治

暴走族
韓 盛治、大塚 俊、渡邊今人

部長
田中廣臣

老人
維田修二、武見龍麿

老婦人
菅本烈子、安田千永子、佐和由梨、佐藤夏木

夢の配達人
北澤裕輔、荒川務、佐野正幸、星野光一

……あれ? あれ? あれ?

ピコはこの2人だけ?真家ピコ未見だから見たいけど、花ちゃんは?花ちゃんはあ?それにあーちゃんもナシ?

マコは、とりあえずこれも未見の苫田マコをまず見たい。南マコ、これもよさそうだ。今回の子供役もなかなかだったし。同じ「キャッツ」のバブ役、紺野美咲もキャスティングしてほしいところ。

大塚ヤクザも早く見たいものだ。野中デビルにも再会したい。味方隆司の名前がないのはちと残念。荒川&佐野さん働きすぎだろ。

うーん、全体的に「うひょーこれ見たい」という配役があまりない。まあ予定外のキャストが突然出てくることもあるから、偉大なる代表様の気まぐれがいい方向に働くことに期待しよう。

にしても花ちゃんどこ行ったんじゃああああ!

「夢から醒めた夢」ホームページ
http://www.shiki.gr.jp/applause/yume/index.html

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2008年8月10日 (日)

モーニング娘。×タカラヅカ「シンデレラ the ミュージカル」

シンデレラ 高橋 愛
王子 新垣 里沙
ポーシャ 亀井 絵里
妖精 他 道重 さゆみ
ジョイ 田中 れいな
伝令官 久住 小春
妖精 他 光井 愛佳
ページ ジュンジュン
ページ リンリン
女王様 光 あけみ
王様 箙 かおる
継母 愛華 みれ
妖精の女王 麻路 さき
仕立屋 他 舵 一晴
父親 他 鷹月 笙
仕立屋助手 他 東 三智
家臣 他 多彩 しゅん
執事 他 真山 葉瑠
コック 他 雅 景
紳士 他 北山 里奈
シェフ長 他 大洋 あゆ夢
青年 他 かず ゆうと
側近 他 光海 あきほ
女官長 他 妃宮 麗子
老婆 他 二葉 かれん
メイド長 他 真由華 れお
男の子 他 松本 菜穂
だらしない娘 他 陽色 萌
メイド 他 雪菜 つぐみ
若い娘 他 舞名 里音
幼いシンデレラ 他 綾花 ちか
悪い娘 他 草風 なな
控え目な娘 他 姿央 みやび

2006年の「リボンの騎士 ザ・ミュージカル」以来2回目となる、宝塚歌劇団とモーニング娘。のコラボレーション。舞台は同じ新宿コマ劇場だ。

「リボンの騎士」は本当にすばらしい舞台だった。前評判はいまいちで、チケット販売には苦戦していたこの作品。自分も半信半疑で、とりあえず見ておくか、という気持ちで劇場に向かったところ、あまりの面白さに衝撃を受け、3週連続で劇場に通ってしまった(1週目2週目3週目)。間違いなく、2006年のベストプレイだった。

なので、どうしてもそれと比べてしまいたくなるところだが、今回はだいぶ枠組みが違う。

まず、前回は宝塚の女優は専科の箙かおる一人しか参加していない。むしろ作・演出に木村信司を迎えたところが重要で、宝塚の「手法」と、モーニング娘。とを融合させた舞台だったのだ。そのマッチングが最高だったうえ、そこに手塚治虫の世界観と、甲斐正人の日本の情感あふれる音楽とが加わり、世界に誇るべき日本のオリジナル・ミュージカルを誕生させた。

それに比べると、今回は宝塚から専科の2人(箙かおる、光あけみ)と、元トップのOG2人(愛華みれ、麻路さき)が参加、さらにアンサンブルはすべて宝塚OGで固めるという、文字通りの「宝塚・モーニング娘。の競演」だ。そして、作品はオリジナルではなく、天下のオスカー・ハマースタインⅡ世&リチャード・ロジャースコンビによる伝統のファミリーミュージカルだ。演出に宝塚から酒井澄夫を迎えているとはいえ、前回ほどのオリジナル色は望めそうもない。

なのであくまで前回とは別もの、という視点で観劇したが、出来としては「豪華なファミリーミュージカル」の域を出ていない、というのが正直な感想である。

妖精の女王が歌う幻想的なオープニングは素晴らしかった。いっきに舞台に引き込まれたが、その後の演出は一様に凡庸で、古い作品だからか物語のテンポも悪い。現代の子供にはやや飽きられてしまうだろう。

舞台上のタカラジェンヌと娘。の面々も、どうもうまくかみあっておらず、互いの良さが出ていない。ジェンヌ側は客に、娘。側はジェンヌに遠慮している様子がありありと伝わってしまう。

娘。の配役もやや不満。高橋愛の実力は折り紙つきだし、新垣里沙の王子役は予想に反して実に凛々しかった。だが、やはり今回は、5期メンバーは一歩後に引いて主役は久住小春や光井愛佳に任せるべきだったのではないか。小春が今回演じた兵士は、抑えた演技ながらすさまじい存在感を放っていた。やはりこの子にはスターのオーラがある。そしてその年齢に不似合いな如才なさが持ち味の光井を、ここで見極めたかった思いもある。

田中れいなのいじわる姉はいいとしても、すっかり普通の人になってしまった今の亀井絵里では、そのれいなとつりあいが取れない。そして道重さゆみに至っては完全にアンサンブル扱いである。これはないだろう。ジュンジュン・リンリンだってもっと使い方があったと思う。

やはりモーニング娘。ミュージカルはオリジナルが基本だ。既存の脚本にあわせるとこういうことになってしまう。もちろん、作品として面白ければそれでもいいが、今回はそこまでの面白さがなく、不満だけが残ってしまった。

フィナーレは、モーニング娘。、タカラジェンヌそれぞれにたっぷりと時間をとった豪華なもので、これはなかなか楽しかった。娘。は「シンデレラコンプレックス」「シャボン玉」「リゾナント ブルー」「ザ☆ピ~ス!」の4曲を熱唱。しかしこういう展開なら、昔「エンタの神様」で娘。&宝塚を初めて実現させた「Mr.Moonlight 〜愛のビッグバンド〜」やってほしかったよ。盛り上がると思うんだけどなあ。

今回は我慢しました

「シンデレラ the ミュージカル」公式ブログ
http://www.koma-sta.co.jp/cinderella/

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2008年8月 2日 (土)

水戸黄門まつり

自分が高校時代までを過ごした水戸市の最大のお祭りである「黄門まつり」を久しぶりに見物してきた。

初日の花火大会、2日目・3日目のパレードと市民参加の踊り、という基本構成は自分が小学生の頃から変わらない。ただ、ずっとパレードの黄門役は市長が務めていたが、自分が高校生の時だったか、新たに市長となった人物が「カツラが間に合わない」という理由で黄門役を拒否。そこで初めて、テレビの水戸黄門役を務めていた西村晃が招かれ、パレードに花を添えた。カツラを作るより西村晃に出演交渉をするほうが大変だろうからたぶん言い訳だったのだろうが。そのときのパレードは間近で見学した記憶がある。

その後も、黄門役は俳優が演じたり市長が演じたりだったようだが、番組ゆかりの役者を招くのは恒例となったようだ。記憶あいまいだが、由美かおるが来たこともあったように思う。

しかしだんだん番組とは離れてきているようで、今年のゲストは真木蔵人に高橋由美子。水戸黄門とは全く無関係だ。まあ真木蔵人は親父のマイク眞木の本籍地が水戸らしいので多少のゆかりがあるが、高橋由美子にいたっては何の接点もない。

そうはいっても、やはり有名人が来ると祭りは盛り上がるものだ。

夜は「黄門ばやし」と「ごきげん水戸さん」を交互に踊る。曲がサンバ調になったが、基本構成は一緒である。

水戸市の市街地もかなりシャッター化しており、祭りの盛り上がりもいまひとつだ。伝統も大事だが、もっと新しい要素を取り入れていかなくてはいけない。

全国で「YOSAKOIソーラン祭り」の成功にインスパイアされ、その踊りのスタイルを取り入れたり、若者中心の企画を取り入れたりする動きはあるが、解はそれだけではないだろう。

せっかく水戸黄門という超メジャーなキャラがあるのだから、やり方次第でもっと面白くなるはずである。あえて若者向けでなく、今後増える一方のシニア層をターゲットにした企画を展開してもいい。60歳以上によるミスター黄門コンテストとか、50歳以上限定の由美かおるコスプレ大会とか。

とにかく、なんだかんだと50年近い歴史を刻んできたのだ。決してその火を絶やすことなく、次の世代に受け継いでいきたいと思う。

<追記>

映像追加しました。

「水戸黄門まつり」のホームページ

http://www.mitokoumon.com/maturi/koumon/koumon.html

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