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2008年6月14日 (土)

「インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国」先行上映

6月21日ロードショーとかいいながら、先行ロードショーという形で実質的に封切られた「インディ・ジョーンズ」最新作。前作から20年の時を経て、待望の復活だ。

何で今さら、という人も多いかもしれないが、自分はこの大好きなシリーズがまた作られたことを素直に喜んでいる。

第一作の「レイダース 失われた聖柩」が1981年末に公開されたとき、自分はまだ中学生。世界的にはヒットを納めたこの映画だが、「超大作」というほどの規模でもなく、日本でもどちらかというと「ジョーズ、未知との遭遇のスピルバーグと、スター・ウォーズのルーカスが組んだ映画」ということで、映画マニアに訴えかけるようなプロモーションを展開していた。その結果、当時自分が住んでいた水戸で一番大きな映画館だった「京王グランド」ではなく、その地下にある小規模の映画館「京王プラザ」で上映されることになった。ちなみにそのとき京王グランドを占有していたのは絶頂期にあったハル・ニーダム監督の「キャノンボール」だった。

そのプロモーションに乗せられ、すでに映画好きを気取っていたヤボオ中学生は、本当は「キャノンボール」を観たかったのだが、ぐっと我慢して地下の映画館に向かったわけだ。しかしこれが無茶苦茶面白い。次々と起こるピンチを知恵と力で乗り越えていく、痛快無比の冒険活劇。映画とはこんなにも面白いものか、と衝撃を受けた記憶がある。

そして第二作「インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説」が公開された1984年の夏。これはその年の夏休み映画の目玉作品として派手にプロモーションされた。そのためすっかり映画マニア気取りだったヤボオ高校生は「今度は観なくていいか」なんて考えていたが、SFやミステリー、映画に非常に詳しかった2級上の先輩が「あの映像を見る限り、相当に出来のいい作品だと思う」という意見を述べていたのであっさりと折れて、今度はめでたく京王グランドでの上映となったロードショーへ。

そこで再び衝撃を受ける。観客がついていけなくなることもいとわず、ハイスピード、ノンストップで荒唐無稽すぎる冒険シーンを展開するという、元祖ジェットコースター・ムービーと出会った瞬間だ。すごいすごい、映画ってこんなこともできるんだ。娯楽の少ない田舎の高校生にはあまりにも刺激的すぎた作品だった。

そして第三作「インディ・ジョーンズ 最後の聖戦」。自分は大学生になっており、東京で暮らしていたが、帰郷したついでに水戸の映画館で観た。すでに京王グランド、京王プラザともになく、駅前に出来たばかりの西武デパートの中に作られた真新しい映画館だった。

チュニジアでのロケが印象的だった第一作、スタジオの中のシーンをメインに、まさしく遊園地な雰囲気で楽しませてくれた第二作は、いずれもあまり大風呂敷を広げず、小技で魅せる映画だった。しかしこの第三作は、すべてが大がかりなシーンの連続。巨大な客船の間を駆け抜けたり、戦車でカーチェイスを繰り広げたり、ナチスの集会に紛れ込んだり。それがどうも自分の琴線に触れなかったようで、ハリソン・フォードとショーン・コネリーとの掛け合いはステキだったものの、前2作と比べるとやや印象が薄い。

中学時代、高校時代、大学時代にそれぞれ1作ずつ観た作品だ。社会人になったころ新作が出てくるといいな、と思っていたが、それが実現するのがこんなに時間がたってからだったとは。「リストラ時代」になる前に、何とか間に合ってくれた。

その最新作。アカデミー賞を取ってからのスピルバーグは、すっかり馬鹿映画に戻ってきてくれて本当に嬉しい。彼の最高傑作は「1941」だと信じて疑わない身としては、だ。その馬鹿映画監督としての超一流の技が冴えまくる。それをルーカスの提示する、揺るぎのない世界観が包み込む。そこにハリソン・フォードのケレン味あふれる存在感が加わる。もうそれ以上何を望むというのだろう!旧作とのつながりも、明示的、あるいは隠れキャラ的にそこかしこに散りばめられてファン心理をくすぐってくる。

感触としては、第二作と第三作の間ぐらい、という感じだろうか?腰が抜けるほど面白い、というほどでもないが、こんなにも安心して、こんなにも楽しませてくれる映画はそう滅多にお目にかかれるものではない。冒険活劇の「お約束」を全部詰め込み、さらにこのシリーズの隠し味である、ややブラックな笑いもきちんと織り込んである。まがうことなきインディ・ジョーンズの味わいをとくとご賞味あれ。

なんだか旧作の思い出を語っているうちにお腹いっぱいになってしまい、新作についてろくすっぽ考えていないエントリーになっちまったが、余計なことは考えないのがこのシリーズの楽しみ方だ、としておこう。

シリーズの復活をどこで祝おうかと考え、シネコンではなく日劇へ。ロープにぶらさがるジョーンズ教授。

「インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国」公式WEBサイト(音出ます)
http://www.indianajones.jp/

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