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2008年4月19日 (土)

AKB48 ひまわり組公演「夢を死なせるわけにいかない」千秋楽

チームAとチームKの合同公演・ひまわり組2ndステージ「夢を死なせるわけにいかない」がこの週末、千秋楽を迎えた。

ひまわり組は基本ダブルキャストなので、2回の「千秋楽公演」が用意された。1回目が選抜メンバー中心、2回目がそれ以外のメンバーや研究生で構成された。何もここまでハッキリ分けんでも、と思うが、そういうところをあいまいにせず、あえてファンがネット上で「表メン公演」「オール裏」などと呼んでいるのを許しているところがAKBらしいところである。しかも会場は「裏」が多いほど盛り上がるのだからまた面白い。

すでにAKBのチケットは完全メール抽選になっているが、自分は非常に幸運なことに、1回目の千秋楽はキャンセル待ちで、2回目は当選で入場することができた。

<千秋楽1回目>
秋元才加・板野友美・大島麻衣・小野恵令奈・河西智美・小嶋陽菜・佐藤亜美菜・佐藤夏希・佐藤由加理・篠田麻里子・高橋みなみ・野呂佳代・前田敦子・増田有華・峯岸みなみ・宮澤佐江

<千秋楽2回目>
奥真奈美・川崎希・倉持明日香・小林香菜・小原春香・駒谷仁美・佐藤亜美菜・近野莉菜・戸島花・中田ちさと・成田梨紗・成瀬理沙・早野薫・藤江れいな・松原夏海・宮崎美穂

1回目の千秋楽。あんなに見られなかったあっちゃんを見るのも、はや6回目である。大島優子がいないことを除けば、選抜メンバーがずらりとそろった豪華なステージ。これほどのラインナップを目撃するのは自分にとって初めてだ。

「千秋楽だぜ!」開演前、緞帳の向こうからメンバーが気合いを入れるかけ声が聞こえてくる。「冷静、丁寧、正確に。AKB、48!」そして公演が始まった。

特に気負いも感じさせず、歌もMCも比較的淡々と進んでいく。客席もあまり騒ぐ人は少なく、きら星のごとく並んだ選抜メンバーたちの姿を目に焼き付けているようだった。

最後のあいさつも、みなチームA、チームKに再び分かれてしまうことを惜しみつつも、前向きな発言が多く、明るくほのぼのとした雰囲気。これはこれでいい、と感じていたが、ひととおりあいさつが終わり、最後の曲「ハートが風邪を引いた夜」を紹介するために再びマイクを握った高橋みなみの言葉がどんと胸に響いた。

「みなさんは、ひまわりの花言葉ってご存知ですか?ひまわりの花言葉は、『あなたは素晴らしい』『光輝』。そしてひまわりの花は、実は小さなお花がたくさん集まってできているのだそうです。私たちは、今は小さなお花かもしれません。でもいつか、ひまわりのような大きな花を咲かせられたらと思います」

メンバーのあいさつでは、お互い「切磋琢磨(と秋元才加は2回言った)」したメンバーへのリスペクトが口々に語られていたが、それを『あなたは素晴らしい』という花言葉によって美しくまとめ上げた。それだけでも文字通り素晴らしいのに、ひまわりが頭状花序であることを引き合いに出し、この「ひまわり組公演」がメンバーそれぞれの個性を一層引き出しつつ、AKB全体のパワーアップも図った企画であったことを改めて教えてくれた。高橋みなみは最高だ。

終了後はハイタッチでメンバーが観客を送り出し。ちょっと期待していたとはいえ、嬉しいサプライズである。

そして2回目の千秋楽。大堀恵が何らかの都合で休演となってしまったが、前日出ていなかったメンバーが総出演。もっとも佐藤亜美菜は前日も出ていたので、両方の千秋楽に出演したことになる。

上で「裏」が多いほど盛り上がる、と書いたが、その法則どおり、この日はのっけから客席も超ハイテンションだ。轟音のようなmixが打たれ、曲に合わせたかけ声も、推しているメンバー名の連呼も次々に会場内にコダマする。やはり千秋楽、このぐらい盛り上がったほうが雰囲気が出る。

メンバーの表情もみな生き生きとしていて、エネルギッシュなステージとなった。MCでは、AとKとの交流に加え、研究生の成長が話題に上り、先輩であるメンバーが「研究生から学んだことがある」と話していたのは印象的だった。

この日はハイタッチの前に、アンコール後に1曲プラスのサプライズもあった。曲はなんと「AKB48」だ。ひまわりメンバーによるAKB48とはこりゃ嬉しい。研究生のみんなは見よう見まねで踊っているし、終演後マネージャーが指摘していたようにフォーメーションはグダグダだったが、そのへんも含めて実に得をした気持ちだ。

2つのメンバー構成、2つのカラーによる千秋楽。非常にいいものを見せていただき、感謝の気持ちでいっぱいである。

このひまわり組公演、新参者の自分にとってはもちろん大いに楽しかった。結局3カ月で12回も観てしまった。四季のステージをさんざんリピートしている自分にとっても、このはまりっぷりは特筆すべきものがある。四季と同様に出演者の構成が毎回変わる、ということもあるが、それに加え飽きずにハードリピートできるよう演出上の工夫がなされていることも大きい。

その工夫とは、随所に不確定要素を織り込んでいることだ。もちろんMCは毎回違うわけだが、曲の中にも「毎回違う」部分が用意されているのだ。例えば「青春の稲妻」ではメンバーの誰か一人がソロダンスを披露する部分があるし、「ロックだよ人生は」では冒頭と間奏で、誰かが短いスピーチをする。さらに「ロックだよ―」の間奏部分では、話をしていないほかのメンバーは、自由に踊っている。峯岸みなみは、必ず誰かと寸劇のようなことをしているので、そこからも目を離せない。

そして何といっても「となりのバナナ」である。曲の名前からしていかにも秋元康っぽいが、それはこの際わきに置く。この曲の間奏では、歌う2人(河西智美or小林香菜&小野恵令奈or奥真奈美)が毎回異なるトークを繰り広げる。小野・奥がネタを振り、河西・小林がそれを受ける、という構成だが、4人それぞれキャラが違っているのが面白い。小野は時事問題を絡めたちょっとブラックな話題をぶつけ、奥は常識問題を投げかける。これに対し、河西は天然キャラで返し、小林は絶品のバカキャラで応じる。個人的には、小林−奥コンビが楽しかった。高校生を容赦なく罵倒する小学生、という構図が最高である。

このように、今日は何を言うのか、誰が担当するのか、どういう動きをするのか、というほんのちょっとしたワクワク感が、公演全体にダイナミックさをもたらしているのだ。四季の舞台でも、「キャッツ」には多少それに似た要素がある。ロングランに耐えるためにはリピーターは必須であり、リピーターの確保にはこのような隠し味が不可欠なのだ。

とにもかくにも、ひまわり組は終わった。来週からチームAの4thステージリバイバル公演が早速始まり、来月にはチームKの4thステージが登場するという。3月からスタートしたチームB公演も好評で、史上初めて、チームA・K・Bのオリジナル3公演が並行して行われることになる。さらに研究生の昇格によって、3チームすべて16人となった。つまり、ついに「48人」体制が完成したのである。

秋元康は先日、NHK放送記念日特集番組で村井純や天野祐吉らと対談しAKBについてこう語っていた。「AKB48は実はネットアイドル。それがなぜ強いかというと、こちらの思惑通りにならないからなんです。おニャン子クラブは、テレビの文法で作っていたから、こちらが用意して発信した情報をお客さんが受け入れるか拒否するかしかなかった。しかしAKBはネット上で今回の曲はよくなかったとか、どんどん話し合いがなされて広がっていく。」

毎日公演をする、ということにかかるコストは、人材育成まで含めて考えると実に膨大で、いかに値上げしようが、あくどい商売をしようがカバーできるものではないだろう。にもかかわらず、秋元康はまだAKBの幕を引こうとはせず、「思惑通りにならない」ところから「何か」が生まれるのを辛抱強く待っているのだ。今回、チーム制に戻したということは、また原点に戻してみようということだ。幕を引くつもりならそんなことはしないはずである。いったいひまわり組公演の何を見て、チーム制に戻す決断をしたのか。そこをぜひ聞いてみたいものだが、個人的には、この千秋楽で「裏」のほうが盛り上がる、という現象が起きていたことに、何かヒントがあるように思えてならない。

自分も引き続きAKBを追いかけることで、ネット時代の新しいムーブメントとビジネスモデル発生の法則を探し求めていきたいと思う。とか言い訳してるが、要するに今後も劇場に入り浸りますよ、と宣言してるわけで。

AKB48の公式WEBサイト

http://www.akb48.co.jp/

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