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2008年3月 2日 (日)

四季「マンマ・ミーア!」ムーン復活!鈴木ほのかドナ出現

ドナ・シェリダン 鈴木ほのか
ソフィ・シェリダン 谷内 愛
ターニャ 八重沢真美
ロージー 青山弥生
サム・カーマイケル 荒川 務
ハリー・ブライト 明戸信吾
ビル・オースティン 栗原英雄
スカイ 田邊真也
アリ 山本貴永
リサ 玉井明美
エディ 川口雄二
ペッパー 丹下博喜

2月26日に開幕した名古屋のマンマ・ミーア!。主役のドナに鈴木ほのか、というニュースが飛び込んできた。これはハリーならずともびっくり仰天だ。仰天して銀行を休んだりはしないが、そもそも銀行にも勤めてはいないが、発売初日にゲットした週末公演がなんとも待ち遠しくなった(プレ公演は入手できず)。

鈴木ほのか。彼女を初めて見たのは89年の「レ・ミゼラブル」コゼット役ではないかと思う。87年初演時の斉藤由貴のインパクトが良くも悪くも強すぎて、他のコゼットはどうだろうなあ、と思っていたが、ほのかコゼットは実に可愛らしく、すっかり気に入ってしまった。

その名前は頭に深く刻み込まれたので、どこかでまた見たいとは思っていた。しかし機会がなく、結局再会するのは97年、同じ「レ・ミゼラブル」で、今度はファンティーヌを演じたときだ。

この公演は岩崎宏美がファンティーヌとして復活した年で、自分の興味は主にそちらに傾いていた。何度か鈴木ファンティーヌも見たが、正直、印象はあまり強くない。彼女はアイドル顔で、ファンティーヌを演じていても「まだコゼットいけるんじゃね?」というほどだったが、声の線が細く、歌唱力は岩崎の前ではどうしても二歩も三歩も譲ってしまうのだ。

というわけで、その後も名前だけは常に頭の片隅にありながら、見る機会なく数年が過ぎる。彼女自身、いくつかミュージカル公演に名を連ねていたものの、あまり本領を発揮できるような役は得ていなかったようだ。自分の記憶からも、だんだん遠ざかっていた。

しかし、彼女の演技を見る機会は、最高の形でやってきた。ドナという素晴らしい役で彼女をまた舞台で見られることが本当に嬉しい。

このままだと、本当に中途半端な役しかできない役者人生を送ってしまうかもしれなかった鈴木ほのかにとって、自分の育ての親といえる東宝の最大のライバルである四季に参加すること、しかもこの夏には「ミス・サイゴン」への出演も決まっていることを考えれば、その決意はなみなみならぬものがあることは容易に想像できる。四季にとっても、保坂知寿が抜けたあと、迷走を続けたドナ役である。それをハッキリ打ち出せなかったことが、福岡公演の早期終了を招いてしまった。そのドナに東宝から引き抜いた女優を迎える、というのは話題性もあり願ったりだったろう。

今年に入って、四季では芝清道ムファサ&村俊英スカー、苫田亜沙子グリンダ、吉沢梨絵アンと新キャストが続いていたが、ちょっと比較にならないぐらいのサプライズだ。

と、かなり興奮気味に指折り数えて待ちに待った土曜日。N700系のぞみで名古屋に向かった。

伝説の渡辺正ラダメスを目撃した「アイーダ」以来の名古屋ミュージカル劇場。大阪、福岡と旅してきた「サマーナイト・タベルナ」の出迎えを受ける。

Hotel

おなじみのオーバーチュアがかると、もうはやる気持ちを抑えきれない。この作品は心の底から大好きだ。でも音響の迫力がイマイチだった気がする。名古屋のスピーカーってあんなのでしたっけ。

ソフィーが出る、アリが、リサが出る。ロージーとターニャが現れる。そしてついに鈴木ほのかドナ登場。

「浜に打ち上げられたようね、お二人さん!」

うおおおおおおお美人だ!やっぱり鈴木ほのかだ。少しは年をとってるかと思ったけど、ぜんぜん変わってない。昔のままのほのかだ!

と親父三人衆とまったく同じ感想を脳内で叫び、気分はすっかりエーゲ海である。

とにかく、鈴木ドナはルックス最強。これは間違いない。目がくりんとしたかわいらしさがほのかコゼットの魅力だったが、その愛らしさは年をとっても健在。そして見逃せないのは、基本スリム体系でありながら、実にナイスバディだということだ。衣装によってはかなりドキドキしてしまう。しかし、それがあるからこそ「昔のままのドナだ!」と叫んだあとの、親父たちの妙なハイテンションぶりに説得力が加わるのだ。

演技の面では、かなり肩に力の入ったドナ、という印象だ。このままずっと行くのか、公演を重ねる中で変わっていくのかは分からないが、もう少し弱さ、かわいらしさの部分をのぞかせたほうがいいような気がする。それは本来の持ち味なので、自然と出てくるものと思われる。

ちょっと心配していたのは歌唱力だ。もともと細い声の人、という印象だったので、あのドナのパワフルな歌い方ができるのか、と案じていた。しかしそれは杞憂に終わった。ここはルックスとは対称的に、昔とまったく異なる発声法で、低めのキーもきちんと歌いこなしている。少し歌いだしがつらそうに聞こえることもあるが、それも序々にこなれてくるだろう。保坂の独特の歌い方、早水小夜子の圧倒的なボーカルに比べると、やや物足りないかもしれない。だが特徴ある彼女らに対し、非常にナチュラルに歌っているので、ABBAの曲にマッチしているような気もする。

ただ、カーテンコールではもう少しハジけて欲しかった。考えてみると、彼女はあまりダンス系の役はやってこなかったのかもしれない。「ミス・サイゴン」が終わったら、ぜひ四季にワラジを脱いで、さまざまな役にチャレンジしてほしいと思う。あの年代の女優が圧倒的に不足しているのがいまの四季だ。チャンスは多いのではないだろうか。

今回の公演で面白かったのは、鈴木ほのかドナと、谷内愛ソフィの相性が抜群によかったことだ。愛ちゃんは自分の中では娘属性があまりなく、お姉さん属性なのでソフィとしてはちょっとしっかりしすぎ、という印象があるが、鈴木ドナと並ぶと、なんだか本物の美人親子に見える。それが幸いして、Slipping Through My Fingers はプラスアルファの涙を誘った。

鈴木ほのかドナ、人によって感想はさまざまだろうが、自分としてはずっといてほしいドナだ。名古屋限定、開幕限定に終わることなく、これからも演じ続けてほしい。

ひとつ、嬉しい報告。

前回の福岡公演の際、ラストシーンの冗談みたいに大きな月が、投影のしょぼいものになっていてひどくがっかりした。「マンマ・ミーア!」は、月の光に導かれた優しい奇跡を描いた寓話だと思う。だからあの最後の月の存在感は不可欠の要素だ。ぜひ名古屋公演では復活を、と思っていたが、ばっちりあの月が登場している。これでI Have A Dreamの感動も倍増だ。こりゃ名古屋にも通っちまいそうだな。

Boad

マンマ・ミーア!のホームページ

http://www.shiki.gr.jp/applause/mammamia/index.html

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コメント

いつも拝見・参考にしてます。
色々あって足が遠のいていたこの作品。26日に観に行きました。
ドナに(なぜかサムにも)亡霊(!?)が見えてしまい、まだまだ冷静な視点に立てていないと実感…。
でも記事を読んで、すこし冷静になれたかな?また楽しみにしてます。

投稿: らべたん | 2008年3月 2日 (日) 10時09分

らべたんさんこんにちは。

こんな残念なブログを読んでいただき恐縮です。

亡霊とはおだやかでないですね。ドナはなんとなく分かりますが、サムにもですか?

敏感でない自分は、気付きませんでした。サムの髪が少し増えている、とは感じましたが。

今後ともよろしくお願いいたします。

投稿: ヤボオ | 2008年3月 2日 (日) 21時45分

いつもながら行動力ありますね!
敬服します。
鈴木ドナの感想待ってました。鈴木ほのかさんの登板ビックリですね。これは鈴木さんの挑戦か四季の人材不足なのか???こういうサプライズはドンドンやってもらいたいです。
鈴木ほのかの名前を聞いた時、レミゼの綺麗(かわいい)な方だと思ったのですが、歌声は思い出せませんでした。
しかし、ヤボヲ師匠のレポを見て行く気満々になりました。
ありがとうございました!

投稿: kuffskuffs | 2008年3月 3日 (月) 08時15分

どうも、おばんです。師匠。

やはり、名古屋開幕シリーズいましたか。私も土曜日の昼公演にいました。相変わらずのニアミスですね。


正直、ドナについては諦めていたのですよ。もう、保坂千寿レベルは現れないかと思ってました。でも、鈴木ほのかには驚きました。まだ、四季以外にも逸材はいるのですね。安心しました。

ほのかちゃんには朗々と歌い上げるボーカルはないものの、存在感の強さはミニ保坂かといえるほど、正直に満足しました。

今年のジャイアンツの様な大型補強ですので、内外から言われることも多いと思いますが、私は「芝居がよければいい」
という思いです。

ぜひ、また名古屋に行きたいと思います。

あ、それから私もレポをブログにアップします。
頑張ります。

投稿: よしぼう | 2008年3月 3日 (月) 22時13分

kuffskuffsさん、こんにちは。

わたしの感想はいつもながらバイアスかかってるのであまり参考にはならないと思いますが、とりあえず大好きなマンマ・ミーア!をまた観られただけでも幸せです。

退団とか休団とか言わず、ドンドン人材を流動化させてほしいですね。そしたら出て行った人がまた出てくれるかもしれないし。山口サムに芥川ハリー、今井ビルなんて観たいなあ。

投稿: ヤボオ | 2008年3月 4日 (火) 00時56分

よしぼうさん、こんにちは。

ほのかドナ、まだまだ磨く余地が残ってると思いますから、ミス・サイゴンぎりぎりまで頑張ってほしいです。

客演といえばシルビア・グラブもまだ若いけどもうちょっとしたらドナにいいんじゃないかなあ?

投稿: ヤボオ | 2008年3月 4日 (火) 01時02分

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受信: 2008年3月13日 (木) 00時28分

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