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2008年3月20日 (木)

四季「ウィキッド」新キャストぞくぞく

グリンダ 西 珠美
エルファバ 樋口麻美
ネッサローズ 山本貴永
マダム・モリブル 森 以鶴美
フィエロ 北澤裕輔
ボック 伊藤綾祐
ディラモンド教授 前田貞一郎
オズの魔法使い 飯野おさみ
男性アンサンブル

須永友裕、西野 誠、永野亮彦、成田蔵人、脇坂真人、
白倉一成、品川芳晃、上川一哉、関 与志雄

女性アンサンブル 長島 祥、永木 藍、鳥原如未、あべゆき、黒崎 綾、
有美ミシェール、石野寛子、柴田桃子、遠藤珠生

オズの国に次々と新キャスト投入。飯野オズがまず観たい。と思ってたら西グリンダ&北澤フィエロ登場。そろそろ行くか、と考えていたらディラモンド教授まで替わってしまった。そんなわけで前日予約。

考えてみたら西珠美って初見だ。「オペラ座の怪人」でも「ジーザス・クライスト・スーパースター」でも観る機会がなかった。冒頭の登場シーン、シャボン玉に乗ってお出ましのグリンダ様。ぱっと見のルックスは背がすらっと高く、スタイルもなかなか。顔のふんいきも美人顔だ。歌は沼尾みゆき、苫田亜沙子と比べて遜色ないが、一歩ぐらいは譲るか?演技は非常に固い感じがしたが、先行した2人とはやや異なる方法でそれなりに笑いも取っていた。たとえばWhat Is This Feeling? の歌い出しで独特の間を取っていたり、Popularのやりとりに新たなアレンジを加えたり、といったぐあいに。

ただ、沼尾のような愛きょうも、苫田のようなぶっとんだ感じもなく、ふつうに鼻持ちならない女、という印象もある。まだ役にこなれていないからか。時間が経つにつれ、2人は違った味わいが出てくることを期待したい。

北澤フィエロ。李涛フィエロがすっかりイメージとして定着し、だいぶ気に入っていただけに新フィエロがどう自分の目に映るか不安でもあったが、さすが安定感のある北澤だ。ばっちりイケメン王子になりきっている。フィエロはちょっとヘンな奴なところがあるクセのある役で、「オペラ座の怪人」ラウル役の感じから、そのヘンな奴なところが出てこないかな、とも懸念していたが、それも大丈夫だった。半分にやけたまま固まった表情が、どことなくつかみどころのないフィエロらしさにつながっていた。そういえば、北澤は「夢から醒めた夢」の夢の配達人でも、つかみどころのないキャラクターを演じていた。なかなか幅広い演技の出来る人である。

演技の細かさはさすがで、エルファバを救出した後、グリンダに向けた銃を静かに下ろすときの、覚悟と慈愛に満ちた複雑な表情は涙を誘う。

ダンスに関してはやはり李に及ばないが、Dancing Through Lifeでフィエロが見せる「将来を暗示する」動作は、キレがいい李だとその動きも“決まって”しまい、あまり目に止まらない。しかし北澤だとその動きがややぎこちないため、かえってよく目立つというけがの功名(?)もあった。

飯野オズは、松下オズのインチキくささも、栗原オズのうさんくささもない、意外にも一番「悪」を感じさせるオズだ。そしてその悪に裏打ちされた男の色気が漂う。ここは飯野おさみの本領発揮といったところだろう。

「アイーダ」のファラオ役でおなじみの前田貞一郎がディラモンド教授に。声がよく通り、身のこなしも敏捷で、ヤギというより鹿男のようだ(全ての鹿の声が山寺宏一というわけではないのだが)。セリフ回しが早く、武見龍磨ディラモンドのように笑いを取るセリフで観客が反応するための間を取ったりはしていなかったが、今後そのあたりは変わっていくかもしれない。

新キャストを迎え、変化が始まった四季のウィキッド。今のところ、いずれも無難な配役という印象だが、ぜひサプライズも期待したいところだ。まずは阿久津陽一郎フィエロ。「南十字星」が終わるころには可能性も…?そして、やっぱり観たい木村花代グリンダ。まだまだ数年はロングランしてもらわなきゃあな。別に東京でなくてもいいぞ!

「ウィキッド」WEBサイト
http://www.shiki.gr.jp/applause/wicked/index.html

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コメント

昨日このキャストで見てきました。
北澤フィエロの「半分にやけたまま固まった表情」、すごくわかります!

背の高い西グリンダと北澤フィエロのおかげで、その2人とボックの身長のバランスがすごくいいなーと思いました。

投稿: 凛 | 2008年3月23日 (日) 20時29分

凜さんこんにちは。

北澤フィエロ、カッコよかったっすねえ。

このフィエロを見て、李フィエロの演技もまたかわったりするのでしょうか?

各キャストとも短期間で交代すれば、いろんな組み合わせで見られるのに!

投稿: ヤボオ | 2008年3月24日 (月) 23時55分

いつも楽しく拝見しております。

昨日、私も新キャストを拝見してきましたが、
「半分にやけた・・・」に笑ってしまい、
釘付けになってしまいました。

あと、グリンダ・西さんも、
最後は感極まった感じで、
私自身、とても感動いたしました。
役柄を徐々に掴んできたようで、
ポピュラーのぶっ飛んだ感じでした。

(ゴージャスドレス~の際、
 ステッキを持ち間違う演出、
 初見だったような。。。)

ともあれ、本当に楽しかったです。

投稿: けん | 2008年3月31日 (月) 13時44分

けんさんこんにちは。

今週はいきなり沼尾グリンダが復帰ですね。さらに新キャスト投入か?楽しみです。

北澤フィエロもいい感じにヘンな奴で、李フィエロ同様クセになりそうだー!

投稿: ヤボオ | 2008年4月 1日 (火) 00時07分

お久しぶりです。
北澤さんのフィエロ、気になります。

一昨日、
久々にファントムを観にいったのですが、
佐野ファントムを見ました。
良かったです。

オペラ系の役者さんがやるより好きです♪
来月も観にいきますが、
次は、クリスティーヌが木村さんだったら嬉しいです。笑
ではでは。

投稿: higashi | 2008年4月19日 (土) 19時26分

higashiさん、こんにちは。

今のファントムは誰が来てもそれぞれの魅力があって楽しいんですが、好みで言えば佐野ファントム一番好きですね。

むーまた観たくなってきました。私も茨城生まれの茨城育ちで東京勤務の千葉在住ですが、関西大好きなのでまた出没したいと思います。

投稿: ヤボオ | 2008年4月19日 (土) 23時43分

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