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2008年3月31日 (月)

立岡 晃さん、死去

四季の名バイプレーヤー・立岡 晃さんが29日、亡くなった。享年78歳。

亡くなったその日も、「ウェストサイド物語」の舞台に立っていたという。しかし最後の一瞬まで役者であったその人生をどう評価するかは、当人以外の誰にも許されないことだ。

だから今はただ、偉大な俳優の業績に心を馳せ、静かにその冥福を祈りたいと思う。

近年は最後の役となったドック、「オペラ座の怪人」のムッシュー・レイエが記憶に新しいが、自分にとって最も印象深いのは「夢から醒めた夢」の老人役だ。

彼が、霊界空港で長年待ち続けた妻を優しく迎え入れるシーンが好きだ。その姿を見てもすぐには声をかけられず、照れたように、はにかむように笑みを浮かべてじっとその視線を待ち、そして一言。

「やあ、おまえ。やっと来たね」

昔はいいシーンだな、というぐらいの感想だったが、自分も年齢を重ねるにつれ、この演技の重みが身にしみてくるようになった。

秋劇場のロビーパフォーマンスでは、階段の踊り場で、ひとりひっそり手回しオルガンを奏でていた。誰も通らないときでも、とても楽しそうに。

Yy102

こんなピンぼけの携帯写真しか残ってないのは残念だが、そんな写真の中で、やはり携帯を向けているファンに「いよっ」とばかりに手を上げている。その姿こそ、自分にとっての立岡 晃そのものである。

四季のお知らせページ

http://www.shiki.gr.jp/navi/news/002790.html

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2008年3月29日 (土)

みそしれる歌舞の会 第7回公演「カトルカールの願い事」

千葉県を本拠地に活動しているミュージカルカンパニー「みそしれる歌舞の会」が2年6カ月ぶりに本公演を実施した。地域の人々に親しまれ、良質な作品を生み出す実力あるグループであり、ぜひ今後も活動を続けてほしいものだ。

平和な村に住む、優しい心を持ちながら疎外感にさいなまれる魔法使い。彼が偶然呼び出してしまった、天真爛漫な子供の悪魔との心の交流が、魔法使いと村人との壁を少しずつ融かしていくという、ハートウォーミングなストーリーだ。精緻に整った伏線と構造を持つ脚本、それぞれの持ち味を生かした個性的な演技、ピアノだけで広がりのある世界観を出現させる力のある音楽など、ブランクはあったもののその実力は健在だ。劇場全体を舞台にする手法は子供たちも大喜びである。

四季は「文化の一局集中排除」を掲げ、津々浦々で全国公演を行っている。それはそれで素晴らしいことだけれど、本当に地域の文化として根付かせていくためには、こうした自発的な活動が継続的に行われていく必要がある。それをサポートできるのは何だろう?才能のあるリーダーはそうたくさんはいないだろうが、とりあえずやる気だけはある、という人は多いだろう。施設も、実は探すと結構ある。あとは資金と、その活動を広く伝えていくための地域メディアだと思う。メディアについては、ネット動画の普及が大きな変化をもたらすことになるかもしれない。あとに残るのは、やはり資金か。

その特効薬はすぐには思いつかないけれど、現在国内に数多く誕生した地域FM局が、ヨコの連携を深めることで次第に力をつけつつあると聞く。そのあたりに何かヒントがあるかもしれない。自分もそろそろ都心での仕事に体調が追いつかなくなってきたので(そんなに働いてはいないけれど)、早いところ余生モードに入って、地元のためにできることがないか探していこうと思う。

200803231440000

「みそしれる歌舞の会」WEBサイト
http://www.misokabu.com/

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2008年3月20日 (木)

四季「ウィキッド」新キャストぞくぞく

グリンダ 西 珠美
エルファバ 樋口麻美
ネッサローズ 山本貴永
マダム・モリブル 森 以鶴美
フィエロ 北澤裕輔
ボック 伊藤綾祐
ディラモンド教授 前田貞一郎
オズの魔法使い 飯野おさみ
男性アンサンブル

須永友裕、西野 誠、永野亮彦、成田蔵人、脇坂真人、
白倉一成、品川芳晃、上川一哉、関 与志雄

女性アンサンブル 長島 祥、永木 藍、鳥原如未、あべゆき、黒崎 綾、
有美ミシェール、石野寛子、柴田桃子、遠藤珠生

オズの国に次々と新キャスト投入。飯野オズがまず観たい。と思ってたら西グリンダ&北澤フィエロ登場。そろそろ行くか、と考えていたらディラモンド教授まで替わってしまった。そんなわけで前日予約。

考えてみたら西珠美って初見だ。「オペラ座の怪人」でも「ジーザス・クライスト・スーパースター」でも観る機会がなかった。冒頭の登場シーン、シャボン玉に乗ってお出ましのグリンダ様。ぱっと見のルックスは背がすらっと高く、スタイルもなかなか。顔のふんいきも美人顔だ。歌は沼尾みゆき、苫田亜沙子と比べて遜色ないが、一歩ぐらいは譲るか?演技は非常に固い感じがしたが、先行した2人とはやや異なる方法でそれなりに笑いも取っていた。たとえばWhat Is This Feeling? の歌い出しで独特の間を取っていたり、Popularのやりとりに新たなアレンジを加えたり、といったぐあいに。

ただ、沼尾のような愛きょうも、苫田のようなぶっとんだ感じもなく、ふつうに鼻持ちならない女、という印象もある。まだ役にこなれていないからか。時間が経つにつれ、2人は違った味わいが出てくることを期待したい。

北澤フィエロ。李涛フィエロがすっかりイメージとして定着し、だいぶ気に入っていただけに新フィエロがどう自分の目に映るか不安でもあったが、さすが安定感のある北澤だ。ばっちりイケメン王子になりきっている。フィエロはちょっとヘンな奴なところがあるクセのある役で、「オペラ座の怪人」ラウル役の感じから、そのヘンな奴なところが出てこないかな、とも懸念していたが、それも大丈夫だった。半分にやけたまま固まった表情が、どことなくつかみどころのないフィエロらしさにつながっていた。そういえば、北澤は「夢から醒めた夢」の夢の配達人でも、つかみどころのないキャラクターを演じていた。なかなか幅広い演技の出来る人である。

演技の細かさはさすがで、エルファバを救出した後、グリンダに向けた銃を静かに下ろすときの、覚悟と慈愛に満ちた複雑な表情は涙を誘う。

ダンスに関してはやはり李に及ばないが、Dancing Through Lifeでフィエロが見せる「将来を暗示する」動作は、キレがいい李だとその動きも“決まって”しまい、あまり目に止まらない。しかし北澤だとその動きがややぎこちないため、かえってよく目立つというけがの功名(?)もあった。

飯野オズは、松下オズのインチキくささも、栗原オズのうさんくささもない、意外にも一番「悪」を感じさせるオズだ。そしてその悪に裏打ちされた男の色気が漂う。ここは飯野おさみの本領発揮といったところだろう。

「アイーダ」のファラオ役でおなじみの前田貞一郎がディラモンド教授に。声がよく通り、身のこなしも敏捷で、ヤギというより鹿男のようだ(全ての鹿の声が山寺宏一というわけではないのだが)。セリフ回しが早く、武見龍磨ディラモンドのように笑いを取るセリフで観客が反応するための間を取ったりはしていなかったが、今後そのあたりは変わっていくかもしれない。

新キャストを迎え、変化が始まった四季のウィキッド。今のところ、いずれも無難な配役という印象だが、ぜひサプライズも期待したいところだ。まずは阿久津陽一郎フィエロ。「南十字星」が終わるころには可能性も…?そして、やっぱり観たい木村花代グリンダ。まだまだ数年はロングランしてもらわなきゃあな。別に東京でなくてもいいぞ!

「ウィキッド」WEBサイト
http://www.shiki.gr.jp/applause/wicked/index.html

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2008年3月16日 (日)

ディズニー「魔法にかけられて」復活!メンケン&シュワルツコンビ

予告を観るたび、早く鑑賞したい気持ちでいっぱいだった「魔法にかけられて(Enchanted)」がやっと公開。

これがディズニーのセルフ・パロディー作品であることはプロモーションでさんざん語られている。自分もそれを大いに楽しみに行った。

冒頭の十数分のアニメーションは、ウォルト・ディズニー・クラッシックスをミックスして煮詰めたようなプリンセス・ストーリーで、これだけでもディズニー作品に親しんでいる人なら大爆笑である。まあ親しんでなくても、コテコテの2次元アニメなので、ああディズニーのアニメーションっぽいなあ、とは感じていただけるはず。

最近はディズニーのアニメといえばピクサーの3DCG作品ばかり。それはそれで好きで、ジョン・ラセターは最も尊敬している映像作家の一人だが、やはりディズニーは2D(といってもデジタルで描いているには変わりないが)にこだわってほしいような気がする。

プリンセスが現実世界のニューヨークに舞い降りてからは、ことごとく「夢と魔法の王国」のお約束が覆されることで笑いを誘い、そこがこの映画の一番のみそになっている。

感心したのは、現実世界の視点でファンタジーを笑うというパロディーと、ファンタジーの視点で現実を見るという逆方向のパロディーとが同時進行で進み、それがラストできれいにつながるという美しい脚本の構造だ。

そしてその、2つの世界観を行き来するという設定を、無理なくスムースに観客に受け入れさせているのが、「リトル・マーメイド」「美女と野獣」「アラジン」で、90年代にディズニーアニメ復活をもたらした立役者、アラン・メンケンの曲だ。メンケンがディズニーに曲を提供したのは「ヘラクレス」以来10年ぶりだそうだ。

「リトル・マーメイド」で、メンケンはディズニーアニメ独特のミュージカルメソッドを捨て去り、ブロードウェーミュージカルの手法をアニメの世界に持ち込んで大成功を納めた。そこで生まれた新しいディズニーアニメのミュージカルメソッドを、今度は実写に展開してみせている。今回のミュージカルシーンのハイライト「想いを伝えて」は、「アンダー・ザ・シー」を初めて観たときの衝撃と同じぐらいエキサイティングだ。

そして歌詞を担当しているのはスティーヴン・シュワルツ。言わずと知れた「ウィキッド」の作詞・作曲の人です。この2人は「ポカホンタス」「ノートルダムの鐘」でもコンビを組んでいる。

このコンビの復活、というだけでも嬉しいが、なんだかディズニーミュージカルとウィキッドがタッグを組んだようで、ミュージカルファンにはなんともこたえられない仕上がりになった。

さらに言えば、ナレーションを担当しているのは世界のミュージカル女優の頂点に立つ、ジュリー・アンドリュース。何度も自慢するけど、彼女の「ビクター・ビクトリア」を俺はブロードウェーで観てるからね。そして、シュワルツの友情出演か、「ウィキッド」エルファバ役のオリジナルキャスト、イディーナ・メンゼルも緑ではない顔で参加している。歌ってはいない。

というわけで、ディズニー映画好きとして観に行ったが、途中から完全にミュージカル好きのモードに切り替わっていた。ディズニー好きかミュージカル好き、あるいはその両方の人は必見の映画といえるだろう。

なんだか、このまますぐ舞台にもできそうな映画だ。それ、実際にアリエル、いやあり得るかも…おやじギャグは自粛しよう、ただでさえおやじなんだから。

Maho

主演に、エイミー・アダムスといういまいちピチピチ感の欠ける女優を起用したところが実にいい結果を生んだ。

「魔法にかけられて」WEBサイト
http://www.disney.co.jp/movies/mahokake/

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ヘイデン・クリステンセン「ジャンパー」

テレポーテーションの能力を持った男の話。

それ以外に何もない。

テーマも、ドラマも、もちろんテーマだとか風刺だとか、余計なもの一切ない。謎解きも、ギャグも、涙も一切ない。

素晴らしい!

こういうアメリカンな馬鹿映画を心待ちにしていたのだ。

なのに主人公と敵対するのが、ヘイデンとは「スター・ウォーズ」でも共演したサミュエル・L・ジャクソンだったり、母親がダイアン・レインだったりと無駄に豪華。無駄といえば東京ロケも見事なまでに意味がない。

そして最高なのが、上映時間が1時間28分というところだ。だいたい最近の映画は長すぎる。映画の長さは、このぐらいがちょうどいい。また1時間28分といったら、シルヴェスター・スタローンの最高傑作「コブラ」と全く同じ上映時間だ。あの歴史に残る偉大な馬鹿映画に対するリスペクトとして、時間をそろえたのではないかと考えたのは地球上で俺一人だろうが、そう思いたくなるほどのハイレベルな馬鹿さ加減だ。

とにかく、ハリウッド映画とは馬鹿馬鹿しさを売るものだ、と信じて疑わない純真な映画ファンに、ぜひお勧めしたい作品だ。一方、「泣きたい」という不純な動機で映画を観る人は、決して観ないでください。観ないでしょうが。

Jamp

「ジャンパー」WEBサイト(音出ます)
http://movies.foxjapan.com/jumper/

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2008年3月15日 (土)

AKB48 ひまわり組公演「夢を死なせるわけにいかない」世界のマエアツ&麻里子様生誕祭

3月に入り、1~2月の欠席を取り戻すかのように前田敦子が怒濤の出演ラッシュだ。またドラマなどの仕事に入ると観られなくなってしまう可能性もあり、このチャンスになんとか舞台上のあっちゃんを確認しておかなくては、と気合いを入れて抽選に臨んだ結果、2回ほど入場することができた。

<1回目>

秋元才加・板野友美・大島優子・小野恵令奈・河西智美・倉持明日香・小原春香・佐藤由加理・佐藤夏希・篠田麻里子・高橋みなみ・近野莉菜・戸島花・早野薫・前田敦子・松原夏海・宮澤佐江

<2回目>

秋元才加・大堀恵・大島優子・小野恵令奈・川崎希・倉持明日香・小嶋陽菜・小林香菜・駒谷仁美・佐藤由加理・前田敦子・増田有華・松原夏海・峯岸みなみ・宮崎美穂・宮澤佐江

 

さて、先日握手会ではお目にかかったものの、名実ともにAKBのエースであるあっちゃんが舞台上でどう輝くのか興味津々だ。

しかし、驚いた。あっちゃんは、特に輝いてはいないのだ。たかみなのようにキラキラのオーラを放つわけでも、みぃちゃんのように湿感で客を絡め取るようなこともしない。きわめて普通に、歌い踊っている。MCも比較的平凡で、オモシロイことを言うわけでも、強烈なキャラクターを出すわけでもない。

にもかかわらず、視線は自然とあっちゃんに向く。最初はもの珍しさがあったことは認めよう。だが曲が進むにつれ、次第にあっちゃんしか目に入らなくなってくる。全員で歌う場面でも、あっちゃんのまわりに特殊な地場が発生して、舞台の空気が歪んでいるのだ。

「超時空世紀オーガス」や「仮面ライダー電王」の言葉を借りて言えば、彼女は特異点だ。「ガラスの仮面」の言葉を借りて言えば、彼女は舞台あらしだ。「あっちゃん……おそろしい子!」だ。

一見、普通の可愛い子(という時点で実はもう普通ではない)なのに、なぜそこまでの威力を発揮するのか。

それは、アイドルとはそういうものだからだ。

映画「キサラギ」の感想のとこにも書いたけど、アイドルの本質は、ファンの心の中に投射された虚像である。つまり、アイドルはファンひとりひとりの心の中で完結する。ミッキーマウスが、あなたの心の中に一人だけいるのと同じだ。その虚像は、ファンの空想、往々にして妄想によって形作られる。

そして、妄想の余地が大きいほうが、そのファンにとってよりスッペシャルな存在になる。ということは、妄想の下絵ともなるアイドル本体は、あまり色がついていないほうがいいわけだ。究極のアイドルは、無色透明なのである。

もちろん、ただ無色透明なだけだったらただのカゲの薄い人になってしまう。その点、前田敦子には最強のルックスがある。取り立てて個性はない、ということは、逆に言えば非の打ちどころがないということでもある。全体的なバランスも、それぞれのパーツも、すべて完ぺきだ。

これは人気が出るのもうなずける。いや、出ないほうがおかしい。個人的には、たかみな&みぃちゃんの2人にベタ惚れしている状況に変わりはない。しかしあっちゃんは次元が違う。これはもう推しメンとかいうレベルじゃない。崇めるべき存在だ。

うーむ、今後も、そして先日発表されたチームA、チームKが復活しても、また舞台に出てくれるだろうか?AKB自体、相当な中毒性を持っているが、そこにあっちゃんの磁力が加わるともう大変。ますますこのブログが偏ってきそうな気配が充満している。

 

 

ところで、2回観たうちの1回は、篠田麻里子の生誕祭だった。要するに誕生日イベントである。アンコール終了後、大きなケーキが舞台上に登場し、みなでハッピーバースデーを歌い、麻里子様があいさつをする、という簡単なイベントだが、ほのぼのとしたいい雰囲気のイベントだった。あいさつの中で、これからの決意を少し涙声で語る姿には、素直に感動した。

そして、AKBならではの、ファン側の生誕イベントも行われる。今回は、ボランティアの実行委員がサイリウムを配り、それを一斉に点灯させて振る、というものだ。配られたサイリウムは2本。1本は黄色で、篠田参加のユニット曲「Confession」のときに。2本目は白で、アンコール前のラスト曲「愛の毛布」のときにそれぞれ使用した。

ファンが、ひとつの色のサイリウムで会場を埋め尽くす、ということを成し遂げたのは、自分の記憶では2002年9月のモーニング娘。コンサートで、タンポポから飯田圭織・矢口真里・加護亜依が卒業するのをタンポポにちなんだ黄色いサイリウムで送り出そう、と横浜アリーナが黄色一色に染まったときではないかと思う。このときはネット上でそのアイデアが広まり、ほとんどのファンが自主的にサイリウムを買い求め、この一大イベントを実現したため、「奇跡」とも称されている。自分はその前日に参戦しており、その場にはいなかったが、DVDで見たその光景は奇跡と呼ぶにふさわしいものだった。

のちに、安倍なつみがモーニング娘。を卒業したハロプロのコンサートでは、白いサイリウムで横浜アリーナを染めた。自分も現場にいた。このときは、いくつかのボランティアグループがサイリウムを大量に購入し現場で配ったこと、主催者側もこれを察知して、舞台上に雪を降らす、といった演出をしたことなどから、「奇跡」の信奉者からはやや下に見られているフシもある。だが、そうした活動が生まれること自体すごいことだと思うし、ファンの自主的な活動に主催者が共鳴する、というのも興味深い展開だ。そしてその流れがいま、こうしてAKB生誕祭にも受け継がれている。

配られた2本のサイリウムが黄色、白ということで、つい昔話をしてしまった。歳を取るとつい思い出話が長くなっちまっていけねえな。

篠田麻里子は、実は紅白で観て、最初に好きになったメンバーである。それほど強烈に美人なのだ。一見ポーカーフェースで、非常に落ち着いたトーンの声であるために、いまいち何を考えているかわからないタイプである。そうかと思えば、ベタなギャグですべったり、「わたしこう見えてもAKB愛してるから」と話したり(どう見えているというのか?)、ファンクラブ限定のメンバーブログでは毎日のように投稿してお茶目な側面を見せたり、と、ますますよくわからない。そんなミステリアスな麻里子様、やっぱりステキだ。

配られた2本のサイリウム。間違えないようにマークや番号もつけられている。終了後は会場の周りを散らかさないよう、回収もしていた。実行委員のみなさん、お疲れ様でした。

AKB48公式サイト
http://www.akb48.co.jp/

(追記)

このあと、千秋楽までの間にひまわり組を3回観覧。エントリー上げそびれてしまったので、自分のメモとして出演メンバーだけ記録しときます。

<1回目>
秋元才加・板野友美・大島優子・小野恵令奈・河西智美・小嶋陽菜・駒谷仁美・佐藤由加理・高橋みなみ・野呂佳代・前田敦子・増田有華・峯岸みなみ・宮澤佐江

<2回目>
秋元才加・板野友美・小野恵令奈・河西智美・倉持明日香・小原春香・佐藤亜美菜・佐藤夏希・篠田麻里子・高橋みなみ・近野莉菜・中田ちさと・野呂佳代・前田敦子・松原夏海・峯岸みなみ・宮澤佐江

<3回目>
秋元才加・大島麻衣・大島優子・大堀恵・小野恵令奈・川崎希・小嶋陽菜・小林香菜・佐藤夏希・佐藤由加理・高橋みなみ・野呂佳代・早野薫・前田敦子・増田有華・宮澤佐江

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2008年3月 9日 (日)

四季「魔法をすてたマジョリン」@茨城県民文化センター

マジョリン 関根麻帆
ブツクサス 藤田晶子
ニラミンコ 味方隆司
ダビッド 鎌滝健太
オカシラス 神保幸由
プレッツェル婆さん はにべあゆみ
ステファン 上領幸子(劇団昴)
タツロット 那俄性 哲
花嫁 佐藤朋子

マジョリン全国公演が自分の本家のある水戸に来るというので、一族郎党を率いて茨城県民文化センターへ。魔女といえば、オズの国でも異変が起きているらしい。いささか気になるところではあるが、この週末はオカシラス様の統べる魔の山に潜入だ。

今回は一行に児童も含まれているため、大手を振って前のほうで観劇。関根マジョリン&味方ニラミンコは2006年夏に東京で観たときと同じ。藤田ブツクサスは初見だがテレビ録画で繰り返し観ているので初めての感じがしない。鎌滝ダビッドに那俄性タツロットも同一コンビだ。

というわけで懐かしい雰囲気の公演だったが、まほりんがなんだかとてつもなく美人になっている。前回は比較的後ろのほうの席だったので気付かなかっただけだろうか?目鼻立ちのハッキリした、ハーフのようにも見えるキレイな顔。なのにあの身長。くうーっ萌えてきたぜ。アンサンブルではどこかで観ているのかもしれないが、他の役でも拝見したいところだ。いま、娘役といえば何だろう?ソフィもいいが、いっそのことピコとかどうよ?味方デビルとセットでさ。

その味方ニラミンコはもはや名人芸の域に達している。最初は反応の薄かった茨城の子供たちだったが、一幕後半ぐらいから爆笑を始める。二幕になると、もはや子供たちはニラミンコしか見ていない。味方隆司は器用な役者だと思っていたが、昨年のハムレットでは、その役者としての能力の高さに圧倒された。全くもって尊敬に値する俳優だ。

美人といえば花嫁はもちろん佐藤朋子。2006年3月には、この人のジリアン見たさに長岡京まで「人間になりたがった猫」を観に行ったが、また別の役で観たいものだ。

今回はアンサンブル、特に魔女たちを演じていた女性アンサンブルにも美人が多かった。カーテンコールで素顔を出したとき「もったいねえーっ」と心の中で叫びたくなるほどだ。

なんだかファミリーミュージカルなのに、完全に美人さん探しになっている。これは四季に「異常な観劇態度」と指摘されても否定できないところだ。

自分が幼稚園に通っていたときからある、茨城県民文化センター。小、中、高それぞれの時代で思い出深い。このエントリーで紹介した、数少ないクリスマスの楽しい思い出もここだった。大学に入ってからも、東京よりいい席が取りやすいということで、のりPや渡辺満里奈、新田恵利を観た記憶がある。そうそう、ここで「ジーザス・クライスト・スーパースター」全国公演を観たのが、自分がミュージカルにのめりこむきっかけの一つとなった。

恐らく就職してからは初めて来たように思う。これからも茨城県民に文化を届けて欲しいものだ。改装を繰り返し、ホール内部はあまり古さを感じさせないが、空調が弱くてちょっと寒かった。

四季「魔法を捨てたマジョリン」WEBサイト
http://www.shiki.gr.jp/applause/majorin/index.html

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2008年3月 8日 (土)

土曜ワイド劇場「女刑事ふたり~赤い月連続殺人!!死者に狙われる美しい目撃者…警官殺しの裏に逆転の真犯人が!?」

2002年に放送された、石田ひかり&伊藤蘭のコンビによるドラマが5年のブランクを経てシリーズ化された。

前作は見ていないが、主演ふたりが押さえた演技で火花を散らす、シリアスなタッチの作品だ。

しかしこの回の主役は完全に、ゲストの南野陽子である。

圧倒的な存在感、リアルさとケレン味を両方MAXレベルで融合させた演技、20年前と全く変わらない美しさ、もうすべてが完ぺきだ。

そしてナンノ様特有の、セリフが部分的にただたどしくなるしゃべり方も健在。今回はクライマックスの画廊におけるセリフ「そんなくちさきだけの証言が」の「くちさきだけ」がそうなっていた。声フェチ系の人はそこをチェックしてほしい。

こういう素晴らしい女優が、第一線の仕事に恵まれていないのは、日本文化の一大損失ではないのか。いやあ、本当に素晴らしい演技だった。

もっと映画や、以前「細雪」に出ていたように舞台でも観たいものだが、それが叶わないのならまた土曜ワイド劇場にも顔を出してほしい。今度はぜひコメディータッチの作品を。そうだ、2003年の斉藤由貴・遠藤久美子・浅香唯主演の「殺人ロケ~美女三人 貧乏撮影隊が出会った三つの連続殺人! 沖縄 残波岬時間差トリックの完全犯罪」をシリーズ化して、主演に南野陽子を加えてはどうか。いやいや、もう斉藤・南野・浅香で新たに女刑事シリーズを作ってもいい。もちろん上司には蟹江敬三や萩原流行、そして長門裕行が。中康次も出ていいぞ。敵役は伊武雅刀と京本正樹な!

土曜ワイド劇場のホームページ

http://www.tv-asahi.co.jp/dwide/

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2008年3月 2日 (日)

四季「マンマ・ミーア!」ムーン復活!鈴木ほのかドナ出現

ドナ・シェリダン 鈴木ほのか
ソフィ・シェリダン 谷内 愛
ターニャ 八重沢真美
ロージー 青山弥生
サム・カーマイケル 荒川 務
ハリー・ブライト 明戸信吾
ビル・オースティン 栗原英雄
スカイ 田邊真也
アリ 山本貴永
リサ 玉井明美
エディ 川口雄二
ペッパー 丹下博喜

2月26日に開幕した名古屋のマンマ・ミーア!。主役のドナに鈴木ほのか、というニュースが飛び込んできた。これはハリーならずともびっくり仰天だ。仰天して銀行を休んだりはしないが、そもそも銀行にも勤めてはいないが、発売初日にゲットした週末公演がなんとも待ち遠しくなった(プレ公演は入手できず)。

鈴木ほのか。彼女を初めて見たのは89年の「レ・ミゼラブル」コゼット役ではないかと思う。87年初演時の斉藤由貴のインパクトが良くも悪くも強すぎて、他のコゼットはどうだろうなあ、と思っていたが、ほのかコゼットは実に可愛らしく、すっかり気に入ってしまった。

その名前は頭に深く刻み込まれたので、どこかでまた見たいとは思っていた。しかし機会がなく、結局再会するのは97年、同じ「レ・ミゼラブル」で、今度はファンティーヌを演じたときだ。

この公演は岩崎宏美がファンティーヌとして復活した年で、自分の興味は主にそちらに傾いていた。何度か鈴木ファンティーヌも見たが、正直、印象はあまり強くない。彼女はアイドル顔で、ファンティーヌを演じていても「まだコゼットいけるんじゃね?」というほどだったが、声の線が細く、歌唱力は岩崎の前ではどうしても二歩も三歩も譲ってしまうのだ。

というわけで、その後も名前だけは常に頭の片隅にありながら、見る機会なく数年が過ぎる。彼女自身、いくつかミュージカル公演に名を連ねていたものの、あまり本領を発揮できるような役は得ていなかったようだ。自分の記憶からも、だんだん遠ざかっていた。

しかし、彼女の演技を見る機会は、最高の形でやってきた。ドナという素晴らしい役で彼女をまた舞台で見られることが本当に嬉しい。

このままだと、本当に中途半端な役しかできない役者人生を送ってしまうかもしれなかった鈴木ほのかにとって、自分の育ての親といえる東宝の最大のライバルである四季に参加すること、しかもこの夏には「ミス・サイゴン」への出演も決まっていることを考えれば、その決意はなみなみならぬものがあることは容易に想像できる。四季にとっても、保坂知寿が抜けたあと、迷走を続けたドナ役である。それをハッキリ打ち出せなかったことが、福岡公演の早期終了を招いてしまった。そのドナに東宝から引き抜いた女優を迎える、というのは話題性もあり願ったりだったろう。

今年に入って、四季では芝清道ムファサ&村俊英スカー、苫田亜沙子グリンダ、吉沢梨絵アンと新キャストが続いていたが、ちょっと比較にならないぐらいのサプライズだ。

と、かなり興奮気味に指折り数えて待ちに待った土曜日。N700系のぞみで名古屋に向かった。

伝説の渡辺正ラダメスを目撃した「アイーダ」以来の名古屋ミュージカル劇場。大阪、福岡と旅してきた「サマーナイト・タベルナ」の出迎えを受ける。

Hotel

おなじみのオーバーチュアがかると、もうはやる気持ちを抑えきれない。この作品は心の底から大好きだ。でも音響の迫力がイマイチだった気がする。名古屋のスピーカーってあんなのでしたっけ。

ソフィーが出る、アリが、リサが出る。ロージーとターニャが現れる。そしてついに鈴木ほのかドナ登場。

「浜に打ち上げられたようね、お二人さん!」

うおおおおおおお美人だ!やっぱり鈴木ほのかだ。少しは年をとってるかと思ったけど、ぜんぜん変わってない。昔のままのほのかだ!

と親父三人衆とまったく同じ感想を脳内で叫び、気分はすっかりエーゲ海である。

とにかく、鈴木ドナはルックス最強。これは間違いない。目がくりんとしたかわいらしさがほのかコゼットの魅力だったが、その愛らしさは年をとっても健在。そして見逃せないのは、基本スリム体系でありながら、実にナイスバディだということだ。衣装によってはかなりドキドキしてしまう。しかし、それがあるからこそ「昔のままのドナだ!」と叫んだあとの、親父たちの妙なハイテンションぶりに説得力が加わるのだ。

演技の面では、かなり肩に力の入ったドナ、という印象だ。このままずっと行くのか、公演を重ねる中で変わっていくのかは分からないが、もう少し弱さ、かわいらしさの部分をのぞかせたほうがいいような気がする。それは本来の持ち味なので、自然と出てくるものと思われる。

ちょっと心配していたのは歌唱力だ。もともと細い声の人、という印象だったので、あのドナのパワフルな歌い方ができるのか、と案じていた。しかしそれは杞憂に終わった。ここはルックスとは対称的に、昔とまったく異なる発声法で、低めのキーもきちんと歌いこなしている。少し歌いだしがつらそうに聞こえることもあるが、それも序々にこなれてくるだろう。保坂の独特の歌い方、早水小夜子の圧倒的なボーカルに比べると、やや物足りないかもしれない。だが特徴ある彼女らに対し、非常にナチュラルに歌っているので、ABBAの曲にマッチしているような気もする。

ただ、カーテンコールではもう少しハジけて欲しかった。考えてみると、彼女はあまりダンス系の役はやってこなかったのかもしれない。「ミス・サイゴン」が終わったら、ぜひ四季にワラジを脱いで、さまざまな役にチャレンジしてほしいと思う。あの年代の女優が圧倒的に不足しているのがいまの四季だ。チャンスは多いのではないだろうか。

今回の公演で面白かったのは、鈴木ほのかドナと、谷内愛ソフィの相性が抜群によかったことだ。愛ちゃんは自分の中では娘属性があまりなく、お姉さん属性なのでソフィとしてはちょっとしっかりしすぎ、という印象があるが、鈴木ドナと並ぶと、なんだか本物の美人親子に見える。それが幸いして、Slipping Through My Fingers はプラスアルファの涙を誘った。

鈴木ほのかドナ、人によって感想はさまざまだろうが、自分としてはずっといてほしいドナだ。名古屋限定、開幕限定に終わることなく、これからも演じ続けてほしい。

ひとつ、嬉しい報告。

前回の福岡公演の際、ラストシーンの冗談みたいに大きな月が、投影のしょぼいものになっていてひどくがっかりした。「マンマ・ミーア!」は、月の光に導かれた優しい奇跡を描いた寓話だと思う。だからあの最後の月の存在感は不可欠の要素だ。ぜひ名古屋公演では復活を、と思っていたが、ばっちりあの月が登場している。これでI Have A Dreamの感動も倍増だ。こりゃ名古屋にも通っちまいそうだな。

Boad

マンマ・ミーア!のホームページ

http://www.shiki.gr.jp/applause/mammamia/index.html

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AKB48「桜の花びらたち2008」発売記念握手会

「桜の花びらたち2008」発売記念、といえば聞こえはいいが、要するにチャートのランキングを飛躍的に向上させるためのドーピング企画である「握手会」を品川プリンスホテル内のライブスペース「ステラボール」で2日間にわたり実施するというので日曜に参加してきた。

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品川プリンスでアイドルイベント、というシチュエーションが、昔もあった気がする。そうだ。1987年末にここで高井麻巳子のコンサートがあったのだ。そして20年の時を隔てて、こんどは秋元プロデュースのAKBイベント。なんだか嫌な因縁だぜ。

今回の握手会は、1日に8回行い、それぞれに6名ずつメンバーが参加する形式だ。だから全員と握手をしたければ2日間計16回参加することになる。CD1枚の購入につき握手会参加券が1枚もらえるので、同じCDを16枚買わなくてはならない。これがチャートを引き上げる原動力になるのだ。そしてコアなファンは、1回あたり2度も3度もリピートして握手を試みるため、枚数さらに膨れあがるのだ。

自分はさすがにコンプリートするほど金銭感覚が狂ってはいないので、日曜に4回ほど参加した。つまり同じシングルCD4枚購入。このぐらいはいいだろう、と思っているあたり、すでに感覚が狂い始めていることに本人が気付いていない。

ともあれ、それによって握手できたメンバーは、

<チームA>
篠田麻里子、高橋みなみ、前田敦子、峯岸みなみ、大島麻衣、小嶋陽菜

<チームK>
大島優子、梅田彩佳、秋元才加、奥真奈美、松原夏海、宮澤佐江

<チームB>
井上奈留、多田愛佳、菊地彩香、早乙女美樹、仲川遥香、平嶋夏海、浦野一美、柏木由紀、佐伯美香、野口玲菜、渡辺麻友

なかなか豪華なメンバーではないか。そして、ついに前田あっちゃんとご対面。なかなか舞台上の雄姿は観られないが、このような形でお目通りかなうとは。

ひとりひとりの感想を書いているとすでに残念なこのブログがもっと悲惨なことになりそうなので自粛。特に印象に残ったポイントだけ箇条書きにしておこう。

・高橋みなみは、わずか数秒のファンとの交流にも全力で臨み、一瞬にして、たかみなの明るさ、元気さ、ひたむきさがストレートに脳内に伝わってくる。その衝撃たるや、ひさしぶりにデスノートを手にした夜神月のようだ。

・峯岸みなみはさすがの如才なさを発揮し、どのファンにも素晴らしい笑顔を見せる。みな地味目の私服なのに、みぃちゃんだけピンクのきらびやかな服装。作戦勝ちです。

・前田敦子は有名なので態度が悪いとかネットに噂が流れていたがそんなことはない。確かにたかみなの積極性も、みぃちゃんの計算高さもないが、ひとりひとりのファンの目をしっかり見て賢明にその熱意に応えていた。この時は篠田、高橋、前田、峯岸、大島(優)がひとつのグループにそろうという、ワールドカップの「死のグループ」のような状態だったが、一番長い時間(といっても数秒だけど)握手していたのがあっちゃんだったような気がする。いい子じゃないか!とりあえず、保存するかどうか迷いつつ録り貯めていた「栞と紙魚子の怪奇事件簿」は永久保存決定。橋本じゅんも出てるしな。

・渡辺麻友のアイドルオーラは別格。

・自分にとって一番最後に握手したのは秋元才加。公演を観るたびどんどん気に入っていたが、あのまぶしい笑顔にもうメロメロ(死語)。最後がさやかだったことでこのイベントの充実感がさらに倍、という感じだ。詳しくはまた書く(書くのかよ)。

ま、要するにとっても楽しかったわけで。外で並んでいたとき、この近くに住んでいる仕事関係の人が散歩の道すがら通りかかったときは全力で隠れたが。

 

ところで、この数日、AKBがネット上で祭りを引き起こしている。

ことの発端は、今回のCDを劇場で買うとメンバーいずれかのポスターを入手でき、それを全メンバー分(現在の正式メンバーは44名)コンプリートすると「春の祭典」という謎のイベントに招待される、というキャンペーンを告知したことだ。

同じCDを44枚セットで買え、というだけでもひどい話だが、44枚買ってもポスターはランダムに配布されるわけだから、そろうはずかない。いったい何枚買えば全種そろうのか、見当もつかない。

さすがにこれはないだろう、と2ちゃんねるで騒ぎになっているのを聞きつけた、2ちゃんねるでネタを拾って記事を書くJ-castや探偵ファイルといった情報系のWEBに紹介され、さらにそうしたところからニュース提供を受けているポータルにも掲載され、ますます加熱した。

最終的にレーベルが謝罪し、このキャンペーンは法的に不適切だった、と中止を宣言。複数買いしたCDの返品にも応じる、としたことで幕引きになった。景表法的には問題ないんじゃん?と思ってたらなんでも独禁法に触れる可能性があるとか。法律って難しい。

しかし、こうしたファンに多大な負担を強いるキャンペーンは、AKBでは頻繁に行われており、何を今更、という雰囲気もある。にもかかわらずこれが騒ぎになったのは理由がある。タイミングが悪かったのだ。

このキャンペーン発表とほぼ同時に、入場券販売方式の変更も発表になった。これまでのメール抽選+当日並んで購入、という併用制を取りやめ、全員メール抽選に一本化されることにしたのだ。

その変更の思惑がどこにあるのかやや見えないが、多くのディープなオタ達が、いままでのように連日入場することができなくなる可能性は高く、当然反発が起きた。とはいえ、今後ファンも増えていくだろうし、そのための対策、と言われると、なかなか文句も言いづらい。

そのように、今後新規のファン層を拡大するという姿勢を見せながら、常連達の財布を搾り取るようなキャンペーンを発表したのがいけなかったのである。もう公演は見せないけどこれまで通り金はたくさん払え、と言ってしまったようなものだからだ。

上のエントリーに書いたように、どうやらこれは戦略のブレではなく、二正面作戦であるらしいのだが、「自分たちがAKBを育ててきた」という自負のある古くからのファンの共感を得るにはもう少し時間がかかるだろう。

ちなみに、自分はこの劇場でのポスタープレゼントには参加しなかったが、一部のCDショップで展開していた「3種類からランダムで1枚ポスターをプレゼント」キャンペーンに参加した。今回の「桜の花びらたち2008」は、初会限定版が2種類もあるというあざといやり方なので、要するに通常版と併せて3枚買え、ということだ。ええ、買いましたとも。

てなわけで、いま俺の手元には、限定版2種類各1枚ずつ、通常版5枚という7枚のシングルCDと、CDショップで入手したポスター3枚がある。

なので自分も、わが家に遊びにいらした方に、先着順で「桜の花びらたち2008」を差し上げるキャンペーンを今年は実施したいと思います。ふるってご応募ください。

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AKB48公式サイト

http://www.akb48.co.jp/

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2008年3月 1日 (土)

AKB48 チームB公演「パジャマドライブ」初日公開ゲネプロ

チームBが、3回目の公演にして初のオリジナル楽曲に挑む。過去2回の公演「青春ガールズ」「会いたかった」はそれぞれチームK、チームAからの「お下がり公演」だった。

初日公演は3月1日(土)夜で、そのチケットは抽選に漏れてしまったが、運よくその日の午前中に行われる公開ゲネプロの抽選に当たった。

8階に上がると、壁一面に並んだメンバー写真が更新されている。衣装は紅白バージョン。ああ、例のポスターと一緒に作ったのか。

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劇場に入ると、なんと舞台上ではまだレッスンが続いている。一般的に、舞台公演はゲネプロといっても客を入れる場合は普通の公演同様に進行するもので、まさか練習風景を見られるとは思わなかった。思い思いの服装で、先生に積極的に質問したり、メンバー同士で振りを確認したり、とまさに稽古場を覗いた気分。なんだか「コーラスライン」を観ているようだ。

5分ほどその光景を眺めたあと、緞帳が下りていつもどおりの開演前の雰囲気に。あのレッスン公開が、初回公演まで少しでも時間が惜しい、という姿勢の表れなのか、それともあえてそれを見せるという秋元康(客席でチェックしていた)の作戦なのかは不明だが、ちょっと得した気分ではある。

そんなサプライズはあったが、予定より5分遅れただけで公演スタート。

ところが歓声の中で緞帳があがると、また似たような光景だ。初日を迎えたメンバーの情景を、こんどは明らかに演技で再現している。この小芝居、初日用かと思ったがどうやらずっと行うようだ。この芝居が1曲目につながっており、その曲名は「初日」という。

これは彼女らチームBがついにオリジナル公演に挑む、まさしく今日この日の気持ちを高らかに歌い上げるもので、なかなか感動的だ。

この曲を始め、明るくてノリのいいガールズポップスの王道をいくような曲がいっきに4曲。場内のテンションが最高潮に達したところでMC、という流れだ。あまり長くなりすぎないように心がけているのか、初日で緊張しているのか、テンポよくあいさつが進み、いい雰囲気のままユニット曲へ。

ユニット曲は5曲。

①多田愛佳、仲谷明香、野口玲菜
②渡辺麻友、平嶋夏海、仲川遥香
③片山陽加、井上奈瑠、松岡由紀
④柏木由紀、佐伯美香
⑤菊地彩香、浦野一美、早乙女美樹、田名部生来、米沢瑠美

らぶたん、まゆゆ、ゆきりん、あやりんというチームBの4トップをバランスよく配置してプラス1曲、という構成だ。そのプラス1曲が、「昭和の匂いがする女」として異様なまでにキャラ立ちしたはーちゃんをメインにしているあたり、なかなか渋い。なお、らぶたんの衣装はかわいすぎて即死するのでファンは要注意だ。

その後全体の曲が続き、いったん終了。そしてアンコールの最初で、チームBの「会員番号の唄」ともいえる「ワッショイ!B(表記未確認)」を披露。かつてつんく♂もモーニング娘。版会員番号の唄である「女子かしまし物語」を作ったが、やはりこういう歌詞の作り方に関しては秋元康が一枚上手のようだ。それにしてもこの歌、誰か欠席したらどうするんだろう。

アンコールのあと、プロモーションをかねて、ということでおまけの1曲「桜の花びらたち2008」を歌ってくれた。

全体的に、かわいい曲とカッコイイ曲とをバランスよく配合してあり、あまり重い雰囲気の曲はない。観ているうちに元気が出てくる、チームBらしいはつらつとした感じのセットリストだ。

チームBは、表情が豊かでチャーミングなメンバーが多い。それがこの公演ではいっそう強く感じられる。これがオリジナル公演の威力なのか。

特に、浦野一美(シンディ)が、いつにも増してイキイキとしていた。前回公演では、まだ「もとチームAのシンディ」という空気を漂わせていたのが、この公演では完全に「チームBのシンディ」になっていた。

前のエントリーにも書いたが、どうもAKB48には戦略のぶれが感じられる。つまり、テレビを中心とした軸足を置くのか、あくまで劇場公演にこだわるのか、ということだ。

秋元康も、AKB48に関しては最初から明確なビジネスモデルを描かず、ネット時代に合った仕掛けをとりあえず作っておき、いずれ思いもかけない展開になることを期待していたのではないかと思う。これは成功したWEB2.0系のネットベンチャーに共通して見られる姿勢であり、その判断は大いに正しい。しかし、さすがに2年が経過してもこれといった方向性が見出せずにあせっているのではないか。だから結局はテレビに売り出してそこで収益を上げる、というモデルにシフトしているのではないか。もう「幕引き」を狙っているのではないか――。最近の動きを見ていて、そう感じていた。

しかし、どうもそれは少し違ったようだ。このチームB公演は、AKB48の原点に立ち返ったような公演だ。チームBで、AKBを再構築しようとしている、とさえ見える。秋元は劇場を離れるつもりも、幕を引くつもりもない。「思いもかけない展開」を諦めてはいないのだ。おそらく、しばらくはメディア露出と劇場重視の2つの方針をパラレルで進めていくのだろう。それによって、ひまわり組とチームBとの役割分担、性格の違いはますます浮き彫りになってくるかもしれない。

強力なアイドル軍団と化しているひまわり組の公演は確かに楽しい。しかし、どちらかというとそれは自分の好きなメンバーを見ている楽しさだ。一方、チームB公演は、女の子たちが集団で歌い踊ることで発生する、いくぶん宗教がかった強烈なパワーを感じ取る楽しさだ。

それはつまり、自分が紅白歌合戦のときに感じたものである。あの衝撃を舞台で体験するなら、ひまわり組よりもこのチームBがお勧めである。

とにもかくにも、楽しい公演。またリピートしてしまうことは間違いなさそうだ。あーあ。

初日、ということで企業やメディアからの花が並ぶ中、

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ファン有志による特製の花(B3の文字が浮かぶ)が光っていた。

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ファンとの協調関係に支えられてきたAKB48らしい光景だが、それを揺るがす大騒動がここ数日おきている。それについては別エントリーで。

AKB48公式サイト
http://www.akb48.co.jp/

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