広島・原爆ドーム
生まれて初めて、広島に来た。
自分はこの歳になるまで、あまり戦争の記憶をとどめる地域を訪れてこなかった。何となく「観光」気分でそうした見学をすることに抵抗感を持っていたのだろう。しかし2004年、仕事で長崎に訪れ、平和公園に立ち寄ってから考え方が変わった。どういう理由やきっかけであろうが、そこで何を感じようが感じまいが、とにかくこういう場所には一度訪れるべきだ。巡礼ではないが、その場に立つことそれ自体に意味があるのではないかと。外国人観光客の姿が非常に多かったのも印象的だった。
そして2006年には沖縄の戦跡をめぐり、その思いはますます強くなった。だから広島にはいつか来なくてはいけない、と思っていた。
広島に着いて、最初に原爆ドームへ来たのも、まずそこに行かなくてはいけない、という義務感のようなものがあったからだ。
今はすっかり平和都市広島のシンボルとなっている世界遺産・原爆ドーム。原爆により屋根を吹き飛ばされた広島県産業奨励館跡だ。
年々風化が進み、保存も困難になってきているという。しかし、これから生まれてくる世代も含め、すべての日本人がここを訪れられるよう、その姿を残していかなくてはいけない。そのためには広島の人々のみならず、自分も含め全国の人々が協力を惜しんではいけないと思う。
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