四季のWEBサイトが面白いことになっている件について
月曜から、また四季のWEBサイトが壮大なネタを投下してくれた。
まず、先週発売の「週刊新潮」が、9~10月のキャストボックス廃止騒動、石丸幹二の舞台降板、そしてマンマ・ミーア!福岡公演打ち切りなどについて取り上げたのに対し、「記事には明らかに間違いがある」との反論を掲載。だが読んでみると、事実誤認というより、こちらの回答をきちんと載せていないではないか、という抗議である。
正直、新潮の記事はいわゆる「ワイド」の最後のほうの扱いで、新聞で言えばベタ記事レベルだった。マスメディアに取り上げられたことはインパクトがあったかもしれないが、内容的にはネットで拾った情報に、電話で形だけ取材したようなものだった(実際にはFAXだったわけだが)。明らかに数合わせの埋め原稿である。だから、四季はスルーしてもよかったのだ。上場でもしていれば投資家への説明のために経緯と抗議をきちっとした形で公開することも必要だろうが、四季にそんな義務はない。過剰反応もいいところだ。
別にそれに文句を言う筋合いはないが、あまりに子供っぽい対応にファンのこちらまで恥ずかしくなる。四季の広報はプレス対応も非常に丁寧でオープンだと聞いたことがある。そのしっかりした広報がこんな恥ずかしい真似をするとも思えず、まあやはり代表様の怒りによって動かされたと見るべきだろう。
まあ、百歩譲ってそれは真面目な姿勢の現れ、と好意的にとらえることもできなくはない。問題は、同時に掲載された代表インタビュー「四季の話題3」。言わずと知れた、代表の自作自演インタビュー・浅利慶太オンステージである。
今回は保坂知寿・石丸幹二の退団について、未練たらたらで負け惜しみを言っている。相変わらずの独善ぶりには失笑どころか爆笑を禁じ得ず、突っ込みどころ満載というか突っ込めないところを探したほうが早いほどだ。こんな面白いネタを、四季はどうして月曜なんかに投下するのか。せめて金曜にしてくれたら、週末に十分な時間をかけて反応してあげるのに!
というわけで、横着して申し訳ないが軽くルー語変換だけしてみました。
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劇団四季『四季の会』会員向けに発行されている会報誌“ラ・アルプ”では、折々に、浅利慶太代表へのインタビュー『四季の話題』を掲載いたしております。『四季の話題3』は本来、同誌12月号に掲載されるものですが、雑誌『週刊新潮』に劇団四季の話題が取り上げられたこともあり、“ラ・アルプ”発行に先駆けて掲載させていただきました。
――韓国の『ライオンキング』は大盛況で千秋楽を迎えたそうですね。
浅利 Yes。
――最初は強い反対運動があったとか。劇団四季に対抗するため、韓国の演劇人によって「ミュージカル協会」が結成され、『ライオンキング』に出演した俳優は、彼らの主催する公演には出さないという声明が出たそうですね。
浅利 そういうプロブレムは霧散しました。1イヤービフォーこの組織が四季に対抗して立ちギブしたイベントが、ディスイヤーも実施されました。メインイベントは『ライオンキング』でした。
――最も強硬だった「ミュージカル協会」のユン・ホジン会長も、千秋楽の打ち上げパーティにいらしたとか。
浅利 来てくれました。フロムナウオンは提携してプロジェクトを興したり、ニューワークをメイクするときには協力してインニードオブなどと頼まれました。劇団四季をアクセプトしてくれたと思います。
――興行収支としては、赤字だったそうですね。
浅利 韓国でファーストのコマース公演です。ビギニングから覚悟していました。このワークは一つ一つ積み上げながら、ゲストをスプレッドしていくのです。ジャパンでの劇団のビギニングピリオドもセイムでした。原点から、粛々と韓国でのビジネスをコンティニューしていくということです。
(中略)
――石丸さんのような俳優がいないと困りませんか。
浅利 彼がいれば、劇団のインサイドでひとつのパートを担ってくれるとはシンクします。しかしヤングパースンのライズオブも著しい。だから居なくてウォリードするということはありません。ディスタイムの『ウェストサイドストーリー』がタイプマークな例でしょう。『ハムレット』も、田邊真也マスターがキャスティングされて頑張っている。また石丸マスターのように40ワールドミドルにアプローチすると、ステージアピアランスできる主役はそうメニーにない。そのこともヒーにとってはマインドマークなチャージになっていたのかもしれません。
――ということは、このまま石丸さんが退団すると言うこともありますか。
浅利 ヒー次第だとシンクします。退団したいなら、チェックするつもりはありません。ヒーは『鹿サウンドすハウス』のステージアピアランスも断ってきました。
――歌が無いのに?
浅利 Yes。
――でも契約中なのではありませんか。それでも断れるのですか。
浅利 ディッフィカルトなプロブレムに発展するポッシブルカスタムはあります。ヒーはもうバーンアウトしてしまったのかも知れませんね。
――そんな我儘が許されるのですか。本当の理由は?
浅利 それはわかりませんし、またノウしたくもないとフィールしています。ただ、ディスのアクターさんは先ずマイセルフのことをシンクアバウトします。日下マスターや僕の世代は、先ず劇団のことを第一にシンクアバウトしてライフしてきました。 マイセルフのコンディションや事情を劇団アクションより優先することはなかった。石丸マスターはウィーよりヤングが、同じシンキングを持ったカンパニーだとビリーブしていました。バッドラックです。
――頑張っている同じ世代の仲間たちを裏切ることにもなりませんか。
浅利 コンディションを優先するヒューマンたちだけになったら、ウィー第一ワールドが退いたシンスゼンは衰退のロードをウォークします。劇団アクションにボディーをリフトアップする信念を持ったアクターたちだけが、四季の未来を支えることが出来るのです。
――そういえば、保坂知寿さんが休団されてから、そろそろ1年ですね。
浅利 劇団四季はエブリイヤー10月インサイドに、参加アクターに対して次イヤーのステージアピアランス契約の継続パーパスを確認しています。更新しないという申し入れもこのタイミングです。四季は長期マークなトレーニングやヤングなアワーからのライフ保障を行なっているので、契約解除のオファーから1イヤーは、四季がリクエストしたワークをする契約アッパーパートのルールがあります。
――では1年経過すれば、外部の仕事も出来るようになりますね。
浅利 保坂マスターが辞めたいと言ってから、ちょうど1イヤー。彼女のケースはアクターを辞めたいのか、四季を辞めたいのか判りませんでしたから、一応スリープボディーというシェイプにして1イヤーゴーバイしました。ただ彼女が相当、疲労していた事はミステイクありません。
――何故ですか。『マンマ・ミーア!』のドナ役が長すぎたのですか。
浅利 そうです。彼女はドナに相応しいアクトレスなので、5イヤーに亘ってパフォームしコンティニューしました。もちろんオンザウェイでアザーのユーズにもステージアピアランスしましたが、ドナ中心のライフでした。
(中略)
――そんな恵まれた仕事でも辞めたいという人がいるのですか。
浅利 このワークをコンティニューする動機は収入だけではありません。そこがアクターのディッフィカルトなところです。ただウィーは、フォースに従って所得が増えるし又ヤングなアクターにも生活のアングザイエティーを感じさせないようなビジネス環境をオファーしています。
――こんなに安定した場所を簡単に放棄する俳優を見て、不愉快な気持ちになりませんか。
浅利 はじめは腹を立てていました。しかし57イヤーもこのワークをしていると、アクターのワンダーな性癖に慣れてくるものです。「ああまたか」というソウトです。
――浅利さんご自身は傷つかないのですか。
浅利 もちろん傷ついています。苦労してベリィハードレイズしたチャイルドたちですから。でもそのエネルギーを、新しいアクターをレイズするストレングスにチェンジします。
――ところで新人は育っていますか。
浅利 どんどん育っています。育っているのはニューフェイスだけではありません。ゲストで参加しているメンバーも、四季の水で洗われてグッドになっています。
(中略)
――浅利さんはこれまで、退団を希望する俳優を引き止めたことが無いそうですね。
浅利 もとは無名の若者から、僕がレイズしたヒューマンたちです。だから割り切って、ギブアップすることにしました。
――退団後に、もう一度面倒を見て欲しいと望まれたら。
浅利 ディス、四季に参加しているアクターにはラブを持って細かく目配りをしています。離れたヒューマンにはインタレストがシンになります。
――では退団者の出演する舞台はご覧にならない?
浅利 彼らへのインタレストは、辞めたモーメントで止まっています。四季に在籍しコンティニューしていたら、もっと伸びたヒューマンがメニーとシンクしますが。しかし四季にリメインするためには、人間マークな成長がネセサリーです。劇団と共にリブし、劇団のアイディアをビリーブする。プライベートパースンプレーではなく充実した舞台をつくるための祈りを持ってリブする。でないとアフターオール育たないのです。大パートのヒューマンは劇団をリーブしてアフターディス、アクターとしての成長が止まっているように見えます。
(中略)
――話題を変えます。そういえば先日、世界的な作詞家で、『ライオンキング』など数々の大ヒットミュージカルを手掛けているティム・ライスさんとお会いになったそうですね。
浅利 ヒーは僕のクローズフレンドです。アライバルインジャパンしていたヒーから、ぜひミートしたいと言われました。イーチアザービジーだったが、久しぶりにオールドフレンドシップを温めました。
――その『ライオンキング』もご覧になったそうですね。
浅利 ヒーのタイプ作の一つです。四季の『ライオンキング』が、世界のトップだと言ってくれたのはハッピーだったですね。
――そういえば、四季は彼の作品を5作も上演していますね。『ジーザス・クライスト=スーパースター』、『エビータ』、『美女と野獣』、『ライオンキング』、『アイーダ』。
浅利 どれも思い出深いワークばかりです。劇団四季ミュージカルの歩みは、ヒーとのアソシエイションワークのヒストリーそのものといえるでしょう。
――お話はそれだけですか。
浅利 もちろん、ニューワークや今後のプロジェクトのことなど、いろいろな話題がありました。
――新作? それはティムさんとのコラボレーションですか。
浅利 ここでは未だ言えません。トゥデイはこの辺でフィニッシュしにしておきましょう。
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おちょくるのすら不愉快な部分はカットしました。ほんと、言いたいことはいっぱいあるけど、今回は直接観客に向かって毒を吐いているわけではないので読み飛ばしておくことにします。
原文を読みたい方はこちらからどうぞー
劇団四季ホームページ「クローズアップ」
http://www.shiki.gr.jp/closeup/
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コメント
はじめまして。いつも楽しく読ませていただいてます。
今回、四季の話題3を読んで『この人はいったい何を言っているのか?これは公式サイトだよね?』
と唖然としたんですが、ヤボオさんの言うとおり、
これは巨大なネタとしてとらえるしかないですねえ。
少し気が楽になりました。
でも、このまま言われっぱなしなんでしょうか。
私は、石丸さんがきっかけで四季を観るようになったので、悲しいです。
突然失礼いたしました。これからも楽しみにしています。
投稿: イヴリン | 2007年11月14日 (水) 23時49分
こんにちは。こんなちゃらんぽらんなブログを読んでいただき大変恐縮です。
代表の暴言と独善は今に始まったことではないので、気にしないのが吉と思います。最近暴走気味ではありますが。
石丸氏は誰に何と言われようと名優だし、四季を出ても活躍間違いなしだと思うので、何の心配もないです。どんな役を演じてくれるのか今から楽しみです!
投稿: ヤボオ | 2007年11月15日 (木) 01時12分
こんにちは。
またまた四季の情報をこちらで知りました。
ビックリしました!!
保坂さんと石丸さん、とうとう退団されるのですね。
個人的に好きな役者さんでしたので
閉鎖的な世界から羽ばたいて
今後の更なる活躍に期待したいと思います。
…それにしても…四季、どうなっていくんでしょう…。
今後も変わらず1公演1観劇で、観に行きますけどね。
アイーダ、早く東京でやってくれないかな~と思ってます。
またお邪魔します。
投稿: シリウス | 2007年11月18日 (日) 11時11分
こんばんは。
フジ夕刊?で石丸幹二退団の件についての浅利氏のコメントが書かれていたようですね。
このインタビュって墓穴・・・?
ミクでもニュース紹介されており、
ものすごい反響だったようです。
投稿: こえり | 2007年11月18日 (日) 20時58分
シリウスさん
アイーダ、東京でそろそろじゃないですかねえ?秋あたりでさくっとやってほしい気もしますが、春・秋両方ディズニーってわけにはやっぱりいかんのでしょうな。
投稿: ヤボオ | 2007年11月18日 (日) 23時19分
こえりさん
夕刊フジですね。まあこれも新潮の後追いなので、あまりダメージにはならないでしょう。
個人的には、また代表が子供っぽいこと言ってるなあ、という感じで、さほどビックリもしなかったですが、あまり四季を見たことがない大多数の人たちからすれば、やはり不思議なことのように見えるかもしれないです。
投稿: ヤボオ | 2007年11月18日 (日) 23時23分