沖縄4日目<食べ歩き編>
<2007年9月9日のエントリーです>
昨年は沖縄食堂めぐりをして「おかず」「ちゃんぽん」「味噌汁」といったユニークなメニューを堪能した。だが、沖縄の名物「沖縄そば」はあまり食べていない。
実を言うと、あんまり沖縄そばが得意ではないのだ。そばでもうどんでもラーメンでもない、あの食感やスープがどうも馴染めないからだろうか。
しかし、ブセナテラスのある名護市から本部町にかけては、沖縄そばの名店が多数存在するという。そこで、ひとつ今日は沖縄そばでも食べに行こうじゃないか、ということにした。
その前に、3日目までに持参したSDメモリーカードを使い切ってしまったので、名護市内のジャスコに行く。この中にはベスト電器が入っているのだ。
ジャスコの駐車場。まだ10時前だというのに(開店は9時から)1階、2階は結構埋まっていたが、屋上まで行ったらご覧のとおり、自分の借りたシャア専用セルボしかいない。
ぶじメモリーを補充し、いざ沖縄そばの店へ。
やってきたのは名護市の宮里にある老舗、その名も「宮里そば」。
さっそく食券を買って席に座り、待つこと数分、そばが運ばれてきた。
実にオーソドックスな味のスープに、食べ応えのある平麺。上にはソーキのほか、昆布が乗っている。この昆布がこの店のそばの特色のようだ。
ちなみに写真は「そば(小)」で300円。なぜ小なのかというと、別に大人の分別を身につけたからではない。
2軒目に向かうためだ。
2軒目は、「きしもと食堂」八重岳店。きしもと食堂といえばこちらも創業100年の老舗。本店は渡久地港にほど近いところにあるというが、ネットで調べる限り駐車場もなく、近くに止めるとしても自分の駐車技術では困難が予想されるので、何となく駐車場が広そうな八重岳店にしたのだ。
実際、駐車場は広かった。
またそば(小)の食券(450円)を買って席につく。「小は子供向け」と書いてあるのが気になるが、
器は小さいものの、とても子供向けとは思えない立派なそばが出てきた。こちらはかまぼこが乗っているのが特徴だ。麺は太麺でこれも食べ応え十分。
ここでも「小」にしたのは、次に野菜が死ぬほど盛りつけられている牛肉そばで有名な「前田食堂」の名護店に行こうとしていたからだが、これがうまく見つけられなくて断念。まあ写真を見る限り、あれを食べたら楽しみにしている夕食が入らなくなっただろうから、結果的には良かったのだが。
2点のそばを食べて、改めて、沖縄そばというのは地味な料理だと感じた。ラーメンはもちろん、うどん、そばに比べてもそうだ。しかし、鰹だしがしっかりと支えるスープ、食べ応えのある太い麺は、主張はしなくても確かな存在感を発揮している。沖縄そばの店なら必ず置いてあるコーレーグース(島とうがらしを泡盛に漬け込んだもの)を入れるといきなり激辛そばになるが、それでも鰹だしの風味はその辛さに負けることなくどっしりと構えている。麺もがっちりとそれを受け止める。この力強さこそ、沖縄そばの魅力なのだと知った。
そして、沖縄そばは暖かい。スープ麺なのだからそれは当たり前だろうと言われそうだし、暑い沖縄でなぜ暖かさを求めるのか疑問とも言われそうだ。しかし、どこか沖縄そばには、日本の食文化のルーツのひとつを思い出させるような暖かさがある。それが何かはよく分からない。しかしこの2食ですっかり沖縄そばのファンになった自分としては、これから時間をかけてそれを探っていこうと思う。
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