« 2007年8月 | トップページ | 2007年10月 »

2007年9月26日 (水)

ツンデレ化する劇団四季

劇団四季はきょう、9月4日に突然中止した出演者名の公表を再開した。WEBサイトのコンテンツである「キャストボックス」を復活させたのではなく、各演目ごとのページにサブコンテンツとして出演予定者を発表する形式である。この空白期間、会場に行かなければ分からなかった「実際に出演した俳優」の名前も、きちんとWEBで報告するという。回りくどいが、情報内容としてはほぼ以前のレベルに近いものになっている。

もっとも、相変わらず四季の公式ウェブサイトでは「ファンの声を真摯に受け止め」といったような姿勢は一切なし。それどころか浅利慶太代表の言いたい放題ロングインタビューまで掲載する始末だ。にもかかわらず、実態としてはサービスを元に戻している。ほんとに素直じゃない。

「べ、べつにあたしはキャストの情報なんてどうだっていいんだからね。でもまあ、アンタがどうしても、って言うんならちょっとぐらい教えてあげてもいいけど・・・」

いつから四季はツンデレ属性になったのだ。

ひととおり真面目に代表インタビューを読んでみると、折り合いの付け方としてはこういうことのようだ。

・四季は「作品至上主義」ではあるが、「唯作品主義」ではなく、役者も作品の一部であり、二番目か、少なくとも三番目ぐらいには大事な要素である。それについて情報を公開することはやぶさかではない。

・これまでWEBサイトでは作品ごとのページと並んでキャストボックスがあったが、これは主義と相容れない。あくまで作品のページの中で、作品の紹介の一部としてキャストを公表する。

WEBサイトの階層構造を落としどころとして利用するとは、考えもよらなかった。頭のいい人もいたものだ(ちょっと棒読み)。だがそこには四季の社員達の血のにじむような交渉があったことも感じられなくはない。

さらにこのインタビューを読んでいくと、「生涯賭けてきた演出の仕事の、60%は『キャスティング』」と役者の起用を重視する姿勢を見せ、その上で「俳優たちが、いろんな作品で別のキャラクターを演じる。そこを楽しんでいただきたい」と、だいぶこちら側の言い分に近いことを言っている。さらには、これまでほとんど公表されることのなかった、今後のキャスティング予定についても「濱田・沼尾コンビは年内続投」「花代マリアはもう少し先」「渡辺正がラダメス稽古中」とリップサービスしている。ツンデレどころかデレデレだ。なーんだ、キミも役者が好きなんじゃない。つかキミの奥さんは女優だったな。

てなわけで、いったいこの3週間ほどの大騒ぎは一体なんだったんだ、というしまらないオチになった。

 

とは言うものの、今回の騒動は、自分が四季を観るようになってから20年弱の期間で、幾度か繰り返されてきた事件の中でも最大級の危機だったと思う。四季とファンはまさしく一触即発のところまで来ていた。それが最悪の事態を回避し、かつそれなりの落としどころに軟着陸できたのは、ひとえにファンが軽率な行動に出ず、大人の態度で四季に対し意見を述べたからだと思う。

多くのブログに、自分はこう思う、こんなことを書いて送った、というエントリーがあがったが、いずれも冷静かつ論理的で、しかも四季、そして演劇全体への愛情を感じさせるものばかりだった。自分のような感情論とおちょくりしかないブログとは大違いである。そうした誠意ある意見が大量に届いたことで、代表も考えを変えたことはほぼ間違いないだろう。今の世の中、消費者が騒ぎ、マスコミがそこに乗っかって大騒ぎになり、企業がしぶしぶ対応するという場面はよくある。それに比べれば、今回の四季のファンたちがとった行動は実にスマートであり、その結果は大いに価値のあるものだ。これは誇っていいと思う。みなさん、本当に尊敬します。

 

だがしかし。これで一件落着かといえば、無論そうではない。

第一に、根本的な問題は何ひとつ片づいていない。一時的なサービス低下がもとに戻りました、というだけの話だ。根本的な問題、それは公演レベルの低下だ。もちろん、20年前と比べれば、四季の公演レベルは比べものにならないぐらい上がっている。しかし、近年外国人だけでなく日本人の俳優も含め、首をかしげるようなキャスティングが多いこともまた事実だ。これに対し、四季は何ひとつ答えていない。今回のキャスト騒動も、外国人俳優に目が向けられないための措置、という見方がある。日本人名の芸名付与もそうだ。代表は「あくまで本人の要望があれば」と言っているが、「自由意思」を建前とした強制、というのはいつの世にも存在する。まして、インタビューにあるように「同じ苗字がたくさんいて覚えられない」というのは、差別以外の何ものでもあるまい。自分は、前のエントリーからの繰り返しになるが、外国人俳優の起用そのものには反対しないし、「お気に入り」の外国人俳優もたくさんいる。だがそれは実力があっての話であることは当然だし、演じるときは自分の国の名前で堂々と、誇りをもって演じるべきだという考えは譲れない。

第二に、9月16日の社長声明における「正常ではない」発言、そして「買わない会員は退会」発言は、その文章のまずさから多くのファンに無用の心配を抱かせ、そして傷つけた。社長名で出された発言が人を傷つけた以上、これは謝罪があって当然であると考える。これについての釈明も現在のところない。

第三に、結局代表の登場によって事態の収拾を計っている点である。やはり四季は浅利代表あってのもの、というイメージがますます強化され、四季という組織の自律性は全く機能していないことが証明されてしまった。つまり代表が倒れたら、遠からず四季は崩壊する。ほかのカンパニーが現在四季が手がけている演目をすぐ受け継げるとは到底思えない。それは困るのである。「作品」のファンとしては。

もちろん、のっぴきならない状況なので、シンボル的な存在として代表にお出まし願った、というならまだいい。だがどう考えても今回の事態は原因を作ったのも代表である。騒動を起こすのも代表なら、それを鎮めるのも代表という、究極の自作自演。キラとLを両方演じている夜神月くんもビックリである。

もともと、浅利慶太という人はツンデレだったんだろう。演出家としての意地を通すツンの部分と、政治家や大企業、そして消費者の心をつかむデレの部分と。だが以前は「劇団」というフィルターを通ることで、ツンデレというある種の毒は直接観客に届くことがなかった。今回、ダイレクトにその毒にわれわれが当てられているということは、フィルターが機能していないことの何よりの証左だ。それどころか、何を勘違いしたかそのフィルターまで毒を吐いてしまった。浅利慶太という演出家個人でなく、劇団四季という組織全体がツンデレ化してしまったのである。

「役者ではなく作品を見ろ」というのは理解できる。だがこう言い返したい。「演出家ではなく、作品を見たいのです」と。スターを排するという主義が、実は演出家をスターにする主義でした、というのでは興ざめもいいところではないか。

自分は別に浅利代表に黙っていろとか引退しろとか言うつもりは毛頭ない。むしろもっと暴言でもなんでも吐いてくれたほうがおちょくりがいがあって嬉しい。あくまで演出家としての言葉であれば(浅利氏も四季株式会社の代表権を持っているので、甘いと言われるかもしれないが)、多少の暴言は許されると自分は思う。富野由悠季の暴言が(ある程度までは)許容されるように。しかしその暴言の毒は、「劇団」という組織の中できちんと分解された上で社会に届けられなくてはいけない。それを現在の四季が全く果たせていないところに、今回の騒動をここまで大きくしてしまった元凶がある。

 

さて、今後どうしていけば四季にとって、ファンにとってベストの解となるのか。それは分からない。分かっていたら俺はいまごろどっかの社長にでもなっている。現実的に、第一、第二の問題は、そう簡単には解決を見ないだろう。ファンの側としても、ねばり強く、しかしあくまで大人の姿勢で、要望を述べていくしかない。

第三の問題については、社長以下の四季の社員にがんばってもらうしかないが、これは株主でもない自分が言える立場ではない。ただただ、その奮起を期待する以外にできることはない。とりあえず、浅利代表がツンデレの両面を演じているところを、ツンだけのキャラにして、デレは社員の誰かに任せてみてはどうだろう。そうだ、せっかく今回名が売れたので、佐々木社長がいい。ウェブに掲載されたロングインタビューも、あのような自演の香りが漂う中途半端なものでなく、観客のためを思う社長とわがままな演出家の対談にしたらいい。手本になるのは「日本一まずいラーメン屋・彦龍の店主『憲彦』さんブログ」だ。

こんな感じ
---------------------
社長:
キャストボックス終了について、多くのご意見をいただいているようですが?

代表:
お前が説明したんだろ?ならそれでいいじゃねえか

社長:
あなたもその意見に……。

代表:
賛成賛成、両手を上げて大賛成だよ。何言ったか知らねえがな。そういや俺あての手紙もたくさん来たぜ。

社長:
それをお読みになって……。

代表:
ああ読んだ読んだ。2、3通な。結構マジに書いてあったんで、会員の奴らもいっぱしに読み書きができるんだなって初めて知ったよ。あんまりうるせえなら別にいいんじゃねえか?キャストボックスぐれえ復活させてもよ。まあそのうち大人しくなるぜ。

社長:
私の声明で「どういった会員が退会になるのか」「私も退会になりますか」など不安に思っていらっしゃる会員の方がおられるようですが。

代表:
決まってるじゃねえか、買わない奴らだよ!そうはっきり言わねえからぶつぶつ言われるんだろうが。
---------------------

ほら、代表がいい人に感じられて、四季の社員も支えてあげたく……ならないか。

 

とにもかくにも、不便さが解消されてほっとしている。今月内に何も動きがなければ、「四季の舞台は観ませんよ宣言」を10月まで延長しようかとも思っていたが、それはやめる。濱田・沼尾コンビはしばらく出るらしいし、花代マリアも近日公開を期待できそうだし・・・というわけで、今後もこの「正常ではない観劇態度のブログ」をどうぞよろしくお願いします。

| | コメント (13) | トラックバック (0)

キャストボックス復活(?)

詳細のちほど。

各作品ページの「キャスト・スタッフ」欄を確認してみてください。

| | コメント (8) | トラックバック (2)

2007年9月25日 (火)

博多の夜

博多の夜
福岡にいる。

といってもマンマ・ミーア!は観ない。

九月中は四季は観ない、と宣言したこともあるが、そもそも休演日だ。

沖縄に行ったらブルーシール。九州に来たらあいすまんじゅうか白くまアイス。関東にないわけじゃないが、アイスにはまだ微妙に地域性が感じられて楽しい。
ドリンクはむろんスコールだ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年9月16日 (日)

今度は会員たち全員に宣戦布告だ!

最初に言っておく。俺はかなり怒っている!(ゼロノス)

先日のエントリーで紹介した劇団四季のキャスト公表取りやめ騒動は、ますます拡大の一途である。そして勃発から約2週間経過した9月15日、ついに四季が公式コメントを出した。

それがこれだ。あえて全文を引用させていただく。

------------------
劇団四季では去る9月3日(月)より、ホームページ内「キャストボックス」等で、事前に出演俳優を告知するサービスを終了しております。この件について「200字コメント」やお電話で、多くのご意見を頂戴しておりますので、改めてその理由をお知らせしたいと思います。

我々はお客様に、作品そのものをお楽しみいただきたいと考え、チケット発売時にも出演キャストを発表しておりません。特に新作の場合、人気や知名度ではなく、その時最も適性且実力をともなった俳優を出演させるので、キャストの決定は充分な稽古を経た、上演直前のタイミングに行いたいのです。

この考え方に基づき、以前は公演当日の開演直前に、お電話でのお問い合わせに限り、その日出演するキャストをお知らせするという方法を採って来ました。そしてホームページを開設した2000年から、一部のお客様のお求めに応じ、週間の出演予定キャストを発表させていただくようになりました。しかし時を経るにつれて、このサービスには看過できないマイナス面が数多く見られるようになって参りました。

キャスティングについて「あの俳優を使うな」という、いささか脅迫的なメールやお手紙を頂戴するようになったことです。劇団宛だけでなく、俳優個人にも届いております。これは看過できない問題です。

「キャストボックス」の廃止に関して、お客様からいただいたコメントを、いくつかご紹介させていただきます。
『大変潔いご決断をされたと思います。私が貴団に興味を持った頃は、今のように主要都市で毎日上演されているわけではなかったので、ただ作品が見られることに幸せを感じていました。それは今も変わりはありません。(後略)』

『私は今回の処置に賛同します。これまでは前売りチケットを買い占めておき、お目当ての役者がいなければ観劇には行かずにチケットの引き取り手を募るという方法をとる人も存在していました。オークションや譲渡掲示板を利用する気のない私には、良席が一部のファンの間で独占、流通されている現状に納得がいきませんでした。今後は買い占める人や転売する人が減ると期待できるので、今回の処置に感謝しています』

「四季の会」規約第5条は、チケットの営利を目的とした転売を厳禁しております。
コンピューターに残る記録を調査しましたところ、会員購入者のなかには、ある作品の上演中、長期間に亘り、例えば、毎日、昼夜の別を分たず切符を購入している方がいることも判りました。このケースでは、チケットがほとんどネットオークション転売に廻されていると思います(もしこれがご本人の観劇とすると、いささか正常でない観劇態度ではないでしょうか)。

劇団で検討の結果、「キャストボックス」の存在が、チケット転売を促進することに利用されているのであれば、終了すべきという結論となりました。

出演俳優の情報が必要な方は、今後、より充実されるホームページの「キャスト&スタッフ情報」をご覧いただければ幸いです。このサービスは当日の出演者だけを知らせるものではありませんが、その舞台に携わる俳優の情報は明示いたします。又劇場にお越しになったお客様に、その日の出演者をお知らせするキャストボードやキャスト表のご用意も継続いたします。四季の舞台に出演できるのは、作品の求める水準をクリアした、レベルの高い俳優だけです。どうか安心して劇場にお越しくださいますようお願い申し上げます。

劇団四季は今年も、北海道の利尻島や沖縄の石垣島を含め全国の子供たちのために公演を行っております。これは収益よりも「子供たちの心に演劇の感動を届けたい」という、理念を大切にしたいと考えているからです。こうした仕事は劇団員に、演劇の仕事の尊さを教えます。我々は、この理念を共有してくださるお客様が「四季の会」の会員だと信じたいのです。会員規約の第1条に「(四季の会は)劇団四季の運動に賛同し後援していただく方々の組織」と明記されています。したがって転売の利益を求められるような方に、会員としての便宜を提供する考えはありません。

この問題を受けて「四季の会」のあり方を再検討しました。そしてチケット転売の状況についても、徹底的な調査をしました。結果、一部の会員の方には、本年の年会費(2,100円)と入会金(1,575円)をご返金の上、ご退会のご案内を差し上げようと考えております。又、長期に亘って購入歴のない方には、この際同じ措置をとらせていただきたいと思います。しかし購入歴はなくとも「ラ・アルプ」講読をお楽しみくださっている方には、現在検討中の新しい会員組織に、改めてご入会いただこうと考えております。

以上なにとぞご理解くださいますようお願い申し上げます。

四季株式会社 代表取締役社長
佐々木典夫
------------------
要約すると、キャスト公表取りやめは、

・転売対策
・出演者への脅迫があったため

が理由という。

まず、理由の後付けというのがおかしい。それだけ立派な理由があるなら、公表取りやめの際に明らかにすべきだろう。

100万歩譲って、それが真の理由だとしても、到底納得できるものではない。

まず転売対策については、1週間前のキャスト発表を取りやめることに何の効果があるというのか。転売で利益を狙う者は、初日など人気のある日や、最前列などファンが欲しがる席を買い占めて転売するのだ。キャストは関係ない。

そして出演者への脅迫。恐らくそれに類したことはあったのだろう。しかし、出演者を発表せずに前売り券を発売している以上、贔屓の役者が出ないことで過激な行動に出る一部の先鋭的なファンがいることは、リスクとして認識しておくべきことではないのか。

これら2つの点は、確かに深刻な問題ではある。それには自分も同意する。発売の度に良席を買い占めてこれ見よがしにオークションに出品する通称「転売屋」には辟易している。その一掃は望むところだ。また出演者への脅迫も、あってはならないことで、同じ演劇ファンとして恥ずかしい。

だが、それらはいずれも一部の不心得者によるものだ。そのために残り大多数の顧客に対するサービスを低下させる、というのは根本的に発想が間違っている。サービスを低下させずに問題の解決を図ろうとする姿勢が、微塵も感じられない。

転売の問題は、四季だけでなく、エンターテインメント界全体の問題でもある。これは業界全体と、オークションなどの主催者が共同で課題の解決に臨むべきで、やや時間はかかるかもしれない。チケットの流動性が上がることで、先の予定が見えない仕事に就いている人も観劇しやすくなるという側面もあるので、そのあたりも踏まえながらベストの解を見いだしてほしいものだ。

脅迫の方は、これはまず主催者がビジネス上発生するリスクとして踏まえた上で、その対策をマニュアル化すべき問題で、その中では必要に応じて警察への通報も含めるのが普通だ。日本は法治国家なのだから。警察に調べられるのが嫌だと言うなら、そもそも脅迫が来る可能性があるようなビジネスのプロセスのほうを見直さなくてはいけない。

どちらも、問題の解決をサービス低下という最も安易な方法に委ねているのは、企業としてお粗末という他はない。

お粗末といえば、この文章の稚拙さはどうだ。多くのファンからクレームが来たことについて真摯に受け止めるどころか、ほとんど逆ギレである。しかもコアなファンに対して「正常ではない」という差別的な言い回しまで使う始末。さらには、休眠会員の退会にまで触れて「会員にしてやってるんだからチケットを買え」という全くここで言う必要のない「上意」まで披露。表現も内容も、さらに事態を悪化させようとしている、つまり会員たちにケンカを売っているとしか思えないものだ。

劇団四季は、優れた企業だと自分はこれまで評価していた。ファンサービスは手厚く、チケットの価格据え置きなど、大いに企業努力もしていた。だが、今回の一件でその評価は台無しである。どんな事情があるにせよ、顧客に対し「正常でない」などと主張する企業は、法人を名乗る資格すらない。

浅利代表が個人的に客や役者、社員を馬鹿にしたような発言をしても、カリスマというのはそういう一面もあるのだろう、と気にしなかった。むしろ「そこにシビれる!あこがれるゥ!」と好意的に見ていた。しかし、企業の公式コメントとしてそれを出してはいけないだろう。

自分は、これまでもしばしば物議をかもしてきた四季のやり方に、比較的理解をもっているほうのファンだと考える。この公式コメントで自慢げに書いている全国公演や地方中核都市でのロングランについては大いに評価している。韓国、中国出身の俳優の起用についても、逸材がいるのならどんどん出てきてほしいと思っているし、実際高木美果(チェ ウンシル)や李涛は大好きだ。辞めてしまった金志賢にはぜひ戻ってほしいし、金森勝(キム スンラ)にいたっては同じ茨城県育ちで、外国人だという意識すらない。たとえ日本語に難があっても、トータルなパフォーマンスが一定レベルを越えていれば問題ないとしてきた。それどころか、ややレベルに達していなくても、アジア全体の演劇文化の発展のためになるなら、少しぐらいは我慢してもいいのではと思ってきた。その自分が、これだけ怒っているのだ。少なくとも四季の会の半数以上の人間は怒っていると考えるべきだろう。それどころか、「正常ではない」と言われたことで、ヘビーユーザーの何割かは精神的なダメージを受けているかもしれない。訴えられても文句は言えないのではないか。

今回の公式コメントは、あまりにも企業として情けない醜態だったのでついそこに目が行ってしまうが、その怒りの根本は上演レベルの低下にあることは言うまでもない。いかに多少は発展途上の俳優に目をつぶるといっても限度がある。最近は一定のレベルに遠く達していない俳優(もちろん外国人だけでなく、日本人も)が大手を振ってキャスティングされるようになってしまった。これにファンが怒り、四季がそれをキャスト発表のせいにして取りやめ、それが怒りに拍車をかけている、という構図なのだ。

そして四季も、恐らくそれを分かっているからこそ、「四季の舞台に出演できるのは、作品の求める水準をクリアした、レベルの高い俳優だけです。どうか安心して劇場にお越しくださいますようお願い申し上げます」なんてトンチンカンなことを言っている。「レベルが低い」というクレームに対し、「レベルが高いからご安心を」では答えになっていないではないか。

せめて言い訳なら言い訳らしく、しおらしくすればいいものを、この火に油を注ぐようなコメントだ。もはや事態の収拾は極めて困難といえよう。

自分自身は、今のところ10月以降は普通に観劇する予定でいるが、「正常ではない」と言われてもなお観たいものだけ観ることになる。自ずとその数が減るのは間違いないだろう。

四季の公式コメント(9月15日)

http://www.shiki.gr.jp/navi/news/001490.html

| | コメント (29) | トラックバック (3)

ミュージカル・ナンバー

不愉快なことは、歌でも歌って忘れましょう!
よろしければ皆さんご一緒に!

「彼らの心は天国に」
(ジーザス・クライスト=スーパースターより、ユダ)

私は今わかるのだ あしたの事がすべて
会員たちが誰も券を買わなくなれば どうなる

代表オーッ!

あなたまでが客のことを異常だと断じるとは
今までした善いことさえ やがてあなたの仇になるぞ

いつもあなたの側で尽くしてきた
役者のまごころ 思い出してほしい

片腕のような社員の言葉に 耳を傾けてほしい

言うのはつらいけれど
あなたが異常ではと断じた会員たちが怖い

信じたことさえ間違いと知れば
許す筈はないのだ

生まれた町で子供に向けた
演劇だけをしてたら

会員たちを惑わすような
こんなことにはならない

彼らを好きなら此処で
あなた詫びるべきだ

私らが度をすごしすぎたのだ
やがて彼らにそむかれたあげくに
押しつぶされてしまう

いけない 行き過ぎは良くないぞ

われらは生きのびたい
だが望みは薄れた
上場を夢見すぎたのだ

昔はいいが ダメだ もう今では
石丸なんか もういない
代表…

 

「ひとりよがり」
(美女と野獣より、ガストン&ベル)

あんたの幸せ ここにある
この俺の劇団に いだかれる
望むなら 役者にしてやろう
グッドニュース! すごいぞ!

日本の劇団の顔になる
役者の幸せ この上ない
嬉しさにしびれる 当然!
解る!任せな!

たくさん 劇団員
(想像も)
この演出を
(できないわ)
どの人もそっくりだ発声法
(ぞっとする)
誇りをもって
(馬鹿馬鹿しい!)
演じなさい
(とんでもない!)
これぞ 役者の生きがい

「想像して! 芸術センターで俺が稽古をつけている!
 新入りは俺の足をマッサージ!
 会員たちは役者の名前なんか覚えられない。
 2、30万いるんだぜ!?」

「会員が?」

「違う!役者だ!アジア中に!」

役者はいつでも ピッタリと
寄り添い肩寄せ すがりつき
うらやましがられて
この俺様が この俺様が
代表様だ

さあ決めよう 今すぐに
劇団四季!

さあアジアの友よ、答えは?
オー、イエス! だよな?

「私は日本名なんて名乗りたくないわ」

入団だー!

「パスポートありがと!」

 

「S.O.S.」
(マンマ・ミーア!より ドナ&サム)

愛に満ちた あの幸せを 
思い出して くれないだろうか
キャスト情報は どこへ行ったんだ
もう一度だけチャンスがほしい

キャスボ求める僕の声SOS
聞こえないか 僕の声SOS
届かなかったんだ やはり
会員の心からの叫び

いつもいつも キャストチェックした 外にいても携帯で見てた
キャストの情報 もう消えたのよ
でももう一度 取り戻したい

キャスボ求めるあたしの声SOS
聞こえないの あたしの声SOS
届かなかったんだ やはり
会員の心からの叫び

「どうして言ってくれなかったんだ!キャストボックス廃止のこと!」
「会員には全く関係ないことよ!」
「それにあの文章って公式ウェブサイトにふさわしいのか?」
「それも会員には関係ないでしょ!」

聞こえないか あたし(僕)の声SOS
ネットの中 キャスボ求めSOS

届かなかったんだ やはり 心からの悲しい叫び

| | コメント (14) | トラックバック (0)

2007年9月10日 (月)

夏休みはやっぱり短い・2007沖縄旅行総括

というわけで、今年も結局食べてばっかりの4泊5日だった。途中ここに書けない用事を3つもこなしているわりには、さまざまな体験ができ、充実した旅行になった。恵まれた5日間だったと感謝している。

今年は、「島に行く」「ダイビングに挑戦する」という、開けてはいけないパンドラの箱を2つも開けてしまった。島の魅力は聞いていた以上に、そしてダイビングの魅力は想像以上に、圧倒的なものだった。

来年行ったらこれをやろう、あれをやろう、ということが、もう続々とリストアップされつつある。こう興味が広がってくると、次回行けるとしたら4泊ぐらいではとうてい収まりきらない。6泊ぐらいの行程を組む必要がありそうだ。

いかん。やっぱりかなり深みにはまってしまった。だがそれもまた人生である。

「ちゅらさん」ラストシーンで凉子ちゃんが言った「また会おうねえ」というセリフを思い出しつつ、えらく時間のかかったこの旅行記を閉じよう。

最後に、みなさんを道連れにするために、小浜島の大岳(うぶだき)からの360度絶景映像をどうぞ!

| | コメント (2) | トラックバック (0)

軽食の店・ルビーでAランチ

ホテルを後にして、タクシーで那覇へ向かう。

小一時間ほどかかるが、その間運転手さんがさまざまな話をしてくれた。子供のころ、アメリカー(米兵)に撃たれる危険を冒して基地内に缶詰を盗みに行った話、貧しく、背も低かったためにいじめられたこと、集団就職で京都に出て、働くうちにボディビルに出会って体を鍛えるようになり、沖縄に戻って県大会で優勝したこと、見せるだけの筋肉ではないことを示すために、今は短距離走にも凝っており、100m11秒台で走れること、子供たちは自分のことを尊敬してくれていること、貧しい時代に自分を含め4人の子供を必死の思いで育ててくれた母親は今も健在であること・・・。沖縄の戦後の歴史、そして沖縄県民の苦労、そして沖縄の家族というものを考えさせてくれたいい話だった。個人タクシーの方で、名刺もいただいたので、次の機会にもぜひお願いしたいと思う。

さて、那覇での残り少ない時間、何をするか。自分は、昨年やり残したことをここで済ませようと考えた。

それは、「Aランチ」を食べること。

昨年の沖縄食堂めぐりで、食べ逃したメニューが「Aランチ」である。沖縄の食堂には、たいてい「Aランチ」「Bランチ」「Cランチ」があるが、これらはだいたい構成が決まっている。Aランチはカツにハンバーグにその他揚げ物っぽいおかずがどっさり出てくる。Bランチだとそこから何か減る。Cランチだとさらに減る。女性とかだと、このぐらいでもまだ多いぐらいの量だから、Aランチのボリュームはほとんど暴力である。

一説によると、米兵向けに、注文しやすいようにAとかBとかのメニューを作り、アメリカ人はこういうものが好きなんだろう、というイメージで構成されたものらしい。

そのAランチを去年食べなかったことをこの一年間ずっと後悔していた。それでこの日はAランチに費やすことに決めたのだ。

店は、「デイリーポータルZ」の林雄司さんのレポートにも出てくる、「軽食の店・ルビー」に決めた。軽食の店と言いながらぜんぜん軽食ではないのがこの店の特徴らしい。

Ruby1

Aランチの食券を780円で買う。沖縄の食堂において、この値段は飛び抜けて高い。

まずスープが出てくる。林さんのレポートにある「上等なスープ」である。ひと昔前の中華料理店でコースについてくるスープみたいな感じの、たまごスープだ。嫌いじゃない。

Ruby2

スープを飲み終えると、Aランチのお出ましだ。

Ruby3

手のひらよりでかいトンカツ、主役級なのに脇へ追いやられているハンバーグ、ハムにポークにたまごにウインナー、千切りキャベツとびっしり敷き詰められたマカロニサラダ。見ているだけで嬉しくて笑いがこみあげてくる。

確かにこのボリュームはすごい。しかし、カツは面積はあるが厚さはそうでもなく、ハンバーグも柔らかいので、意外にスムースに胃に収めることができた。昨年、北谷の「なじみ食堂」で見たAランチはさらにボリュームがあった。あれは食いきれない。絶対に。

というわけで、御飯を残してしまったがおかず部分は完食。

Ruby4

なんだ、御飯を残してるじゃないか、と言うご批判は甘んじて受けよう。しかしこれには理由があったのだ。別に大人の分別を身につけたわけではない。

その理由というのは、

Aw

空港でA&Wに行きたかったのだ。

沖縄フードの名残を惜しむかのように、ハンバーガーをサロンパス味のルートビアで流し込む。うむ、満足だ。思い残すことはない。

ま、そのあとロビーでソフトクリームも食べたけどね。

Soft

| | コメント (0) | トラックバック (0)

沖縄最終日の朝

さていよいよ沖縄を離れる日。

きょうも曇っており、今にも降り出しそうな空模様だ。そういえば今年は一度もビーチに出ていなかった、とあわてて朝の散歩をする。

Mornig1

この日の朝食はクラブフロアの専用ラウンジで。ごく軽いものしか用意されておらず、時間帯によっては結構混んでいるので、あまりここを利用するメリットはない。ただ、朝一番だと誰もいなかったりするので、ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカのロバート・デ・ニーロの気分を味わえる。あと、ワッフルを焼いてくれるサービスがある。これはナイス。

Mornig2

朝食を終えて急いで荷物をまとめ、大きなカバンは宅配便で送ってチェックアウト。請求額に顔が青くなりそうなのをぐっとこらえて何食わぬ顔でカードで払う。確実に10月は財政が逼迫するはずだ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年9月 9日 (日)

「龍潭」で夕食

沖縄旅行最後のディナーは、鉄板焼きの「龍潭」。石垣牛を使うようになってからは、ファヌアンと並んで欠かせないレストランになった。

少し無理して「10周年スペシャルディナー」を注文。前回、前々回とお会いした佐藤料理長がブセナの季刊誌で「自信を持っておすすめする」と言っていたもので、これは食べないわけにはいくまい。なお今回は佐藤氏は留守だったようで再会はならなかった。

まず先付。島どうふのようだ。

Ryutan1

オードブル1 豆腐ようとクリームチーズのクロスティーニ

Ryutan2

豆腐ようを洋風に仕立てるのはファヌアンでもやっていたが、これがまたいい。

オードブル2 今帰仁産アグー豚バラ肉のしゃぶしゃぶ風

Ryutan3

なるほど、濃厚な味のアグー豚はしゃぶしゃぶにしてもうまいわけか。

オードブル3 久米島産鮑の唐揚げ

Ryutan4

一見刺身のようだが、さっと唐揚げにしてある。やわらかくてうまい。

宜野湾産 活車海老焼き

Ryutan5

車海老のおいしい所だけをすばやく鉄板で焼いて。

Ryutan6

カラの部分はじっくり鉄板で火を通し、煎餅にしていただく。

名護湾で水揚げされた赤仁ミーバイ焼き

Ryutan20_2 

佐藤氏は昨年、「ミーバイはうまい。石垣牛と並ぶメニューの柱にできる」と言っていた。それが着々と実現されつつある。

ミーバイの淡泊な味と、鉄板で焼かれることで生じるぎゅっと引き締まった食感とが何ともいえない取り合わせだ。

青パパイヤのチャンプルー

Ryutan7_2 

パパイヤの風味と、しゃきしゃきとした食感が楽しいチャンプルーだ。

口直しのサラダ。海草が入っている。

Ryutan8_3

特上石垣牛サーロイン 夏野菜焼きを添えて

Ryutan9 

まずは野菜のほうが焼き上がる。

そして、メインの肉が登場。鉄板焼きならこのパフォーマンスはお約束。

Ryutan10

焼き上がった肉。

Ryutan11

もう何も言うことはないです。見てご想像の通りのとろけるうまさ。塩、またはワサビ醤油でいただくのが特によかった。

石垣牛の炙り寿司

Ryutan12_2

食事まで石垣牛で攻める。ちょっと遊び心の入った牛肉の炙り寿司だ。

フルーツコンポートのシャンパンサバイヨングラタン

Ryutan15_2

バーナーを使って表面に焦げ目をつけたデザート。味より雰囲気かな。

 

もともと楽しくてうまい、ということで人気のあった龍潭だが、県産の食材を使うことでさらに魅力が増してきている。唯一、メインダイニングであるファヌアンを越える価格帯だけがネックだが、これだけのものを都内で味わうにはもっとかかる、と考えれば・・・。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

沖縄4日目の朝

雨である。それも朝からスコール並みに。

基本的に今回の旅行中はずっと天気が悪いことが予想されていたので、3日目まで好天にめぐまれていたことは本当に有り難かった。雨の沖縄もまたよしだろう。

実はこの日の予定はあまり考えていなかった。体力とも相談して考えようと思っていたが、3日目までの写真量が尋常ではなかったのでブログ更新に追われ、結局未定のままこの朝を迎えてしまった。とりあえずレンタカーの手配だけはしてあるが。

そこで、この日のスケジュールは読者のみなさんに決めていただきたいと思う。下記のプランから、お好きなものをクリックしてください。

1.観光地めぐり

2.食べ歩き

3.部屋でのんびり

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年9月 8日 (土)

「ファヌアン」で夕食

毎年期待を裏切らない、メインダイニング「ファヌアン」。ここは近年、徹底的なCRMを分かりやすくサービスに応用している。客がどのコースを注文し、何を飲み、どのテーブルに座り、誰がそのテーブルを担当したかすべてデータを残しておき、その客が再び来店したときにその情報をふまえてサービスするのだ。

席に着くと、「○○様、今年もファヌアンをご利用いただきありがとうございました。昨年に引き続きこちらのテーブルを担当させていただきます○○です」とくる。データベース検索してきました、というのがミエミエなあたり、かえってすがすがしく感じる。それに自分が前回何頼んだかなんて当然忘れてるから、それを言ってくれるのはちょっと面白い。もっとも、俺は1人だからいいが、前回と異なるご婦人を連れてきたなんていう場合はどうなるんだろう?まあそのあたりはちゃんと気をつけるのだろうが。

ひとしきり前回ネタで盛り上がったあと、コースの説明を受け、「ぜひ○○様にはこのコースをご賞味いただきたい」と通常コースよりちょびっと高い期間限定のコースを進められる。この時点で「自分は常連」という思いこみを刷り込まれているから、ついその誘いに乗ってしまう。うまいやり方だと感心する。

というわけで頼んだのは期間限定の「ヴェガ」コース。現在ファヌアンのコースは以前より増えて6種類あり、いずれも星にちなんだ名前が付けられている。ゼロノスとは関係ない。

フラッシュを使わずに撮り、データ補正したものなので写真が荒いのは勘弁を。

沖縄を醸し出すアミューズ達の饗宴

Fanuan1

紅芋とか島らっきょうとか豆腐ようとか、沖縄の珍味を上品にセレクトしたものだ。

フォアグラ、県産地鶏の胸肉と県産きのこのテリーヌ サラダ添え 白ポート酒のジュレと共に

Fanuan2

あっさりとした鳥やきのこの味と、濃厚なフォアグラの舌触り。絶妙のコンビネーションだ。

冷たい3色のヴィシソワーズ

Fanuan3

赤いソースが目をひくが、味はほんのりとしかしない。どうも二十日大根か赤かぶか、そんなようなものを皮ごとすり下ろしたようだ。

名護漁港で水揚げされた魚と北海道産帆立貝のグリル キャベツのリゾットと共に アオサ海苔の煎餅添え 2種ソースで

Fanuan4

2時間ドラマのタイトル並みに長い料理の名前だが、目を引くのは皿からはみ出しそうになっている、アオサ海苔をせんべい状にしたものだ。付け合わせがこんなに目立っていいものか、というぐらいのインパクトである。昔NHKホールで観たオペラ「ワルキューレ」の舞台装置みたいだ。

アセローラのシャーベット

Fanuan5

これは見たまま、口直しのシャーベットだ。

今帰仁産アグー豚ロース、県産和牛ロース、県産和牛フィレ肉のポワレ 温野菜添え 3種ソース

Fanuan6

うわ、出た。という感じの豪華三点盛り。濃厚なアグー豚に果物を使ったソースがぴったり。県産牛はフィレ、ロースともに腰が抜けるほどやわらかい。それぞれは小さいように見えるが、3つ食べるとかなりの満腹感だ。

本日のプティチーズ

Fanuan7

チーズもコース内に盛り込まれている。よく「コースに入ってはおりませんが、チーズなどいかがですか」と聞かれると、「いくらですか」とも聞けず、でも断ったらケチだと思われるかなとかいらん緊張を強いられるが、そんな気遣いは無用ということだ。

県産パッションフルーツのムース うっちん風味のチョコレートアイス添え

Fanuan8

チョコレートアイスに、何か漢方のような不思議な味が混じっているなとおもったらうっちんたったようだ。新しい発見だ。

コーヒーまたは紅茶

Fanuan9

コーヒーをセレクト。コースは以上で終了だ。

ファヌアンは今年もうまかった。ここは、素材の味を本当に大事にして、その魅力を最大限に引き出すことに長けている。技術をひけらかすようなことはしない、質実剛健さが魅力だ。今回のコースはやや派手な演出もあったが、それもこれ見よがしないやらしさではなく、中学・高校のころ、勉強がよくできて性格もよく、派手さはないがよく見ると美人なので実は隠れファンが多いような女子生徒が、友達の誕生会にちょっと頑張っておしゃれしてきちゃいました、というぐらいの雰囲気だ。例えがわかりにくくてすまん。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

プラネットクルーズに参加

夜の海にヨットで繰り出す「プラネットクルーズ」に参加した。実は3年前から来るたびに申し込んでいたのだが、いつも「2名以上で催行」の壁に阻まれて乗れなかったのだ。つまり、いつも俺以外の申込者がいなかったのである。

今回、幸運にも俺のほかにナイスミドルのご夫婦が申し込んでくれたので、念願かなっての乗船となった。

Star1

すっかり日が落ちて、漆黒の闇の中をヨットが進んでいく。振り返るとブセナをはじめ湾に面したホテルの明かりや、名護市街地の光が見える。

Star2

沖へ出ると船の明かりも消して、あたり一面が真っ暗になる。この日は残念ながら雲が厚く星を見ることはできなかったが、十分過ぎるほど爽快なクルージングだった。やはり船遊びはぜいたくの基本なのか。特に何があるわけでもないが満足感は高い。

これはおすすめのメニューだ。夕日どきの「サンセットクルーズ」は参加人数が非常に多く、騒がしくなってしまうのとは対称的に、静かに波の音、風の音を堪能することができる。

それに、この日の乗船者は3人だったが、俺が毎年申し込みながらほかに希望者がいなかったため欠航になっていたということは、貸し切り状態になる可能性が非常に高いということだ。新婚さんとかには最適ではないかと思う。ただ、貸し切りかと思ったらひとり余計な野郎が乗り込んできても気を悪くしないでほしい。たぶんそれ俺だから。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

サンセットコンサートが復活

この日は久しぶりに夕日がキレイに見えるかな、と思ったらやはり雲に隠れてしまった。なかなかオールクリアな状態の夕日にはお目にかかれない。これでも十分にキレイだが。

Sunset1

ブセナテラス名物、サンセットコンサートが復活していた。以前ここで毎日演奏していた森田泰昭氏とは別の方だが(すいません名前確認するの忘れました)、氏の作曲した名曲「Busena」をオリジナルとアレンジの2バージョンで聴くことができる。やはりブセナの夕日にはサックスの音色がよく似合う。

Sunset2_2 

夜のブセナはこんな感じだ。

Sunset3

| | コメント (0) | トラックバック (0)

マロードのアフタヌーンティー

やっぱりこれも恒例行事としてやっとかなきゃいかんだろう、ということで昼食は「マロード」でアフタヌーンティーをいただく。

Atea

| | コメント (0) | トラックバック (0)

パラセーリングに参加

アイスを食い終えて再びボートで沖へ出る。唯一、4年連続で参加しているアクティビティー、パラセーリングだ。

Para1

これまでは名護に向かう状態で浮かんでいることが多かったが、今回は風向きの関係で海に向かって飛ぶような感じに。このまま天上に昇ってしまいそうな気持ち良さだ。ちょっと居眠りしそうになってしまった。(出演:本人)

Para2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ひと休み

毎年の恒例、プールサイドでアイスを食いながら休憩。

Ice

| | コメント (0) | トラックバック (0)

体験ダイビングに参加

昨年、一昨年とシュノーケリングに挑戦して実に楽しかったが、今年は趣向を変えて体験ダイビングに参加することに。体験ダイビングはインストラクターと一緒に浅いところに潜るというもので、もちろんCカードは不要だ。

Marinehouse

まず簡単な説明を受けて、呼吸の仕方を練習。基本はシュノーケリングと同じのようだ。10分ほどで終了し、さっそくウェットスーツに着替え、マスクとフィンを持って船に乗りスポットへ向かう。

Diving21

重いタンクを背負ってふらふらしながら海中へ。

Diving22

潜るとすぐに50センチほどありそうな魚に迎えられた。うまそう。

Diving1

Diving2

Diving3

Diving4

ファインディング・ニモでお馴染み、クマノミ登場。

Diving5

と思ったらすぐにイソギンチャクに隠れてしまう。

Diving6

仕方ないのでスポット移動。

Diving7

Diving8

ここにもクマノミの住処が。まだ生まれたばかりの、まさにニモな感じの稚魚がいる。

Diving9

いつもはすぐに隠れるチキン野郎だが、子供を護るためかこちらを牽制してくる(ように見えた)

Diving10

インストラクターさんに水中写ルンですを渡して撮ってもらう。目つき悪い。

Diving11

シュノーケリングもいいが、ダイビングはまた格別だ。数メートル潜っただけでこれだけ世界が変わるのだから、本格的に始めたらさぞ面白いだろう。さっそくCカード取得に関する情報収集を開始したのは内緒だ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

沖縄3日目の朝

この日もなかなかの天気である。

Mikkame

初日、2日目と肉体的にハードだったため、この日の午前中は部屋でゆっくり過ごすことに。

でも朝ごはんはビュッフェレストラン「ラ・ティーダ」でちゃんとたべる。

Tida

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年9月 7日 (金)

ランブルフィッシュで夕食

今年も初日の夜はランブルフィッシュ。どうも夕食はランブルフィッシュ、ファヌアン、龍潭が定番になりつつある。

おなじみ、なんちゃってマーケットがこの店のスタイル。好きな食材を選んで、調理してもらう。

Fish1

この日はまずスープ。

Fish2

スープは具材を個別に選ぶのではなく、あらかじめスープの材料がひとまとめになって売っている。1500円で3~4杯分あるので、おとくなメニューだ。

続いてサザエのつぼ焼き。

Fish3

ガーリックの効いた独自の味付けでなかなかうまい。

続いてメインはハンゴミーバイ。ミーバイよりも深海に住んでいるそうで、ミーバイよりも手軽な値段で取り引きされているようだ。

Fish4

なるほどミーバイの淡白な味に比べると、少々クセのある魚っぽい味だ。

ちょっと物足りなかったのでついシーフードチャーハンを頼む。

Fish5

スプーンがでかいから小さく見えるが、ゆうに3人前ぐらいの量がある。これで1200円ほどだから、シーフードチャーハンとスープの組み合わせはこの店で安くオナカいっぱいになるために役立つかもしれない。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ブセナテラスに到着

石垣島から那覇行きの船が、米軍管轄のレーダーシステム故障のあおりで運休になったり、到着してからすぐに内緒の用事があったりで、すっかりチェックインが遅くなってしまったが、なんとかぶじに4年連続4回目のザ・ブセナテラスにチェックイン。今年もひとり客には何かと嬉しいクラブフロアを選択。部屋は3年連続で同じ番号の部屋だ。もちろん偶然ではない。このへんの演出がいかにもブセナらしいところだ。

Busena1

| | コメント (0) | トラックバック (0)

西表島にて

さて早い便で浦内端まで戻ってきたものの、ここから上原港までの交通手段がない。石垣島へ戻る船まではまだ時間があるので、船会社の送迎バスは来ないからだ。路線バスはもっと来ない。

仕方がないのでタクシーを呼ぶが、西表島には数台しかタクシーがないので、貸切などが入っていたら来てくれない。

電話かけてみると、やはり貸切で出払ってしまっているという。仕方ない、バスが来るまでのんびり待とうと思ったところ、ちょうどタクシーが止まり、客を降ろしていた。ちょうど貸しきり客が精算しているようだ。

乗れるかどうか聞いてみると、ジャンボタクシー(ワゴン車)だから少し高いが、それでよければ、というのでこれ幸いと乗り込む。西表島の観光の仕方などを教えてもらっているうちに上原港に到着。

Yamaneko

そのタクシー。ありがたかった。

おかげで、桟橋のきれいで涼しい待合室でのんびり船を待つことに。何か食べるものはないかな、と小さな売店「ゆいみな」を覗くと、手づくりの「ポークたまごおにぎり」を売っている。これはうまそうだ。「濃厚ジャージーアイス」とともに購入。

Sanbashi22

まずポークたまごおにぎり。やはりうまい。最近コンビにでソーセージのおにぎりなんかが売っているが、傾向としてはあれに近い。しかししつこい味付けがなされておらず、ポークのクセのあるところはたまごが吸収しているので、全体的にさっぱりした味になっている。手作り風味ではなく、純然たる手作り。ボリュームもあって大満足だ。

そして「濃厚ジャージーアイス」。これがまた腰が抜けそうにうまかった。ぜひ西表で見かけたら食べてみてほしい。濃厚だけどべたついた感じではなく、上品なうまさだ。

値段を忘れてしまったが、おにぎりとアイスで500円くらいだったと思う。アイスがたぶん270円ぐらい。大いに期待に応えてくれたランチタイムだった。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

西表島へ

夏休み2日目。小浜島発7時35分の船に乗るためにはいむるぶし発7時20分の送迎バスに乗る。

小浜港の桟橋にある待合室。あやかりすぎ。

Sanbashi3

乗船したのは八重山観光フェリーのこの船。

Sanbashi4

なんだかはたけカカシ先生が読んでいる「イチャイチャパラダイス」を思い出す。

8時ちょうどに石垣島に着き、大きな荷物をコインロッカーに入れ、身軽になって8時30分に西表島(上原港)行きの乗船券を買う。こんどは安栄観光に乗れば主要3社はコンプリートのはずだったが、あわてていたのでまた八重山観光フェリーの券を買ってしまう。まあ内容に大差はない。ちなみに、小浜から西表への直行便もあるが、その場合島の東部にある大原港に着く。今回行きたかったのは西部地区なので、トランジットなことになってしまった。

この上原港行きの船だが、波が高く、欠航になることも多いと聞く。なので覚悟はしていたが、そのゆれ方がとんでもない。上下運動を繰り返し、まるでタワー・オブ・テラーとは言いすぎだけど、ずっとレイジング・スピリッツに乗っているかのようだ。

慣れている人には何のこともないのだろうが、自分を含め乗客のほとんどは観光客だ。だんだんみんな無口になり、中には顔が青くなる人もおり、というシビアな状況に。

時刻表では約40分となっていたが、50分ほどで到着。そこから船会社の送迎バスを利用し、浦内橋へ。

ここから浦内川を遊覧船でさかのぼり、途中から山歩きをして「マリユドゥの滝」「カンビレーの滝」を目指すのだ。

遊覧船を出しているのは浦内川観光。時刻表はWEBサイトにも出ているが、団体客が入ったときなどは臨時便を出し、個人客もそこに乗ることができる。自分の場合も現地に着いたのは9時40分ごろで、時刻表どおりだと10時30分まで便がないが、運良く9時50分ごろの臨時便に乗れた。

Ura1

船長さんのガイドを聞き、マングローブを観察しながらのリアルジャングルクルーズだ。

Ura2

Ura3

20分ほどで上流の「軍艦岩」に到着。ここからトレッキング開始だ。このとき、帰りの船の時間を言い渡される。ガイドさんによれば、通常「マリユドゥの滝」までは45分、「カンビレーの滝」まではそこから15分で、片道45分ほどになるという。このトレッキングにガイドは付かず、自分のペースで歩くことができる。

Ura4

おそらく片道45分というのはサンダル履きの女性や子供連れや、イチャイチャしながら歩く不愉快なカップルなどのことも考えた平均的な時間なのだろう。野郎がひとりで殺伐と歩けば、そんなに時間はかからないに違いない。

そう考え、ガイドさんからは「12時軍艦岩発の船に乗ってください」と言われたが、ひとつ早い12時半の便に乗る、と申告。出発が10時10分だから、80分ある。少し早めに歩けば大丈夫だろう。その判断が大きな誤りだった。

とりあえず歩き始めた集団の先頭に出て、ハイペースで歩く。日本のアマゾンというにふさわしい密林地帯を進んでいくのは何とも面白い。道のほとんどの部分は歩きやすいように踏み固められているので、負担も少ないし迷う気遣いもない。勾配もゆるやかだ。軽やかな足取りで歩いていく。

Ura5

いいペースでマリユドゥの滝展望台へ到着。しかし、時計を見るとここまで25分かかっている。5分しか稼げていないではないか。これではほとんど余裕がない。多少あせりながら、写真だけは撮る。

Ura6

展望台からは、こんな感じで見える。以前は滝の近くまで行けたそうだが、危険なので今は行けなくなっている。

続いて拡大。

Ura7

さすがは「日本の滝百選」にも選ばれただけあって、優美な滝だ。

さらに歩みを速めて次のポイントへ向かう。途中、琉球政府時代の標識を発見。

Ura8

ペースは何とか落とさず来たが、「カンビレーの滝」までは15分きっかりかかってしまった。すでに10時50分。

だが写真は撮らなくては。カンビレーの滝は、滝というより岩場だが、神秘的なムードと自然の力強さを感じさせる不思議な魅力にあふれるスポットだ。

Ura9

動画とか撮っているうちに、10時55分に。下りになるとはいえ来たときよりハイペースで戻らないと間に合わない計算だ。

だが、ここで誤算。いかに急ごうと、帰りは前の便で来たお客さんや、同じ便で来たがカンビレーの滝までは行かずに(12時の便を目指して)歩いている人などに追いついてしまう。山歩きで追い越し、というのはあまりいいマナーではない。

結局、最後のほうは「すいません、すいません」と謝り通しで先に行かせていただき、最後の最後は全力でダッシュである。そして軍艦岩に着いたのが11時29分。なんとか船に乗ることができた。

時間的にはギリギリセーフだけど、結局マナー違反の追い越しをしてしまったのは何とも申し訳なかった。自分自身も途中すっころんでカメラのキャップをなくしてしまった。

なので、このツアーに参加する人、無理して前の便で帰ろうとするのはやめましょう。危険だし、周りの人に迷惑をかけます。私も重々反省しております。また、サンダル履きや子供連れの人も、無理はしないほうがいいでしょう。往復90分というのは、かなりきつい数字です。

浦内川観光のホームページ

http://www.urauchigawa.com/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年9月 6日 (木)

小浜島「はいむるぶし」食事編

西表展望大浴場にすっかり満足し、いい気分で夕食に。

レストランは3軒あり、バイキング形式の「メインダイニング」、コース料理の「エピキュリアンルーム」、バーベキューなどが味わえる「プールサイドレストラン」に分かれている。

ひとりでバイキングに行くと際限なく食べてしまうので、コース料理の「エピキュリアンルーム」へ。コース3種類の値段だったので、真ん中のコースを選ぶ。

ここの宿泊客はほとんどがメインダイニングを利用するらしく、この店はえらく空いていた。静かな雰囲気でごはんを食べたい人は迷わずここだろう。

コースを順に紹介していこう。

前菜 琉球前菜盛り合わせ

Epic2 

島ねぎに豆腐よう、なんかトコブシみたいな貝(説明聞き逃した)にイクラを添えたもの、紅芋チップ。取り立てて特筆すべきところはないが紅芋チップには少々驚く。

お造り シャコ貝、蛸、かんぱち、鯛

Epic3

シャコ貝は味も歯ざわりもよく、なかなかのヒット。白身魚もなかなかの味だが、マグロはいまひとつ。

蟹料理 旭蟹 釜揚げ

Epic4

旭蟹、というのは初めて聞くなと思いスタッフに尋ねてみると、沖縄よりもむしろ鹿児島あたりで取れる、深海に住む蟹なのだそうだ。足は退化していて、あまり食べるところがない。甲羅をはがし、味噌を中心にいただく。淡白な味かと思ったら、強烈に蟹だった。

微妙な方向を向いているのは、ちょっと食べちゃってから写真を撮るのを忘れたのに気づいたため。

スープ 本日のスープ

Epic5

きれいな器に注がれたビシソワーズ。この日はほかに紅芋やかぼちゃのスープなども選択できた。

魚料理 赤マチあられ揚げ みぞれあんかけ

Epic6 

ミーバイと並んで沖縄の美味なる魚と言われる赤マチ。非常に淡白な味が、みぞれ揚げによってうまく引き立てられている。

肉料理 アグー三枚肉煮込み

Epic7_2

最近通販でちょくちょく買っているアグー豚。軽い塩コショウだけで上等なポークソテーになってしまう濃厚な味わいが魅力だ。それを角煮風にじっくりと仕立て上げている。

食事 赤米御飯 汁の物 アーサー汁

Epic8

アーサー汁はたいていうまいが、赤米のごはんとも相性はぴったりだ。

甘味 デザート盛り合わせ コーヒーまたは紅茶、島茶

Epic9

スターフルーツまであり、南国果物のオンパレードだ。そこにバナナのアイスクリームが添えられている。

全体的に、取り立てて派手さはないが、和洋折衷でオリジナルな料理を楽しんでいただこう、という気構えは十分に感じ取ることができ、楽しかった。また地のものをなるべく使おうという姿勢もグッドだ。

あくる朝はメインダイニングでバイキング。始発の船に乗りたいので、7時オープンだから朝食は無理かなと思っていたが、6時50分ごろに行ったらもう開いていた。ありがたい。

Mainbreakfast

こちらも派手さはないが、必要なアイテムは和洋ともすべてそろっていている。

というわけで、食事は悪く言えば可もなく不可もなく、といったところだが、コストの厳しい中でもなんとか客をもてなそう、という気持ちは伝わってくるように思えて、個人的には好印象だ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

小浜島 パラダイス編

それにしても、この島はまさしく絶景の島、楽園という名にふさわしい。「ちゅらさん」で一躍有名になったわけだが、その前もその後も、その自然は(常に破壊の力に備えながらも)変わらないし、そこに住む500人ほどの人々も、観光客などさして気にもせず、かといって排斥もせず、自分たちのペースで生活を営んでいる。その力強さにも圧倒される。

その小浜島で最も高い位置にあるのが「大岳(うぶだき)」。やや急だが整備されており歩きやすい階段を登り切ると360%のパノラマを見ることができる。角度によってそれぞれ風景が異なるのが楽しい。

Para_2

Para2

Para3

Para4

Para10

大岳を降りても、「道の向こうは海」という絶景が島のあちこちで見られる。

Para6

島のどこからでも大岳はほとんど目視で確認できる。

Para8

汽水域のヒルギ林、つまりマングローブを見るなら島の西側、入り江のようになっているポイントだ。

Para9

とにかく綺麗な場所が多すぎるので、後日写真特集でも作る予定。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

小浜島 ちゅらさんロケ地編

宿に到着してすぐに、ロケ地見学に出発。この段階で14時であり、残された時間は少ない。

はいむるぶしのレンタルコーナーで移動手段を借りる。島内はアップダウンが激しいのでバイクが便利、と聞いていたが、「ちゅらさん2」でえりぃは自転車で爽快に移動していた。それなら俺でも大丈夫だろう、と自転車をチョイス。この判断が後に悲劇を生むことになる。

でも少し不安なのでヤマハの電動モーター付きタイプにする。はいむるぶしはヤマハの経営だからこの辺は充実している。だがこの春、ヤマハは施設全体を三井不動産に譲渡する、という発表をしている。すでに予定ではそうなっているはずだが、ホームページを見るとまだヤマハ100%。まだ手続きが完了しないのか、単にWEBが更新されていないだけなのかは不明だ。

Chula0

まず、はいむるぶし内に展示されている、ドラマの序盤で堺正章が送迎に使っていた黄色いワーゲンとご対面。ウェルカムです!

Chula1

そして、はいむるぶし方面から中央の集落まで伸びる一本道、通称シュガーロードへ向かう。

Chula2

今にも向こうからえりぃと田中久子真理亜さんが向こうから歩いて来そうではないか。

集落に入ると、「こはぐら荘」が看板を掲げている。

Chula3_2

観光客のために、ロケ時に使用した看板を残してくれているが、実際には民家。なので中には入れない。

続いて幼少期のえりぃや恵達が通っていた小学校。

Chula4

小中学校が一体となっている。これだと確かに下級生はずっと下級生だ。

集落を離れると、島内全域を見渡せ、さらに八重山全体を見通せる大岳(うぶだき)がある。そこを中心にして集落と対称の位置にあるのが和也君の木が見える「ちゅらさん展望台」だ。

Chula5

やけに元気がいいと思ったら枯れるたびに植え替えられているらしい。ガジュマルの生育環境としてはあまり良くないのだろうか。

とはいえ、やはりドラマ中最大ともいえる見せ場の雰囲気は、遠巻きに眺めても十分伝わってくる。植物学的に問題があるものの、こういう構図をよく思いつくものだ。木に向かって語りかけながら涙するえりぃとそれを見守る真理亜さんが目に浮かぶようだ。そこにカッコよく現れる文也君。「兄貴との約束、果たしに来た!」いちどこんなセリフ言ってみたいものだ。小さいときに約束しとかなかったからダメか。兄貴も生きてるしな。

ちゅらさん展望台は島の北西にあたるが、そこから南下し、漁港のある細崎(くばざき)集落を目指す。だがこれが悲劇を生んだ。集落までは、長い下り坂。帰りを考えると頭が冷たくなってくる。しかし悩んでいるうちにどんどん自転車は坂を下りていく。

とりあえず集落にたどり着き、脱水直前の身体に水分補給しつつ海人公園から防波堤を望む。

Chula6

少女時代のえりぃが「大人になったら、かならず結婚しようねえ」と叫んだ場所だ。いちどこんなセリフ言われてみたいものだ。もう大人になっちゃったからダメか。

帰りはこの楽園で味わった唯一の地獄。途中でギブアップして押して歩いた。いったいどれほど時間がかかるかと思ったが意外に距離はなく、すぐに坂の上までたどりつく。同じ境遇になった人は無理せず押して歩こう。

坂を上りきったあとは、よく舗装された、通称小浜ハイウェイ(制限速度40km)ではいむるぶしまで一直線。これは楽だ。

はいむるぶしに戻って、ドラマによく登場したビーチへ。プロポーズされる直前、真理亜さんにえりぃがお礼を言った東屋が目印だが、それがなかなか見つからない。すでにドラマ内でもぼろぼろだったから、すでに撤去されたか。スタッフに聞けばわかるのだろうが、カメラ構えた野郎がひとり「すいません、真理亜さんの・・・」とか聞くのも痛すぎる。しばらく浜辺を散歩するふりをして探したら、ありましたとも。

Chula7

そしてその前に広がる砂浜。

Chula8

最終回のラストシーンで、水着姿のえりぃが走っていった場所だ。ここで涼子ちゃんが水着になったのかと思うと感慨深い。いちどあんな美人と砂浜で遊んでみたいものだ。それは理由を考えるまでもなくダメか。

ちゅらさんファンとしての聖地めぐりは実に楽しかった。自分の場合、大岳での休憩時間を含めて2時間半ほどかけて回ったが(ラストの砂浜を除く)、バイクで走ればもう少し時間を短縮できるだろうし、逆にもっと時間をかけて回るのもいい。何しろどこを向いても絶景という最高の楽園だ。

特に自転車の人は、細崎には相当の覚悟を持って向かうこと。かなりの体力を消耗する。防波堤の眺めはさほど感動的なものでもないので、「真の古波蔵恵里は国仲涼子ではなく浦野未来」と言い放つ、超えてはならない一線をアービング・サラディノ並みの跳躍力で飛び越えてしまったハードコアなマニア以外は、スキップしてもいいのではないかと思う。ただ静かな漁村の風景と、海人公園の妙なマンタ展望台は心を魅かれるものがある。

| | コメント (2) | トラックバック (1)

小浜島「はいむるぶし」概要編

どの島に行きたいか、ったらそりゃもう小浜島である。言わずとしれた「ちゅらさん」の舞台。といっても実際のドラマのほとんどは東京の場面なのだが、要所要所に登場する小浜島の風景は、強烈に印象に残っている。

那覇から石垣行きの飛行機に乗り換えて約1時間、そのあと石垣島で秘密の用事を1時間半ほどで終え、離島ターミナルへ向かう。

Sanbashi

ここは今年の1月に新たに移転したばかりで、綺麗で広く、気持ちのいい待合室もある。

小浜島行きの船は複数の船会社が運行しているが、ちょうど時間が合ったので、これまた今年5月に就航したばかりの「石垣島ドリーム観光」の船で行くことに。通常は25分ほどで到着するというが、自分が乗ったのは高速船ではなくフェリーだったため、ちょっと余計に時間がかかって30分ほどで小浜港に到着。

Sanbashi2 

この日の宿泊は、島の面積の20%を占めるとも言われる「はいむるぶし」だ。送迎バスでまず宿に向かう。

Genkan

5分ほどで到着。はいむるぶしは、広大な敷地の中に1~2階建ての集合住宅のような客室が点在しているリゾート施設だ。

Center

ここがフロントやレストランのあるセンター棟。中には「ちゅらさん」のパネル展示などもある(だいぶ古くなってきた)。

Shashin1

Shashin2

客室は3タイプあり、自分は真ん中の「スーペリアヴィラ」。

Hairoom1

やけに広い室内。43㎡もある。大人4人まで泊まれるらしい。

Hairoom2

ベッドは広く、綺麗なシーツ。寝ごこち抜群そうに見える。

Hairoom3

これだけ広ければ、長期滞在にもいいだろう。

はいむるぶし全体は広いので、ゴルフのカートのようなものを貸し出し、移動手段として利用させている。ただし有料。自分の借りた2人乗りタイプだと1泊2日で4200円だ。特にビーチへの移動など、これがないとかなりきついことを考えると、この値段はちょっと高い。まあ運転してると楽しいので、これも遊び道具と考えるべきなんだろう。

Cart

ビーチへはこのカートを使って3分ほど。入り口には立派なアーチが。

Haibeach

夜はセンター棟ロビーで軽快なトークをまじえた弾き語りコンサートが行われていた。

Haicon

ここには1泊しただけで、アクティビティーなども利用していないので、総合的な評価は難しいが、客室の風呂場がやや清潔感に欠ける(もちろん清潔ではある)など、設備の老朽化に直面しているようだ。そのあたりは残念だったが、全体的には好印象の持てるホテルだった。

その好印象に大きく貢献したのが、この「西表展望大浴場」。

Furo

温泉でも、露天風呂でもないが、厚い雲に覆われた西表島を正面に見ることができる風呂で、なかなか気持ちがいい。部屋に近ければ何度でも入りたくなるいい風呂だった。

風呂場からテラスに出られるようになっており、全裸で島に向かっていると、なんだかプリミティブな遺伝子が次々に呼び覚まされるような不思議な感覚があった。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

那覇空港で朝食を

今年の夏休みがスタート。当然のように沖縄へやってきた。

Juicy

朝9時の那覇空港。売店で買ったジューシーおにぎり(2個で250円)をその場で食べているのは、乗り換えまでの待ち時間があるからだ。

昨年、心に残ったものの中に沖縄の自然がある。ブセナテラスがホテル外のアクティビティーを充実させたことに伴い、リバートレッキング、マングローブツアーなどに参加したのは実に楽しかった。

そこで、その部分を今年は少し追及してみようということになった。自分の中で。

そうなると、やはり本島よりも離島のほうが選択肢は広がる。沖縄好きも、島にはまったらもう抜け出せないと言われるが、いったいどんなものだろう。

というわけで、今年の旅の始まりは島からです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年9月 5日 (水)

沖縄4日目<部屋でのんびり編>

<2007年9月9日のエントリーです>

きょうは1日雨が止む様子もない。

ホテル内でのびのびと過ごすのもまたリゾートホテルの正しい利用法だろう。

天井の扇風機を漫然と眺めているうちに、眠ってしまった。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

沖縄4日目<食べ歩き編>

<2007年9月9日のエントリーです>

昨年は沖縄食堂めぐりをして「おかず」「ちゃんぽん」「味噌汁」といったユニークなメニューを堪能した。だが、沖縄の名物「沖縄そば」はあまり食べていない。

実を言うと、あんまり沖縄そばが得意ではないのだ。そばでもうどんでもラーメンでもない、あの食感やスープがどうも馴染めないからだろうか。

しかし、ブセナテラスのある名護市から本部町にかけては、沖縄そばの名店が多数存在するという。そこで、ひとつ今日は沖縄そばでも食べに行こうじゃないか、ということにした。

その前に、3日目までに持参したSDメモリーカードを使い切ってしまったので、名護市内のジャスコに行く。この中にはベスト電器が入っているのだ。

Jusco

ジャスコの駐車場。まだ10時前だというのに(開店は9時から)1階、2階は結構埋まっていたが、屋上まで行ったらご覧のとおり、自分の借りたシャア専用セルボしかいない。

ぶじメモリーを補充し、いざ沖縄そばの店へ。

やってきたのは名護市の宮里にある老舗、その名も「宮里そば」。

さっそく食券を買って席に座り、待つこと数分、そばが運ばれてきた。

Soba1

実にオーソドックスな味のスープに、食べ応えのある平麺。上にはソーキのほか、昆布が乗っている。この昆布がこの店のそばの特色のようだ。

ちなみに写真は「そば(小)」で300円。なぜ小なのかというと、別に大人の分別を身につけたからではない。

2軒目に向かうためだ。

2軒目は、「きしもと食堂」八重岳店。きしもと食堂といえばこちらも創業100年の老舗。本店は渡久地港にほど近いところにあるというが、ネットで調べる限り駐車場もなく、近くに止めるとしても自分の駐車技術では困難が予想されるので、何となく駐車場が広そうな八重岳店にしたのだ。

実際、駐車場は広かった。

Soba2

またそば(小)の食券(450円)を買って席につく。「小は子供向け」と書いてあるのが気になるが、

Soba3

器は小さいものの、とても子供向けとは思えない立派なそばが出てきた。こちらはかまぼこが乗っているのが特徴だ。麺は太麺でこれも食べ応え十分。

ここでも「小」にしたのは、次に野菜が死ぬほど盛りつけられている牛肉そばで有名な「前田食堂」の名護店に行こうとしていたからだが、これがうまく見つけられなくて断念。まあ写真を見る限り、あれを食べたら楽しみにしている夕食が入らなくなっただろうから、結果的には良かったのだが。

2点のそばを食べて、改めて、沖縄そばというのは地味な料理だと感じた。ラーメンはもちろん、うどん、そばに比べてもそうだ。しかし、鰹だしがしっかりと支えるスープ、食べ応えのある太い麺は、主張はしなくても確かな存在感を発揮している。沖縄そばの店なら必ず置いてあるコーレーグース(島とうがらしを泡盛に漬け込んだもの)を入れるといきなり激辛そばになるが、それでも鰹だしの風味はその辛さに負けることなくどっしりと構えている。麺もがっちりとそれを受け止める。この力強さこそ、沖縄そばの魅力なのだと知った。

そして、沖縄そばは暖かい。スープ麺なのだからそれは当たり前だろうと言われそうだし、暑い沖縄でなぜ暖かさを求めるのか疑問とも言われそうだ。しかし、どこか沖縄そばには、日本の食文化のルーツのひとつを思い出させるような暖かさがある。それが何かはよく分からない。しかしこの2食ですっかり沖縄そばのファンになった自分としては、これから時間をかけてそれを探っていこうと思う。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

沖縄4日目<観光地めぐり編>

<2007年9月9日のエントリーです>

初めて沖縄に来た2004年に首里城へ行って以来、琉球時代の遺跡を訪ねていなかった。そこで、名護市から車で30分ほどで行ける、今帰仁城跡に行ってみようと考えた。

この今帰仁城は琉球王国統一前の三山時代に、北山王の居城だったところだ。

Nakijin1

現存しているのは石垣のみだが、深い緑に守られ、名護の海を望む壮大な山城の面影は十分にうかがい知ることができる。

Nakijin2

カメラに水滴ついちゃってるな。

首里城に行ったときもそうだったが、ここも大地からわき上がってくるようなパワーを感じる場所だ。やはり見学に来ていた若いカップルも「なんかスピリチュアルなとこだね」と話していた。

自然を敬い、愛してきた琉球の人々の足跡を訪ねることは、いま日本が、世界が直面している自然との共生について、深く考えさせてくれるきっかけになると思う。

ここには歴史文化センターが併設されており(入場券は共通で400円)、琉球統一前の歴史や、人々の使用していた民具などが豊富に紹介されている。小さな施設だが、なかなか見応えがあった。

 

続いて、これも初めて沖縄に来たときから何となく気になっていた「ナゴパイナップルパーク」へ。コテコテの観光スポットというのも嫌いじゃない。

入場料500円を払って中に入ると、まず全自動カートに乗ってパイナップル畑を回る。こういうライド系のものはどんなにしょぼくてもワクワクするから不思議だ。

Pine1

動き出してみると、しょぼいどころかなかなかよく出来ている。パイナップルについて、とても勉強になった。乗っている時間は8分ほど。まるごと録画してきたので、動画で公開しておこう。雨だし容量の関係で荒くしてあるので鮮明ではないが、雰囲気はわかっていただけるのではないかと思う。興味を持った人はぜひ名護へ。

もちろんパイナップルの試食コーナーもある。

Pine2

最初のライドと、この試食で、500円のモトは十分取れたように思う。基本はおみやげ屋さんなのだが、それを「パイナップルのテーマパーク」としてしまったのは素晴らしいアイデアだ。

ナゴパイナップルパークのホームページ

http://www.nagopain.com/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年9月 4日 (火)

劇団四季、出演予定者の公表を中止

これはさすがに駄目だろう。

劇団四季が、これまで毎週月曜に行っていた、その週に出演する役者名の発表を一切取りやめた。それも事前通告なしに突然である。

四季サイトによる発表

2年前、四季は発表方式を変更した。それまで、各公演ごとの出演者を毎週月曜に発表していたのを、その週に出演する可能性のある役者をまとめて発表するようにした。実際のところ、キャストの多くは週単位で入れ替わるので、その変更によりファンが受けたダメージは限定的なものにとどまった。だがこの時ですら、ネット上のあちこちで怒りの声が噴出した。相当な苦情も寄せられたと聞く。

自分がその時書いたエントリー。
http://kingdom.cocolog-nifty.com/dokimemo/2005/08/post_2409.html

そこへ来て、今回の改悪である。

四季のチケットは、出演者名を公表しないで販売する。だからそれを一週間前に発表しようがしまいが関係ないだろう、というかもしれない。しかし、キャスト発表があれば、この役者ではもう観たから、とそのチケットを観劇仲間に譲ることもできるし、定価以下限定のチケット譲渡サイトに出すこともできる。オークションで売るのはほめられた行為ではないかもしれないが、千秋楽などのプレミア公演でなければさほど値上がりはしないし、それで行きたい人が行けて空席が埋まるのなら、多少は目をつぶってもいいだろうと思う。

そして、自分も含めコアなファンは、観たいキャストが登場したら「前日予約システム」を利用してチケットを購入することもできる。この前日予約というのは四季が開発した素晴らしいシステムで、売れ残った席(実際には売れ残りではなく、スポンサーやVIPなどのためにギリギリまで空けておく席。だから人気公演でも多少は出る場合がほとんど)を、普通は当日券として売り出すところ、当日ではなく前日の午後2時に売り出すのである。先の予定が立てにくい仕事をしている人などにとって、これほどありがたい仕組みはなく、ビジネスモデル特許を取ってもいいぐらいだ。

前回の変更時のエントリーに書いたので、もうくどくど言う気はしないが、多くのファンは、四季が役者よりも作品重視だということを理解している。だから、役者が分からなくても何カ月も先のチケットを買う。しかし何回も繰り返して見ていると、「今度はこの役者が演じる○○を観たい」と感じるようになる。それは自然な感情ではないのか。その感情に、前日予約と週初めのキャスト発表が、何とか応えてくれていたのだ。もう、観客は自然な感情を持つことすら許されない。

上場もしていない企業なのだから、勝手にやればいいと意見もあるだろう。しかし、上場していようがしていまいが、法人というのは社会的要請によって擬制された人格である。その存在自体、社会性と無関係ではない。そして、顧客の声に耳を傾けることは、経営を論じる以前の問題だ。

四季は企業だがそれ以前に芸術家の集団だ、言うかもしれない。それもいい。だが芸術を純粋に追求するなら、企業の協賛金だけでまかなえる範囲の活動をするべきだ。毎日数千人から1万円も集めて見せるものは、芸術とは言わない。それはエンターテインメントであり、自分はそう思うからこそ、喜んで1万円を払っている。

前回のエントリーからの繰り返しになるが、作品重視大いに結構。だが演劇という作品を構成しているのは何かをもう一度考えてほしい。脚本は確かに重要だろう。演出もそうだ。しかし役者の演技や音楽、さらに照明や音響や、チケットのもぎりにいたるまでのすべてのスタッフの力が加わって、さらに言えばその日の観客の反応までも含めて、毎回毎回ゼロから作り上げられるのが演劇という「作品」の魅力である。浅利代表が「作品は脚本が8割」と言ったそうだが、それは構わない。役者も「自分の演技がこの作品の全て」というぐらいの気構えで臨んでいるだろうし、スタッフだって「俺がこの作品を支えているんだ」ぐらいの自覚はあるだろう。それらはある意味で芸術的な発想である。その芸術的なものが互いにぶつかりあい、ところどころ妥協したり、デコボコができたりしながら作り上げられるものがエンターテインメントなのだと思う。だからエンターテインメントは芸術よりも完成度は低い。しかしそのぶん面白い。

浅利代表の優れていたのは、芸術家的な発言をしながら(彼が真の芸術家であるか否かはこの際問わない。実際自分も分からない)、最終的にそれを曲げなければエンターテインメントが成立しないことも皮膚感覚で理解していたことだ。つまり、自分の仕事に誇りを持つ芸術家としての顔と、客を喜ばせ、金を集めるマネージャーとしての顔を両立していたところに、この人の真価がある。

今回の一件が、噂されているように浅利代表の「鶴の一声」で決まったというのが真実なら、彼はここへ来てマネージャーとしての顔を捨て、芸術家としてその使命を全うすることを選んだのかもしれない。しかし、それなら顧客対応、ファンサービスというマネージャーの領域には口を出すべきではない。

オペラ座の怪人も言っているではないか。

「芸術家たちは、マネージメントに口を出すな!」

いや、言ってなかったか。

さて問題は今後ファンとしてどう振る舞うかである。不買運動をしようにも、代わりのものがあるわけではない。ミュージカルが観たくなるたびにブロードウェーやウエストエンドに行く財力は自分にはない。

2年前も、最終的にはファンの声は無視された。しかし、ひとつ、当時とは大きく変わった点もあると思う。それはブログコミュニティーの一層の拡大だ。この2年で、演劇やミュージカル、四季をメインテーマにするブログは相当増えた。四季もそれを認めたからこそ、「ブログ記者」を会見や公演にも招待したのだ。

すでにこの騒動が発生して12時間ほどで、多くのブログでエントリーが上がった。自分も書いた。まだ書いていない人の多くは、恐らくそんなことで状況は変わらないと感じているのだろう。しかし、ひとことだけでも書いてエントリーを上げれば、RSSフィードがネット上をかけめぐる。その影響力は決して小さいものではない。今こそブログコミュニティーの力を示すときだ。

ブロガーよ立て!怒りをエントリーに変えて、立てよ!ブロガーよ!

<四季サイトに掲載された告知の全文>

オフィシャルウェブサイト「キャストボックス」コーナー終了のお知らせ  2007-09-03  
このたび、劇団四季オフィシャルウェブサイト内「キャストボックス」コーナーを終了させていただきました。「キャストフォン」ならびに「確定キャストインフォメーション」につきましても終了させていただきましたのでお知らせいたします。

なにとぞご了解くださいますようお願い申し上げます。

(「四季の会」会報誌ラ・アルプ9月号に確定キャストインフォメーションの電話番号が掲載されておりますが、上述の通り終了させていただきました。訂正してお詫び申し上げます。)

ところで、自分は9月は四季の舞台は観ないことにします。無理してもいずれ観に行きたくなってしまうだろうから、無理せず1カ月だけ。不買運動という訳ではないけど、ウェストサイド物語はキャスト確認の上突発しようと思っていたので、しばらくは行こうにも行けないからだ。

でも、これも意外に効果があるかもしれない。最近の検索エンジンは優秀だから。次の観劇予定が1カ月先の人は「ひと月のあいだ、四季は観ません」と宣言。同じく2週間の人は「2週間の間、四季劇場には立ち入りません」。3日先の人は「3日間、四季を絶ちます」。そうブログに書くだけなら、観たい舞台を我慢せずに抗議の姿勢を示すことができる。そんなの軟弱、と言われるかもしれないが、主催者の都合のために客が我慢するなんて、おかしいじゃないですか。我慢せずに、抗議だけしましょう。

ふだん拝見させていただいている皆様のブログにも、続々エントリーが上がっています。リンクを掲載させていただきます。
私はあまりトラックバックを打たないほうですが、フィードを走らせるために今回は打たせていただきます。お気に障ったら申し訳ありません。

「ひとめぼれ日記」
http://hoshiyo.cocolog-nifty.com/hitomebore/2007/09/post_c9b7.html
「NAM-HANA」
http://shinshu.fm/MHz/76.87/archives/0000206392.html
「rokuwakuワクワク」
http://blogs.dion.ne.jp/rokuwakuwakuwaku/
「フタゴ座の怪人」
http://kuidaore-hanako.cocolog-nifty.com/blog/2007/09/post_4fa4.html
「今週もやっぱり禁断症状」
http://blog.so-net.ne.jp/jurun/2007-09-03-1

| | コメント (12) | トラックバック (2)

« 2007年8月 | トップページ | 2007年10月 »