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2007年8月 5日 (日)

実写版「トランスフォーマー」 私にいい考えがある!

あのトランスフォーマーが超大作映画になると聞いたときは、ハリウッドのネタ切れもいよいよ限界か、と思いつつも、ちょっと気にはなった。日本でアニメ版が放送されたのは85年だから当時自分は高校生だったが、意外に俺の周りで人気を集めており、よく話題になっていた。いかにもアメリカンな粗雑な作りでありながら(日米合作だったらしい)、クルマからロボットへ変形するシーンは実に動きがなめらかで、よく出来ているなあと感心したものだ。まあ日本ではその3年前に「超時空要塞マクロス」でガウォークを変形させていたわけだけど。また、なんといってもサイバトロン戦士のリーダー、コンボイ司令官のキャラクターが魅力的だった。後方から指示を出すよりも前線に出ていくことを好む、と言えば銀河英雄伝説のラインハルト様みたいでかっこいいが、コンボイの場合はただ無謀なだけだ。「私にいい考えがある!」と言っては作戦をハズし、自ら窮地に陥って、崖や高いところから落とされまくるちょっと頼りない司令官。それでも、こういうリーダーにならついていってもいいな、と思わせる妙な人徳のようなものを漂わせていた。

そしてスピルバーグがそこにからむということを聞き、さらに監督はマイケル・ベイになったと聞いたときは、がぜん観に行こうという気になった。スピルバーグは一時期社会派っぽくなっていたけど、アカデミー賞を撮ってからはもう満足したのか、すっかり本職であるバカ映画づくりにいそしんでくれているし、マイケル・ベイはどんな映画を撮ってもバカ映画になってしまう天才だ。「パール・ハーバー」が日米両国で酷評され、映画「チーム・アメリカ」では劇中歌で「『パール・ハーバー』はクソだ」と歌われていたのも記憶に新しい。

さらに駄目押し。ちゃんと映画にもコンボイ司令官(オプティマス・プライム)が登場し、日本語吹き替え版ではその声をアニメ版で長くコンボイを演じていた玄田哲章が担当するのだという。もうこれは行かなくてはいけない。

意気揚々と映画館へ。もちろん日本語吹き替え版をチョイス。以下ネタバレなのでご注意願います。

 

いやあ、素晴らしかった。すべての期待に応えてくれた。

まず本当にバカ映画である。ただ変形ロボットが暴れまくるだけの映画であり、最大の見せ場はその変形するさまであると言っていい。CGできめ細かくなっているが、基本はダイキャストのおもちゃのような、金属的なガチャガチャした変形だ。90年代前半にモーフィングの技術が登場し、また「ターミネーター2」の変身アンドロイドが鮮烈だったことから、変形というものはシームレスな動きが理想とされるようになってきたが、やはり変形とか合体とかいうのはこういうほうが楽しい。

登場人物もたくさん出てくるが、いかにもマイケル・ベイらしくほとんど掘り下げられることなく使い捨てられる。上映終了後に一人の名前も思い出せないほどだ。ストーリー的にも、伏線ってなに?展開ってなに?というような、まこと男らしい一本道の物語。まさに期待どおりだ。

そして、想像していたよりもはるかに「トランスフォーマー」だった。最初は「トランスフォーマー」という名前だけ使って、ぜんぜん別のものを作るんだろうな、と予想していた。テレビ版の「ドーベルマン刑事」(黒沢年男主演)みたいに。しかし、この映画の基本的な設定は、比較的アニメのそれにかなり則したものになっていた。
一応、アニメがサイバトロン視点で描かれていたのに対し、今回は人間の視点で描かれているから、あの人間以上に人間らしいサイバトロンたちの会話はさほど聞けない。だが、そこはコンボイひとりでカバーしてくれている。このコンボイは、実にコンボイらしい。ちょっとオマヌケで、正義感と理想に燃えており、すぐ高いところから突き落とされる。玄田の声も、多少気張ってはいるがまさしくあのコンボイだ。
さらに、ロボット同士の取っ組み合いが、なかなかの迫力である。ここは、体を張ったアクションやスタントを好むマイケル・ベイの良さが出たところだ。考えてみれば、日本の特撮ではロボットvsヒーロー、ロボットvs怪獣・怪人、という対戦は多いが、ロボットvsロボットというのはあまり多くはない。何があっただろう、と考えるとすぐに「レッドバロン」「マッハバロン」「大鉄人17」といったマイナー感のある番組ばかり浮かんで来てしまうほどだ。

だから、昔のトランスフォーマーを愛している人たちにも自信を持ってオススメできる作品に仕上がっている。そうでない人にも、とにかく難しいストーリーなんざほとんどなし、最初から最後までクライマックスというモモタロスな映画なので、楽しんでもらえるのではないだろうか?これでもかという変形シーンには、すばらしいと思いながらもつい笑ってしまうおかしさがある。あれは笑っていいのだと思う。実際、会場からは笑いがもれていた。

ネタ切れになったらこんなバカ映画でも金をかけて作ってしまうハリウッド。いいのか悪いのかはわからないが、少なくともその姿勢は好きだ。そういえば、日本でこういう実写リメイクをするとしたら何があるだろう。今回の映画を観ていて、なんとなく「マグマ大使」とかまた実写で作ってくれないかと思った。ロケット人の変形は、うまく見せればトランスフォーマーにも負けないと思う。いや、いっそ「超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか」を実写化するか?いやあの作品ならむしろミュージカル化してくれたほうが。四季とかやったりして。リン・ミンメイが秋夢子?それちょっと微妙だけど、シャミーは村岡萌絵ちゃんでね。ロイ・フォッカーは阿久津陽一郎でお願い。柿崎速雄は吉原光夫で決まりでしょう。おっとそっちの話じゃなかった。

Trans

「トランスフォーマー」のWEBサイト(重いです)
http://www.transformers-movie.jp/top.html

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