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2007年3月17日 (土)

東池袋大勝軒 3月20日閉店

日本ラーメン界の重鎮として、数多くの人材を育ててきた山岸一雄氏の率いる東池袋大勝軒が、3月20日に閉店する。

数年前に体調を崩してからは店に立つこともほとんどなかった山岸氏は、これをもって正式に引退し、今後は跡目を継ぐ飯野俊彦氏の新店舗を後見として見守り、また全国の弟子たちの店も廻って歩くのだという。

自分も最近は年に1回ぐらいしかこの店には来ていなかったが、閉店となればもう一度行っておきたい、と東池袋にやってきた。普段から最低1時間待ちは覚悟の店だが、閉店が報じられた影響でてからはその行列がさらに伸びている。数時間は待つ覚悟でその最後尾に並ぶ。

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実際数時間待ってやっと入った店内。出てきた「あつもり」は、大勝軒の名物メニューだ。

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いつもは「あつもりチャーシュー」にするがとっくにチャーシューは売り切れている。

初めてこれを食べたときは、その味、その量に度胆を抜かれたものだ。しかしもはやそのインパクトはめっきり薄れている。

それは、大勝軒の味が変わったのではなく、ラーメンを取り巻く環境が変わったのだ。もう麺が太い、スープの味が濃いラーメンは珍しくなく、どこでも食べられる。

同じように、大勝軒の古びた建物は昔のままだが、周辺の環境はすっかり様変わりした。独特の雰囲気を持った隠れた名店の多かった東池袋エリアだが、ほとんどは再開発で姿を消し、変わりに高層マンションが建ち並んでいる。

そういうことに感慨を覚える詩的なセンスは持ち合わせていないが、ここに歴史の断層が確実に存在している、ということを強く感じさせられた。

食べ終わって店の外に出ると、山岸氏が店の外でインタビューに応えていた。そのにこやかな表情は、なすべきことをなし終えた者だけが許される、充実感にあふれた男の顔だった。

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大勝軒のホームページ

http://www.tai-sho-ken.com/

余談だが、自分は大勝軒の一門の店では柏の「匠神 角ふじ」が一番好きで、地元ということもあり頻繁に通っている。あの冗談のように太い麺、濃いスープ、でかいチャーシューは明らかに邪道だろうが、あの感覚こそ、初めて東池袋大勝軒に行ったときの衝撃なのである。

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受信: 2007年3月20日 (火) 17時16分

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