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2007年2月11日 (日)

四季「クレイジー・フォー・ユー」田邊真也ボビー×木村花代ポリー

ボビー・チャイルド 田邊真也
ポリー・ベーカー 木村花代
ランク・ホーキンス 牧野公昭
アイリーン・ロス 増本 藍
ベラ・ザングラー 吉谷昭雄
エベレット・ベーカー 松下武史
ボビーの母 斉藤昭子
テス 有永美奈子
ユージーン・フォーダー 武見龍麿
パトリシア・フォーダー 西内いず美
ムース 石 路
サム 道口瑞之
ミンゴ 畠山典之
ビリー 関与志雄
バーキンス/カスタス 熊谷 崇
ジュニア 川東優希
ピート 中山大豪
ジミー 滝沢行則
ワイアット 武藤 寛
ハリー 村中弘和
パッツィー 池末絵己子
シーラ 村上 智
ミッツィー 柴田桃子
スージー 伊東 恵
ルイーズ 恒川 愛
ベッツィー 市川友貴
マギー 小川飛鳥
べラ 中嶋美音
エレイン 須田 綾乃

「クレイジー・フォー・ユー」を観るのは、これが2回目だ。前に観たのはもう10年ほど前のことになる。場所は日生劇場、ポリーはもちろん保坂知寿。ボビーは加藤敬二だった。なぜこんなに間が空いてしまったかというと、そんなに好きでもなかったからだ。面白いとは感じたが、いかにもブロードウェーなミュージカルは実は結構苦手なのだ。自分が好きな作品は、多くがウエストエンド発だったり、ディズニー作品のような新興勢力によるものだったり、CHICAGOのようにやや変化球がかったものだったりする。

それでも濱田めぐみポリーは一度観てみたいと思っていたが、そのうちこの役は樋口麻美で固定されてしまった。樋口は好きだが、どうもポリーのキャラクターとイメージが合わない。それに、ボビーは引き続き加藤と荒川務というベテランだ。この2人もナイスだが、どう考えても樋口とは釣り合いが取れない。そんなわけで、長いインターバルが出来てしまった。

だが、四季はどうしても俺にこの作品を見せたいらしい。

先週からポリー役として木村花代が登場。さらに相手役のボビー(注:このブログは女優中心の視点です)に、四季の若手男優陣で頭ひとつ抜けた感のある田邊真也が起用された。

そこまでされたら、その熱い期待に応えねばなるまい。というわけで「夢から醒めた夢」初日以来の京都劇場へ。

キャストの顔ぶれは上の表のとおり。よく観るとアンサンブル扱いの男性出演者に道口瑞之や武藤寛なんかがいたりして、微妙に豪華だ。またパンフレットによれば岡本結花も最近出演者候補になったようだ。この日は登場せず残念。岡本ポリスの足が見たかったぜ。

まず田邊だが、これは役にぴったりという印象だ。いかにもお坊ちゃんで、道楽に精を出しそうで、妙なことに巻き込まれそうである。オーバーな演技にはまだ照れがあるし、笑いを生む間の取り方も発展途上ではあるが、十分合格点は越えている。時間が経てばそのあたりは磨きがかかるだろうし、何と言ってもはつらつとした雰囲気が観ていて気持ちいい。待望の「若いボビー」は、今後多くのファンを獲得できるのではないか。

そして花ちゃんだ。ネット上では「ポリーに木村花代」と聞いてキャラ違いと感じた人もいたようだが、自分はキャラクターに合った役だと感じた。そして、実際に眼にすると、やはりその通りだった。威勢のいい火の玉娘を、持ち前のパワフルな歌声で見事に創り上げている。

花ちゃんはファンも多いがアンチも多い。嫌いな人の言い分として「真剣な表情をすると、怒ったような顔に見える」という声がある。しかし敢えて言おう。木村花代は、怒った顔が可愛いのだ。そしてポリーという役は、全体の75%ぐらい怒っている(残りの25%は酔っぱらっている)。もうのっけからぷんぷん怒っている。だから、ずっと可愛い。もちろん可愛いのは怒っている顔だけではないが、それについてはぜひ劇場で検証していただきたい。あと、女の子がどこまで口を大きく開けられるかについてもだ。あれはすごい。大河ドラマ「新選組!」で、げんこつを口に入れる近藤勇や、「ふたりはプリキュア」で、ポルンが光のパワーを放出する場面を思い出した。

ファンにとってはサービスシーンも多い。青いワンピースで踊っているシーンではパンツ見せす(以下規制)。さらにラストの衣裳では胸元が…。何しろキスシーンの多い舞台なので、複雑なところもあるかもしれないが、都合の悪いことには平気で目をつぶるのがファンというものだろう。

この舞台を通じて、コメディエンヌとしての素養がブラッシュアップされてくれば、グリンダ役も現実性を帯びてくる。千秋楽まで、この2人で突っ走ってもらおう。

作品全体としても、年をとって好みが変わったのか、実に楽しかった。「ミュージカル・コメディ」といっても、基本的には会話で面白いやりとりが続くだけで、真の「コメディ的」なシチュエーションはボビーの扮するベラ・ザングラーと本物のベラ・ザングラーとが鉢合わせしてしまう場面ぐらいだが、このくだりがよくできている。その「相似形」が、実は見た目だけでないことが解き明かされていくに従って、観る者は登場人物たちに強い共感を持てるようになる。それでぐんぐんと舞台に引きずりこまれていくのだ。ここをキレイに決めることで芯を通し、その周りを華麗な歌とダンスで飾り付けていく、というのがこの作品の構造だ。

現在、京都劇場では「クレイジー・フォー・ユー」を3回観ると記念品がもらえるキャンペーンを実施中だ。開演前、もう千秋楽も近いことだし(4月8日)、3回も観られるわけないから別にいいや、と思ったが、終演後、いそいそと会員証を持ってスタンプカードの列に並んでいた自分がいたことは内緒だ。

Kyoto0211_1

クレイジー・フォー・ユーのWEBサイト

http://www.shiki.gr.jp/applause/cfy/index.html

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コメント

しばらくこちらにご無沙汰してて、来てみたらやっぱり!(笑)
さっそく(でもないか)行かれたんですね!
なかなか仕上がり良さそうな話を多方面から聞きいてます。
ヤボオさんはCFY久しぶりだったんですねぇ。

おっしゃるとおり、花ちゃんのツン顔はムダの無い美しさです!
とはいえポリーはまだ未見なのでイメージだけなのですが。
私も早く観たいのですが月末予定でして。
このキャストでしばらく続きそうな勢いでしたか?
あ、それと、白いウェディング姿どうでしたか?

投稿: fudoh | 2007年2月17日 (土) 21時38分

いやあ、もうこれはファンにとっては「木村花代 春の特別公演」でしょう。ほんと、楽しかった。

新ボビーとの相性もバッチリです!妬けるぐらいに。

ウェディングドレスですか?ふふ……へへへっ……やだ、思い出させないでよ(ターニャ調)。

投稿: ヤボオ | 2007年2月18日 (日) 00時42分

実は真也君とワタクシ、米国留学時代の友人なんです。(マジで)。

投稿: ぽぽん | 2007年2月25日 (日) 23時16分

うひょー すごい情報です!きっと彼はビッグなスターになりますよ。これからは女優だけでなく田邊真也にも熱い視線を送るようにします。

投稿: ヤボオ | 2007年2月25日 (日) 23時35分

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