« 2007年1月 | トップページ | 2007年3月 »

2007年2月25日 (日)

映画「デッド・オア・アライブ」うわ、これ馬鹿だよ

こりゃまたケッコーな馬鹿っぷり。ブラボーだ。

ゲーム業界に「乳揺れゲー」という用語がいつ出来たのかは知らないが、現段階で間違いなくその筆頭であるテクモの人気格闘ゲームシリーズ「デッド・オア・アライブ(DOA)」の映画化。DOAは単に揺れるのがいいのではなく、CGで描かれた女性キャラクターがいずれも魅力的なのがいいのだ。格闘は三の次。2003年にXboxソフトとして発売された「DOA XTREME BEACH VOLLEYBALL」に至っては、美女軍団が格闘もせず新しい水着を求めてビーチバレーに興じる。自分はこのソフトのためにXboxを購入したが、結局それ以外のソフトを買うことなく、専用機としてその使命を終えた。このほどXbox360ソフトとしてその続編が発売されたので、また専用機を買うかどうか、悩んでいる。

さてそんなゲームの世界をスクリーンに展開したのは、香港映画の監督の中でも、とりわけ香港映画度の高い監督であるコーリー・ユンだ。ジョン・ウーのようにスタイリッシュな映像作家になるわけでもなく、チャウ・シンチーのように馬鹿馬鹿しさを極めることでひとつの完成された世界を作るわけでもなく、ただ単に馬鹿馬鹿しい映画を作り続けている逸材だ。日本では、1982年に真田広之の世界進出作品「龍の忍者」を監督し、衝撃を与えた。忍者が主役だがいったいどこの国かいつの時代かよくわからず、ぬるいギャグとカンフーアクションが雑然と並べられた本当にひどい映画だった。あれから25年も経つというのに、この監督は全く成長していない。素晴らしい。尊敬に値する。

今回の作品でも、70年代に逆戻りしたような勢いのある香港映画パワーをいかんなく発揮してくれた。主人公(とは言えないかもしれないが)かすみは日本の出身(ちゃんと字幕で「石狩山脈」と出てくる←どこだよ!)なのに、その住居(城?)は明らかに中国の宮殿。欧米の監督ならともかく、香港出身の監督で何でこんなことが起きる?これは確信犯、というより、そのほうが面白いと思っているのか、あるいはどうでもいいと思っているのか、そんな理由なのだ。とにかくほとんど前置きもなく、モモタロスのようにいきなりクライマックスで始まったかと思うと、格闘→下着→格闘→水着→格闘→入浴→格闘という最強コンボの繰り返しで最後まで行ってしまう。しかもビーチバレーのおまけつき。説明的なシーンは皆無に等しいが、それでも一応ストーリーらしきものはできているから恐ろしい。CGを無駄遣いした格闘シーンもそれなりに美しく、飽きさせない。水着や下着はもちろん、全体的に露出度の高い衣裳もグッドだ。上映時間が1時間26分と短いのもいい。だいたい最近の映画は長すぎるのだ。

ゲームの映画化、というと、成功した例もあれば失敗した例もあるからひとくくりにはできない。しかし、格闘ゲームの映画化といえば、「ユニバG」のCMで有名なジャン・クロード・ヴァン・ダム主演の「ストリートファイター」を思い出す。あれは明らかに失敗だった。ゲームの色彩を中途半端に出そうとしたこと、そして「ハリウッド映画」の枠に縛られたことで、どうしようもない駄作になってしまった。それに比べると、今回は映画として無茶苦茶ではあるが、映画の世界観をきっちりと再現することで成功を納めている。まあその世界観が「エッチでファイト」だから再現しやすかったのかもしれないが。だからキャラクター設定が多少異なっていても、あまり違和感を感じない。清楚さのないかすみ、殺し屋ではなく泥棒のクリスティ、天然のエレナ、コスプレ腐女子にしか見えないあやね……。しかしなぜかティナとザックだけは驚くほどゲームのままだった。そこそこ年齢は行っているが、みなかわいらしく、カッコよく、そしてセクシーなファイターになりきっていた。

かすみが中国風になってしまったために、キャラがかぶるから、という理由で(想像)ちょい役に回ってしまったレイファン、そもそも出番のなかったヒトミなどのファンは欲求不満だろうが、ハードなキャラ萌えでなければDOAファンにも納得の出来ではないかと思う。特に、自分のように純粋に不純な気持ちでゲームをしていた者にとっては「分かっているじゃないか、君!」と監督の肩でも叩きたくなるような気分だ。スケベ心は世界の共通語である。

かつて、「お笑いスター誕生」で、でんでんが「オッパイは成功のもと」というギャグで会場の失笑を買い、銀賞(5週勝ち抜き)を逃したことがあった。しかし、テクモはこのソフトの成功によって世界的な企業になったのだから、格言としてはあながち間違っていなかったわけだ。

Movixkashiwa

デッド・オア・アライブ 公式サイト
http://www.doa-movie.jp/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

アル・ゴア「不都合な真実」

面白くない映画だ。

ただゴアが演説してるだけの映画だということは知っていた。そのつまらない題材を、どう面白くするのか興味があり、足を運んだのだ。

ところが、そこには何の工夫もなかった。地球温暖化の問題が重要なのは当たり前だ。それを多くの人に分かってもらうために、映画というエンターテインメントの手法を採ったことも理解できる。しかし、これでは映画になっていない。だから映画として評価することはできない。

「華氏911」がカンヌを取ったとき、審査員のクエンティン・タランティーノは「政治なんて関係ない。君の映画が面白かったから選んだ」とマイケル・ムーアに言ったという。その点、この映画は全く面白くない。

ただ、演説そのものは、うまくできている。なるほどプレゼン資料というものはこう作るのか、と感心もした。そして、恐らくゴアはアメリカの政治家としては演説はうまいほうではないんだろう。それをカバーするために、ブレーンやスタッフたちが開発したのが、このプレゼンスタイルなのだ。プレゼンテーションは、その人の個性に合わせて演出することが肝心だということもよく分かった。

だが、何の工夫もなく、その映像を撮っただけの映画を、映画と呼べるほど自分は寛容ではない。これはDVD化して、世界中に無料配布するべきものだろう。そのテーマは本当に大切なことなのだから。

Ag

「不都合な真実」のWEBサイト

http://www.futsugou.jp/main.html

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年2月12日 (月)

四季「マンマ・ミーア!」大阪千秋楽 保坂知寿、休団

ドナ・シェリダン 保坂知寿
ソフィ・シェリダン 吉沢梨絵
ターニャ 森 以鶴美
ロージー 青山弥生
サム・カーマイケル 渡辺 正
ハリー・ブライト 飯野おさみ
ビル・オースティン 野中万寿夫
スカイ 岡田亮輔
アリ 八田亜哉香
リサ 五十嵐可絵
エディ 川口雄二
ペッパー 大塚道人

劇団四季の金看板、保坂知寿が2月12日の「マンマ・ミーア!」大阪公演千秋楽をもって「休団」した。この休団というのは四季独自の用語で、一般的な日本語に直すと「退団」に限りなく近い意味で使う。

通常、四季は所属する俳優の進退について明らかにすることは希だ。しかしカレンダーに写真がなかったり、マンマ・ミーア!福岡公演の記者会見に保坂が姿を見せなかったことでファンから相当な問い合わせがあったらしく、「四季の会」会報「ラ・アルプ」で、浅利慶太へのインタビューの中でのひとつの話題、という形をとって異例の事前発表となった。

このため「大阪公演千秋楽=保坂知寿のラストステージ」ということが確定し、ただでさえ入手困難な楽日チケットがオークション市場で暴騰することに。しかしこれは行かなくては、と覚悟を決め、自分としてはなっち卒業ハロプロ公演の時に次ぐ高値で落札して大阪に乗り込んだ。

キャストへの不満がファンから噴出していた大阪公演だが、保坂への配慮もあるのだろうか、この日はさすがに一線級をずらりとそろえてきた。ソフィには保坂との相性が最も良いとされる吉沢梨絵。最後にこの組み合わせを見られて良かった。噂通り、この二人の呼吸はばっちりである。

前回吉沢ソフィを見たときのドナは早水小夜子だったが、なんだか薹の立ったソフィだな、と誠に失礼な印象を持った。しかし、今回は本当に娘に見える。20歳という設定もさほど無理がないというのはさすがに言い過ぎとまでは言い切れないこともなくはない。とにかく吉沢の娘属性は保坂の前で極大化するのだ。

アリとリサに八田亜哉香と五十嵐可絵がそろった。共に大阪公演を支えた功労者である。このアリ・リサ・ソフィの組み合わせで見たかったのでこれまた嬉しい。

そして父親たちに野中万寿夫、飯野おさみが加わる豪華な顔触れ。野中は東京初演からずっと安定感のあるビルを演じているし、飯野ハリーはいかにも昔はカッコよく、今はおじさんになってしまったアレな銀行員という雰囲気だ。こうなればサムも荒川務あたりの登場を期待したいところだが、そこは大阪公演のほとんどをこなした渡辺正。サムにしては若すぎるルックスに聞きづらい声と難点も多いが、この役者自体は独特の持ち味があって最近結構気に入っている。ベテラン二人に挟まれて、さぞやりにくかっただろうが。

さて、千秋楽というのは客席にも独特の高揚感があるものだが、この日はむしろ緊張感とでも言うべき雰囲気が充満していた。みな、万が一にも保坂のラストステージに水を注すようなことをしてはいけないと感じていたのかいつもは耳障りな咳ばらいもほとんど聞こえなかった。自分も、別にお前が出演するわけでもなかろうに、と自分で突っ込みたくなるほどコチコチになっていて、休憩時間には何回もトイレに行ってしまった。

しかし客席がそんな状態なのに、保坂はいつもの保坂だった。力むでもなく、涙を流すわけでもなく、いつものように最高のドナ・シェリダンを、たんたんと演じていた。それ以上でも、それ以下でもなかった。ただ、「Super Trouper」の衣裳で登場したとき、こみ上げてくる思いを振り切るかのように、「行くぜ!」とばかりに客席に向けて踵を返したように見えた。あくまで、そう見えただけかもしれないが。

マンマ・ミーア!名物のカーテンコールのあとに、千秋楽特別カーテンコールが行われた。マンマ・ミーア(歌なし)、サンキュー・フォー・ザ・ミュージック、そして3回目のダンシング・クイーンと続く。青山、森らと共に挨拶のマイクを握った保坂は「また大阪に戻ってきます」と高らかに宣言したが、これは作品のことであって自身のことではない。最後まで、これがラストステージであることに言及するどころか、そう感じさせるそぶりさえ微塵もなかった。少し淋しいが、劇団四季というのはそういう組織なのだ。それについて今更どうこう言う気はない。

保坂の今後について、僭越ながらいちファンとしてひとこと言わせていたたけば、これはまったく心配がない。フリーになって東宝など他のカンパニーの舞台に立つのなら楽しみだし、しばらくしてまた四季に戻ってきたら素直に喜びたい。このまま引退、となったら悲しいが、それを引き止めるのも酷な気がする。千秋楽公演で、相変わらずその歌はパワフルだったが、東京初演の頃に比べたら60%ほどにパフォーマンスが低下しているように感じた。かなりの部分を、歌い方のテクニックでカバーしている。体には相当負担がかかっていたのだろう。ドナが劇中「私は一息つきたい。休暇が必要よ」ともらすが、保坂自身の状態にオーバーラップして聞こえた。だからこのまま休み続けるのもひとつの選択肢だと思う。

むしろ心配なのは四季のほうだ。四季にとって保坂は、人気女優という以上の存在だった。

ご存知のように保坂の歌い方はコブシの効いた演歌のようである。それが、持って生まれたちょっと鼻にかかったかわいらしい声とあいまって、独特の味を出す。これはどんな役を演じても変わることながない、保坂スタイルだ。

だが翻訳ミュージカルで演歌、というのは反則技もいいところだ。四季は、あえてそういう保坂を起用することで、契約上演出に一切の変更を加えることができない翻訳劇の中に、オリジナル性を醸し出してきたのだ。

オリジナルといえば、四季のオリジナル作品唯一のヒット作とも言える「夢から醒めた夢」も、保坂がいなかったらここまで成長できたかどうか。

つまり、保坂知寿という女優の存在は、四季を単なるミュージカル輸入会社にしないための、ほんの僅かに残された、劇団の矜持そのものなのである。

その保坂に取って代われる存在は、今のところ出てきていない。今回の大阪公演では早水のほか、ベテラン久野綾希子もドナ役にチャレンジしたが、人気、実力ともに遠く及ばなかった。だがこれは今に始まったことではない。同じ役を演じて、保坂が遅れを取ることはほとんどないのだ。だから最初からシングルキャストで臨む場合も多い。夢から醒めた夢のピコ、アスペクツ・オブ・ラブのローズ、イリヤ・ダーリン、李香蘭の川島芳子、クレイジー・フォー・ユーのポリーもそうだった。そしていずれも役を継ぐ者が出てくるまでに長い年月がかかったか、まだ登場していないものばかりだ。

実力も人気も衰えての「休団」ではない。だからこそ、後に残された者たちの抱える課題は途方もなく大きい。

“保坂は勝ち、そして去った”

その意味を、四季も、舞台を見る我々も、深く考えてみるべきだろう。

Boad

マンマ・ミーア!のWEBサイト

http://www.shiki.gr.jp/applause/mammamia/index.html

| | コメント (4) | トラックバック (1)

2007年2月11日 (日)

四季「クレイジー・フォー・ユー」田邊真也ボビー×木村花代ポリー

ボビー・チャイルド 田邊真也
ポリー・ベーカー 木村花代
ランク・ホーキンス 牧野公昭
アイリーン・ロス 増本 藍
ベラ・ザングラー 吉谷昭雄
エベレット・ベーカー 松下武史
ボビーの母 斉藤昭子
テス 有永美奈子
ユージーン・フォーダー 武見龍麿
パトリシア・フォーダー 西内いず美
ムース 石 路
サム 道口瑞之
ミンゴ 畠山典之
ビリー 関与志雄
バーキンス/カスタス 熊谷 崇
ジュニア 川東優希
ピート 中山大豪
ジミー 滝沢行則
ワイアット 武藤 寛
ハリー 村中弘和
パッツィー 池末絵己子
シーラ 村上 智
ミッツィー 柴田桃子
スージー 伊東 恵
ルイーズ 恒川 愛
ベッツィー 市川友貴
マギー 小川飛鳥
べラ 中嶋美音
エレイン 須田 綾乃

「クレイジー・フォー・ユー」を観るのは、これが2回目だ。前に観たのはもう10年ほど前のことになる。場所は日生劇場、ポリーはもちろん保坂知寿。ボビーは加藤敬二だった。なぜこんなに間が空いてしまったかというと、そんなに好きでもなかったからだ。面白いとは感じたが、いかにもブロードウェーなミュージカルは実は結構苦手なのだ。自分が好きな作品は、多くがウエストエンド発だったり、ディズニー作品のような新興勢力によるものだったり、CHICAGOのようにやや変化球がかったものだったりする。

それでも濱田めぐみポリーは一度観てみたいと思っていたが、そのうちこの役は樋口麻美で固定されてしまった。樋口は好きだが、どうもポリーのキャラクターとイメージが合わない。それに、ボビーは引き続き加藤と荒川務というベテランだ。この2人もナイスだが、どう考えても樋口とは釣り合いが取れない。そんなわけで、長いインターバルが出来てしまった。

だが、四季はどうしても俺にこの作品を見せたいらしい。

先週からポリー役として木村花代が登場。さらに相手役のボビー(注:このブログは女優中心の視点です)に、四季の若手男優陣で頭ひとつ抜けた感のある田邊真也が起用された。

そこまでされたら、その熱い期待に応えねばなるまい。というわけで「夢から醒めた夢」初日以来の京都劇場へ。

キャストの顔ぶれは上の表のとおり。よく観るとアンサンブル扱いの男性出演者に道口瑞之や武藤寛なんかがいたりして、微妙に豪華だ。またパンフレットによれば岡本結花も最近出演者候補になったようだ。この日は登場せず残念。岡本ポリスの足が見たかったぜ。

まず田邊だが、これは役にぴったりという印象だ。いかにもお坊ちゃんで、道楽に精を出しそうで、妙なことに巻き込まれそうである。オーバーな演技にはまだ照れがあるし、笑いを生む間の取り方も発展途上ではあるが、十分合格点は越えている。時間が経てばそのあたりは磨きがかかるだろうし、何と言ってもはつらつとした雰囲気が観ていて気持ちいい。待望の「若いボビー」は、今後多くのファンを獲得できるのではないか。

そして花ちゃんだ。ネット上では「ポリーに木村花代」と聞いてキャラ違いと感じた人もいたようだが、自分はキャラクターに合った役だと感じた。そして、実際に眼にすると、やはりその通りだった。威勢のいい火の玉娘を、持ち前のパワフルな歌声で見事に創り上げている。

花ちゃんはファンも多いがアンチも多い。嫌いな人の言い分として「真剣な表情をすると、怒ったような顔に見える」という声がある。しかし敢えて言おう。木村花代は、怒った顔が可愛いのだ。そしてポリーという役は、全体の75%ぐらい怒っている(残りの25%は酔っぱらっている)。もうのっけからぷんぷん怒っている。だから、ずっと可愛い。もちろん可愛いのは怒っている顔だけではないが、それについてはぜひ劇場で検証していただきたい。あと、女の子がどこまで口を大きく開けられるかについてもだ。あれはすごい。大河ドラマ「新選組!」で、げんこつを口に入れる近藤勇や、「ふたりはプリキュア」で、ポルンが光のパワーを放出する場面を思い出した。

ファンにとってはサービスシーンも多い。青いワンピースで踊っているシーンではパンツ見せす(以下規制)。さらにラストの衣裳では胸元が…。何しろキスシーンの多い舞台なので、複雑なところもあるかもしれないが、都合の悪いことには平気で目をつぶるのがファンというものだろう。

この舞台を通じて、コメディエンヌとしての素養がブラッシュアップされてくれば、グリンダ役も現実性を帯びてくる。千秋楽まで、この2人で突っ走ってもらおう。

作品全体としても、年をとって好みが変わったのか、実に楽しかった。「ミュージカル・コメディ」といっても、基本的には会話で面白いやりとりが続くだけで、真の「コメディ的」なシチュエーションはボビーの扮するベラ・ザングラーと本物のベラ・ザングラーとが鉢合わせしてしまう場面ぐらいだが、このくだりがよくできている。その「相似形」が、実は見た目だけでないことが解き明かされていくに従って、観る者は登場人物たちに強い共感を持てるようになる。それでぐんぐんと舞台に引きずりこまれていくのだ。ここをキレイに決めることで芯を通し、その周りを華麗な歌とダンスで飾り付けていく、というのがこの作品の構造だ。

現在、京都劇場では「クレイジー・フォー・ユー」を3回観ると記念品がもらえるキャンペーンを実施中だ。開演前、もう千秋楽も近いことだし(4月8日)、3回も観られるわけないから別にいいや、と思ったが、終演後、いそいそと会員証を持ってスタンプカードの列に並んでいた自分がいたことは内緒だ。

Kyoto0211_1

クレイジー・フォー・ユーのWEBサイト

http://www.shiki.gr.jp/applause/cfy/index.html

| | コメント (4) | トラックバック (0)

世界遺産・天龍寺

嵐山にある、その境内が世界文化遺産に指定されている天龍寺の庭園を見学。

Tenryu

Tenryu2

天龍寺のページ

http://www.rinnou.net/cont_03/10tenryu/index.html

| | コメント (0) | トラックバック (0)

嵐山の風景

嵐山には初めてやってきた。さすがに日本を代表する景勝地だ。トロッコ電車も走っていないシーズンオフにもかかわらず、多くの観光客が訪れている。

Arashiyama0

Arashiyama3

Arashiyama4

Arashiyama5

Arashiyama6

Arashiyama7

Arashiyama8

Arashiyama10

おまけ

JR嵯峨嵐山駅近くに、謎の店発見。

Mp

シャッターが閉まっていて一体何の店か分からないが、飲み屋か何かだろうか。看板の絵はコレだが、出てくるのはきっと末次美沙緒さんみたいな・・・

| | コメント (0) | トラックバック (0)

「らんざん」に宿泊

今回の京都・大阪遠征の宿泊は嵐山の「らんざん」。本当は温泉にでも行きたかったのだが、相変わらず温泉宿は一人客に厳しい。いろいろ探していると、温泉ではないが嵐山にある「らんざん」にシングルルームがあると知り、ここに決定。

この宿は京都府の年金基金センターによる運営で、いわゆる公共の宿。最近、公共の宿ながら大いに頑張ってファンを獲得している施設が多い。ここもそのひとつで、楽天トラベルのアワードで金賞を取ったりしている。想像だが、公共の宿は規模に比較して従業員を多めに抱えざるを得ないために、結果的にサービス向上につながるのではないだろうか。ハードよりも人件費。ディズニーやブセナの例を挙げるまでもなく、サービス施設の鉄則だ。

さて、らんざんは景観を壊さない2階建て。表玄関の様子はちょっとした高級旅館のようだ。

Ranzan1

これがシングルルーム。まあビジネスホテルと同じ。もちろん2人以上の部屋には和室もある。

Ranzan2

楽しみは何といっても夕食だ。ここは食事によって3つの宿泊プランがあるが、1000円刻みでしかないので思い切って一番高い「こだわり旬菜プラン」に。

前菜「旬彩七種盛り」

Ranzan3

先附け「精進麩 水菜 京人参 筍 白子豆腐 くこの実」

Ranzan4

椀物「焼き豆腐と蟹身吉野仕立て 春菊 霰人参 針生姜」

Ranzan5

お造り「能登の寒鰤 炙り中とろ 剣先烏賊 辛味大根」

Ranzan6

煮物「鯛蕪風炊き合わせ 明石鯛 聖護院蕪 巻湯葉 菜の花 針柚子 銀餡」

Ranzan7

焼き物「牛ヒレ西京焼き 辛子蓮根 酢取り茗荷」

Ranzan8

揚げ物「うすい豆と餅の掻き上げ 干子天麩羅 あおさ素揚げ」 

Ranzan9

蓋物「フォアグラ玉地寄せ コンソメ餡掛け」

酢の物「子持ち白魚 蛇腹胡瓜 若布 トマト レモン 梅酢ジュレ」

Ranzan10

留め椀「赤出し汁(焼き栗麩 三つ葉)」

御飯「近江米こしひかり 自家製ちりめん山椒」

香の物「京漬け物三種盛り」

Ranzan11

デザート「京人参のカステラ 林檎のコンポート」

Ranzan12

と、品数は多いがひとつひとつがとても上品で、さくさく食べてしまった。温泉宿にありがちな、ごちそうてんこもりでお腹イパーイな感じ(それも嫌いではないが)とはだいぶん趣を異にする。どれも、一生懸命作ってある感じがよかった。

シングルルームは、この宿自慢の庭園には面していないが、翌朝起きるとよく手入れされた竹林が目に入った。

Ranzan20

朝食も、京都らしさを演出したなかなかの味わい。湯豆腐がいい感じだ。納豆と漬け物はバイキング。夕食で、漬け物がもっと食べたいと思ったのでありがたい。納豆にはなめこが入っていた。

Ranzan13

全体的に、サービス全体に慇懃無礼さがなく、一生懸命さが伝わってくる、良い宿だ。どうも温泉宿の雰囲気が苦手、という人にはお勧めである。

「らんざん」のホームページ

http://www.kyoto-ranzan.jp/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

「ひゃくてんまんてん」のカレーラーメン

ひゃくてんまんてん

うまいカレーラーメンの店があると聞いて訪れてみた。

地下鉄烏丸御池駅から3分ほど、京都文化博物館の向かいのビルの二階にある「ひゃくてんまんてん」である。

もともとラーメンとカレーの店だったので、それを一緒にしたものもつくったらしい。

カレーラーメンというと、そう珍しいものでもないが、どこにでもあるというほどメジャーでもない。国民食どうしの融合なのだからもっと人気があっても良さそうなものだが。

おそらくカレーとラーメンとのバランスを調整するのが難しいのだろう。ここひゃくてんまんてんのカレーラーメンはそのバランスが実にいい。食べてみると想像どおりの、見た目どおりの味でしかないが、その味をストレートに出すために試行錯誤を繰り返してバランスをチューニングしたに違いない。

カレーラーメンは730円。店構えはいたって普通のラーメン屋だが、店の人たちの感じが良く、また立ち寄りたくなるいい店だ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

城南宮の七草粥

城南宮の七草粥

京都の城南宮では毎年2月11日に七草粥を参拝客に振る舞う。

駐車場には団体客を乗せてきた観光バスも並んでおり、年中行事として定着している様子がうかがえる。

自分もお参りをした後、さっそく七草粥の会場へ。ちょうど開始したところだったので、あまり待つことなくお粥をいただくことができた。初穂料は450円。

縁起物だから(神社だからこの言葉は違うか)味を期待するものではないが、餅など入っていてなかなかおいしい。

カレーやシチューと同じように、お粥も大きなおなべでぐつぐつ煮たほうがおいしくなるのだろうか?

少し寿命が延びた。

Jonangu

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2007年2月 4日 (日)

「Song & Dance HAMLET」オフィーリアに堀内敬子、沢木もおるでよ!

「ウィキッド」の発表以来、「やっぱりグリンダは堀内敬子だよなあ」とずっと考えているうちに、なんだかとっても堀内敬子が見たくなったので、北千住の「シアター1010」に安寿ミラ主演の「Song & Dance ハムレット」を観に行く。シアター1010は2003年のオープン以来多くのいい芝居がかかっており、何回か観るチャンスがあったがそのたびに都合が悪くなってキャンセルしていたため、これが初見学。座席数700とちょうどいい大きさ、段差も適度についていてなかなかいい劇場だ。

さて、このハムレットは、チラシに書かれた「歌って踊れる最強の一座が繰り広げる『ハムレット・ショー』」のコピー通り、ハムレットのミュージカル版だ。今年で3回目の公演だが、上演ごと好評を得て、進化しながら再演を繰り返しているという。

だが観てみると、想像していたよりずっとオーソドックスな「ハムレット」であり、むしろシェイクスピアはノドにつかえる、という自分のような初心者のために、音楽というオブラードで飲みやすく仕立てたような雰囲気だ。テンポよく進むハムレットではその悩みの深さが伝わらない、と感じる人もいるだろうが、逆にテンポよく展開しないと現代人には伝わらないものもあるだろう。演出も前衛的に過ぎることなく、ほどよい遊び心が心地良い。これは人気が出るのもうなずける。

さて、その「最強の一座」の面々。

ハムレット 安寿ミラ
ポローニアス・墓堀り 斎藤晴彦
クローディアス 沢木順
オフィーリア 堀内敬子
ホレイショー 石山毅
レアティーズ・ギルデンスターン 谷田歩
ローゼンクランツ 柄谷吾史
ガートルード 舘形比呂一
ピアノ演奏 宮川彬良

もと宝塚トップスターの安寿ミラに、もと四季の看板コンビ・沢木順と堀内敬子、アングラ劇場から帝国劇場まで、テリトリーの広さ日本一の斎藤晴彦、ピアノ演奏は宮川彬良ご本人。ほかにもそれぞれに人気とキャリアを備えた実力派ぞろいで、なるほど最強一座もあながち嘘ではない。

安寿のハムレットは、ハムレット役者にありがちな肩に力の入りすぎた演技とは対称的な、言わば自然体のハムレット。そこには清涼感さえ漂う純粋さがあふれており、それだけにその苦悩は観る者の心に痛いほどに伝わってくる。周りが濃いめの演技をする人ばかりだったので、その純粋さはひときわ輝いて見えた。

で、その濃いめの代表、沢木順。王位を簒奪した野心家を脂ぎった芝居で熱演していた。沢木はMCやインタビューなどで普通に話しているときはなんだかガダルカナル・タカのようなインチキくさい語り口なのだが、この舞台では銭形警部やメルカッツ提督のような(要するに納谷悟朗のような)ダミ声を披露。あまりにも分かりやすい悪役だ。こういう芝居がかった芝居をする人が、今の四季には欠けている。「アイーダ」のゾーザー役で一瞬四季にも参加したが、ホントに一瞬だけで終わってしまい残念。このクローディアスを観て、ますます沢木ゾーザーが観たくなったよ。

そしてオフィーリアを演じる我らが(←?)堀内敬子さま。純粋さと狂気との狭間に絶ち、強い意志の力でその境界線の一歩前に踏みとどまったハムレットに対し、脆さのために境界線を踏み越えてしまったオフィーリア。美しくも悲しいこのヒロインを、さすがの歌唱力と、四季退団後数々の経験を積んでますます研ぎ澄まされてきた確かな演技で創り上げた。その存在が、天が与えた奇跡としか想えないあの声で数十倍にも増幅し、観客席を覆い尽くす。まるで呪文でもかけられたように、恍惚としている自分がいた。

これは、もはや魔法だ。やはり北の魔女・グリンダ役にはこの人しかいない。もう俺の頭の中には堀内の歌う「Popular」が脳内合成された。自慢じゃないが、すごい出来だ。皆さんにお聞かせしたいぐらいだ。

「ウィキッド」のスタートキャストは座内で決めるようだし、堀内の夏の舞台ももう決まっているので、開幕には間に合わないが、ロングランになったらぜひとも実現してほしい。コゼット役だって、ずっと待ち望んでいたら現実になった。奇跡は再びは起きないだろうか?

Ham

「Song & Dance ハムレット」公演情報
http://www.majorleague.co.jp/kouen/2006_hamlet/index.html

堀内敬子ブログ
http://horiuchikeiko.cocolog-nifty.com/keiko/

| | コメント (4) | トラックバック (1)

« 2007年1月 | トップページ | 2007年3月 »