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2006年11月 5日 (日)

四季「キャッツ」キヨミチ軍団総攻撃

何と、5カ月もキャッツシアターに行ってなかった。しかし今週のキャストはなかなか魅力的である。

グリザベラ 奥田久美子
ジェリーロラム=グリドルボーン 井上智恵
ジェニエニドッツ 鈴木由佳乃
ランペルティーザ 磯谷美穂
ディミータ 滝沢由佳
ボンバルリーナ 南 千繪
シラバブ 八幡三枝
タントミール 高倉恵美
ジェミマ 王 クン
ヴィクトリア 金井紗智子
カッサンドラ 井藤湊香
オールドデュトロノミー 種井静夫
アスパラガス=グロールタイガー/バストファージョーンズ 村 俊英
マンカストラップ 芝 清道
ラム・タム・タガー 福井晶一
ミストフェリーズ 蔡 暁強
マンゴジェリー 萩原隆匡
スキンブルシャンクス 李 涛
コリコパット 王 斌
ランパスキャット 永野亮彦
カーバケッティ 劉 志
ギルバート 張 文瀟
マキャヴィティ 満 寧
タンブルブルータス 岩崎晋也

未見の福井タガーを観なくてはなあ、と思っていたところ、比較的レアな芝マンカストラップが登場。ちょうど今年3月に観たときと役を入れ替えた格好だ。ロングラン公演にはこういう楽しみもある。またその時に観た井上智恵のジェリーロラムも帰ってきた。奥田久美子のグリザベラも観たかったし、佐野正幸ファントム登場で五反田登場回数の増えた村俊英のアスパラガスも久しぶりだ。というわけで前日予約でキャッツシアターへ。

さてその芝マンカストラップ。タガーではあまりにも芝そのもので笑ってしまったが、マンカストラップのメイクはタガーよりも濃い。今度は大丈夫だろうと思って油断していたのがいけなかった。

やっぱり芝清道そのものじゃん。

プッと吹き出しそうになったが、マンカストラップは笑わせる役じゃない。そこで笑うのはマナー違反だ。続いて福井タガー登場。あれ?阿久津タガー以降タガーメイクは薄くなったのか?これまたラダメス将軍が変な化粧をしている感じだ。さらに村ガス、蔡ミスト……。

おまいら、素顔さらしすぎですよ?

まあ豪華なキャストだから、顔見世興行ということで納得しよう。

しかし芝のマンカストラップは、どうも笑わせようという下心がありありで、リーダー猫としての品格に著しく欠ける。ジェニエニドッツナンバーでは、「横着しすぎた罰だ~」と歌い上げてすぐ3ガールズに「いえー」と否定されると、おいおい、違うのかよ、とズッコケてみせる。グロールタイガーの劇中劇ではどう見てもタガーのときと同じ演技。スキンブルシャンクスのナンバーでは、これまで見た中でもっとも「ヤクザな奴」だったし、ガラクタを集めて汽車を作るあの名シーンでは、前にいた猫の毛繕いを始める。ラストのラインダンス(?)では左右にグリザベラとジェニエニドッツの二大熟女を従えてご満悦。しかもあいさつに出るときにわざとジェニエニドッツに肩をぶつけるというセクハラまがいの行動に出て、鈴木由佳乃に可愛く怒られる始末。

最高だ、芝清道。

でも、明らかに間違ってるぞ!

一方福井タガーはどうか。これは聞いていた評判どおり、どうにも真面目なタガーである。高学歴のエリートが、職場で上司に「お前はカタすぎるんだよ、ちったあ遊ぶことも覚えてきやがれ」とか言われ、無理してハジケている社会人デビュー予備軍な雰囲気だ。タガーが一生懸命でどうする。ひょっとしたらひねくれ者だから、ひねくれぶりを見ようとするなら真面目に振る舞ってやるぜ、ということなのだろうか。

奥田久美子はまだ早水小夜子のような迫力も、金志賢(なぜ四季を去ってしまったのか…)のような色気もないが、歌、風貌、演技のバランスのとれた、なかなかの人材だ。メモリーには涙する観客も多かった。言葉ひとつひとつをとても丁寧に歌っているように感じられ、この曲の歌詞の美しさと重みを再認識できた。今後も楽しみだ。

驚いたのは、井上智恵のジェリーロラム=グリドルボーン。前回の時より、ジェリーロラムとしての可愛さが30%アップで、ジェリクル・ソングから目が釘付けだ。アイーダ、エビータとこなしてきたことで、強烈なオーラを身にまとったのか。そしてグリドルボーンとしての小悪魔ぶりが一挙に70%アップ。シッポを踏まれたときの表情も合格。前回はジェリーロラム>グリドルボーンだったが、今回はややジェリーロラム<グリドルボーンだった。これはエビータの影響がより強く出ているのだろう。この井上ジェリーロラム、もっと観たいがそうもいかないのだろうな。

安定感抜群の村も含め、全体的に歌唱力のレベルが極めて高いキャストだ。いろいろ言ってはいるが、実はこの五反田公演の中でも1、2を争うすばらしい出来映えであり、今とっても満たされた気持ちでこのエントリーを書いている。オールデュトロノミーナンバーにおける、芝と福井の男っぽい歌の競演、グロールタイガーでの村と井上の贅沢なユニゾン。そして奥田のメモリー。観劇中、こんなに何度も歌でぞくぞくさせられたことはない。

こういう良キャストが次に集まるのは何カ月後になることやら。しかしキャッツはほかの演目に比べればまだいいほうで、「マ○マ・ミーア!」あたりは厳しい状況が長期間続いている。すべての作品を常にベストキャストで、というのは物理的に無理だが、各作品とも、時にはリピーターをぐっと引き寄せる顔見世興行をお願いしたいものだ。

ところで、高倉恵美のタントミールは美しさにますます磨きがかかり、神々しいほどだ。もう他の女優によるタントミールは受け入れられそうにない。

「キャッツ」のWEBサイト

http://www.shiki.gr.jp/applause/cats/index.html

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コメント

始めまして!ブログいつも楽しませていただいてます☆
私は芝マンカス登場初日に前方で観劇しました。
まず驚いたのは芝さんの大汗。柳瀬ラウルに負けないくらいの。
キャッツの衣装って汗がにじまないのでスイミングキャップみたいな生地なのかな、と思いました(笑)
ところどころタイミングがズレていたり、はしゃいでいたりで楽しい舞台でした!
新しいレポを楽しみにしています♪

投稿: arisu | 2006年11月 6日 (月) 22時10分

arisuさん、夢と野望の王国へようこそ!

芝氏は別にお笑い担当ではないんですが、「ジーザス~」のユダといい、「エビータ」のチェといい、やっぱり斜に構えた役のほうが合ってるんですかね?あの存在感と声なのに、どこか変な面白さがある。芝清道って四季だけじゃなく日本の演劇界の宝だと思います。

投稿: ヤボオ | 2006年11月 7日 (火) 23時24分

はじめまして~。

タイトルの背景と内容がマッチしてておもしろいです~~

投稿: maki | 2007年1月 4日 (木) 20時34分

ナースさんなんですねー
こんな怪しいブログにようこそいらっしゃいました。
これからもよろしくですぜ。

投稿: ヤボオ | 2007年1月 4日 (木) 22時50分

はじめまして、こんばんは!
四季会員の友達にチケットを譲っていただいて
昨年の11月上旬にキャッツを観ました。席は回転席でした。
メモリーを歌った方に握手して頂いて感激しました。

衣装についての質問をさせて頂いて良いでしょうか?
私が見たところではファスナーやボタンが見つからず
脱ぎ着をどうやっているのか分からないのですが
ご存知ですか?

投稿: ケサパサ | 2007年1月 7日 (日) 22時17分

初めまして、ようこそいらっしゃいました。
いきなり回転席、しかもグリザベラと握手なんて、
感激もひとしおだったと思います。

衣装は、確かにどういう構造なのか分からないですねえ。
コスチューム作成の技術も進歩してるんだと思います。
最近はヒーローショーに出てくる怪人でもファスナーは
見えません。

投稿: ヤボオ | 2007年1月 7日 (日) 23時15分

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