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2006年10月22日 (日)

松雪泰子・蒼井優「フラガール」

公開後、評判が広がり好調な動員を記録している「フラガール」。自分も面白いと聞いて劇場に足を運んでみた。

なるほど、これは秀作だ。

この映画のモチーフであるフラダンス(「フラ」に踊りという意味も含まれているので、こう言うのは間違いらしい)は、そのまま映画のテーマにもなっている。

フラは、動作ひとつひとつが手話のように何らかの意味を表しているという。そして言葉以外で、人はどうやって気持ちを伝えられるのか。それがこの映画のテーマだ。

登場人物たちは、みな決して無口ではない。女も男も、思いついたことをぽんぽんと口にし、理路整然と主張を展開する。なのに、肝心な場面になるとうまく自分の気持ちを伝えられない。その溝を、フラという踊りがきれいに埋めていく。

教室で、駅のホームで、そしてオープンしたハワイアンセンターで、百のセリフよりも説得力のあるフラのシーンが繰り広げられ、映画を観る者の心を動かす。フラの魅力を、うまく映画の中に引き出した構成力が見事だ。

ハワイアンセンターの建設は、閉鎖していく炭鉱の町にハワイを作って雇用を確保するという、起死回生のプロジェクトだった。そこに描きたいことはたくさんあっただろうが、フラと女性たち以外のエピソードの描写は最低限にとどめ、内容を絞り込んだ点にも好感を持った。

「夜のピクニック」とともに、この秋はなぜか常磐線沿線映画が盛り上がっている。水戸→柏市民としては、大いに喜ばしいことだ。

Fg

「フラガール」のWEBサイト

http://www.hula-girl.jp/

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コメント

「フラガール!」いいですよね。ハワイから帰ったばかりでなんとなく
まったりしたくて、会社帰りにビッグカメラの上の劇場で最終回をみたんですが。笑えたり、ほろリときたり、とにかく久々にいい映画を観たなーって思いました。これって女の人が人生のギアをチェンジする時の目のさめるほどの潔さと新しい道を踏み出した時の半端じゃない馴染み方の凄さをあらわした映画だと思います。そのあたりは、主演の蒼井ゆうちゃんとか、寺島純子さん、松雪さんなどそれはそれは、すばらしい演技で表現してます。女っていつも『生きていく性』から逃れられないいきもものなんですね、きっと。とことんまで、ふてくされていても、酔っ払っていても、ふられても、情けなくても、泣きたくてもふと気がつくと目の前のこと、一生懸命やっちゃってるんだよね~生きていくためにさぁ。生きるのに貪欲なのは女のほうですね。

投稿: poppo | 2006年10月24日 (火) 00時53分

いらっしゃいましー

確かにこの映画に出てくる人たちはみんな強いですね!
泣き言なんか言わないのはもちろん、何といっても
運命を受け入れて歩き続ける強さがあります。
この映画が多くの人の共感を得ているのも納得です。
こういう役をやらせたら、こんにち松雪の右に出る
女優はいないですな。

投稿: ヤボオ | 2006年10月24日 (火) 21時49分

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