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2006年9月11日 (月)

沖縄大衆食堂(3)「おかず」

「味噌汁」よりもっと奇妙なメニューがある。

下のメニューを見てほしい。

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「Aランチ、CランチがあるのにBがない」という点についてはデイリーポータルZに任せるとして、メニューの中に、堂々と「おかず」というのがあるのに違和感を覚えないだろうか?

何はともあれ頼んでみると、やはりこれも「味噌汁」と同じで、定食として出てくる。ご飯にはやはりたくあん2切れ。規則なのか?なお、ここは「おまけの味噌汁」のかわりに沖縄そばがつく。

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ここの「おかず」は、野菜いためのようなものに、卵焼きが乗ったものだ。

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店によって「おかず」の内容は異なり、炒め物だったり、煮物だったりするらしい。ここのおかずは、ポークではなくソーキの骨のない部分を使っていたが、当然具材も店によって変わる。

その店独自のセンスとアレンジによって「おかず」の内容は変わるわけだ。食堂のメニューで「おかず」を見つけたら、その店を試す意味で注文してもいいかもしれない。

ただ、この「おかず」と「味噌汁」が組み合わさると、他県からの旅行者は大きな勘違いを起こしやすい。「ああ、ここは単品を組み合わせてオーダーするのだな」と考え「おかずと味噌汁、あとご飯お願いします」なんて言った日には、テーブルの上には「おかず」「味噌汁」のほかに、定食用のおまけの味噌汁と、ご飯が3杯並ぶことになる。それも山盛りで。

この「おかず」を出してくれたのは、デイリーポータルの「ランチ」ネタで紹介された「なじみ大衆食堂」。ここはテビチ、ソーキが名物だが、ご多分に漏れず盛りがいいので、うっかり「ソーキ煮付定食」なんて頼んでしまうと、目の前に山と積まれたソーキに頭を抱えることになるだろう。

せっかくだからランチにも言及しておくと、どの店でも「Aランチ」と言ったら肉、揚げ物数種類がごってりと盛られ、なぜかフライドポテトがついてくる洋食プレートを指す。Aというのは、アメリカ人でも注文しやすいように、という配慮らしい。つまりこのメニューは「肉をがつがつ食べるアメリカ人」をイメージして作られたもののようだ。多くの店で、中身に多少の違いはあれ、おおむねそんなスタイルのものが出てくる。尋常の感覚ではとうてい理解できない量だ。

この日も、他県から来たと思われる人が「Aランチってなんですか」と質問し、店の人が「とんかつ、ハンバーグ、フライドチキン、あと玉子とフライドポテト」と答えたところ「ああ、そこから選ぶんですね。じゃあ…」「いえ、それが全部入ってるんです」というやりとりをしていた。

B、Cになると少しずつ具の内容が減っていき、多少は食べやすくなるらしい。値段のレンジは、Aが700~800円、Bが600円~700円、Cが500円~600円ぐらいのようだ。こうして見てくると、BがなくてC、というのも納得が行くような気がする。

「なじみ食堂」は北町の港にあり、高速だと沖縄南か北中城からそれぞれ車で10分程度。

Okazu4 

                ◇     ◇     ◇

さて、沖縄食堂めぐりもこれで一段落。

「沖縄の食堂」というと、なにかヘルシーで、家庭的なあたたかい店を想像するかもしれない

だがそれは違う。

沖縄が長寿で知られているのは、そのほとんどが戦前世代のがんばりによるところ大であり、今、沖縄では若い人のコレステロールの高さが問題になっているのだそうだ。

また「家庭の味」であることは正しいが、「家庭的な」というとどうも違う。「おふくろの味」なんていう幻想を抱いているなら、捨てたほうがいい。沖縄食堂のメニューは、そんなにやさしくない。それどころか、その量たるやもはや暴力的である。

体にやさしいなんて後回し、とにかく量が多くて安くて、それでうまけりゃ言うことなし!という人こそ沖縄食堂にふさわしい。全国の猛者たちよ、来たれ、沖縄に!

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