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2006年8月27日 (日)

【速報】Panasonic DMC-FZ50

3年ぶりにデジタルカメラを購入した。Panasonic DMC-FZ50である。

「小さくて手軽」というコンデジの概念を覆し、売れに売れたPanasonicのLumix FZ-10をこの3年間使ってきた。去年あたりからそろそろ新調したくなり、一時はデジ一眼への移行も考えたが、自分の腕では使いこなせないのが明白なので、おとなしくFZ-10の次の次の次のモデルを買うことにした。

発売日(8月25日)に購入したので、いっちょう新製品レビューでもやってやるか。ヒマだからな!と思ったが、ズブの素人なので、それほどの知識がない。それに公式ほか多くのサイトでその機能については詳しく紹介されている。なので、とりあえず発売日翌日に撮影した画像を「無知で下手な人が買ってすぐに撮ってみた作例」としてアップしておくことにした。

が、実際にエントリーをアップしてみて分かったのだが、ココログは大きな写真を送ると自動的にリサイズされ、強制的に800×600になってしまう。これだと、あまり意味がないかもしれない。しかし乗りかかった船だからこのまま公開する。

※サムネイルをクリックすると800×600の画像が開きます。元画像は3648×2736で、これをココログのシステム側で強制的にリサイズしたものです。それ以外は手を加えていません。Exifデータの撮影日付が8月27日になっているのは初期設定を間違えたためで、実際は8月26日です。写真下の撮影条件で、絞り値、シャッタースピード、ISO感度、焦点距離(35ミリフィルムカメラ換算)。

■高感度時のノイズは?

やはり気になるのは、ISO感度を上げた場合のノイズだろう。今回、メーカーはそのノイズを軽減するのに注力したらしいが、そのために今度はべたっとした、いわゆる油絵的な画像になってしまっている、という声もある。FZ30を持っていないので比較できないが、とりあえずISO感度を変えて撮ってみた。どんなものでしょう。

P1000134

P1000135
F5.6  1/250秒  ISO100  47mm F5.6  1/500秒  ISO200  47mm
P1000136_1 P1000137
F8.0  1/500秒  ISO400  47mm F8.0  1/1000秒  ISO800 47mm
P1000138
F10.0  1/1000秒  ISO1600  47mm

■EX光学ズームの威力

続いて、前モデルから実装された「EX光学ズーム」を試してみる。基本的にFZシリーズの光学ズーム倍率は12倍だが、画素数を落とすことによってその倍率をアップさせる(デジタルズームとは別に)という、どういう仕掛けかよく分からないがなんだかすごい機能だ。

試しに500万画素に落として撮影してみた。この場合、光学ズームだけで最大17.1倍という倍率になる。まあ三脚は持っていないので手ぶれは必至ですが。

P1000155 P1000158
F6.3  1/400秒  ISO100  35mm F5.6  1/400秒  ISO100  145mm
P1000162 P1000164
F5.6  1/320秒  ISO100 302mm F5.6  1/320秒  ISO100 336mm
P1000166 P1000172
F5.6  1/250秒  ISO100 430mm F5.6  1/250秒  ISO100 598mm

■その他いろいろ

適当に撮ったものをアップしておきます。もっと腕を上げて、役にたつレビューをできるようになりたいものだ。

P1000153 P1000180
F5.6  1/200秒  ISO100 35mm F2.8  1/100秒  ISO100  35mm
P1000182 P1000196
F5.6  1/320秒  ISO100  48 mm F6.3  1/500秒  ISO100  39mm
P1000198 P1000202
F5.6  1/200秒  ISO100  35mm F5.6  1/250秒  ISO100  52mm
P1000210 P1000211
F5.6  1/500秒  ISO100  60mm F3.6  1/125秒  ISO100 47mm

なんといっても腕が悪いので、そこを考慮してご覧いただきたい。これを見て購入をやめる人がいたら、松下さんごめんなさい。撮影条件など書いてあるとなんだかそれらしく見えるが、基本的にIT系のサイトなどに掲載されるプレビュー記事の作例紹介をまねっこしたものだ。繰り返すけれど当方はズブの素人です。質問されても答えられませんので許してください。

公式サイト

http://panasonic.jp/dc/fz50/index.html

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2006年8月26日 (土)

串揚げ 新宿「立吉」

新宿にある串揚げの「立吉」は、安くてうまいという評判で、いつも行列が出来ている。この日も30分ほど待って入店した。

1本170円(税込み)均一で、座るとどんどんいろんなネタの串揚げが出される。適当なところで「ストップ」をかける、という仕組みだ。

こういうシステムだと、昔の自分なら大いにファイトを燃やし、20本、30本と食べてしまうところだが、そこはもう大人だ。自制心を働かせ、適度な量をたべることにする。

それにこのときに述べたように、異常な血圧も記録してしまったので、食べ過ぎは禁物だ。

Tatsu1

1本目はカニ爪。串はささっていないが、素材のうまさを生かしたシンプルさが食欲をそそる。

Tatsu2

2本目はマッシュルーム。淡泊な味のキノコが、揚げることで個性を主張するようになるのが不思議だ。

Tatsu3

3本目は牛肉とししとうを一緒に揚げたもの。ししとうの辛さが牛肉のうまみと解け合って深い味わいをもたらす。

Tatsu4

4本目はグリーンアスパラ。これも素材そのままの味。

Tatsu5

5本目は名古屋コーチン。歯ごたえがあってうまい。

Tatsu6

6本目はうなぎの白焼きを揚げたもの。

Tatsu7

唐辛子。辛い。

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四季「オペラ座の怪人」出ました!佐野正幸ファントム

「オペラ座の怪人」に待望の新ファントム役が誕生した。四季の個性派中堅俳優として人気の、佐野正幸である。すぐにでも観たかったが、珍しく週末の予定が続いていたので3週目でやっと観ることができた。

この日のキャストは下記の通り。

オペラ座の怪人 佐野正幸
クリスティーヌ・ダーエ 沼尾みゆき
ラウル・シャニュイ子爵 北澤裕輔
カルロッタ・ジュディチェルリ 種子島美樹
メグ・ジリー 宮内麻衣
マダム・ジリー 秋山知子
ムッシュー・アンドレ 林 和男
ムッシュー・フィルマン 青木 朗
ウバルド・ピアンジ 半場俊一郎
ジョセフ・ブケー 岡 智
ムッシュー・レイエ 松下 武史
ムッシュー・ルフェーブル 川知 啓友

佐野ファントムは、久しぶりの直球派、という印象だ。最近の四季では、高井治や村俊英といった、オトナの哀愁ただよう「おやじファントム」が主流だったし、ニューヨークやロンドンで観たファントムは、幼児性を強く感じさせる「こどもファントム」だった。佐野は、その間を行く。言ってみれば「青年ファントム」だ。熱いファントムではあるが、狂気を前面に出した沢木順のファントムともまた違う。そういう意味では、映画版からオペラ座の怪人に入った人にも比較的馴染みやすいのではないか。

一幕では、比較的抑えめに演じていたように思う。それが2幕目になると次第に感情が前面に出てくるようになり、The Point of No Returnのあたりからぐいぐいと引き込まれた。最後の地下での戦いのシーンに、あんなに緊張感がみなぎっていたのは何年ぶりだろう。客席を見回すと、かなり多くの人がハンカチで涙をぬぐっていた。とにかく、最後まで目が離せなくなる。このキャスティングは大成功ではないか。

佐野はキャリアも実力も申し分ないが、あまりにもアクの強い顔をしているために(勝手な想像)、なかなか当たり役に巡り逢えなかった。しかし、このファントム役は歌声、顔(輪郭だけだが)、スタイル、身長と、どれをとってもこれまでの四季ファントムの中でもトップレベルのハマリ方である。

しばらく、海劇場にも小まめに足を運ぶことになりそうだ。

ところで、この日のクリスティーヌは沼尾みゆき、ラウルは北澤裕輔。なんとなくいいバランスの3人である。ただ、沼尾はその成長ぶりがめざましく、貫禄がついてしまって(太ったわけではない)、なんだかお母さんのようにも見えてしまった。もうすぐクリスティーヌ役は卒業かもしれない。

「オペラ座の怪人」のホームページ
http://www.shiki.gr.jp/applause/operaza/index.html

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「リボンの騎士 ザ・ミュージカル」3回目&総評

先週先々週に引き続きコマ劇場へ。明日が千秋楽なので、これが最後だ。

こんなに楽しい舞台が1カ月で終わってしまうなんて、本当に残念だ。公開前はチケットの売れ行きが芳しくなく、オークションでは定価割れが続出していたが、公開してから日増しに人気が高まり、この日は楽前ということもあるだろうが、いつもは売れ残っている後ろのほうの端の席まで一杯になっていた。公演を続けるに従って動員が伸びていく、というのは何よりの評価だろう。

この日のキャストは、松浦亜弥らの特別主演のない、モーニング娘。+美勇伝オンリーの、下記のようなキャストだ。

大臣 吉澤 ひとみ
サファイア 高橋 愛
家臣ナイロン 小川 麻琴
ヌーヴォー・淑女 新垣 里沙
魔女ヘケート 藤本 美貴
トルテュ・淑女 亀井 絵里
リュー・淑女 道重 さゆみ
リジィエ・淑女 田中 れいな
大臣の息子 久住 小春
牢番ピエール・淑女・近衛兵 三好 絵梨香
牢番コリン・淑女・近衛兵 岡田 唯
王妃 マルシア
王・神さま 箙 かおる(宝塚歌劇団)
フランツ王子 石川 梨華

フランツ王子は石川梨華が演じ、ピエールは三好絵梨香が演じる。その関係で牢番が3人から2人に。松浦のような強いオーラのある人間も貴重だが、そうした存在がいないぶん、キャスト全体がカンパニーとしてまとまった雰囲気になった。出演者が一人少なくなっただけで舞台の印象が変わる、というのも新鮮な発見だった。

それにしても、楽しい3週間だった。卒業する小川麻琴以外は今後も観る機会はあるのだが、あの舞台を観られないのは甚だ寂しく、おニャン子クラブの名曲「終わらない夏休み」でも歌いたい気持ちだ。

最初に観たときの繰り返しになるが、出演者のオーラを最大限に引き出す宝塚の手腕は素晴らしい。出演者全員がいきいきと輝いているのを観ていると、なんだかこちらまで元気になってくる。

別に「役者ではなく作品を観ろ」という四季の理屈が間違っているとは言わない。しかし、舞台作品というのは役者が演じてこそ完成するものであり、その役者の存在感を高めることが、作品の質を高めることも事実だ。そして、日本には歌舞伎以来、「役者を見せる」ことで成長し、発展してきたエンターテインメントの文化があることにも目を向けなくてはいけないだろう。

また、今回そのポテンシャルを見せつけた宝塚マジックは、役者の見せ方だけではない。日本人女性が歌いやすい旋律を意識して作られた楽曲は、すなわち日本人が聞いて最も心地よい旋律でもある。そこに、古き良き日本語が乗せられた歌は、心に響く美しいナンバーばかりだ。

また、芝居のケレン味というか、カタルシスをどう感じさせるかということも知り尽くされている。例えば、フランツ王朝率いるゴールドランド王国がシルバーランド王国に戦争を仕掛けるというくだりでは、戦闘シーンは登場しない。舞台上で群衆戦を描くのは難しいということもあるが、戦いをテーマにした映画や舞台で、そのカタルシスを感じさせるのは実は戦闘シーン以外の場面であることが多いのだ。そのひとつが、この舞台でも採用している「戦いを前にして仲間が集結する」といシチュエーションだ。フランツのもとに手練れを率いて馳せ参じてくる騎士の姿を、回転しながら上下するコマ劇場の舞台装置を生かし、ほれぼれするほど格好良く描いていた。これはもう、「人生劇場 飛車角と吉良常」の鶴田浩二と高倉健を見ているかのようにゾクゾクしてくる。そのゾクゾク感が、全編にわたり散りばめられているのだ。

返すがえす、終わってしまうのが惜しい公演だ。ぜひ早いうちの再演を望みたい。もちろんDVD化にも期待だ。商売先行と言われてもいいから、DVDはキャスト4パターン全部出して欲しいものだ。今から楽しみである。

最後に、自分が観た出演者全員について、短く感想を。

吉澤ひとみ(大臣)
大きな動きと派手な顔立ちは、宝塚メソッドとの相性は抜群。秀でてうまいわけではないが、安定感のある演技と歌は、まさしく舞台上でもリーダーだったといえよう。

高橋 愛(サファイア)
根っからのヅカファンとして主役に抜擢された高橋の起用は、決定直後から賛否両論を読んでいたが、結果的には大成功といえる。高橋は客席や場の空気をどう変えていくか、という計算ができる希有なアイドルだ。今後も舞台での活躍が期待できそう。

小川麻琴(家臣ナイロン)
自分を捨てて、体当たりで演技をすることを吉澤ひとみから学び続けた成果を、ここに結晶させた。結果的に吉澤を越えることができなかったのは五期の限界か。しかしモーニング娘。内の立ち位置を自らつかみ、期待された役割を着実にこなしてきた小川の卒業には、感慨深いものがあるのも確かだ。

新垣里沙(ヌーヴォー・淑女)
もともとつんくプロデューサーに、存在としての華がある、と見いだされたわけだが、その華がようやく開花してきたようだ。今回は出番は少なかったものの、舞台上でその存在感は際だっていたように思う。加入してからの成長ぶりは群を抜く新垣だが、今後もさらに成長していくのか。

藤本美貴(魔女ヘケート)
「その願い、かなえよーう!」でこの舞台の美味しいところを全部持って行ってしまった感のある藤本。藤本の頑張りもさることながら、出演者のキャラクターと物語の世界観が合致するとここまで面白いことになるのだ、という好例だ。セリフの発生には難があるものの、歌い方が芝居がかっているのでミュージカル向きかも。どうですか?アムネリスあたりでオーディションを受けてみては。

亀井絵里(トルテュ・淑女)
あほなキャラクターが板についてしまった亀井だが、時折見せる目線の鋭さが印象的なアイドルである。その鋭さが、騎士という役に生きた。意外に?声量のあるところも披露できたのは彼女にとっても収穫だろう。

道重さゆみ(リュー・淑女)
道重と田中は、「かわいい」ことだけを強調する役である。これはおいしい反面、難しいことでもあるだろう。アイドルのかわいさと、役者のかわいさはまた別ものだから。しかし道重は持ち前の図太さでそれを切り抜けてしまった。それにしても、どんどんエッチな体つきになっていくのはちょっと気になる。

田中れいな(リジィエ・淑女)
もはやモーニング娘。内では敵なしのれいなだが、今回は控えめな役どころ。「意地でも一緒に踊るけんね!」と博多弁が入るのは演出上の遊びだが、そこでもう少し存在をアピールしてもよかったか。道重の「うさちゃんピース!」のように。

久住小春(大臣の息子)
日増しに如才なさを示し、モーニング娘。の内部でも頭角を現してきた久住。よく通る、伸びのある声はセリフでも歌でも客席に一番よく届いていたのではないか。「きらりん☆レボリューション」で声優に挑戦していることも生かされているのだろう。

石川梨華(フランツ王子、牢番ピエール・淑女)
今回の公演のMVPを選ぶとすれば、それは紛れもなく石川梨華だ。どの役も全力で演技し、観客の目線を一身に集めていた。しかしそれは才能だけでなく、彼女自身の努力によるものであることが、そのひたむきな演技を通じて伝わってくる。目指せ、姫川亜弓!

三好絵梨香(牢番ピエール、牢番トロワ・淑女・近衛兵)
落ち着いたお姉さんキャラで、職場とかにいたら絶対好きになってしまうタイプであり、同時に男が身を滅ぼすきっかけになるのも実はこういうタイプだったりする。そんな三好の牢番ピエールは、石川の野心的なピエールと比べると、常に迷いを浮かべた、悩める青年タイプだ。その迷いがふっきれた後の、さっぱりとした表情が印象的だった。フィナーレで魅せた脚線美はもっと印象的だったが。

岡田 唯(牢番コリン・淑女・近衛兵)
なんだか分からないが妙に目を引く岡田唯は、どの役を演じていても演技は一緒。しかしそれでいてどの役に馴染んでしまうから不思議だ。彼女が今度どういう方向性に行くのか皆目検討がつかないが、その不透明さが彼女の魅力でもある。

箙かおる(王・神さま)
宝塚の職人集団、専科に属する大ベテラン。歌も演技もそりゃモーニング娘。とは比べものにならないが、その実力を存分に見せながらも、前面に出て舞台を引っ張っていく、という雰囲気ではなく、未熟な出演者を見守りつつ後押ししていく、という存在になっているのは、さすがオトナの余裕というべきか。そこから娘。たちが学んだことは、少なくなかったはずだ。

マルシア(王妃)
「ふりむけばヨコハマ」を歌っていたころのマルシアは好きだったけど、最近のマルシアはどうも好きになれない。だから「レ・ミゼラブル」でも彼女の出演する日は避けてチケットを取っていたが、この舞台を観て、なかなかいいじゃないか、と思った。特に、杯に自白剤(?)を盛られて秘密をぺらぺら話してしまうシーンの狂いっぷりが出色の出来だった。一部では、四季の舞台に参加という仰天プランのうわさもある。他の作品で観る日も遠くないかもしれない。

松浦 亜弥(フランツ王子)
その華やかなオーラは群を抜いており、彼女がいるだけで舞台の空気が一変する。持ち前の器用さで、王子役を難なくこなしていたが、正直、松浦ならもっとできたのでは?という気がしないでもない。昨年あたりからかなり歌ではかなり声がでなくなっており、その影響もあったか。ならば次は歌の少ない、演技力で勝負の舞台での活躍ぶりを観たいものだ。その前に「スケバン刑事」に大期待だが。

本当に、今年の夏はこの舞台と出会えたおかげで楽しい思い出ができた。心からこの舞台を支えたキャストとスタッフに、感謝したい。

Koma

第1回目エントリー

http://kingdom.cocolog-nifty.com/dokimemo/2006/08/post_e2c3.html

第2回目エントリー

http://kingdom.cocolog-nifty.com/dokimemo/2006/08/post_1250.html

公式サイト

http://www.ribbonnokishi.com/

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2006年8月20日 (日)

「リボンの騎士 ザ・ミュージカル」2回目

吸い寄せられるように先週に引き続きコマ劇場へ。キャストは前回と同一。よく出来た舞台というものは何度観ても楽しいものだ。

「リボンの騎士」というと、テレビは断片的にしか観た記憶がなく、原作マンガは2回の連載(1回目:「少女クラブ」昭和28年から3年間、2回目:「なかよし」昭和38年から4年間)のうち、2回目のほうを、単行本で読んだだけだ。

その単行本を引っ張り出してみると、奥付が1989年とある。まだ大学生のときに買ったものだ。天才・手塚治虫が存分に力をふるった冒険活劇は今読み返してみても血湧き肉躍る面白さだ。登場人物もエピソードも多いこの物語を、今回の舞台ではキレイにまとめ上げている。

基本的なエピソードはほぼ原作マンガの前半部分から取り出し、後半部分は大胆にカットした。しかし後半はやや読者の人気に押されて引き延ばした感もあり、かえってすっきりしたストーリーになった。

この脚本の見事さは、原作でも何回か物語のキーポイントで登場する、主人公・サファイアの持つ「女の魂と男の魂」に焦点を定め、これを「魂の物語」とくくった点である。これによって構成がより明確になり、観ていて安心感のある(この舞台は何をしたいのか?が不明確なのは、それが狙いでない限り居心地が悪い)舞台になったといえる。

興味深いのは、マンガやテレビで大人気だったキャラクター、天使のチンクが登場していない点である。

いたずら好きの天使チンクは、サファイアが2つの心(原作では魂ではなく心という表現)を持って生まれる原因を作ってしまい、罰としてサファイアから男の心を抜き出してくるよう命じられて下界に降り、サファイアを見守り続ける。外見のかわいらしさもあり、アイドルにとっては「おいしい役どころ」だろう。

だがあえてこの舞台ではそのチンクを封印した。ではチンクの役割はどこにいったのか。冒頭の天上界のシーンでは、天使チンクではなく、モーニング娘。+美勇伝(+松浦亜弥)が演じる「まだ生まれる前の存在たち」の軽はずみな集団行動(主犯は吉澤ひとみ)によってサファイアが2つの魂を持ってしまう。これを知り、箙かおる演じる神様がろうろうと歌い上げる歌の中に、こんな歌詞がある。

♪この子が 女の子になり 幸せをつかむ その日まで ともに地上をさまようがいい!

そう言って神様はそこにいた存在すべてに魂を与え、人間界に送り出す。つまり、この舞台の登場人物すべてが、サファイアを見守る存在となっているのである。チンクというおいしい役を無視したのではなく、そのおいしさを最大限に増幅した結果がこの構成なのだ。それによって「リボンの騎士」全編を「魂の物語」として再構築する。その大胆さには舌を巻くしかない。

まあ悪いのは吉澤なので、それ以外はとばっちり、と言えなくもないが…。ちなみに、主犯の吉澤は悪役に、一応吉澤をいさめた松浦は王子になるので、罪の軽重も考慮されてはいるようだ。

Ribon2

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2006年8月13日 (日)

山口祐一郎×市村正親「ダンス オブ ヴァンパイア」(バレます注意)

クロロック伯爵 山口祐一郎
アプロンシウス教授 市村正親
サラ 大塚ちひろ
助手・アルフレート 泉見洋平
宿屋の亭主・シャガール 佐藤正宏
シャガールの女房・レベッカ 阿知波悟美
女中・マグダ 宮本裕子
ヘルベルト 吉野圭吾
せむし男・クコール 駒田一

もし、この東宝ミュージカル「ダンス オブ ヴァンパイア」、観ようかどうしようか迷っているなら、観ておいた方がいい。そして、ここから先は読まないで、すぐYahoo!オークションなりオケピにアクセスを。

もう観ちゃったよ、あるいは観る予定の全くない人、お待ちしておりました。どうぞ中へ。

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宝塚×モーニング娘。「リボンの騎士 ザ・ミュージカル」
大絶賛しますよ

これは、歴史に残る公演になるかもしれない。日本発の、世界を相手に勝負できるステージエンターテイメントの誕生だ。

冒頭の天上界のシーンからフィナーレまで、ずっと圧倒されっぱなしだった。身震いもした。途中、本当に涙が出そうになった。

宝塚の手法とモーニング娘。とがこれほどまでに完璧に融和し、そして新たな価値を生み出せるとは。

日本のアイドル文化の源流は宝塚にある、とする人も多い。ならば、日本的アイドル文化の保守本流を行くモーニング娘。との相性がいいのも、当然といえば当然かもしれない。

しかし、これまでは、宝塚のメソッド-人材育成、公演形態、音楽と芝居、客席へのアピールなど-が積極的に外部に提供されるケースは多くなかった。だからその成果物としての「宝塚歌劇団」をもってしか、それの裏にある様々なノウハウを知り得ることはなかった。だが今回の公演により、宝塚メソッドと宝塚歌劇団とのアンバンドル化が可能であること、それが既存のアイドルの存在感とあいまったときに発するすさまじいエネルギーが、実証されたのだ。

新しい手法でスポットライトを当てられた娘。たちのなんと輝いていることか。最近オーラが落ち気味の石川梨華や藤本美貴、吉澤ひとみ、そして松浦亜弥が、実にいきいきとしている。宝塚には、アイドルの衰えたオーラを補充する命の泉でも沸いているのか?そういえば花總まりは10年以上娘役トップの座にいたが……。

その娘。たちの輝きが、決してスペクタクルな展開があるわけでも、派手な見せ場があるわけでもないこの舞台に高い満足度をもたらしている。正直、こんなに真剣に舞台を観たのは何年ぶりだろう?

日本独自のアイドル文化を生かした、強烈なエンターテインメント。さらにそこに、マンガ文化が加わる。この時に身を持って感じたように、マンガ文化は世界に乗り出すときのパスポートになる。もとより、マンガと舞台との親和性が高いことは、このエントリーを待つまでもなく、「セーラームーンミュージカル」が独立したファン層の形成に成功したことなどから、すでに実証ずみだ。

宝塚メソッド+アイドル+マンガ。この3つの組み合わせが、今後日本のステージエンターテイメントに新しい潮流をもたらし、業界全体の活性化を大いに進めてくれることを期待したい。その3つが最高の形で融合できた「リボンの騎士 ザ・ミュージカル」は、その記念碑として長く語り継がれることになるだろう。

さて、この日のキャストを紹介しよう。

大臣 吉澤 ひとみ
サファイア 高橋 愛
家臣ナイロン 小川 麻琴
ヌーヴォー・淑女 新垣 里沙
魔女ヘケート 藤本 美貴
トルテュ・淑女 亀井 絵里
リュー・淑女 道重 さゆみ
リジィエ・淑女 田中 れいな
大臣の息子 久住 小春
牢番ピエール・淑女 石川 梨華
牢番トロワ・淑女・近衛兵 三好 絵梨香
牢番コリン・淑女・近衛兵 岡田 唯
王妃 マルシア
王・神さま 箙 かおる(宝塚歌劇団)
フランツ王子 松浦 亜弥

この公演ではキャストが4パターンある。フランツ王子が石川梨華・松浦亜弥・安倍なつみのトリプルキャストなのと、牢番ピエールを辻希美が演じるときがあるからだ。石川梨華はフランツ王子を演じない日は牢番ピエールを演じる。

自分が観たときは上記のように、フランツ王子を松浦が演じた。3人の中で男役といったらやはり松浦だろうな、と思いこの日を押さえたのだ。その読みは当たり、その回が松浦にとっての初日ということでやや固さはあったものの、持ち前の芸達者ぶりを発揮し、凛々しく聡明なフランツ王子をパーフェクトに演じきっていた。

恐れ入ったのは石川の演技。フランツを松浦に譲って脇に周ったが、アンサンブル的な淑女たちの中にあっては常に最高の笑顔、梨華ちゃんスマイルを数倍にしたとびっきりの表情で際だっていた。そして2幕では、野心的な牢番のピエールになるが、これが1幕とはうって変わって、ギラギラした殺気を漂わせる見事な男役ぶりだ。その迫力たるや、すぐにでも「ベルサイユのばら」のアランや、「エリザベート」のルキーニでも演じられそうである。石川フランツも見たくなった。

また、これは演出側の勝利かもしれないが、藤本の使い方が絶妙である。藤本は娘。内では異分子、ヒールとしての役割を与えられているわけだが、その立ち位置をうまく生かし、物語の中盤に、展開の大きなアクセントとして登場した。これが、サッカーの試合でスーパーサブが投入された時のような効果をもたらしていた。

そして主役の高橋。宝塚のファンであることを加入当時から公言しており、今回の企画でも当然のごとく主役を射止めたが、不安視する声が多かったのも事実である。しかし高橋は、確かに「ハロー!モーニング」のクイズで「仲の悪い状態を現すときに用いる動物といえば、猿と何?」と聞かれ、自信満々で「カニー!」と答えるほどの馬鹿だが、常に計算して行動する如才なさも持ち合わせている。後藤真希卒業が決まった直後の記者会見では、最初しらっとした雰囲気だったのが、高橋が泣き出したのをきっかけにメンバー全員の大号泣になったのが印象深い。

舞台が始まると、まずまず無難にこなしている。まあ、こんなものかな、と思いながら眺めていたが、気になったのは自分のセリフがないときなど、ふっと表情が「女」になってしまうことだ。例えばフランツ王子とともに剣の試合を観戦しているシーン。隣の松浦が全く揺らぐことなく「男」の表情になっているため、それが目立つ。

だが、それが実は高橋の巧みな演技だったことが2幕で明らかになる。

サファイアは、「男の魂」と「女の魂」の、2つの魂を得てこの世に生まれてしまった。2幕で、魔女へケートにより「女の魂」のほうを奪われてしまうのだが、そのあとの演技はものの見事に「男」の顔になるのである。宝塚男役の特徴をデフォルメしたモノマネまで披露してみせた。つまり、1幕では、男と女がひとつの体に同居しているという状態を表現していたのである。これは男役でも娘役でもない微妙な役どころだ。高橋自身も、そしてその演技をつけた演出も、ブラボーな仕事ぶりだ。

ほかにも特筆すべき要素は数多くある。しかしその全てをここで書くのはやめておこう。終演後、千秋楽まであと数回観に来ることを決意したからだ。このエントリーを書きながら、1公演はオークションで落札した。ラスト公演以外、完売はしていないので席を選ばなければ当日券でも行ける。37歳の夏の思い出は「リボンの騎士」。いいのか俺の人生。

Tokuten2

迷わずCD「ソングセレクション」を購入。初回限定版にはB5版のシナリオが特典としてついてくる。なかなか気の利いたオマケだ。惜しむらくは、会場限定日替わりメッセージ入り生写真を買い逃したことだ。今日はれいなだったのに!

「リボンの騎士 ザ・ミュージカル」WEBサイト

http://www.ribbonnokishi.com/

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つんく♂タウンTHEATER 時東ぁみ座長公演「CRY FOR HELP!~宇宙ステーション近くの売店にて~」

「リボンの騎士 ザ・ミュージカル」のスタッフから外されたつんく♂プロデューサーが、腹いせにぶつけてきた(と想像される)つんく♂タウンTHEATERの旗揚げ公演を見物してきた。つんくタウンといったら、フジテレビの深夜番組との連動でいくつかの映画や短編映画を作ったが、いまいちぱっとせずに終わったプロジェクトだ。今度は芝居でリベンジを図るらしい。主役にはつんくプロデュースではあるがアップフロントの所属ではない=ハロプロメンバーではない、時東ぁみを起用。ハロプロからはモーニング娘。のリーダーから一気に暗黒面に堕ちた矢口真里のほか、ハロプロエッグから3人(秋山ゆりか、橋本愛奈、諸塚香奈実)が参加している。

そんなわけで会場には妙なノリの時東ファン、もはやなっち崇拝者以上の原理主義者ぶりを見せる矢口ファン、そして一般人では名前すら把握することの困難なエッグの動きをウォッチする、ハロプロDDの中でも最高濃度の強者が結集。それが100人も入れば一杯の狭い石丸電気イベントスペースにひしめく。そのわりに場の空気にさほど抵抗を感じなかったのは、最近毎週のようにディープな空間に出入りしているので慣れてしまったこともあるが、なんだかとっても懐かしい雰囲気だったからだ。その雰囲気とは、ずばりストリップ劇場だ。狭い、薄暗い、そしてT字型に客席に張り出すステージ。手を伸ばせばステージ上の出演者にも届いてしまいそうなその距離感は、まさしくストリップ劇場のそれである。その上、今回自分が座っていたのが、ストリップの通が座るポジションだったため、なおさらそう思えたのかもしれない。

芝居の内容としては、軽い人情喜劇といったところ。ミュージカルではないが、歌のシーンもいくつかあり、主題歌の「宇宙(そら)から~CRY FOR HELP!~」のほか、谷山浩子の名曲「恋するニワトリ」などが劇中で歌われた。矢口ソロによる「たんぽぽ」が聴けたのは少し嬉しいファンサービス。暗黒面に堕ちる前の矢口は、今でも大好きだ。

それにしてもなんでこんな公演をこの時期に、秋葉原でやる必要があったのか。本当につんくの腹いせじゃないかと思いながら見ていたが、芝居の後、時東ぁみミニライブで時東と、時東と同じ服装、メガネを着用したエッグ3人が歌い踊るのを見て、分かった。

これは、リボンの騎士つぶしじゃない。「AKB48」つぶしだ。

つんく、そしてアップフロントは、ハロプロやモーニング娘。本公演を巨大な会場で実施しながらも、常に中小規模の会場でのライブやイベントを大事にしてきた。つんくは時東のプロデュースに際し、インディーズ的な手作り感を常に意識している。彼らは本来そういうことがやりたかったのだろう。またビジネス的にも、ひとつひとつの収益性は乏しいがひょっとしたら面展開により大化けする可能性があるのかもしれない。このエントリーでも触れた、アイドルビジネスのロングテール化をいち早く見越した戦略だ。

そんな中で、秋元康が「会いに行けるアイドル」をキャッチフレーズに、AKB48を誕生させた。AKB48は、「秋葉原48劇場」で毎日公演を行っている。

この公演は、その動きをけん制するつもりなのではないか。横浜アリーナのような巨大な会場からアキバのイベント会場まで、全てのレイヤーでトップを取ろうとする、垂直統合型のビジネスに、アップフロントは乗りだそうとしている。

ハロプロの人気は確かに落ち目だが、それでいて着々と次の戦略を練るあたりは、さすがと言うべきか。それとも弱小事務所ゆえの生き残りの知恵なのか。とりあえずまんまと引っかかった客がここに1人。

Help

公演ホームページ

http://www.ishimaru.co.jp/news/00665/

時東ぁみのWEBサイト

http://www.tokitoami.com/p/

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2006年8月12日 (土)

「世界コスプレサミット2006」名古屋で開催

「世界コスプレサミット」というふざけた名前のイベントがあると聞いて、名古屋まで見学に行ってきた。聞けばもう4回目で、外務省や国土交通省が後援しているという。

このイベントは8月5日、6日の2日間開催され、初日はパレード、2日目は各国の代表レイヤーが世界一の座をかけて競う「チャンピオンシップ」を行う。いったいレイヤーが何を競うといのだ。

自分が出かけていったのはそのチャンピオンシップの会場。「アイドルマスター」の携帯アプリ「ハプニング☆ロケ あずさの名古屋編」でも紹介されている屋外立体公園「オアシス21」である。

開演は18時だが、当然これを見に全国のレイヤーが集結するはずだから、それも見物しようと早めに着くように行動したところ、14時半に着いてしまった。

開演まで3時間半

この日の名古屋の最高気温、35℃

オアシス21の野外ステージは、屋根があるとはいえガラス製だから太陽光線はスルー。時折「愛・地球博」でも活躍したドライミストがわずかな涼をもたらしてくれるものの、死ぬほど暑い。

そんな中、協賛社のNTTドコモブースでは係員がコスプレ気味の衣装でお出迎え。がんばっている。

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PAPER MOONの等身大フィギュア販売コーナー。なんだか暑そうだ。「ちょびっツ」のちぃがセール中で30万ちょっとと聞き、心が動く。

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さて、すでに会場には続々とレイヤーがやってきていたが、みな暑さのためにバテ気味。民間人のコス写真を載せるわけにもいかないので控えるが、「BLEACH」が多かったように思う。もちろん一番人気は朽木ルキア。みな黒い着物がつらそうだが、あのジョーなみの難しい髪型をきちんと再現していて感心した。ルキアになっているのは女性だから、だいたい誰か友達が一緒にいて、それが竜貴だったり織姫だったりする。浦原商店やソウル・ソサエティのメンバーが勢揃いした十人ほどのグループもおり、撮影の列ができていた。

ほか、テニプリのグループやNARUTO関係者もおり、相変わらずジャンプ勢強しである。はたけカカシがちゃんと「イチャイチャパラダイス」を愛読していて素晴らしい。三国無双やドルアーガ・オンラインといったゲームのキャラも目に留まった。やや懐かしめのキャラとしては、空条承太郎やセーラーサターン、ラムちゃんにルパンにキューティーハニー。必ずしもレイヤーの実年齢とキャラの誕生時期が一致していないのもまた面白いところだ。ルパンはカリ城バージョンなのできっちり頭に包帯を巻いたが、暑さのせいでターバンのように見えた。

4時半に開場。席は400ぐらいあったがあっという間に埋まってしまった。さすがに2時間も待っていたので前のほうに座る。しかしここから開演までさらに1時間半。どんなに水分補給しても追いつかない。

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やっと涼しくなった6時すぎにいよいよチャンピオンシップがスタート。ゲストは古谷徹。「行きまーす!」「久しぶりだねセーラームーン」「沙織さあああああん」と持ちネタ連発で半笑いを取る。今回、予選が行われた国はドイツ、スペイン、イタリア、フランス、中国、シンガポール、タイ、日本、ブラジルの9カ国。日本だけ3チーム出場しているので計11チームが3分間のパフォーマンスタイムに小芝居や歌を披露し、「なりきり度」と「衣装」の視点で審査を受ける。審査委員長は永井豪先生だ。

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↑3位に入賞したイタリア代表チーム。「ARMS」だが、ナイトの重厚感がすごい!

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↑シンガポール代表チーム。主催者のテレビ愛知に敬意を表してか、マイナー作品「ぴちぴちピッチ」の宝生波音と七海るちあだ。単純にかわいい。

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↑日本代表(Aチーム)。中に人が入っているストライクフリーダムガンダムは精巧なことこの上ない。キラ・ヤマト役の人が後ろでギミックを操作するなど、芸も細かい。あれ?SEED DESTINYの主役ってヤマトだったっけ。

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↑ドイツ代表チーム。三国無双だな。中国をテーマにした日本のゲームのキャラにドイツ人がなりきる。なんだかすごい組み合わせだ。

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↑中国代表の2人は、「FINAL FANTASY Ⅶ ADVENT CHILDREN」のティファとクラウドに。個人的にはこのチームが印象に残った。派手さはないが、最後の一瞬、紙吹雪を使ってFFシリーズ特有のCGの美しさを再現した。紙吹雪でCG、その意外性が見事である。クラウドの金髪も自然だったし、なんといってもティファ役(大学1年生だそうだ)の子がどえらくかわいい。その上、ティファのイメージにぴったりである。

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↑スペイン代表は「ベルセルク」。デカすぎるソードは、どうやって税関を通したのか。

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↑日本代表(Bチーム)はキュアホワイト&キュアブラック。単に「DANZEN! ふたりはプリキュア」を歌っただけだが、あの歌はライブ向きなので、なんだか楽しかった。このキュアホワイト、きのうまで盲腸で入院しており、きょうは病院を抜け出してきたと告白し、会場全体が妙な大盛り上がり。

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↑タイ代表は「新鬼武者」だ。民族舞踊の心得があるそうで、動きが素人じゃなかった。

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フランス代表。「トリニティ・ブラッド」である。これも歌とダンスが素人じゃない。

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日本代表(Cチーム)は「ベルサイユのばら」を早がわりで。明らかに関西系のイロモノ重視作戦だ。ここが準優勝。

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優勝のブラジル代表チーム。兄妹で参加した2人は「天使禁猟区」の天使に。これ読んだことないけど、調べたら面白そうなので読みたくなった。

どのチームも、セリフや歌は日本語だ。インタビューにも、「スコシ」を言いつつ日本語を話す。どうやら、彼らにとって、そして海外の多くのマンガ・アニメファンにとって日本があこがれの国、というのはあながちウソでもないらしい。

しかし、この12チームの内容を見る限り、なんだか日本チームは明らかに劣勢で、むしろ「世界の壁」を感じてしまった。その理由はまだコスプレについてあまり詳しくないので断定はできないが、少なくとも金髪だから、というハナシではない。なぜなら、中国、タイ、シンガポールのチームもだんぜん魅力的だったからだ。パフォーマンスに慣れていない、ということはあるかもしれないし、どうしても照れが出てしまう、ということもあるだろう。

しかし、もしこれが世界と日本との、コンテンツに対する姿勢の差なのだとしたら心配だ。日本人は与えられたコンテンツを使い捨てるように「消費」することはできても、それを自らの中に「消化」する、つまり自分の思考なり言葉なりに置き換えることはできないのではないか。質の高い作品は、質の高い観客によってはぐくまれる。これではいずれ、アニメ・マンガ文化の中心も海外に移ってしまう日も遠くない。

まあワールドカップでイングランドが常に優勝しているわけではないし、大相撲で朝昇龍がぶっちぎりの強さを見せるご時世だ。気にすることもないんだろう。たとえその創造の拠点が海外流出したとしても、戦後の日本が手塚治虫をいう天才を得て作り上げたマンガ文化がその源流にあることは未来永劫変わらない。日本はその「聖地」としての役割を果たせばいい。

このイベントのフィナーレは、ゲスト審査委員の歌手・きただにひろし氏とともに参加者全員でアニソン大合唱。お互いに手をとり、抱き合う出場者たちの多くは泣いていた。その涙が、ミス・ユニバース会場で勝者に送られる敗者の笑顔とは違い、実に純粋なものだったのが心に残った。

「世界コスプレサミット2006」のWEBサイト

http://www.tv-aichi.co.jp/cosplay2006/

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2006年8月 5日 (土)

四季「魔法をすてたマジョリン」ぽんぴらぱーん

マジョリン 関根麻帆
ブツクサス はにべあゆみ
ニラミンコ 味方隆司
ダビッド 鎌滝健太
オカシラス 神保幸由
プレッツェル婆さん 西山愛由美
ステファン 和田翔子
タツロット 那俄性 哲
花嫁 佐藤朋子

昨年の全国公演、そして年末のテレビ放映(先月も再放送された)で、一躍人気作品になった四季のファミリーミュージカル「魔法をすてたマジョリン」が東京で再演。自分もテレビ放送を観てファンになったくちだ。

四季のファミリーミュージカルには「エルコスの祈り」「人間になりたがった猫」そして現在全国公演中の「ジョン万次郎の夢」など秀作が多いが、このマジョリンも実に完成度の高いいい作品だ。

村人たちと、悪い魔女たちの戦いの中で子供の魔女・マジョリンが成長を遂げるという話だが、その悪い魔女たちの力の源泉は村人たちのねたみや恨みといった心の暗黒面という設定になっており、単純な勧善懲悪の構図になっていない点が興味深い。クライマックスは魔女裁判にかけられ、処刑されそうになったマジョリンを助けにやってきた村人と、魔女たちとのハルマゲドンが描かれるが、村人たちは魔女に力を与えないように、互いを信頼し、思いやりの心を保とうとする。この戦いは、心の中の葛藤そのものだ。魔女は、人々の心の中に住んでいるのである。

その最終戦争の中、村人は一時魔女達の力の前に、文字通りステージから追い落とされてしまう。そこで観客に「私たちに力を!」と呼びかけ、観客がテーマ曲「心から心へ」を歌うと(実際にはほとんど歌っていないが)、その歌声に力を得た村人たちが魔女たちに打ち勝つ、という演出がある。つくば万博の「滝の劇場・三井館」に登場する「勇気の笛」を思い出させる手法だ。こういうベタな演出は基本的に大好きだ。このシーンは歌舞音曲によって悪を調伏する、という日本古来の呪術的手法を実践しているようにも見える。そして、歌の力で敵を倒す、というモチーフに「超時空要塞マクロス劇場版~愛・おぼえていますか」のクライマックスを思い出した。リン・ミンメイの歌に感動したゼントラーディー軍のブリタイ指令が「7018アドクラス艦隊よりマクロスへ。これより貴艦を援護する」と通信してくるシーンは馬鹿馬鹿しくも感動的だった。

話がそれた。この作品のおおきな魅力のひとつは音楽だ。鈴木邦彦の作曲による「心から心へ」「ありがとう」のメロディーは、終演後も、観劇後1日たっても、心地よく頭の中で繰り返される。このエントリーを書いている間も、ずっと頭には「君の~手と~ぼくの手を~」「誰かのやさしいここーろでー」状態だ。そういえば、観客に「心から心へ」の歌詞を覚えてもらうために、巨大な歌詞ボードが舞台に登場する場面があるが、あれには「ロッキー・ホラー・ショー」で教授がステップを解説するシーンを思い出した。

また話がそれそうなので役者の件について。何と言ってもこの舞台のキーマンはニラミンコ役の味方隆司だ。ハイテンションな演技で客席から老若男女を問わず笑いを取る圧倒的なパワーは健在。これぞ役者の生きる道、とばかりにがつんがつん笑わせる。ご存じの通り、ニラミンコ役は「夢から醒めた夢」のデビル役の原形だ。今のところ味方は夢から醒めた夢京都公演では夢の配達人役でひょうひょうとした演技を披露しているが、ぜひこのニラミンコの延長上にあるデビルを見たいものだ。

マジョリンは関根麻帆。ちょっと太めだけど、超ミニモニサイズの身長が萌える。何しろ萌え系アンサンブルの女王、手島梓よりちっちゃいのだ。それでいて動きにはキレがある。声は真鍋奈津実のアニメ声にはかなわないが、力強い歌い方に好感が持てる。

「マンマ・ミーア!」のペッパー役で注目していた鎌滝健太がダビッドを演じている。どこか抜け目ない雰囲気の望月龍平ダビットに比べ、こちらはだいぶ人の良さそうな、どちらかというとタツロットな雰囲気のダビットだ。歌はもうひと頑張りかな?まあこういう動揺っぽい歌い方が苦手なだけかもしれない。

花嫁は引き続き佐藤朋子。「人間になりたがった猫」のジリアンに抜擢され、次のステップに行くのかと思ったが花嫁に出戻りだ。相変わらず美人である。しかし動きが重く、歌ももう一歩だ。この人あたりがマコを演じれるようになると、四季の女優陣も層が厚くなるのだが。応援してるぞ!

今回、マジョリンにはもう一人、大徳朋子がキャスティングされている。このマジョリンもぜひ観たい。27日までの公演だが、もう一度くらい行ってしまいそうだ。

Nirami

「魔法をすてたマジョリン」のホームページ

http://www.shiki.gr.jp/applause/majorin/index.html

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手賀沼花火大会

8月第1週は恒例の手賀沼花火大会だ。

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JR北柏駅にとって、年間を通じて最も乗降客の多い日である。

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去年から打ち上げ場所が変わり、我が家からは以前ほどよく見えなくなってしまったが、今年は一部水中スターマインが鑑賞できた。水面すれすれでドーム型に炸裂させる水中スターマインと、尺玉クラスの大型花火、そして数々の仕掛け花火の共演はなかなか見応えがある。総打ち上げ数は昨年と同じ14000発。

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年に一度しか使用しない、ベランダのテーブルでイトーヨーカドー謹製のお総菜をたべる。14000発独り占めで気分がいい。友達いないんだろうと思われるかもしれないが、ほっといてくれ。

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