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2006年7月30日 (日)

「柏まつり」開催中

7月29~30日の2日間、柏駅付近で「柏まつり」開催中。

Kashiwafesta

なので本日の夕食はご覧の通り。まるで満漢全席のようだ。

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2006年7月24日 (月)

アイドルマスター1周年記念イベント「IDOLM@STER 1st ANIVERSARY LIVE」

7月23日、ナムコのアーケードゲーム「IDOLM@STER」(過去エントリー参照)の稼働1周年を記念したイベントが新木場STUDIO COASTで開催された。この2日前にはXbox360版の開発についての情報が解禁になっており、その発売に向けて話題を盛り上げていこうという狙いもあるのだろう。

会場にはゲームヲタ、声優ヲタ、アイドルヲタが狭い会場にこれでもかというぐらい詰め込まれ(スタンディング)、なんだか蠱毒でも抽出できそうなディープな空間を形成していた。しかし自分は前日もこれとかこれに参加しており、完全に免疫ができてしまっているので、なんらノープロブレムである。

声の出演をしている9人が勢揃いし、実際にゲームの中で歌う曲を生声で披露。ソロで歌ったのは今井麻美(如月千早役)だけで、あとは2人ユニット、3人ユニットでの熱唱だった。ユニット構成もなかなか考えられており、プログラム最後の曲「魔法をかけて!」は若林直美(秋月律子役)、釘宮理恵(水瀬伊織役)、そして今井という組み合わせ。これは千早・律子・伊織の、最強の性能だがその取り扱いにはとてつもない技術を要するいわゆる「無敵艦隊」である。

声優のイベントらしく、ドラマパートあり、内輪なネタで盛り上がるMCありと、大変マニアックな中身だったが、全体的にはほのぼのとした楽しい企画だった。イベントとして盛り上げるために、ナムコのWEBサイトに登場する「765プロダクションの事務員・音無小鳥」に声優をつけて実体化させたり、顔は見せずに声だけゲームに登場する社長役の声優が出演したり(でもやっぱり声だけ)と、それなりに凝った演出もあった。

声優イベント、といっても最近の声優はみなビジュアルもキレイな人が多く、落合祐里香(萩原雪歩役)などはキャラの人気もあいまってひときわ大きな声援を受けていた。もちろん、本当のアイドルほどにキレイではない。しかし観客はその姿からゲーム中のアイドルが舞台で飛び跳ねている映像を想像し盛り上がっている。これがきっと「萌え」というものなのだろう。萌えという言葉もすっかり一般化してしまったが、その本質は「脳内補完により快感を得る精神的活動」だと自分は認識している。だからかえってビジュアルが微妙なぐらいのほうが脳内補完の幅は広がり、より激しく萌えることができるのだ。

そう考えると、21日に雑誌やWEBサイトで公開されているXbox360版について、ファンから否定的な意見が相次いでいるのもうなずける。この日、会場ではXbox360版向けの新曲「GO MY WAY!!」の映像が紹介されたが、360のスペックの高さを感じさせる、実にハイクオリティーな出来だった。CGムービーとも、CG+トゥーンシェイダーとも違う、そもそもCGを感じさせない全く新しい映像表現手法のように感じられたほどだ。これに対し一部のファンから「アーケード版のぎこちないCGのほうがよかった」という声が出ている。そこには、ハイクオリティーな映像のために脳内補完ののりしろが狭くなってしまったという気持ちが伺える。

とはいえ、しょせんCGだ。大いに妄想する楽しみはある。自分としてはもうXbox360本体の購入を決めた。かくなるうえは、一日も早く発売してほしいと願うばかりだ。

1stlive

最後に元気よく、中村繪里子(天海春香役)が発した言葉。

「プロデューサーさん! 次はドームですよ?」 

いや、ドームまでいかなくていいから、せめて呼吸のつらくない程度に大きい会場で頼む。できればイスつきで。

アイドルマスターのWEBサイト
http://www.idolmaster.jp/

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2006年7月23日 (日)

「Hello! Project 2006 Summer~ワンダフルハーツランド~」紺野・小川卒業

モーニング娘。の紺野あさ美と小川麻琴の最後のコンサートとなるHello! Project 2006を鑑賞するため国立代々木競技場第一体育館へ。小川は8月の「リボンの騎士」にも出演し、それで活動を終えるが紺野はこれが本当の見納めだ。

会場へ着くと、アリーナに設けられた巨大なセンターステージが眼に飛び込んできた。アリーナの3分の2以上の面積を占めている。そのぶん客席数は少なくなるが、要するにもうHelloでは代々木を一杯にはできないということだ。

今回はHello! Projectといっても全員集合ではなく、安倍なつみや松浦亜弥、後藤真希らは参加していない。出演はモーニング娘。、美勇伝、Berryz工房、℃-ute、そして忘れちゃいけない辻希美。それだとモーニング娘。のコンサートにゲストが参加しているような雰囲気になるのかと思っていたが、そうでもなかった。各ユニットからメンバーをピックアップし、Helloの名曲を歌う、という構成に時間を割いており、これが小規模のシャッフルユニットのようで、なかなか楽しい。田中れいな+夏焼 雅+矢島舞美+村上愛による「好きすぎて バカみたい」のフレッシュな色香や、「サマーれげぇ!レインボー」を歌った道重さゆみ+岡田唯+嗣永 桃子+萩原舞といった組み合わせにはぐっときた。

紺野・小川はステージの中盤過ぎに2人でファンにメッセージを送った。最終公演ではないので涙の卒業、とはならないが、そのあと高橋愛、新垣里沙が加わり、5期メンバーの加入直後、彼女らのイメージソングだった「好きな先輩」を歌うシーンは感動的だった。だが同時に、結局その頃と比べ大きな成長もなく、それぞれの立ち位置を確立できないまま崩壊していく5期の存在とは一体なんだったのだろう、と考えさせられた一幕でもあった。5期の中で、当初最も不人気であり、コンサート会場ではブーイングまで起きていた新垣が、今や4人の中で最も存在感を発揮しているのも皮肉なものだ。

モーニング娘。は、もはや田中れいなの一人勝ち状態である(俺の中で)。ほかのメンバーにはどうも強いオーラが感じ取れない。それはCD売り上げの低下にも如実に現れている。CDが売れなくなってきているのは世の趨勢だが、それを上回るカーブで人気は下降を続けている。これまで温存されてきた7期・久住小春が、「きらりん☆レボリューション」の好演と主題歌ソロデビューをきっかけにいよいよそのスター性の片鱗を見せ始めたのは好材料だが、遅きに失した感がある。

このまますっきり解散、というのもひとつの選択肢ではあるが、あえてモーニング娘。を再生させるとなれば、もはや卒業&新メンバー加入というこれまでの手法では無理だろう。よりドラスティックな改革が求められている。もし俺がそのプランニングを任されたなら、下記のような計画を提案する。

1.モーニング娘。は、いったん解散する。
2.その後、6期・7期メンバーがBerryz工房に新メンバーとして加入。
3.その上で、Berrz工房が「モーニング娘。」に名称変更。

つまり、米SBCコミュニケーションズがAT&Tを吸収合併して社名を「AT&T」に変更したり、三井住友銀行が形式上わかしお銀行に吸収合併された上で社名を三井住友銀行に変更したのと、同じパターンだと思ってもらえればいい。

いまHelloで最も勢いのあるのはBerryz工房だ。しかしBerryzの賞味期限は短い。その勢いがあるうちに、モーニング娘。のブランドと組み合わせるのだ。Berryzが解散してモーニング娘。に加入、というのでは効果が薄い。なぜなら解散した時点でその勢いが低減する可能性があるからである。Berryzがモーニング娘。を吸収合併したとなれば、その勢いは逆に倍増する。その上で、モーニング娘。のブランドと、卒業&新メンバー加入というサスティナビリティ維持の仕組みを手に入れるのだ。

そのぐらい荒唐無稽なことをして、モーニング娘。にもう一度新しいストーリー性をもたらすことができれば、あるいは可能性も生まれてくるかもしれない。もともと、このユニットを誕生させたのはテレビ番組と連動して作り上げたストーリー性なのだから。

Yoyogi0722

それにしても、辻希美はなんとかしてあげないとあまりにも可愛そうじゃないか?

Hello! Projectのホームページ
http://www.helloproject.com/

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「桜(もも)mint's」PHOTO MEETING Vol.1

テレビ神奈川の番組「情報発信塾アイドル☆レボリューション」と携帯コンテンツが連動したプロジェクトに、さらに音楽雑誌「mint’s」が加わって誕生したグラビアアイドルユニット「桜(もも)mint’s」。メンバーはErina、小田あさ美、手塚りえ、小林万桜、加藤沙耶香の5人。彼女らは主にイベントやネットTVなどで活動しており、リアル-ネット-携帯-テレビ-紙媒体すべてを押さえたスーパーメディアミックスな存在だ。そのわりにあまり知られていないのは、ミックスされているメディアがいずれもマイナーな「弱者連合」だからだが、何しろロングテールの世の中である。弱小メディアでも力を合わせれば何か面白いことになるかもしれない。

ロングテールといえば、アイドル産業はこの数年で驚くほどすそ野が広がった。いま「アイドル」と呼ばれる人間の数は90年代に比べ数十倍、いや数百倍に膨れあがっているといっていい。これはインターネットとDVD、デジタルカメラの普及が影響している。

昔は「アイドル」をビジネスとして成立させるためには、テレビや出版という、極めて機会が限られているメディアに露出しなければならなかった。そしてそのコストを回収する手段はCDの制作・発売や巨大な会場でのコンサートなど、ハイリスクなものばかりだった。

ところが、今やネットを使えば極端に低いコストで情報を発信し、とりあえずアイドルになることができる。そしてビジネスとしてDVDを制作したりするが、これはCDを制作して流通ルートに乗せることに比べたらリスクは格段に低い。そこそこ売れれば、元は取れてしまう。また、デジカメの普及によって撮影会というビジネスも容易になった。今回参加したのは参加者数50人近い大規模なものだったが、普通は10人そこそこといったところだ。それでも1日4枠ほどこなせばとりあえずはペイする。アイドルを成立させ、そして何とかビジネスの軌道に乗せることはこんなにも簡単になった。だからその数が激増しているのである。

もちろん、こういうロングテールなアイドルから得られる利益はさほど大きなものではない。しかしこの産業構造の変化が、新たなエンターテイメントの創出につながるという期待は大いにある。

とかいいながら、別に自分はメディアやエンターテイメント産業の研究をするためにこの撮影会に参加したわけではなく、単純にErinaちゃんを一度間近で見たかっただけである。

Post

終了後は、ポスターに全員のサインをゲット。いやー、アイドルって本当にいいものですね。また一歩、シベリア超特急に近づいた。

「桜(もも)mint’s」のホームページ
http://www.momo-mints.com/

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2006年7月16日 (日)

北区つかこうへい劇団「売春捜査官」

木村伝兵衛部長刑事 黒谷友香
熊田留吉 赤塚篤紀
チャオ万平 及川以造
大山金太郎 逸見輝羊
マナブ 吉田 学
ピコ 杉山圭一

紀伊国屋ホールで北区つかこうへい劇団の「売春捜査官-女子アナ残酷物語-」を鑑賞。つか作品を観るのは2003年12月の「つかこうへいダブルス」(筧利夫・広末涼子主演による「幕末純情伝」と「飛龍伝」の連続上演)以来だ。このブログを始めたのは2004年の1月だから、つか作品についてきちんとした形で記述するのは初めてということになる。

「熱海殺人事件」は、かつては故・三浦洋一や風間杜夫が、そして90年代は主に池田成志が主役・木村伝兵衛を演じ、つか作品の中でも恐らく最も有名で、人気のある作品といえる。公演のたびに少しずつ変化しているが、登場人物の設定変更を含めて大胆に手を加えた別バージョンもいくつか存在する。阿部寛の役者としての評価を確立させた「モンテカルロ・イリュージョン」や、石原良純主演で木村伝兵衛の死を描いた「サイコパス」などが代表的だ。この女木村伝兵衛が登場する「売春捜査官」もそうしたバリエーションの1つである。あまり知られていないが、93年に上演された「熱海殺人事件 妹よ」バージョンには、初めて木村伝兵衛が女という設定が登場した。ストーリーは全く違うものの、「売春捜査官」は「妹よ」の延長上にあるように思う。

今回の主演は黒谷友香。昨年やはり熱海の別バージョンである「平壌から来た女刑事」にも出演し、女優としての成長著しい有望株である。初演でこの役を演じた由見あかり(大分市つかこうへい劇団)と比較すると、かわいらしい雰囲気を持っているため迫力という面では一歩譲るが、浜辺の場面など、そのいじましさを表現するシーンでは強烈なオーラを放っていた。木村伝兵衛というアクの強いキャラクターと、黒谷のかわいらしさが微妙なバランスで均衡しているあたりが、いかにもつか作品らしい。

共演陣では何と言っても及川以造の怪演が印象的だ。つか作品の常連であり、「妹よ」でもさんざんハゲネタで笑いを取っていた及川が演じるのはハゲ&ホモの刑事。時に主役以上の存在感を発揮し、大いに舞台を盛り上げ、客席を沸かせた。会場で販売していたパンフレットには脚本の全文が掲載されているが、実際の舞台ではより出番が増えている。それだけ及川の演技が良かったということだろう。あるいは、黒谷がややパワー不足、と見て及川の出番を増やしたのかもしれないが。NHKの朝の連続テレビ小説「ファイト」でお茶の間の人気者になった(かどうか)及川の今後の活躍に期待したい。

ひさしぶりに観たつか作品&つか演出だが、圧倒的なパワーで観る者を舞台に引きずり込むその魅力は健在だ。脚本を通じてではなく、口頭で役者にセリフを伝えながら演技をつけていく有名な「口立て」の技法で、体の隅々まで役を浸透させた俳優が発する気合いのこもったセリフは、まるで銃弾のように心に響いてくる。たとえ声がかすれていようと、滑舌が悪かろうと、魂の叫びは相手に伝わるのである。

そして熱海殺人事件という作品には、すべてがある。笑いがあり、涙があり、心に響く言葉があり、歌があり、ダンスがあり、殺陣があり、アクションがあり、謎があり、国家の陰謀があり、友情があり、男女の愛欲があり、ホモの肉欲があり、親子の情愛があり、骨肉の争いがあり、日本の美しい情景があり、都会に暮らす寂しさがあり、差別があり、生きて行かなくてはならない苦しみがあり、その苦しみを跳ね返す力強さがある。熱海だけでなく、すべてのつか作品がそうだともいえるかもしれない。

「劇団☆新感線」がつか作品の劇団としてスタートしたことは知られているが、現在の演劇界においてその影響を受けていない人を探すほうが難しいだろう。その意味でつかこうへいは日本演劇の至宝であり、その輝きはいまなお衰えていない。つか作品をエキセントリックなものと感じている人もいるかもしれないが、その基本は「楽しさ」であり、明日に向かって元気に歩いていく力を与えてくれるものだ。ぜひとも、食わず嫌いせず、多くの人に一度は触れてほしいと思う。

つかこうへいの娘が、一見その作風とは対極的な宝塚歌劇団に入っていることは時に笑い話として紹介されるが、自分の中ではつか作品と宝塚の世界はさほど遠いところにはない。むべなるかな、という感じである。

Kinokuniya

ロビーに過去の公演ポスターが数多く掲示されていた。どれも懐かしい。

つかこうへい事務所のホームページ
http://www.tsuka.co.jp/

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樋口真嗣「日本沈没」リメイク

「平成ガメラシリーズの樋口」「エヴァンゲリオンの樋口」「ローレライの樋口」と、枕詞に事欠かない当代随一の映像クリエーター、樋口真嗣が「日本沈没」のリメイクにチャレンジした。もっとも自分にとっては「さくや妖怪伝の樋口」であり、「ミニモニ・じゃ・ムービーの樋口」であるわけだが。

1973年版では、「日本沈没」という衝撃的な発想こそが映画の主役であり、そこに描かれる人間模様はあくまで脇役に過ぎなかった。だが今回は「日本沈没」をモチーフにして、そこで繰り広げられる人間ドラマを中心に描こうとしている。

その意図は、おおむね達成できていたように思う。クライマックスでは、満員の映画館の中、女性を中心に多くの人が涙をぬぐっていた。それらの人々には、「ドラマが主、『沈没』は従」という構図が十分理解されていたのだと思う。

実は個人的には、そのドラマの部分があまり面白くなかった。登場人物の関係はややステレオタイプに過ぎているし、未熟ながらも自分の芸風を貫こうとする主演の2人(草なぎ剛、柴咲コウ)はともかく、ベテラン勢の演技までもがどうも上滑りしているように感じられたからだ。

そして、自然災害を描いたシーンが想像以上にいい出来だった。CGというよりも、実写映像をデジタル処理して災害映像にするという手法を多用しているが、これが見事にリアリティーを発揮していた。もちろん、実写映像を使ったからリアリティーが出る、という単純なものではない。今回は、まるでかくし味のように、そこに、古き良き時代の「特撮」技術を盛り込むことで映像に深みを持たせ、リアリティーをぐっと引き立てることに成功していた。

そのせいもあって、どうも自分としては「『沈没』が主、ドラマは従」という見方しかできなかった。むしろ旧作のほうが、怪獣映画で見慣れた災害シーンより、藤岡弘、いしだあゆみ、丹波哲郎、二谷英明といった濃いメンバーの暑苦しい演技のほうが印象的だったため、ドラマを主に見ていたのである。

もっと思い切って、人間ドラマの中に「沈没」を飲み込んでしまうような構造にしてほしかった。ジェームス・キャメロンが、スペクタクルシーン満載の「タイタニック」「トゥルーライズ」をそれぞれメロドラマ、ホームドラマとして作ってしまったように。

ただ何度も言うように、それは個人的な感想で、映画の出来自体は決して悪いものではない。カメオ出演陣も丹波哲郎から池田成志に至るまで、実に豪華かつユニーク、そしてそれぞれツボを押さえた起用をしているので、それを探すだけでも一見の価値ありだ。

ところで、筒井康隆のパロディー短編小説を原作にした映画「日本以外全部沈没」の公開ももう間近だ。そうとういい加減な作品になるようだが、こちらも楽しみである。

Chinbotsu

「日本沈没」公式WEBサイト

http://www.nc06.jp/

「日本以外全部沈没」公式WEBサイト

http://www.all-chinbotsu.com/

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2006年7月 8日 (土)

筑波山神社「つくば万博記念館」特別公開

7月1日のテレビ東京「出没! アド街ック天国」は、「筑波山」がテーマだった。(http://www.tv-tokyo.co.jp/adomachi/060701/index.html)。その番組の中で、筑波山神社には1985年に開催された「国際科学技術博覧会(通称:科学万博-つくば'85)」ゆかりの品々が多数奉納されていることが伝えられた。そして、それらの品を、放送翌日から1週間、一般に公開するという。

これは行かなくてはなるまい。

世の中には万博マニアという人が実はけっこうたくさんいる。自分は万博マニアではないけれど、つくば博のことならちょっとは詳しい。十数回は足を運んだし、外国パビリオンを含めて全館制覇も成し遂げている。

というわけで、筑波山神社にやってきた。神社の境内にある建物の一角が展示室になっている。

Expo1

正面に回るといきなりこの心躍る光景が眼に飛び込んでくる。スリッパに履き替えてさっそく中に。

Expo2

会場で人気を集めていたスタンプロボット。

Expo3

はがきを購入して投函すると、2001年の元旦に届けられるというサービスを行っていたポストだ。当然自分も投函しており、ちゃんと21世紀を迎えた朝に届いた。

Expo4

ガスパビリオンのコンパニオンの制服。

Expo5

当時の世界最大、直径85メートルの大観覧車「テクノコスモス」のコンパニオンの制服だ。

Expo6

こちらは「KDDテレコムランド」の制服。きょうは制服フェチツアーではないが・・・

Expo7

館内に入るとジオラマや人形、ポスター、関係者の書いた色紙などが所狭しと並んでいる。

Expo8

左のツノ(アンテナ?)が取れてしまって痛々しい、マスコットキャラクターの「コスモ星丸」。

Expo9

各パビリオンの名前が記されたメダルセット。欲しい。

Expo10

こちらは国内パビリオンの外観を形どったピンバッチセットだ。のどから手が出そうになって大変。

Expo11

マニアックな展示品だ。エキスポライナー運行時の常磐線時刻表である。実際に駅で使用していたもののようだ。

Expo12

室内に10体程度展示されていたのは、KDDテレコムランド内にあった人形か。

Expo13

なぜか無造作に置いてある万博の傘。持っていたような記憶が。

Expo14

国内パビリオンの模型も数多く展示されている。これは「ダイエー館<詩人の家>」。中では「詩的な映像」を観ることができるが、あまりたいしたことはなく、むしろ建物を半地下に作り、屋根を休憩コーナーにしてしまうという発想が見事だった。

Expo15

「講談社ブレインハウス」はマスコットキャラクターの人形とパネルの展示。その名の通り、脳の仕組みを紹介する映像だった。さほど面白くはないが、場所がいいところにあったため、ここに入ったという人は意外に多い。

Expo16

「健康・スポーツ館」。中では「breathe」とかいう映像作品を巨大スクリーンで上映しており、その主題歌を歌っていたのは原田真二だったのが思い出される。

Expo17

「テクノコスモス」の模型だ。これに乗るためには800円払わなくてはいけなかったが、原則万博内のパビリオンでは入場料を取ることはできない。そこで入場者に「コズミックスナック」というおいしくないお菓子を渡し「これは巨大なレストランであり、スナック代としてお金をもらうのだ」という理屈を通していた。

Expo18

「ハートピア:自然のパビリオン」は第一勧銀グループの提供。上から映像をのぞき込む、というのは斬新な企画だったが、コンテンツに魅力がなく、地味なパビリオンという印象を最後までぬぐえなかった。

Expo19

KDDテレコムランドは館内模型と外観模型の両方が展示されていた。

Expo20

ここは小規模の観覧車が特徴だが、いざ乗ってみると、中で何ができるのか、よくわからないういちに終わってしまうというのが難点だった。

Expo21

相当な人気を集めていたNECパビリオン。参加者の多数決で宇宙船の進路が決まり、無事地球に帰還できればクリア、という集合知によるRPG。2回体験したが、1回は成功、1回は失敗だった。

Expo22

つくば博の象徴的な存在となった、巨大テレビ「ジャンボトロン」のユニット。部品の交換など、メンテナンスはこのユニット単位で行っていたようだ。

Expo23

「でんでんINS館」の提供者は、開幕時は電電公社であり、途中でNTTに変わった。多くの人気パビリオンは会期途中で整理券の発行に踏み切ったが、ここではいち早く時間予約システムを取り入れていた。

Expo24

「TDKふしぎパビリオン」は、映像に加えて本物の馬が登場した。東京ディズニーランドの「ミクロアドベンチャー」や、シーの「マジックランプシアター」など、映像とリアルの合体したショーを観ると、TDKふしぎパビリオンを思い出す。という人はいないだろう。

Expo25

「日本IBM館」の模型。四角、丸、三角を組み合わせた外観がユニークだ。中は巨大ドームに映像を映し出し、ゆっくりと回転する床に乗ってそれを眺めるというものだった。真面目すぎて面白くなかったという印象が強い。

Expo26

バイオテクノロジーをテーマにした「みどり館」。勉強にはなったが、アニメーションの出来がいまひとつだったせいか、ハートピアと並ぶ印象の薄いパビリオンの仲間入り。

Expo27

「鉄鋼館」の売り物は立体映像だ。偏光メガネを使う方式で、つくば博ではほかに日立グループ館、住友館などがこれを採用していた。しかし当時の技術では、この方式だと画面が暗くなってしまうという難点があった。そしてこの鉄鋼館の映像が、刀を客席に向けるなど、立体映像であることをこれみよがしにひけらかすものだったため、どうもあまりよい印象が残っていない。

Expo28

「芙蓉ロボットシアター」はパネルのみ。ここに登場するロボットのおもちゃ版を会場で買った記憶がある。水戸の実家にいけば、保存されているはずだ。このシアターはロボットたちが様々な動きで感情表現する、というものだったが、その中に、2体のロボットが恋愛映画の1シーンのような動きをする場面があった。しかし自分が観たときは、そのうちの1体が調子が悪かったようで、急遽別の小さいロボットに差し替えられた。しかし2体の大きさがぜんぜん違うため、釣り合いがとれず恋愛どころではない。その場面の終了後、ナレーターが「これは親子の情愛を描いた場面」と苦しい言い訳をしていた。

Expo29

日本人にコンピューター・グラフィックスの威力を思い知らせた富士通パビリオン。当時はFM TOWNS発売前だから、これで富士通の名前を知った人も多いだろう。ここで上映された「ザ・ユニバース」は、会場内の立体映像で唯一、赤青方式を採用した。つまり、モノクロ作品だ。しかしフルCGとドーム型スクリーンが生み出す没入感はまさしく生まれて初めて体験する感覚で、圧倒的な人気を呼んだ。数年前まで、大阪花博で上映された「ザ・ユニバース2」とともに、幕張の富士通ドームシアターで観ることができたが、同館は閉鎖になってしまったようだ。一度、見に行ったことがある。

Expo30

「住友館」。富士通パビリオン、NECパビリオンと並ぶ人気を博していた。映像作品の質としてはここがベスト1だったのではないか。「鉄鋼館」が露呈した、偏光方式立体映像の「画面が暗い」という欠点をカバーするために、2台のカメラで取った映像を2台の映写機で投影。それによって非常に明るい立体映画を実現した。内容も、何かを飛び出させて驚かせよう、というものではなく、美しい自然の風景を中心にした映像作品として完成されたものになっており、大いに好感が持てた。音楽を坂本龍一が担当しており、いまもその主題歌のフレーズが頭の中に蘇ってくる、という人も多いはず。ラーララー♪

Expo31

このヌイグルミはなんだろう?定かではないが、たぶん「滝の劇場・三井館」で上映していた映像の中で、主人公と一緒に冒険していたスカンクではないかと思う。

Expo32

というわけで、これが「滝の劇場・三井館」。人工的な滝を作ってそこに映像を投射するという水のスクリーンが目玉だった。夏場なので涼しさを狙ったか。映像の内容は自作飛行機で冒険をする男の話だ。くだらない話だが、途中主人公がピンチに陥ると、入場者があらかじめ渡されている「勇気の笛」を吹き、パワーが回復して窮地を脱するという仕掛けがあった。もちろん映像は1種類しかないので笛なんかふかなくてもバッドエンドになるわけではないが、映像で観客参加型を実現するにはこんな方法もあるのだ、とちょっと感心した。高校の学園祭の映画でこれを取り入れようという企画もあったが、なぜ諦めたのかは思い出せない。

Expo33

「いばらきパビリオン」では、球面スクリーンに魚眼レンズで空撮したいばらきの風景を投影する、というシンプルな演し物を展開。最初はみなが素通りする不人気アトラクションだったが、これが意外にも乗物酔いするほどリアリティーがある、と口コミで広がり、会期終了近くには整理券まで発行するほどの人気になった。金をかけずに面白いものを創った、という意味で、地元のひいき目を除いても大いに評価できる。

Expo34

「東芝館」では、「ショウスキャン」と呼ばれる、秒間72コマの映画(通常は秒間24コマ)を上映。巨大な映画スクリーンに、テレビのような明るい映像が映し出されるというのは新鮮な驚きだった。F1のオンボードカメラのように、動きの極めて早い映像でも画面が流れることがない。この技術、ぜひ実用化してほしかったが、その後あまりお目にかかっていない。

Expo35

これは今回の展示ではなく、筑波山神社の境内に常設で展示されている「宇宙の卵」。強化プラスチックで作られたオブジェだ。説明文によれば、東エントランス近くに設置されていたようだが、ちょっと記憶にない。

Expo36

今回の特別公開の入場者全員に、当時発売されていた「筑波万博トリプルガイド」(680円)が気前よく無料配布された。これはありがたい。茨城県内の書店では、どこもこの本が山積みされていたものだ。ただ、これは開幕前に発行されたものなので、各パビリオンの具体的な内容が書かれていない。そのため、開幕してから発売されたガイドブックにすっかり人気を奪われてしまった。

Expo37

スタンプも当時のものが用意されていたので記念に。

結局展示室には1時間ほどいたのだが、実に充実した、至福の1時間だった。ぜひ常設展示してほしいところだが、今後の予定は未定という。10年ほど前までは、年に一度つくば博の祭礼があり、その時に公開されていたのだそうだ。

なので次の公開がいつになるのか皆目検討がつかないが、機会を楽しみに待ちたい。

ところで、このエントリーは記憶だけで書いてしまったので間違いもあると思う。水戸の実家には今も全パビリオンのリーフレットと、「Newton」別冊などかなりくわしいガイドブックも残っているので、それを参照していずれつくば博についてきちんとした形にまとめておこうと考えている。

筑波山神社のホームページ

http://www.tsukubasanjinja.jp/

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筑波山ひたち野で常陸牛

アド街ック天国でも紹介されていた「ひたち野」で昼ごはん。ひたち野はつくばと大洗にあり、つくばでは常陸牛を、大洗ではあんこう料理を出している。

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ひたち野の店舗は奥飛騨白川郷の合掌造りを移築したものだ。世界遺産持って来ちゃっていいのかよ!?指定前の話ではあるだろうが。そもそも茨城なのになんで奥飛騨なんだか。まあそれが観光センスがいまひとつの茨城らしいといえばそうなんだけど。

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ここは駐車場が広くていい。女体山、男体山も見渡すことができる。

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入り口には、県知事を18年もの間務め、茨城に発展と停滞の両方をもたらした男、竹内藤男の手による看板が。我々の世代は知事といったらこの人だったのだが、ゼネコン汚職で逮捕され、寂しい晩節を迎えた。

Tsukuba9

自然光を生かした風情のある内装がいい。

Tsukuba10

「常陸牛囲炉裏焼ロース(150g、4200円)を注文。プラス525円でサラダ、みそ汁、ごはんがつく。だがよく見ると肉のつけ合わせにモチが2切れついているので、小食の人はこれだけで十分かも。常陸牛は、松阪牛のような華麗さも、佐賀牛のような油の乗りもない、素朴な味わいでそれなりにうまかった。

ひたち野のホームページ

http://www.hitachino.com/info/index.html

ぐるなび

http://r.gnavi.co.jp/a237900/

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筑波山へ半日ドライブ

筑波山に来るのは、小学校6年の遠足以来だ。当時は水戸に住んでいて、現在の住所は千葉県の柏。筑波山はその中間ぐらいにある。水戸からはだいぶ時間がかかった記憶があるが、それは常磐高速の開通前の話。

柏の自宅から柏インターまでは10分、柏インターから土浦北の出口までは20分、そこから筑波山神社までは頭文字Dに出てくる秋名の峠のような山道をゆっくり走って30分。ちょうど1時間で到着してしまった。常磐高速って偉大だ。

Tsukuba1_1

筑波山自体をご神体とする筑波山神社は、歴史の重みとみなぎる力強さを感じさせる堂々とした威容が魅力だ。

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神社の裏手に、ケーブルカーの宮脇駅がある。だいぶきつい石段を登らないとたどりつけない。

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約20分間隔で運行していたケーブルカー。7分ほどで男体山の山頂に到着する。

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男体山山頂。名物の回転レストランがきょうも営業中。

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少し雲が出ており、関東平野を一望、というわけにはいかなかった。

このままハイキングをして女体山側へ行けば、弁慶七戻りなどの名所も観られるが、それほどの元気もないのでまたケーブルカーに乗って下山。女体山への山頂にはケーブルカーではなくロープウェーを使うと便利だ。

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2006年7月 5日 (水)

「DEATH NOTE」完結(ばれます。注意)

「DEATH NOTE」の最終巻(12巻)が4日に発売された。もう少年ジャンプでの連載はとうに終わっているが、この作品には非少年の読者も多く、コミックスで読んでいるオトナに遠慮して、ラストのネタばらしはネット上でもあまり行われていなかった。おかげで事前に終わり方を知ることなく、最終巻まで読むことができた。

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