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2006年5月 7日 (日)

忍者イリュージョン「NARUTO」岡幸二郎オンステージだってばよ!

5連休だが本格的に予定がない。と思っていたらひょんなことから人気テレビ番組「NARUTO」を舞台化した「忍者イリュージョン NARUTO」を観ることになった。

そのキャストが、なかなかの豪華な布陣である。

うずまきナルト 屋良朝幸
うちはサスケ 町田慎吾
我愛羅 米花剛史
コワネ 秋山純
ワカ 新妻聖子
春野サクラ 三倉茉奈・三倉佳奈
不知火ゲンマ 平田広明
コワブル・コワダカ レギュラー
はたけカカシ 岩崎大
コトノハ 岡幸二郎
綱手 愛華みれ
テウチ 尾藤イサオ

「NARUTO」はタイトルと、忍者が主人公であること、その主人公が「~だってばよ!」と話すことぐらいは知っていたが、原作もテレビも観ていないので予備知識ゼロだ。しかし新妻聖子に岡幸二郎、愛華みれ、尾藤イサオのおまけまでついているとあっては観逃す手はない。というわけで1987年の新田恵利コンサート以来、19年ぶりに五反田のゆうぽうと簡易保険ホールへ。

客席はNARUTO目当ての子供たちが4分の1、「子供が観たいから」を隠れ蓑にジャニーズ目当てに来ているお母さんたちが4分の1、純粋にジャニーズ目当てに来ているお姉様たち(年齢層:中学生~青天井)が半分といったところ。愛華みれファンも、岡幸二郎ファンもその中にまぎれてしまっている。数少ない成人男性客は、子供に引っ張られてきたお父さんと、茉奈佳奈ファン、新妻聖子ファンといったところか。

主役の4人はジャニーズ事務所の「MA(ミュージカル・アカデミー)」のメンバー。ジャニー喜多川という人は確実に変態ではあるだろうけれど、ライブ・エンターテインメントに賭ける意気込みは本物、という噂だ。1931年生まれだから浅利慶太より2歳年上だが、実はこの世代のがんばりによって、日本のライブ・エンターテインメント産業はかろうじて息を長らえている。その世代が消えたときにいよいよ深刻な危機が起きることは想像に難くない。ステージ関係者がなすべきことは、それを避けようとするのではなく、その次の世代交代、つまりテレビが万能でなくなった世代への権限委譲をなるべく早く起こすことだと考える。

新妻聖子は2003年に「レ・ミゼラブル」のエポニーヌ役を射止めたあと、「ミス・サイゴン」のキム役もこなし、一躍東宝ミュージカルのスターになった。しかしどうも大事に育てられ過ぎている感もあり、一皮むけるには何か刺激の強い役を演じる必要があるだろうと思っていた。今回の舞台がそうなってくれればいい、と思ったが、比較的おとなしいお嬢様役だったので、あまり彼女を成長させる要素にはならなかったようだ。この段階で四季に飛び込んで修行をする、というのもいいかもしれないが、本人にとってそれが幸せかどうかは別問題。しかしクリスティーヌは無理でもソフィやベルなら十分できそう。

さて問題の岡幸二郎。演じるのはこの舞台オリジナルで、美声で歌いながら敵を殺すという、なんだか劇団☆新感線で右近健一(太る前)が演じるような役どころだ。ていうか、おまえ右近健一だろ、と言いたくなるほど、キャラクターがかぶっている。今にも「覚悟するザンスよ!」とか言いながらQUEENもどきのメロディーにのって服でも脱ぎ始めそうな気配だ。この舞台の振付が新感線も手がけている川崎悦子先生、というせいもあるのかもしれない。

ジャベール役では抑え気味に歌っていたが、今回はリミッターを外して容赦なく歌い上げる。実に気持ちよさそうだ。今回も役としてはクールな役だったが、もっとふざけた役をふっても面白かったかもしれない。コラムやインタビュー、自主公演ではジャベール役には似つかわしくないほどふざけた一面を発揮している岡である。いっそ本当に新感線の舞台にも登場してほしいものだ。

その歌を聴ける場面は多くはないが、岡ファンなら十分に観る価値はある。東京公演は14日まで。その後大阪公演が控えている。当日券も出ているようなので、岡マニアは迷わず劇場へ急げ!

全体的に、テンポのいい展開で飽きさせないいいステージだった。それなりに登場人物が多いにもかかわらず、説明的になることなく、演技の中で人物関係や世界観を明らかにしていた脚本は非常にいい出来だったといえる。そして俳優達がみな個性を生かしつつ全力で演技していたことで、観客を舞台に引き込んでいく力強い舞台になった。カーテンコールでは、NARUTOファンもジャニーズファンも関係なく、みな大満足で拍手を送っていた。

基本的にはイベントの延長線で企画された舞台なのだろうが、それでもここまでのクオリティーを出せるのは、日本のライブエンターテイメントにもまだまだ底力がある、ということなのかもしれない。見た者それぞれに、何か明るい希望を感じさせてくれる好作品である。

Gotanda

忍者イリュージョン「NARUTO」のWEBサイト

http://www.tv-tokyo.co.jp/anime/naruto/ninja_illusion/

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