四季「キャッツ」定点観測
思いがけず五反田に来る用事ができたので、前日予約でキャッツシアターへ。
まずはキャスト報告。
グリザベラ | 金 志賢 |
ジェリーロラム=グリドルボーン | 遠山さやか |
ジェニエニドッツ | 鈴木由佳乃 |
ランペルティーザ | 磯谷美穂 |
ディミータ | 飛田万里 |
ボンバルリーナ | 遠藤瑠美子 |
シラバブ | 小粥真由美 |
タントミール | 滝沢由佳 |
ジェミマ | 真鍋奈津美 |
ヴィクトリア | 宮内麻衣 |
カッサンドラ | 増嶋あゆみ |
オールドデュトロノミー | 石井健三 |
アスパラガス=グロールタイガー/バストファージョーンズ | 渋谷智也 |
マンカストラップ | 田村雄一 |
ラム・タム・タガー | キムスンラ |
ミストフェリーズ | 蔡 暁強 |
マンゴジェリー | 百々義則 |
スキンブルシャンクス | ユ チャンミン |
コリコパット | 塚下兼吾 |
ランパスキャット | 幸田亮一 |
カーバケッティ | 村瀬美音 |
ギルバート | 千葉ヒカル |
マキャヴィティ | キム グヨル |
タンブルブルータス | 岩崎晋也 |
相変わらずスキンブルシャンクスは穴だ。しかし、だいぶましになってきているのも事実。最近はその名前を観るだけで見に行く気がしなくなっていたが、そこまで毛嫌いしなくてもよさそうだ。いちばんの見せ場である「夜行列車の~」のフレーズは物足りなさを感じるものの、それ以外はあまり気にならない。もう一息で合格ライン、というところまで来た。まあ本来合格ラインに達してから本番の舞台に立たせるべきだとは思うが。
初見キャストはジェリーロラム=グリドルボーンの遠山さやか、シラバブの小粥真由美。役と俳優の組み合わせでは渋谷智也のアスパラガス=グロールタイガーとキムスンラのラム・タム・タガーも初見だ。
遠山さやかはどちらかというとディミータやボンバルリーナが似合いそうなキリっとしたタイプの美人さん。歌は印象に強く残るものではないが、十分な声量がある。細かい演技を丁寧にこなしていて、グロールタイガーと初めて会って卒倒するとき、ちゃんと白眼をむいているのがいい。
小粥真由美は中村ゆりゆりを思い出させるプリチーなシラバブだ。歌が棒読み(棒歌い?)なのは実力なのか演技なのか。しかし遠山ジェリーロラムと小粥シラバブの仮想姉妹はビジュアル的に高得点なので、歪んだ男性ファンには嬉しい限りだ。
渋谷ガスは、いきなり初っ端から声がひっくり返り、その後もはらはらさせる歌いっぷりではあったものの、演技力でそれを十分にカバーしていた。ガスとグロールタイガーという2つの方向性から、ひとつの「哀愁」を掘り下げる重厚感ある演技で感動を呼ぶ。
スンラタガーはいい。すらっとした長身と、荒川務を通り越えた、城みちるのようなアイドルボイスはさぞやいいタガーになるだろう、と期待していたがほぼ期待通り。セクシーで好感の持てるタガーだった。ただ想像していたよりやや固さが残っていて、どうも無理してはじけている雰囲気もある。最近、芝タガーに阿久津タガーという、爆笑もののタガーが続いていたこともあり、笑わせなくてはいけないプレッシャーもあるのかもしれないが、タガーは別にお笑い枠ではない。自分なりのタガーを確立すればいいと思う。
グリザベラが安定感のある金志賢ということもあり、全体的にはまとまりのある舞台だった。ただ、キャスト表から受ける印象どおり「可もなく不可もない舞台」とも言える。ただ現在の四季では圧倒的に「不可」の確率が高いことを考えると、これは良いほう。リピーターには物足りないが、初めてキャッツを観る、という人を連れて行くには問題ないレベルだ。アッと驚く新キャストの登場は、しばらく期待できないのだろうか。
ところで金グリザベラはあんなにメイク薄かったっけ。なんだかサザエさんに出てくる泥棒みたいな顔になってましたが。
ロビーの隅に、ライブ音源の視聴コーナーというのができていた。
「キャッツ」のホームページ
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
…なんとかなりませんかねー、トップのその目。<やっぱりこわいです
こわくてこちらにご無沙汰してる間にあれ?猫行ってたんですね^_^;
小粥バブはあれは演技ですよ!
横通路から急に振り返り頂戴したあの小悪魔な目はあれはバブちゃんではありませんでした(>_<)
オトコを騙せる目でしたよ。まだ奥がありそうです。。
いずれはグリドルも??
というか、私ごとですが昔のカノジョに目が似ててトラウマが再発しかけたのは内緒です。。
「ライブ音源の視聴コーナー」ありましたっけ?
まったく気づきませんでした。
投稿: fudoh | 2006年5月15日 (月) 01時50分
ふうーむ、小粥ちゃんは別の役でも見たいところです!あんな可愛い人とつきあってたとは、トラウマどころか胸を張ってくださいや。
ライブ音源コーナー、四季の会入信、もとい入会カウンターのとこにありました。
投稿: ヤボオ | 2006年5月15日 (月) 22時39分