北新地「曾根崎ホルモン よう太」
会社で健康診断があった。
血圧測定をしていたら、係員が「えっ」と小さく叫んだ。
医療関係の業務に携わる人は、「えっ」とか「あっ」とか軽々しく口にすべきではないと思う。
「うーん、何回計ってもかなり高い数値が出ますね。すぐに診療所で計り直してもらってください」
と言われたので、会社の診療所で再測定。
やはり高い。それも尋常なレベルじゃない。セブン上司にクギをさされたときのモロボシ・ダン状態だ。
もともと、血圧は低いほうなので、高血圧なんて気にしてなかった。なのに突然こんなに上がるなんて。
「この数字だと、普通に生活できるほうが不思議ですね。頭とか痛くならないですか?」
「はい、毎日バファリン飲んで抑えてますけど」
「だめです。薬出しますから、すぐに飲み始めてください。1週間後、検査をしましょう」
というわけで高血圧の薬を処方された。飲んだり飲まなかったりがいちばんいけないそうで、毎日きちんと飲まなくてはいけない。
それにしても、なぜ血圧が高くなる?自分は酒もタバコも全くやらない。なのに・・・。
思い当たることがあるとすれば食生活だが、これも結構気をつけている。油っこいものや辛いもの、塩を多用したものなどは避け、食べ過ぎは控えるようにしている。やはり原因が思い当たらない。
ところで、大阪にうまいホルモン焼きの店があると会社の先輩に聞いて、京都の帰り(方向逆だが)にいそいそと足を向けた。
北新地にある「曾根崎ホルモン よう太」である。
ここは店名の通りホルモン焼きが売りで、特に17種類のホルモンを盛りつけた「ビックリホルモン焼き」が名物だが、さすがにそんなに食えないと思い、5種盛り(テッチャン、ハチノス、センマイ、赤セン、ハツで980円)を注文した。
なんだかとってもイヤな色のたれに漬け込まれた5種類のホルモンが、食欲をそそる。
七輪で焼くと、特にテッチャンの油が多く、たちまち炎が燃えあがるほとである。
しかしうまい。たちまち食べ尽くし、ホルモン以外の焼肉にも手を伸ばす。「上3種盛り」(2300円)は、ロース、バラ、ハラミを盛りつけたもの。1人で食べきるにはきつい量だが、これもうまいので食べてしまう。
さらに、ホルモンのテッチャンがたいそううまかったので、追加で1皿この店で一番人気の「とろテッチャン」(680円)を注文。普通のテッチャンよりさらに脂身が多い。炎が上がりすぎて、店の人が飛んできたぐらいだ。
こうなるとやはりご飯もたべたくなる。ごはんとなれば、キムチ(カクテキ)とタコの塩辛も注文せずにはいられない。辛いもの、塩辛いものはごはん党には欠かせない。
すっかり満腹になって店を出た。北新地なので入り口や近所は怪しいが、店内はこざっぱりとしており、若い店員も牛角並みにマニュアルで教育しているので、はきはきしていて気持ちがいい店だった。
それにしても、なぜ自分の血圧が上がるのか納得いかない。
「曾根崎ホルモン よう太」
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント