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2006年3月19日 (日)

真救世主伝説「北斗の拳」ラオウ伝・純愛の章

「北斗の拳」を、劇場公開やOVAなど長編5作品として映像化しようという試みの第1弾が公開された。

北斗の拳は1986年にも映画化されているが、やはり多数のキャラクターによる群像劇であるこの作品を2時間ほどにまとめるのは無理があったようで、やや中途半端な作品になってしまった。だがうじきつよし率いる「子供ばんど」の主題歌は強く印象に残った。たしか、高校2年から3年に上がる春休みで、観たあとクラスの友人の家に泊まりにいったのを覚えている。ほか、爆笑もののハリウッド実写版もある。

5作品は、ストーリー進行順に分けるのではなく、各キャラクターごとに再編していくようだ。群像劇、ということを考えるとこの判断は正しい。その上で、いくつかオリジナルキャラクターも登場させることになっている。

さてその第1部、なかなか面白かった。拳王(ラオウ)軍 vs 聖帝(サウザー)軍、という構図をベースに敷いたことで世界観が明確になり、それぞれのキャラクターが生きた。デジタル技術を多様しているものの、それらしいCGは出さず、テレビアニメに親しんだ世代にも抵抗のない仕上がりだ。また、マンガで描かれた印象的なシーンを意識した作画が多く、マンガを読んでいたころの興奮を思い出しながら観ることができた。

キャラクターを絞り込んだこともあり、テンポよく、しかも無理なく進むので飽きさせない。実はかなり疲労した状態で映画館に入ったが、全く眠くならなかった。

驚いたのは、主役・ケンシロウの声を演じた阿部寛が、驚くほどはまっていたことだ。演技過剰にならず、抑えた声の演技もよかったが、声自体がケンシロウのイメージにぴったりである。神谷明の声に慣れ親しんでいるので、誰がやっても慣れるまでは違和感があるだろうな、と思っていたが、最初のシーンから全く無理なく受け入れることができた。「はいからさんが通る」の少尉や、「姑獲鳥の夏」の榎木津礼二郎も見事だったが、強烈なキャラクターをそのイメージ通りに演じられるというのは阿部寛の希有な才能といっていい。

「北斗の拳」ファンにはこたえられない、満足のいく出来だ。今のところ「北斗の拳」という傑作を、いかにして映像という形に置き換えるか、という試みだが、巧みな構成や魅力的な新キャラクターの投入で、新しい価値を生み出す可能性も十分にある。このあとの作品にも大いに期待したい。

hokuto1

映画「北斗の拳」公式サイト
http://www.hokuto-no-ken.jp/

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