京都珈琲屋「コーヒークーラー」
出張で京都に来た。
とてつもなく暑い中で猛烈にのどが渇き、うまいコーヒーでも飲みたいと話していたところ、喫茶店の勤務経験があり、素晴らしい嗅覚を持った同僚がナイスな店を見つけた。
その名も「京都 珈琲屋」。御所や府庁にほど近いところにある小さな店だ。店頭には挽き売り用の豆が並び、その奥に若干のテーブル席がある。
今回注文したのは「コーヒークーラー」。アイスコーヒーをソーダで割り、レモンを添えた夏向きのメニューだ。
コーヒーのソーダ、というのは、確かに珍しいが世の中に全くないわけではない。
古くは自分が小学校低学年のころ、というとざっと30年近く前だが、近所の自動販売機には「コーヒーソーダ」という飲料が売られていた。メーカー不明。どうしても味わってみたかったので、父親に購入を促し、一口もらって飲んでみた。子供ながらに鮮烈な印象だったが、意外においしい、と感じた記憶がある。その後も、まれに飲料メーカーからそうした商品は発売されている。輸入ドリンクを扱っている店に行けば、「Borgnine's Coffee Soda」なんてのを見かけることもある。
とはいえ、どれもヒット商品にはなっていないところを見ると、やはりこのメニューはキワものなんだろう。
そこでこの「コーヒークーラー」だ。どんなものかと思って味わうと、これが実にうまい。コーヒーそのものは薄めだが、豆がいいのか挽き方がいいのか入れ方がいいのか、炭酸に負けない存在感を保っている。そして上に乗ったレモンによって一層の清涼感を増す。コーヒーとソーダの組み合わせまでは経験があるが、そこにレモン、というのは初体験。コーヒー、レモン、ソーダという3つの要素が、絶妙のバランスで結合している。これはまさに芸術であろう。
このメニューは夏期限定だろうが、また行きたくなる店である。WEBサイトもあるのでそのたたずまいはこちらで参照してください。
「京都珈琲屋」のホームページ
http://www.kyoto-coffee.com
さて、出張は当然ながら日帰りの予定だが、金曜ということもあるので、そのまま自費で泊まってのんびり帰ることにした。
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