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2005年7月 3日 (日)

クリストファー・ノーラン「バットマン ビギンズ」

「アメリカン・コミックスの映画化」を高いレベルで成し遂げた作品。

ティム・バートン監督のバットマンや、「スパイダーマン」「X-MEN」といった作品は、確かにコミックスが原作ではあるけれども、実に映画的な創りになっていためにその原作をあまり意識することなく観られる。一方で、コミックスを映像化する、ということに優先度を高く置いた作品もある。最近では「デアデビル」なんかがその典型だ。これらはひとつ間違うと「○○の映画化」という以外に何も語るべきことのない作品、「アメコミもの」というまこと失礼な呼び方しかできない映画になってしまうリスクもある。

今回の「バットマン・ビギンズ」は、どちらかというと後者に分類できる。前半のチベットの展開(日本、アジアへの誤解も含む)は実にアメリカンコミックス的だし、後半の舞台となるゴッサム・シティの、アメリカの都市のにおいが伝わってくるようなリアルな描写はどこか無国籍な雰囲気だったこれまでのバットマンシリーズに比べて、生の「アメリカ」を伝えてくるからだ。

これまでの映画とは方向性が違うのは宣伝を観て分かってはいたが、自分が最も違いを感じたのはそこだ。あとは好みの問題だが、これまで「デアデビル」にも「SPAWN」にも「ザ・フラッシュ」にもいまひとつのめりこめなかった自分は、ちょっと壁を感じた。しかしこのテイストが好きだという人も多いだろうし、映画自体は力の入った秀作で、とても「アメコミもの」などと呼ぶ気にはなれない。

渡辺謙やモーガン・フリーマンにリーアム・ニーソンと、きら星のごとく豪華共演陣をそろえているのはこれまでのバットマン映画と同じ。個人的には「えーこれがあの人?」とびっくりさせてくれたゲーリー・オールドマンとルドガー・ハウアーに拍手だ。

今回観たのは柏の小さな映画館。そこには小さいながら3つのスクリーンがある。今上映しているのが「バットマン・ビギンズ」「ミリオンダラー・ベイビー」「ダニー・ザ・ドッグ」の3本。お気づきだろうか?この全てにモーガン・フリーマンが出演しているのである。まさにハリウッドの長門裕之。「スケバン刑事」をハリウッドでリメイクするなら、暗闇指令はモーガン・フリーマンに決定だ。

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コメント

ワタシも今日、「宇宙戦争」とレンチャンで見てきました。(7月は忙しくなりそうなので・・・)
実をいうと、「宇宙戦争」に非常に不満が残ったので、コイツで救われた、という感じです。
(小生には、この「テイスト」が合ってたみたいです。)
内容もそうなんだけど、メカ好きの小生にはパンフレットが嬉しかったっスね。装備とか新パットカーのディテール解説を詳しく載っけてくれてたのでね。「宇宙戦争」のパンフはトムクルーズの写真ばっかりで肝心な宇宙人・メカが一切載ってない。金返せ!と言いたい。

投稿: 譲二 | 2005年7月 4日 (月) 00時07分

>モーガン・フリーマン
そういえば、先日「トリビアの泉」にも出てたそうですな。(見てないけど。)
どの映画のプロモーションで来日したんだろうか?

投稿: 譲二 | 2005年7月 4日 (月) 00時15分

なんか、結構長いこと日本にいたらしいすよ。

投稿: ヤボオ | 2005年7月 4日 (月) 00時24分

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