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2005年6月13日 (月)

MONDO21「バトルヒロイン宣言!アイドルコロシアム」

低予算で制作・調達したマニアックな番組ばかりを流し続けるCS局「MONDO21」が、「バトルヒロイン宣言!アイドルコロシアム」の第2回イベントを実施するというので観覧してきた。

これはグラビアアイドルによるプロレスイベントを行い、その模様を番組化するというもの。昨年終了した「女闘美X」を復活させる形で今年から放送が始まった。3月に行われた第1回のイベントは、3部に分けて番組化され、現在放送している。スカイパーフェクTV、CATVのほか、楽天ショウタイムなど、動画コンテンツを配信しているサイトで視聴することもできる。

今回も8人のグラビアアイドルが出場、というか出演。女子プロレスのような本格的なものでも、キャットファイトのような猥褻なものでもない、カワイコちゃん(死語)どうしが異常にぬるい試合を繰り広げる。入場するときはコスプレで出てきて、それを試合前の「水着タイム」で脱ぎ捨てて水着姿になる。脱いだ衣装を自分でまとめてコーナーに引っ込むあたり、ものすごくストリップ劇場を思い出させる。

結果はもちろん決まっていて、本気で殴ったり投げ飛ばしたりするわけではないが、感心するのは試合中もちゃんと「てめー生意気なんだよ」「おばさん引退してください」といったセリフを述べている点である。日本のプロレスでも最近はマイクパフォーマンスが定着しているが、試合中にお互いに悪態をつきあうという光景はなかなか新鮮だ。

2001年にミスター高橋が「流血の魔術 最強の演技 ~すべてのプロレスはショーである」を著し、プロレスには「アングル」と呼ばれるストーリーがあること、そのアングルをめぐって団体幹部やマッチメイカー、そして選手やレフェリーがどれほどの苦労をしているかを赤裸々に語ったとき、ファンの意見は賛否両論だった。「賛」「否」とも、そんなことは先刻承知だったわけで、それを敢えて言わないという日本のプロレスの伝統を守るのか、それともWWFのようにそれを明らかにした上でエンターテインメントと割り切ったショーを行うのか、そのどちらを支持するのかという議論だ。しかしいずれにしても、「プロレスは素晴らしいエンターテインメントなのだから、その火を消してはならない」という氏の主張は正論に思えた。

真剣勝負の格闘技を否定するわけではない。だが肉体を駆使したエンターテインメントの面白さも、他には代え難いものがある。K-1もいいけど、やはりプロレスにも残ってほしいのである。

最近のプロレス人気の凋落ぶりはご存じの通りだ。ミスター高橋もそれを憂えて本を出したのだろうが、その方法論についてまでは提言しきれていない。

WWFの方法論をそっくり真似ても駄目なのは皆分かっている。DRAGON GATE(旧闘龍門)や、小川直也のハッスルシリーズといった取り組みは、WWFを横目で見ながら、日本でショーとしてのレスリングをどう浸透させていくか、工夫を重ねている。

この「アイドルコロシアム」は、プロレスをベースにしていないという点で上の2者とはだいぶ路線が異なるけれど、これもひとつの考え方だ。肉体エンターテインメントの基準がプロレスに限らないとなれば、そのバリエーションは無限に広がってくる。

ミスター高橋は、街頭テレビに人々が群がって力道山の勇姿を観戦した、あの頃の夢のあるプロレスに戻ってほしいと願っている。しかし自分はその時代を知らない。ただ日本のエンターテインメント復活の一翼を担ってほしいという思いから、プロレスや、プロレス的なものにもっと頑張って欲しいと考えている。

自分が今回のイベントに参加したのはそういう考えからで、単にグラビアアイドルの水着姿を間近に見たかったからというのでは決してない。そう、自分もミスター高橋同様、真剣に日本のショービジネスの将来を憂えているのだ。高橋、といえば、第1回の模様をテレビで見てすっかりファンになっていた高橋りかちゃんが帰りに出口付近で自筆のサイン入りポストカードを配っていたので大喜びでもらってきた。ついでに携帯カメラを向けたらポーズもしてくれた。えへへ。いや、こういうハイタッチなファンサービスこそショービジネスの顧客満足度を上げる要因だということを主張したいのであって。

きょうのおみやげ

来場者アンケートに答えるだけで、出演者全員の手書きサイン入りポスターをもらえた。こういう良心的なイベンターが増えると、もっとリアルエンターテインメントにみんな足を運んでくれるようになると思う。

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