ひとつ出かけてみるか。ヒマだからな!
今年に入ってから、「キャッツ」「オペラ座の怪人」「エビータ」という、A・L・ウェバーの3作品を東京で観ることができた。また東京では昨年は7月、9月に「ジーザス・クライスト=スーパースター」も上演された。
これら4作品が間を置かずにひとつの年で上演される、というのはもはやウエストエンドでもブロードウェーでも起こりえない話だ。「キャッツ」は両都市ともロングランが終了しているし、エビータはあまり上演されない。そういう意味で、まさに昨年から今年にかけて、A・L・ウェバーチャンピオン祭りだったのである。
しかし、こうなると自分としてはもう1本、観たい作品がある。
「STARLIGHT EXPRESS」だ。
この作品の名前を言うだけで失笑を買うこともあるが、それは日本公演のイメージがあるからだろう。2回の日本公演は、それぞれ代々木体育館、横浜アリーナという巨大な会場を使った大イベントとして行われた。 だが、本来この作品はウェバーが自分の息子のために書いた作品とも言われ、基本的にはファミリーミュージカルの域を出ない小品なのだ。それをあんな大きな会場で上演したら、妙なことになるのは当然である。
ロンドンでロングランしていたときの会場は、ビクトリア・ステーションにほど近いアポロ・ビクトリアシアター。ごく普通の劇場である。その劇場の中に無理矢理レースのコースを造り、観客の目と鼻の先をハイスピードで役者が駆け抜けるという仕掛けだった。スペクタクルというよりも、「花やしき」のジェットコースターのような、ややチープなスリリングさが痛快だったのである。
そして、音楽的には子供をイメージして書いただけあって、実に分かりやすく、明快なメロディが続く。あまり音楽に造詣の深くない自分には馴染みやすい作品といえる。どれも楽しい曲ばかりで、CDを聞いた数はウェバー作品の中では一番多いのではないか。
この「STARLIGHT EXPRESS」を観ずして、自分の中のA・L・ウェバーチャンピオン祭りは終わらない。 だが、今現在この作品をロングランしているのはドイツのボッフムだけである。ドイツには足を踏み入れたことがないので、どうせ行くならいろいろと観て周りたい。それには長期の休暇が必要だ。
そうして二の足を踏んでいたところに朗報。現在、ツアー版が英国内を周っているのだという。一体どうやってあの作品をツアーで回すのかと思ったら、レースのシーンを立体映像を流すという仕組みにしているのだそうだ。それはいくらなんでも邪道では、という気もするが、話の種に、というかブログのネタに観ておいてもいいだろう。ゴールデンウイークの予定もないことだし。 この時期にどこで上演しているか調べた。
エジンバラ。
スコットランドの首都だ。
行ったことはないが、ロンドンから飛行機で1時間ほどで行けるようだ。行けない距離じゃない。
というわけで、これから行くことにした。
なお、道中の模様はモブログでアップしていく予定だが、ココログのバグが発生していて、写真を送ると極大化されてしまう。なので、このシリーズは写真がでかい。さらに、PCは持って行かないのでちゃんと表示されているかも確認できない。問題があったら帰ってきてから直すのでどうかご容赦を。
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コメント
「スターライト・エクスプレス」(アリーナで観た)は「?」というイメージがあったので… ヤボオさんのお話で納得。
旅行記&観劇記楽しみにしてます。 お気をつけて(´(エ)`)ノ
投稿: ぬのくま | 2005年5月 3日 (火) 05時23分
コメントありがとうございます。
カレーが食えないのは残念ですが・・
行ってまいります!
投稿: ヤボオ | 2005年5月 3日 (火) 05時55分