ノオッ!
現地二日目。エジンバラへ移動のため再びヒースローへ向かう。
チケットはEチケットで手配しているので、カウンターにいけば搭乗券をもらえる、と聞いていた。
行ってみるとカウンターにはたくさんの人が並んでいる。しかしその手前に自動チェックイン機があり、これを使えば並ばなくて済むようだ。
ハイテク大国ニッポンの威信を示すためにも、ここは機械のひとつも使ってやらなくてはいかんだろう。
タッチパネルに触れると、何かを入れろという表示が。よくわからないが、航空券と同じ用紙に印字されているEチケットのレシートがあるので、とりあえずこれでも入れてやろう。ダメなら戻ってくるだろうから。
ういいいいいん。
なんだか音はしているが、奥のほうまで入らない。仕方ないのでぐいと押し込んだが、何も起こらない。
よく見ると、どうもそこは機械からレシートが出てくるところで、入れるのはその下の口だった。
しまったと思い引っ張りだそうとしたが、無理矢理押し込んだものだから九割型がた機械に飲み込まれてしまった。ごくわずかな部分が顔をのぞかせているものの、指でつまむにはとうてい面積が足りない。ちょうど、コピー機で厄介な紙づまりを起こした状態に似ている。引っ張り出そうとすると紙がちぎれてますます泥沼化するアレだ。
自力で解決することは無理と判断。係員に声をかける。
「イクスキューズ ミー」
“Can I help you?”
「ミステイク トゥー インサート」
“?”
いかん、通じない。言い方を変えよう。
「ポケット。エラー。」
“??”
ダメだ。とりあえず事態の深刻さを理解してもらおう、と僅かに露出しているチケットをさし示す。
“OH NO!”
一瞬「マカロニほうれん荘」のクマの顔が頭のなかをよぎった。
“Go to the counter!”
はい、すいません。でもこの紙は…
“NO NO NO!”
これ以上英語も機械の使い方を知らない東洋人に触らせるのは危険と判断したのだろう。すごすごとカウンター待ちの列に並ぶ。予約番号を記載した用紙が別なあったので問題なく搭乗券を入手。
ただ、帰国したらブリティッシュ・エアウェイズから高額な機械修繕費請求書が届いているかもしれない。
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